素肌
『素肌』カーター・ブラウン(ハヤカワ・ミステリ)

ある朝、パイン・シティの安モテル<トラヴェラーズ・レスト>の一室で男の死体が発見された。金づちで頭蓋骨をたたきつぶされた、見るも無残な死体だった。所有していた名刺によると、男はアルバート・H・マーヴィンというニューヨークの私立探偵であった。どうやらなにかの事件に深入りしすぎ、人の恨みをかったらしい……。
同じ時刻、パイン・シティ保安官事務所へ依頼人が訪れた。ニューヨークに住む億万長者の未亡人リン・サマーズとその義弟、それにサマーズ家の女弁護士イロナ・ブレントの三人。その依頼はリンのひとり娘アンジェラのことだった――一週間前、彼女はナイト・クラブの歌手リッキー・ウィリスと駈落ちしてしまった。私立探偵に行方を探させたところ、この街のあるモテルにいることがわかった。アンジェラはまだ17才である。至急、娘をかどわかしたリッキーを強姦罪で逮捕してもらいたいというのだった……。
ところが、サマーズが雇った私立探偵というのは、モテルで殺されたマーヴィンだったのだ! しかも、ウィーラー警部がモテルを調べてみると、今朝がた早く若い男女の二人づれが部屋を引き払っている─アンジェラとリッキーの二人らしかった……。生白い素肌を男の前に惜しげもなくさらす夜の女たち! 売春組織にからむ殺人事件をサスペンスとセックスで描く超モダン・ハードボイルド!(本書あらすじより)

問:『素肌』には5人の美人が登場します。では、アル・ウィーラー警部は、このうち何人と関係を持つことに成功するでしょうか。
という話です(大嘘)。

えー改めまして、久々に軽ハードボイルドの大家、カーター・ブラウンです。どうってことない話しか書かないんですが、さくっと読めてほどほどに面白いので重宝しています。いっくらでもポケミスに作品ありますしね。『死体置場は花ざかり』は傑作でした、そういえば。
さて『素肌』、もう自分が求めるカーター・ブラウンが全部入っているのでまったく文句ありません。モーテルで殺された私立探偵は家出少女を連れ帰ろうとしていたらしいことから、少女とその関係者一同に疑いがかかる、という展開。結構ちゃんと謎解きしているし、エロい女の子がぞろぞろ出て来るので大変良いですね(品位を疑われる発言)。

関係者の利害関係を調べていくうちに連続殺人へと発展し、ウィーラー警部はそこから綺麗に犯人を見つけ出していきます。この犯人を暴くための対決シーンの絵になる感じがたまりません。軽口を叩き事件関係者と寝ながらヘラヘラと謎を解くウィーラー警部はかっこいいと思うんですが、どうでしょう。かっこよくないか。
10代から30代まで相手するウィーラー警部はそれはそれですごいと思うのよね……うらやましい……。

以上感想終わり。5版もされるだけあって、安定した面白さでした。

書 名:素肌(1960)
著 者:カーター・ブラウン
出版社:早川書房
     ハヤカワ・ミステリ 676
出版年:1961.12.31 初版
     1996.02.29 5版

評価★★★★☆
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