日曜日の沈黙
『日曜日の沈黙』石崎幸二(講談社ノベルス)

『ミステリィの館』へようこそ。もともと当ホテルは密室で死んだ作家・来木来人の館。これから行われるイベントでは、彼が遺したという「お金では買えない究極のトリック」を探っていただきます。まずは趣向をこらした連続殺人劇をどうぞ。そして興奮の推理合戦、メフィスト賞ならではの醍醐味をご堪能下さい。メフィスト賞受賞作。(本書あらすじより)

『ドッペルゲンガー宮』に続いて、サークル企画で読まされたメフィスト賞作品です。おれメフィストいくつ読んでるのかな、『姑獲鳥の夏』を入れないと4つとかそれくらいかな。
亡くなったミステリ作家の館で行われるイベントに呼ばれた主人公(名前忘れたけどなんか社会人)は、その館で作家の未発表原稿を探すゲームに参加することになります。次々と発見される死体!(役のスタッフ!なので死んでない) 主人公はなぜか参加している女子高生2人組と一緒にとある謎を解こうとするのですが……。
さて最初に言っておきますが、『日曜日の沈黙』はひどい作品です。クオリティとして圧倒的に低いのです。文章は小学生レベルだし、ストーリー展開もだらだらばたばたと締まりがないし、主人公の女子高生たちのセリフは背筋に怖気が走るほどお寒いものだし、暗号はもうアレだし。「出版するレベルに達していない」と誰かが言ってましたけどまぁ分かります。

以上のゴミポイントをですね、まず踏まえて受け入れた上でですね、何の期待も持たずに読むとしましょう。そんなことする時点で何かがおかしいんですけど、まぁとにかく読みますと、地の文がほとんどないとことか、キャラの描き分けなんか何一つ意識していないとことか、もうそういうスタイルじゃないかな、と思うようになるのです。書けないのか書くつもりがないのか微妙なところですがいいんです。それでもって、このお寒いギャグの応酬みたいな会話が結構楽しくなってくるんですよ。ってか自分は中盤くらいからこの作品はクソだなと断じて以降何だか楽しくなりました。で、何のひねりも驚きもない結末でしたけど、そこそこ満足して読み終えたのですね。うわ超意外。

……というわけで、断じて薦めようとは思わない駄作ですが、そんなに悪くはなかったです、あくまで個人的に。まぁ石崎ファンからしても第一作のこれはゴミという評判らしいので、二作目も読みます、いつかね。

書 名:日曜日の沈黙(2000)
著 者:石崎幸二
出版社:講談社
     講談社ノベルス イ-N-01
出版年:2000.12.05 1刷

評価★★★☆☆
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