チャーリー・チャンの追跡
『チャーリー・チャンの追跡』E・D・ビガーズ(創元推理文庫)

元ロンドン警視庁の副総監がサンフランシスコで殺された。事件の背後には、十五年前インドで失踪した若妻、十一年前ニースで姿を消した女優、七年前ニューヨークで行方不明となったモデルと三重の失踪事件が絡み、さらに十五年前ビロードの靴をはいた姿で殺されたロンドンの弁護士の事件も関連していた。幾重にも重なった時間のカーテンの陰に潜む真相に迫るチャンの名推理。(本書あらすじより)

1928年に出された、中国系のチャーリー・チャン警部が主役のシリーズの中でも屈指の出来を誇ります。ということらしいです、他のは読んだことないので。

いやー、しかし、確かにこれは面白いですね。チャンのキャラクターも魅力的です。特に、自分の子供に対してカンペキに親バカなところはいい(笑)登場人物一人ひとりが上手く描かれているのも上出来。事件自体も、まぁ犯人がなんとなく想像がつくとはいえ、先をぐいぐい読みたくなるような展開はお見事です。

そして一番驚いたのは、1928年刊だということ。古臭さがまったく感じられないんですね。それなりのテンポもあり、解決ももったいぶってなく、古びた感じが微塵もない。古典に数えられる本作ですが、そんなこと言わずに、読者をもっと増やしておしいものです。

書 名:チャーリー・チャンの追跡
著 者:E・D・ビガーズ
出版社:東京創元社
     創元推理文庫 Mヒ-2-2
出版年:1985. ?版

評価★★★★☆
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