ラブスター博士の最後の発見
『ラブスター博士の最後の発見』アンドリ・S・マグナソン(創元SF文庫)

他の人々とテレパシーのように直接通信できる「鳥信号」、最高の相性を持つ結婚相手を自動的に計算してくれる「インラブ」、遺体をロケットで打ち上げて華々しい流れ星にする「ラブデス」……謎めいた科学者ラブスターの数々の大発明により、世の中はすっかり様変わり。インラブにより「運命の相手は別にいる」と計算されたせいで恋人シグリッドと引き裂かれてしまったインドリディは、彼女を取り戻すべく奮闘する。一方、「愛」や「死」をも数字で計算できる産業に変えてきたラブスターは、ついに「信じる心」を計算可能とする発見を成し遂げようとしていた。ラブスターの管理を離れたラブデスが、一億人の遺体を一斉に降らせる〈一億の星祭り〉計画を実行に移すとき、彼らの旅路は交錯する……優しくてちょっと奇妙な、世界の終わりと再生の物語。2012年ディック賞特別賞受賞。(本書あらすじより)

ただいま旅行中ですが、3日おきに記事を予約更新しておきました。ちゃんと出て来るはず。

あれ、創元SF文庫って読むの初めてじゃないか?というくらいの自分がなぜいきなりこれを読んだのかと言うと、これがバカップルSFだと聞いたからにほかなりません。バカップルSF。何それ超くだらなそう(いい意味で)。
ところがこないだの『カウントダウン・シティ』の感想でも書きましたけど、やっぱり設定で殴ってくるSFは向いていなかったのでした。読み終わるのに一ヶ月かかったあたりで察してください。天才ラブスター博士の発明した品々によって全てが変わった世界の顛末と、それに流される愛し合う男女の物語。なのですけど、いろいろ出て来るアイデアに全くときめけなかった……ああ……。

ラブスター博士の発明による恋愛感情の数値化成功によって、とあるラブラブバカップルが、真実の愛ではないと告げられ、別れさせられる云々の話をまず300ページくらい読まされます。きつい。いいじゃんイチャイチャさせてやれよかわいそうじゃないですか(泣いてる)。というか男がちゃんと説明すれば何とかならないんですかこの状況は。
合間合間にラブスター博士の回想(過去の発明で世界がどう変わったかとか現在進行する謎のプロジェクトとか)が語られ、これがラストへのゆっくりとした大きな流れになるんです。いや悪くはないですよ、ないですけど最近うすうす気付いていますが、この手のオチ(ネタバレにつき自粛)の小説好きじゃないんです、たぶん。ザ・SF!って感じのオチなのに。好きな例もいくつか思い付きますが、うーんやっぱり苦手な気がします。

というわけで、終始もやっとした気分で読み終わってしまいました。なんか無難なSFを3月あたりに摂取してリハビリした方がいいかもしれない……。

書 名:ラブスター博士の最後の発見(2002)
著 者:アンドリ・S・マグナソン
訳 者:佐田千織
出版社:東京創元社
     創元SF文庫 SFマ-5-1
出版年:2014.11.21 初版

評価★★☆☆☆
スポンサーサイト
Secret

TrackBackURL
→http://yossiworld.blog72.fc2.com/tb.php/1111-30cbe5e0