ランドルフ師と罪の報酬
『ランドルフ師と罪の報酬』チャールズ・メリル・スミス(角川文庫)

女の死体は聖歌練習室で発見された。全裸で、セックスの直後に殺されていた。ここはシカゴのグッド・シェパード教会。市のど真ん中に建つ高層ビルが、ほかならぬこの教会なのだ。被害者はメアリアン・リードマン。聖歌隊の一員であり、夫は教会の理事という、敬虔で裕福な女性である。まず考えられるのは行きずりの強姦殺人の線。だがなぜ、メアリアンは一人で練習室にいたのか?さらには、急に失踪した彼女の夫との関係は?着任早々この事件に出くわし、探偵役を演じることになったのが、元フットボール選手というタフガイ、ランドルフ牧師。果たしてそのお手並みは?ブラウン神父を継ぐ個性的な僧服探偵を創造した、好評シリーズ第1作。(本書あらすじより)

先日公開した2012年ベスト10、各作品にリンク先をはっつけました。やれやれ。
さて、「あと5年は積みかねない読まなそうな積ん読崩し5人斬り」第三弾、チャールズ・メリル・スミス『ランドルフ師と罪の報酬』です。
……めっちゃつまんなかったです!シリーズ3冊も訳されたのが驚きです!俺これ買うのに315円も出したのかよもったいなっ!(ボロクソ)

大学で神学の講義をしているランドルフは、友人の監督(ビショップとルビがあるので、牧師の上司の司教のことかな)に頼まれ、ある大都会の真ん中にある教会の臨時牧師を引き受ける。どうも教会運営資金をちょろまかしている奴がいるらしい。調査開始直後、殺人が……。

ユーモアをふんだんに交えながら話が進み、まぁ楽しいっちゃ楽しいのですが、もはやそれだけ。プロットは雑、本格物としては微妙、真相は「あ、はい」という感じです。露骨にキャラ勝負を作者が仕掛けてきますが、イケメン主人公と美女が絡んでりゃ良いよね、なんて考えは甘いと思います(ボロクソ)。
話がぐちゃぐちゃとまとまりなくダラダラ進み、必要な証拠を最後の方でどちゃっと提示し、まぁそれまではキャラとユーモアで読ませりゃいいっしょ!というノリなんですよ(言い過ぎ)。はっきり言って退屈。二、三作目はもうちょい面白いのかもしれませんが、頑張って読むほどの気力はありません。さらばチャールズ・メリル・スミスさん、もうたぶん会うことはないぜ。

ちなみに、訳者後書きに、僧服探偵であるブラウン神父、ラビ・スモールに次ぐ、ついに登場したプロテスタント探偵!全米がラビ・スモール以来のエレガントなミステリ登場だと沸いてるぜ!なんて書いてありますけど、絶対言い過ぎでは(ラビ読んでないけど……)。あと、角川文庫はほとんど読まないのでよく知らないのですが、これだけ登場人物がいて一覧表ないとかイジメに近いと思うよ。以上。

書 名:ランドルフ師と罪の報酬(1974)
著 者:チャールズ・メリル・スミス
出版社:角川書店
    角川文庫 赤539-1
出版年:1980.2.25 初版

評価★★☆☆☆
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