サム・ホーソーンの事件簿Ⅲ
『サム・ホーソーンの事件簿Ⅲ』エドワード・D・ホック(創元推理文庫)

まあ僕は短編集はそんなに好きじゃあないんですが、安かったので、何冊か買ったワケです。その一冊がこれ。不可能犯罪で名高いホックの、不可能犯罪にこれでもかとばかり遭遇するホーソーンの事件簿です。

以外と物理トリックが多いことに驚きました。正直、80年代にもなって、紐とか使うのってどうよ、な感じですが、しかし独創的なトリックを考えるという一点において、ホックのアイデア力には驚かされます。

あと、訳を何とか出来ないんでしょうか。あまりにも直訳では……。例えば「~と認めた」「~と述べた」「あなたにそうさせるよう私は言われたのです」みたいな。!マークも多すぎるような……。

「ハンティング・ロッジの謎」
いや、バレるでしょう、これは。展開もやや急すぎます。

「干し草に埋もれた死体の謎」
状況からも、犯人は一人でしょう。ありきたりなトリックです。

「サンタの灯台の謎」
いくら何でもこのトリックは……。

「墓地のピクニックの謎」
ありきたりのトリックですが、よく出来ています。ひっかけも効果的だし、証拠も以外とあちこちにあります。

「防音を施した親子室の謎」
コナンでも似たようなのがありましたね。面白いですが、現実には無理だと思います。これが分からなきゃ、サムは医師失格です。

「危険な爆竹の謎」
以外と盛り上がってます(笑)簡単な話です。

「描きかけの水彩画の謎」
犯人がほぼ限定されていますが、どんなトリックを使ったのかを見抜こうとすれば、読んでて楽しいでしょう。

「密封された酒びんの謎」
なかなか面白い作品だと思います。

「消えた空中ブランコ乗りの謎」
うーーむ、いったい何だったんだ……。

「真っ暗になった通気熟成所の謎」
うまいですねぇ。いいと思います。ただ、犯人はこんな危ない方法を使わなくてもいいんじゃないかと。

「雪に閉ざされた山小屋の謎」
……うん、ま、いいんじゃない。僕は認めんがな。

「窓のない避雷室の謎」
ミステリのやっちゃダメ原則××を使ってます。反則的です。

「ナイルの猫」
傑作です。正直、この作品がなければ、評価2にするとこです。この一作品のみ、素晴らしい出来栄えでしょう。不可能物じゃなく、10ページの犯罪小説です。本屋さんで立ち読みしてください←おい

書 名:サム・ホーソーンの事件簿Ⅲ
著 者:エドワード・D・ホック
出版社:東京創元社
    創元推理文庫 Mホ-4-4
出発日:2004.9.24 初版

評価★★★☆☆
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