2009.06.06 『苦い祝宴』
『苦い祝宴』S・J・ローザン(創元推理文庫)


中華料理店で働く青年四人が、ある日突然揃って姿を消した。彼らが勤めていたのは、チャイナタウンの大物が経営する有名店。最近始められた組合活動に関して、店と対立があったらしいが、その程度のことで拉致されたり消されたりするはずもない。半ば強引に捜索の仕事を引き受けたリディアは、相次ぐ予想外の展開に翻弄される。“リディア・チン&ビル・スミス”シリーズ第五弾。 (本書あらすじより)

アメリカを舞台とする小説です。中国人女性リディア・チン&白人男性ビル・スミスシリーズ、とよく銘打ってありますが、補足説明せにゃいかんですな、これは。

ローザンはですね、出版順で奇数の本はリディア・チンの一人称によって語られるんです。そして、偶数の本はビル・スミスの一人称によって語られるんです。自分が持ち込まれた事件(どっちも私立探偵なのですよ)をもう一人の人にサポートを頼むんです。どっちかというと、ビル・スミスの方が暴力シーンがあるみたいです。といっても、あんまり重くなく、アメリカミステリにしては読みやすいと思いますよ……ここまでお母さんからの情報(笑)

僕はローザンは初めてなんですが、この『苦い祝宴』は五作目、つまり奇数なので、リディア・チンが主人公です。中国人労働者消失事件から、最終的には密輸やら労働問題やらに発展します。謎がこってるとか、本格ってわけでもないんですが、結構とっつきやすかったですね。

しかし、「犯人が誰か」って趣旨の本ではないと思います。むしろ、いかにリでぃアが謎を解決できるのか、という点が重要みたいですね。後半にはFBIとかまで出てきてやたらと規模がでかくなってくるんですが、しかしそこまで大物の犯人なのか、っていうとそうではないかも(笑)

ローザンは基本、偶数(ビル・スミスが主人公)の話で賞をとっているので、そっちの方が面白いのかもしれませんね。

書 名:苦い祝宴
著 者:S・J・ローザン
出 版:東京創元社
   創元推理文庫 Mロ-3-5
発 行:2004.1.30 1版

評価★★★☆☆
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