死体泥棒
『死体泥棒』パトリーシア・メロ(ハヤカワ・ミステリ文庫)

俺の目の前で自家用飛行機がパラグアイ川に突っ込んだ。駆けつけたが、パイロットの青年は死んでしまう。俺は機内にあったコカインを盗んで現場を去った。それでしばらくは楽な生活が送れるはずだった。だが、欲を出した仲間のせいで俺はギャングに借金を負ってしまう。なんとか金を工面しようとする計画は、思いもよらぬ道をたどり――。ドイツ・ミステリ大賞第一位! ブラジルの人気作家が放つベストセラーサスペンス。(本書あらすじより)

う、うわぁ出たぞ。久々にどうともコメントのしにくい作品です。一言でまとめるなら「どうでもいい」という感じ。
ブラジルを舞台に、主人公の男が偶然手に入れた麻薬で一儲けを狙うも、のっぴきならない破目に陥り、その状況を打開すべく死体を泥棒する話……なのですが。結局色々ありながらもうまいこと片が付く、ってまぁそれだけなんですよ、本当に。第一部は全く話が動かないし、死体を泥棒する第二部以降がじゃあスペシャルに面白いかと言えば、実に「ふつー」なのです。

じゃあ何が独創的なのかと言えば、訳者あらすじにある「ブラジル的価値観」なのでしょうね。ある意味拍子抜けしてしまうような、一種無秩序的な解決の仕方は、確かに他ではあまり見ないものです。このへんは解説に詳しいのでそちらをお読みになればと思います。

でもさぁ、だからといって、この本の評価が上がるかと言えばそんなこともないんですよ。自分の中で引っかかる部分が見つからないのです。これはもう仕方ない。はまっている人にはかなりはまっている本のようですし、ページ数も270ページと近年の作品としてはビックリするほど短いので、さっと読んで確かめてみっか、と試しに手に取ってみるような作品なのかなと思います。

原 題:Ladrão de Cadáveres(2010)
書 名:死体泥棒
著 者:パトリーシア・メロ Patrícia Melo
訳 者:猪股和夫
出版社:早川書房
     ハヤカワ・ミステリ文庫 427-1
出版年:2016.01.25 1刷

評価★★☆☆☆
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