『曲った蝶番』ジョン・ディクスン・カー(創元推理文庫)

自分こそが本物のジョン・ファーンリ卿であると主張する男が現れた。今の当主は、かのタイタニック号の遭難の際に、混乱に乗じて入れ替わった偽物だというのだ。真偽の決着がつこうとしていたまさにそのとき、現当主が謎の死を遂げた。状況からは、自殺も他殺も共に不可能としか思えないのだが…?ギデオン・フェル博士が驚愕の真実を暴き出す!(本書あらすじより)

なんかやたらときったねえ本でしたね、こういっちゃなんだけど。読んでる本はほとんど図書館から借りてくるんですが、なんか前借りた人がお風呂に落っことした上にコーヒーぶっかけたかのよう。1989年版だから、そんな古くはないんだけどな…。ま、それはおいといて。

ジョン・ディクスン・カーを読むのは2冊目です。それより前に借りたのは『仮面劇場の殺人』なるあんまり有名ではないやつ。今回はそれよりは有名であろうやつを手に取ったんですが…。「自動人形の殺人」とかやたらと書いてあるくせには、意外とそうでもなかったです(笑)というか、このトリックは無理があるだろうと。可能だとは思うけど、絶対バレるとおもうし、というかそもそも1938年にはこんなトリックはダメじゃないんかいな、おい。個人的には、基本、こういうトリックは認めたくないんですが。

物語の流れ、解決への一連の手がかりの出し方。フェル博士の出し惜しみしない適度な推理、こういったものは完璧にオッケーです。偽物のファーンリ卿という小ネタも、いい味を聞かせています。ただ、こんなにあっさり答えを明かしてしまうのも、拍子抜けします。どうせだったらもうちょっと引っ張って、事件にうまくからませてほしいものです。

まあ、そもそもカーの作品経験が少ないので……。『ユダの窓』とかは読んどかないとなぁ。

あ、あと蛇足ですが、タイトルは『曲った』なんですが、今の漢字表記では『曲がった』だよね。

書 名:曲った蝶番
著 者:ジョン・ディクスン・カー
出版社:東京創元社
     創元推理文庫 Mカ-1-10
発 行:1966. 初版
     1989.9.8 19刷

評価★★☆☆☆
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