つ、疲れた……。目が痛いぃぃぃ……。


今日は朝の11時から5時まで、ずっと国立国会図書館にいたんですが、じゃあずっと何をやっていたのかと言うと、そう、本を読んでいたのです。なーんだ、じゃありませんよ。ずーーーっと本を読んでたんですよ。さすがに2時から30分間はお昼休憩を取りましたが、それ以外は休み無しです。読書は自分のペースでやるもんでしょーに。だいたい長時間の読書は苦手です。
出来れば今日中に読み切らないといけなかったのは何かと言うと、

◇イズレイル・ザングウィル『ビッグ・ボウの殺人』
◇ロナルド・A・ノックス「密室の行者」
◇M・D・ポースト「ズームドルフ事件(ドゥームドーフ殺人事件)」
◇ジャック・フットレル「十三号独房の問題」
◇エドワード・D・ホック「十六号独房の問題」
◇ジョン・ディクスン・カーの「密室講義」(ハワード・ヘイクラフト『ミステリの美学』などに収録)

アンド

◇ガストン・ルルー『黄色い部屋の謎』のトリック確認
◇ジョン・スラデック『見えないグリーン』のトリック確認

……なにこの「密室」攻めは。泣きたいってばよ。だいたい密室って、そんなに好きじゃないのに。
かなり頑張りましたが、いくら長めの中編と言っても『ビッグ・ボウの殺人』は200ページあるし、自分は結構遅読だし、というわけで、フットレルとスラデックとカーは片付きませんでした。ホックはかなり流し読み。そういうの嫌いなのに……。

何でこんな必死で本を、しかも密室物ばかり読んでいるのかと言うと、詳細はまだ言えないんですが、とにかくいろいろあって、サークルの先輩から、水曜日までに「海外ミステリにおける密室」について資料を作って来い、という、かなりの無茶振りをされたわけです。勘弁してくれぃ。今年『黄色い部屋』を読んでおいて、本当助かった……。

簡単な資料を作る上で(もちろん本格的なのは鼻っからムリ)、たぶん必読であろう作品は、上記の物以外だと、

◇エドガー・アラン・ポー「モルグ街の殺人」
◇コナン・ドイル「まだらの紐」
◇カーター・ディクスン『ユダの窓』

くらいで大丈夫だとは思うんですが、何と言ってもカーの読書量がかなり少ないのは痛いです。特に『三つの棺』を読んでないというのは致命的。それにポール・アルテを1つも読んでないのもマズい。クレイトン・ロースンも入れたいとこですし、だいたいホックだって適当に「十六号独房の問題」を取り上げただけで、密室物では何が代表作なんだかサッパリだし。うがががが。
正直、短編は有名なのがまだたくさんあるとは思うんですが、水曜日までですし、そっちは既にあきらめ気味……。

ちなみに帰る途中、近所の本屋さんに寄って、ジャック・フットレルを(立ち)読み終えました。『三つの棺』を買うつもりだったんですが、ってか半年くらい前はあったはずなんですが(ここは絶版のはずのカーがなぜかやたらとある)、なくなってました。ヤバいな……「密室講義」だけで大丈夫かしらん。


まぁとりあえず、今日から急いで作ります&読みます。何か必読書に穴があるようでしたら、ぜひご指摘願います。遠慮なんかしないでガンガン言っちゃって下さい。あ、エラリー・クイーン『チャイナ橙の謎』は読んでないんですけど、大丈夫だろーか……。必読ではない、はず。うぅぅ。


というわけですから、昨日まで割とノリノリで読んでいたF・W・クロフツ『スターヴェルの悲劇』は、残念ながら150ページあたりで中断しています。なんか予想外に面白いから困る。


今日読んだ短編について、読んだ順で簡単に感想をアップしておきます。結構面白かった『ビッグ・ボウの殺人』は、中編以上の長さですので、後ほど通常通りの感想をアップします。


◇ロナルド・A・ノックス「密室の行者」(1931)

綾辻行人編『贈る物語 Mystery ―九つの迷宮』(光文社文庫)に収録されているものを読みました。

密室で餓死者が出るというもので、「読んだことのない人でもトリックは知っている」という点で有名な作品です。
と言われてもトリックを知らなかったんですが、そもそも「餓死」というだけで大体予想がつきそうではあります。それともどっかで読んだから予想ついたのか……。

密室物としては、基本的なトリックであり、完成度の高い作品だと思います。ある程度の証拠もあり、また密室である必然性もきちんと示されているため、悪くはないかと思います。ベタですが、万人にオススメ出来そうな短編です。


◇M・D・ポースト「ドゥームドーフ殺人事件」(1914)

『アンクル・アブナーの叡知』(ハヤカワ・ミステリ文庫)に収録されているものを読みました。

今度は密室で銃殺です。このトリック、どこかで読んだことあるよなぁと思ったら、『幻影城』か何かを読んだ時に、江戸川乱歩が、若い頃このトリックを読んで感動し、自分も同様のトリックで1つ書いてみた、とか言ってたのを見たんでした(確か作品名はあげていなかったはず)。
このトリック自体、かなり独創的で面白いですが、この作品がかなり評価されている一因は、アブナー伯父の事件簿においてこのトリックが用いられた、ということだと思います。アブナー物であるからこそ、このトリックが生きてくる、というわけ。やはりこのシリーズは雰囲気が大事です。


◇エドワード・D・ホック「十六号独房の問題」(1977)

ロバート・エイディー編『これが密室だ!』(新樹社)に収録されているものを読みました。

ホックの短編として、なぜこれを選んだんだと言われても困ります。現在はホックの短編がかなり容易にたくさん手に入る時代ですから、もっと良いのがいっぱいあるんでしょうが、そんなこと言われても知らないし。「ホックの密室ならこれが一番!」みたいな一家言ある方、ぜひ教えて下さい。ホックなら水曜日までに読めますし(たぶん)。

で、とにかく分かんないので、ジャック・フットレルの「十三号独房の問題」に関連するということでこれを読みました。あと15分で閉館だったので、かなり流し読みです。ただ、やっぱりホックの短編は文章があんまり上手くないせいで、自分はちょっと苦手です。データの羅列、といった感じ。
肝心のトリックですが、そんな簡単に独房から脱出出来っかよ、と思いましたし、なんかいきなり取っ捕まった割にいろいろアイテムを都合よく持っているのはどうかと思います。別の事件を絡めたりと工夫が見られますが、何だかそれも浮いちゃってるような。


◇ジャック・フットレル「十三号独房の問題」(1905)

江戸川乱歩編『世界短編傑作集1』(創元推理文庫)に収録されているものを読みました。

昔から「面白い面白い」という評判だけ聞いていて(はやみねかおるか、誰か忘れましたが、児童向けミステリの中で誉められてるのを見た記憶が。うぅぅぅぅ、誰だっけ)、ようやく(立ち読みだけど)読むことと相成ったわけですが、なるほど、これは傑作です。未読の方はぜひ読むべきです。なんで『思考機械の事件簿』に入れなかったのか不思議でしょうがないです。自分が読んだやつも創元なのに……。

60ページ程ですが、一気読み。今日読んだ中で一番、無条件に楽しかったんですが、よく考えると、このトリックは「密室に死体が!」って方向では使えないんですよね。何てったって、1週間かけて脱獄してるんだから(笑)しかし、ホックの「十六号独房の問題」とは天地の差。月とすっぽん。ってかむしろ失礼。
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