あけましておめでとうございます。今年もヨッシーワールドをよろしくお願いします。
最近地味~に訪問者数が増えていて結構喜んでいるのですが、ぶっちゃけこのブログを見に来て下さる方々がどういうものを期待しているのか、具体的には古典本格ミステリなのか、本格以外の既刊なのか、それとも新刊なのか、よく分かっておりません。まぁ多かれ少なかれ海外ミステリなどなどに関心があるのだろうと思いますので、今年も気ままに幅広く読みたいものを読んで感想を書き散らかしていくスタンスで行きます。評価星3つが多すぎやしないかとか、あらすじも感想もふわっとしすぎていてどういう本なのか全然伝わらないとか色々文句もあると思いますが、えーその、が、頑張ります。

というわけで恒例、2016年のベスト10になります。ブログを始めてから8回目(記事としては9回目)になるんですってよ、月日が経つのは早いねえ。
※何作かリンクを付けていませんが、これはまだ感想を書いていないものです。今月中にはアップしますので少々お待ちください。


1位:アンディ・ウィアー『火星の人
2位:デレク・B・ミラー『白夜の爺スナイパー

3位:パトリシア・モイーズ『死人はスキーをしない
4位:エドマンド・クリスピン『お楽しみの埋葬
5位:エルヴェ・コメール『その先は想像しろ

6位:ビル・フィッチュー『優しい殺し屋
7位:シャルル・エクスブライヤ『パコを憶えているか
8位:G・G・フィックリング『ハニー貸します
9位:ジョー・ネスボ『その雪と血を
10位:エドワード・ケアリー『アイアマンガー三部作1 堆塵館


今年は順位付けが難航しました。頭抜けたコレ!というのがなく、正直気分によってまた変わると思います。2位と3位、5位と6位の間に壁があるかな。
それにしても、こんなに新刊がランクインしたのは初めてじゃないか? 2位に新刊、というのも初めてだし、1位にほぼ新刊でかつSFというのは初めてどころじゃないですね。以下一言ずつ。

順位を付けていると、何となく自分の好みというのが分かってくるんですよね。感動する作品や、重厚な作品もいいけど、やっぱりちょっとユーモアがあって、読んでいて楽しいのが好きなんだな、みたいな。というのが反映されたのが1位の『火星の人』なのです。やっぱ面白かったんだなぁと。今まで読んだSFの中でも断トツでしょう。SF苦手な人にこそ、これはくすっと笑える冒険小説なんだよ、と読ませてみたいものです。映画も良かったけど、原作には勝てません。

2位『白夜の爺スナイパー』は今年の新刊ベストです。タイトルと表紙からほんわかしたものを想像してはいけません。シビアでハードなロードノベルであり、あらゆる爺ミステリの中でもトップクラスの名作爺ミステリなのです。読んで、ラストを見て、そして震えてください。

3位は『死人はスキーをしない』。お前何でこれが『お楽しみの埋葬』に勝つんだとお思いでしょう、っていうか自分が思っているんですが、いやなんか、読んでいて本当に好きだったんですよこれ。海外の古典本格ミステリを読む楽しさというのか、そういうのを再確認させてくれる作品でした。モイーズは着々と好きな作家入りしつつあり、当然今年も読みます。
で、4位が『お楽しみの埋葬』。こちらも正統派英国本格ミステリですが、やや奇抜でもあり、そのドタバタ感が最高です。えークリスピンのドタバタって『消えた玩具屋』みたいなついていけないやつでしょ、と思っている方にこそ読んで欲しい作品。

5位の『その先は想像しろ』はフランス・ミステリですが、正直ミステリを期待して読むとたぶん外します。ただ、やはりこの感動のラストシーンに向けて練られた「小説」としての完成度は無視できないなと。今年の隠れ傑作です。

6位は『優しい殺し屋』。あらすじを読んで一発で分かるユーモアバトル小説。害虫駆除専門業者 vs 殺し屋、という設定が最高です。
7位はご存じ『パコを憶えているか』。意外にも本格ミステリとしての完成度がなかなかで、それにフランスらしい暗さがミックスされているのだからたまりません。復刊しようよ、ハヤカワさん。これだけみんな読みたがっているんだからさぁ。
8位もポケミス『ハニー貸します』。いやお前、これが8位ってお前、9位以下に勝ってるってマジかお前ってな作品ですが、このめちゃくちゃな感じは読んでオススメしたくなる何かがあるんですよ。どえらい勢いで人が死ぬ微エロミステリ。ね、最高でしょ?
9位は『その雪と血を』。読むなら冬の間がおすすめです。なんてことのない犯罪小説のようで、その見事な文体と、クリスマス・ストーリーとしての着地にやられました。
10位は『堆塵館』。今年5月にシリーズ2作目が出るようです。ミステリというよりファンタジーですが、この本に関しては設定やストーリーもさることながら、挿絵やカバーなど本の造りがその素晴らしさを高めているので、どうしてもひいきしたくなっちゃうのです。

惜しくも選外になりましたが、11位としてヤン・デ・ハートック『遙かなる星』は強くおすすめしておきます。逢坂剛氏が最も好きな小説にあげている本書は、もうほとんどミステリではありませんが、さえないおじさん警部が少女をイスラエルに送るという、ただそれだけをひたすらロマンティックな文体で綴った名作です。希少な本ですので、読める機会があればぜひ。

その他、ドナルド・E・ウェストレイク『ホット・ロック』、ロバート・L・フィッシュ『懐かしい殺人』、ジェームズ・アンダースン『血染めのエッグ・コージイ事件』、、デニス・ルヘイン『過ぎ去りし世界』、ジョイス・ポーター『ドーヴァー⑥/逆襲』もおすすめ。今年は豊作でした。

というわけで、ベスト10は以上になります。2017年も皆様にとってよい読書年になりますように!
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