忙しい死体
『忙しい死体』ドナルド・E・ウェストレイク(論創海外ミステリ)

ギャングのエンジェルはボスに命令されて、墓に埋葬された仲間の死体を掘り返しに行った。どうやら25万ドル相当のヘロインを身につけたまま埋められたらしいのだ。だが、死体は墓から忽然と消えていた!死体を追って奔走するエンジェルの行く手に、謎の女や警官が立ちはだかる。それぞれの思惑が入り乱れて……。ウェストレイク初訳長編のユーモアミステリ。(本書あらすじより)

うーん、普通に面白いじゃないですか。何だって今まで未訳だったのか。ウェストレイク一流のドタバタ劇が楽しめるオススメの一冊です。

まず、何と言ってもこのストーリー展開がいい。「雪だるま式ゴタゴタくっつき」型の話なんですが、非常に計算されてくっつけていっているというか。といっても、『我輩はカモである』よりは落ち着いた印象ですね。時々家に帰ってるし。毎回のドリーからの手紙もコント並にお決まりになるのもいいですね。というか、ユーモアは全体的にかなり楽しいです。シリアスになりかける場面でも上手くやっちゃうんですよね(最後の方の××さんがスコップ持って追い回しているのは想像して吹いた)。

ミステリ部分がまたよく出来ているというか。結局犯人が誰かということに関しては、きちんとミステリであるんですね。確かに一番怪しいのはこの人でした。「消えた死体」というのが一番混乱させているわけですね。

えぇもぉ面白かったです。今年度ベストテンに何とか入れます。

書 名:忙しい死体
著 者:ドナルド・E・ウェストレイク
出版社:論創社
    論創海外ミステリ 87
出版年:2009.8.25 初版

評価★★★★☆
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