被告人、ウィザーズ&マローン
『被告人、ウィザーズ&マローン』スチュアート・パーマー&クレイグ・ライス(論創海外ミステリ)

ジョン・J・マローン弁護士とヒルデガード・ウィザーズ教師、夢の共演が遂に実現! 二大作家によるコラボレーション短編集。「クイーンの定員」に採られた異色の一冊。(本書あらすじより)

目次
「今宵、夢の特急で」(1950)
「罠を探せ」(1951)
「エヴァと三人のならず者」(1954)
「薔薇の下に眠る」(1955)
「被告人、ウィザーズとマローン」(1963)
「ウィザーズとマローン、知恵を絞る」(1959)

この本のために新しく「合作」のカテゴリを作りましたからね、えぇ。今後出番が当分なさそうですけど。
弁護士マローンが殺人事件に巻き込まれ、窮地に陥ったマローンをおせっかいおばさんウィザーズが救い出す×6編のどたばたユーモアミステリ。驚異的な安定感があり、読んでいて非常に楽しいですよ。なんか久々に純粋に楽しい論創かも。これは当たり。

合作の仕方などは前書きなどに詳しいですが、いやそれにしてもここまで2キャラが個性を発揮しまくりながら違和感なく競合しているのは素晴らしいと思います(といってもパーマー読んだことないしライスのマローン物も1つしか読んだことがないので適当)。どうしようもなく酔いどれのマローンとやかましいミス・ウィザーズが一緒になって正義を求める様は実にカッコイイ。
6編の質も全て平均以上の見事な仕上がりっぷりで、殺人事件に見事に巻き込まれることを発端にユーモラスなどたばたと謎解きを見せてくれます。本当に楽しくって。これぞキャラ物ミステリの王道ってやつですよ。マローンの秘書マギーの活躍にも注目したいところ。

ベストは法廷物的な面白さがあり、ウザ検事をぺしゃんこにするのが楽しい「ウィザーズとマローン、知恵を絞る」ですね、もうこれは間違いなく。発表年代順的には5番目のこれを最後に持ってきたのは秀逸です(本国版もこの順番みたいですね)。こういう古き良きおちゃらけたミステリが紹介されるのっていいなぁ。毎年1冊でいいので、各社よろしくお願いします。

書 名:被告人、ウィザーズ&マローン(1950~1963)
著 者:スチュアート・パーマー&クレイグ・ライス
出版社:論創社
     論創海外ミステリ 124
出版年:2014.06.30 初版

評価★★★★☆
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