FC2ブログ
シャーロット・アームストロング名言2

2019-07

『007/死ぬのは奴らだ〔改訳版〕』イアン・フレミング - 2019.07.31 Wed

フレミング,イアン
007/死ぬのは奴らだ
『007/死ぬのは奴らだ〔改訳版〕』イアン・フレミング(ハヤカワ・ミステリ文庫)

ボンドの今回の標的は、全米の暗黒街を牛耳る男ミスター・ビッグ─彼はジャマイカから大量の古代金貨を盗み出し、世界の金相場を狂わせようと企んでいた。Mの指令を受けたボンドはニューヨークへ飛び、旧友のCIA局員ライターとともに調査を開始した。だがやがて、敵の罠に陥ったライターは瀕死の重傷を負い、ボンドも絶体絶命の窮地に! 鮮烈なヒーロー、ジェイムズ・ボンドの名を確立した初期の傑作。改訳決定版(本書あらすじより)

約2年に1回のペースで読み進めているHM文庫改訳版ジェイムズ・ボンドをそろそろまた読もう、ということで、今回はシリーズ第2作の『死ぬのは奴らだ』です。……何というか、今まで読んだ『ゴールドフィンガー』『ドクター・ノオ』と比べて、単純に頭が悪い内容でした(主にボンドの。敵は悪くない)。

ざっくり中盤までのあらすじを書くと、
ボンド、アメリカの黒人を束ねるミスター・ビッグの組織を潰すよう命令される
→まずボスに会ってみようと、のこのこハーレムに行って捕まる
→とりあえず敵の部下を殺して逃げる
→ビッグが仕返しにボンドの友人を半殺しにする
→ボンド、キレてまた部下を殺す
うーん、主人公に何の計画性もないのでは……。

暴力描写もエロ描写も割と直接的。毎回007が何らかの敵と戦うという基本コンセプトがありますが、今回の大ボス、アメリカで黒人組織を操るミスター・ビッグは、ただただ威圧感はあるし、有能だし、隙もないしで、文句なしの敵役です(本人はバトらないあたりが首領感あります。直接的にボンドとバトるのは物語中盤の中ボスだし)。そしてミスター・ビッグが超有能な一方で、主人公ジェイムズ・ボンドに有能さを感じられないのが何とも。だって、ジェイムズ・ボンド、敵の組織に囚われて、ボスの女に会った3秒後くらいにはその女を味方にしているんですよ。さすがに都合が良すぎでは……?

基本的に今回のボンドは、すぐ見つかるわバレるわで、延々と痛そうな目に合います(友人はもっと合うんですけどね)。警察に目はつけられていても証拠がないミスター・ビッグの一味の企みを暴くという命令を受けているボンドですが、もろもろ解決するために、とりあえず「死ぬのは奴らだ」から殺す、というスタンスはどうなんだおい。いくら殺しの許可を持っているからって、そりゃFBIもボンドに怒るわ。
だからこそ、君はこれまで送られてきたスパイの中で一番優秀だよ、的なことをミスター・ビッグがボンドに言うシーンが、イマイチしっくり来ません。そうか、この程度で一番なのか……と思わなかったのかな、当時の読者は。マジで。
そしてラスボスであるミスター・ビッグも、確かに超有能だし、最後の残虐な刑罰含めて大ボス感満載で結構好きなんですが、ああいう形でボンドに負けるのはやっぱりしょぼくないか?と、ちょっと思ってしまうのですが……。ただまぁ、そりゃあんな無理やりな方法でボンドが解決するとは思わないから、仕方ないとも言えます(なぜちょっとミスター・ビッグを応援したい気持ちになっているんだろう……)。

……と、こういうツッコミどころを楽しみながら読むのが、このシリーズの醍醐味というか、作者イアン・フレミングが全力で書いたサービス精神満載の大人のための童話の読み方なのかなと思いますし、何ならエンタメとしては単純に楽しめたので、意外と文句はありません。いわゆるスパイ小説としての面白さとは別物ですが、たまに読む娯楽小説としては申し分ないのが、このシリーズの魅了なんでしょう。

原 題:Live and Let Die (1954)
書 名:007/死ぬのは奴らだ〔改訳版〕
著 者:イアン・フレミング Ian Fleming
訳 者:井上一夫
出版社:早川書房
     ハヤカワ・ミステリ文庫 224-2
出版年:1998.03.31 1刷

評価★★★☆☆
スポンサーサイト



『刑罰』フェルディナント・フォン・シーラッハ - 2019.07.28 Sun

フォン・シーラッハ,フェルディナント
刑罰
『刑罰』フェルディナント・フォン・シーラッハ(東京創元社)

黒いダイバースーツを身につけたまま、浴室で死んでいた男。誤って赤ん坊を死なせてしまったという夫を信じて罪を肩代わりし、刑務所に入った母親。人身売買で起訴された犯罪組織のボスを弁護することになった新人弁護士。薬物依存症を抱えながら、高級ホテルの部屋に住むエリート男性。──実際の事件に材を得て、異様な罪を犯した人々の素顔や、刑罰を科されぬまま世界からこぼれ落ちた罪の真相を、切なくも鮮やかに描きだす。本屋大賞「翻訳小説部門」第1位『犯罪』で読書界を揺るがした短篇の名手が、真骨頂を発揮した最高傑作!(本書あらすじより)

「参審員」Die Schöffin
「逆さ」Die falsche Seite
「青く晴れた日」Ein hellblauer Tag
「リュディア」Lydia
「隣人」Nachbarn
「小男」Der kleine Mann
「ダイバー」Der Taucher
「臭い魚」Stinkefisch
「湖畔邸」Das Seehaus
「奉仕活動(スボートニク)」Subotnik
「テニス」Tennis
「友人」Der Freund

シーラッハ、今まで出たのは全部読んでいるのですが、結局短編集の方が好き、という結論になっています。第3短編集となる今回も安定のクオリティで、割と本気で楽しめたのですが、『犯罪』『罪悪』とはまた違ってきているように感じました。

『犯罪』『罪悪』という2つの短編集の違いはいったんおいておいて、この2つの方が荒削りというか、内容的にはよりキツい犯罪(者)そのものを描いていたという印象です。個々の短編にクオリティの差は多少あるのですが、ガツンと残る作品が多かった、というか。
今回の『刑罰』は平均的に質は上がったし、依然としてシーラッハ節もあります。というわけで相変わらずの大満足なんですが、どちらかと言うと大人しくなったなぁ、というのが少し気になりました。ただ、バリエーションは確実に豊かになっていて、シーラッハらしく法や罪人を描きつつ、そこにストーリー上の起伏が加わっているため、むしろ一般的な「面白さ」は増しているようにも思えます。キラーチューンがないけど色々試そうとし始めたベテランの後期のアルバムみたいな感じ。
犯罪に至るまでの心情を描いた話、法の抜け道的なものを描いたりどんでん返しがあったりとややトリッキーな作品、視点変えたらコメディにすらなりそうな脱力系のオチ、などなど。長めの作品も短めの作品もまんべんなく上手いので、やっぱりシーラッハは良いですねぇ。

というわけで、シーラッハはやっぱり今後も長編より短編を読みたいなぁと思うのですが、どうでしょう。スタンリイ・エリンみたいにじっくり書いてもらうスタイルで構わないので……。

原 題:Strafe (2018)
書 名:刑罰
著 者:フェルディナント・フォン・シーラッハ Ferdinand von Schirach
訳 者:酒寄進一
出版社:東京創元社
出版年:2019.06.14 初版

評価★★★★☆

『サムシング・ブルー』シャーロット・アームストロング - 2019.07.25 Thu

アームストロング,シャーロット
サムシング・ブルー
『サムシング・ブルー』シャーロット・アームストロング(創元推理文庫)

娘は、自分に巨額の財産があることも、両親は事故死したのではないということも知らなかった。ましてや、婚約者の狙いがその財産であることも、彼が自分の母親を殺害し、父にその罪をなすりつけた真犯人だということもまたわかってはいなかった。真相を知った青年は、彼女を救うため十七年前の殺人事件の証拠をつかもうとするのだが……。(本書あらすじより)

シャーロット・アームストロングの『毒薬の小壜』があまりに好きすぎて(好きなミステリトップ10に入るレベル)、以来シャーロット・アームストロングの作品は超大事に取っておいたのでした……読まずに。ところが2年前にようやく『魔女の館』を読んだらこちらもどえらい傑作で、もうこれどんどん読みてぇな、となりまして。というわけで、今年から年に1冊、シャーロット・アームストロングを読んでいくことにしました。よっしゃ、傑作どんどん来い。
今年は『サムシング・ブルー』を手に取ってみたのですが、サスペンスと言うよりは、まさかの王道謎解きミステリ的展開で、正直意外でした。というか、何なのこのシャーロット・アームストロングとかいう作家は……傑作を生み出す化け物なの……?

3作読みましたが、シャーロット・アームストロングの作品はあらすじを説明しても本当に面白さが伝わらないなぁと思います。今作の主人公ジョニーは、生物学の講師をしている好青年。幼馴染であるナンは、過去に男性に恋したことすらない初心な女性。ところがそんなナンに突然結婚話が舞い降り、ジョニーはショックを受けつつもそれを受け入れます。しかしナンの叔母が、相手の男の名前を聞いた途端、ショックを受けて倒してしまったのです。どうやらナンの相手の男は、過去に殺人を犯したと思われるのですが……。

結婚を防ぐため、結婚式までに犯罪を証明しよう、という話。ウールリッチっぽい、男女のタイムリミット謎解き&サスペンスです。事件を暴き、証拠を見つけ、殺人を証明する、というしっかりした捜査物であり、かつ舞台が親族関係が複雑なお屋敷ということもあり、かなり黄金時代のミステリらしい雰囲気を持った作品だと思います。
とはいえ、これはいわゆる王道の謎解きミステリではありません。というのも、序盤である人物がある犯罪をしでかすところをはっきり描写しているため、どんでん返しや意外性はなく、ただただ悪人を追い詰めるだけの話となっているのです。こういったストーリーの中できちんとトリックを仕込んでいるあたりが、サスペンス作家としてのアームストロングのすごいところなんですけども。

このある種ベタなサスペンスに、アームストロングの描く生き生きとした登場人物が放り込まれるだけで、こんなにも心が締め付けられ、そして予想していない動き方をする物語になるんですよね。この作者の描く登場人物には、希望が見えるんです。なんとかなってほしい、間に合ってほしい、と読者が思わされるような。そういったキャラクターたちの最後が……うわぁ、これ、すごく良い終わり方なんだよなぁ。
そのキャラクターの中でも特に秀逸なのが、主人公の幼馴染であり、結婚を夢見て、ただただ純真無垢なナンです。たぶん、『毒薬の小壜』のギブソン氏の妻ローズマリーと同系統のキャラクターではないでしょうか(似てないけど似ています)。こういう、無垢な人間の無垢故の無自覚な罪深さを描かせたら、シャーロット・アームストロングは断トツで上手いですね……めっちゃつらいけど……。

というわけで、やっぱり年1アームストロングはやらなくてはいけません。やりましょう。超楽しみ。そして、時代をこえて読めるサスペンス作家だと思うので、頼むから東京創元社さんあたりで頑張ってシャーロット・アームストロングの未訳作品出してもらえませんかね……マジで。
ちなみに、ド傑作『毒薬の小壜』は善と悪の対立構図が苦手(特に悪を悪として断じすぎ)みたいな意見があるのですが、正直うなずける意見だと思います。というわけで、もしかしたら『サムシング・ブルー』の紛れもない悪の方がおすすめしやすいかもしれません(最後の追いつめがむしろぬるいあたりが、この作者らしいというか)。個人的には『毒薬の小壜』『魔女の館』のような突き抜けた傑作っぷりではないものの、広く読んでもらいたい良作だと思います。

原 題:Something Blue (1962)
書 名:サムシング・ブルー
著 者:シャーロット・アームストロング Charlotte Armstrong
訳 者:森茂里
出版社:東京創元社
     創元推理文庫 Mア-6-3
出版年:1998.03.27 初版

評価★★★★☆

『銀の墓碑銘(エピタフ)』メアリー・スチュアート - 2019.07.18 Thu

スチュアート,メアリー
銀の墓碑銘
『銀の墓碑銘(エピタフ)』メアリー・スチュアート(論創海外ミステリ)

第二次大戦中に殺された男は何を見つけたのか? イギリス推理作家クラブ名誉主席アントニー・バークリーに絶賛された、メアリー・スチュアートの傑作長編が59年の時を経て初邦訳!(本書あらすじより)

2年前に論創から出たメアリー・スチュアート『霧の島のかがり火』が面白かったので、今回も読んでみました。『霧の島のかがり火』は、ロマンス・サスペンスにディヴァインやクリスティーのようなガッツリ本格要素が融合した良作でしたが……。
うーん……今回の『銀の墓碑銘』、つまらなくもないし、求めているロマンス・サスペンスど真ん中ではあるんですが、微妙に期待と違いました。『霧の島のかがり火』のような本格ミステリ要素がないからなのか、ギリシャ描写が多いからなのか。

何かしらの変化と冒険を期待してギリシャにやってきた女性カミラは、とある勘違いと思い切った行動の結果、隅から隅までイケメン要素しかない男サイモン・レスターと偶然出会うことになります。サイモンは、第二次世界大戦中にギリシャで死んだ兄の死の秘密を追っているのでした。カミラはやがて、第二次世界大戦中にさかのぼるギリシャに眠る秘密をめぐる事件に巻き込まれるのですが……。

中盤までは主要登場人物すらはっきりしなく、そもそも何か事件があるの?というような話の進め方。サイモンの兄の死の状況が次第に明らかになった後半以降は、活劇中心でしょうか。
物語の見どころの一つが、現在、そして(幅広い)過去の「ギリシャ」という舞台そのものです。とはいえ、いわゆる旅情ミステリのように、旅行要素が中心で異国情緒描写に全フリしているような作品ではなく、むしろストーリー上で必要な「ギリシャ」が描かれている、という感じ。異国でイケメンと出会う!だけのハーレクインではないのです。
主人公カミラと、ヒーロー(ヒロインの対義語ってこれでいいんだっけ)であるサイモンのキャラクターが非常にしっかりしており、無駄なく的確な動きしかしないところに超好感が持てます。サスペンスとしての捻りは(ほぼ)なく、後半は冒険小説要素が中心ですが、キャラクターのおかげでここが楽しめるものになっていますし、何より読ませるものになっています。

ある意味、無難な面白さのサスペンスではあるんですが、個人的な好みから言うともうちょい別の角度の読みごたえが欲しかったな……というところ。メアリー・スチュアートの作風はかなり気になるところなので、さらなる紹介が進むことを期待したいですね。

原 題:My Brother Michael (1959)
書 名:銀の墓碑銘(エピタフ)
著 者:メアリー・スチュアート Mary Stewart
訳 者:木村浩美
出版社:論創社
     論創海外ミステリ 232
出版年:2019.04.30 初版

評価★★★☆☆

『蛾』ロザリンド・アッシュ - 2019.07.16 Tue

アッシュ,ロザリンド
蛾
『蛾』ロザリンド・アッシュ(サンリオSF文庫)

美しく顧みられることのないダワー・ハウスの広告を見たヘンリーは不思議な情熱にとらわれる。彼は毎日、仕事が終わると背後に森を擁したこの家を見にやってきた。競売の結果、新しい持ち主となった同僚の大学教授の妻ネモに彼は、その家ごと心を奪われていくのだが、やがて説明のつかないことが起きはじめる。森の静止間からオルゴールの音が聞こえてきたり、地下室で見つけた鏡に奇妙なものが映ったり、リストの曲を録音したテープに不気味な語りが混じったりした。新年のパーティでは明滅するライトと音楽の喧騒のあいまにサラ・ムーアの亡霊が一瞬現われ、ネモに近づいて消えたのだ。サラは前世紀の女優で、この家に滞在したこともあり、同じ役で二度舞台に立つことはせず、蛾のように群がる男どもと一度精を交わすと殺害してしまったという。サラはネモの生身を利用して果せぬ欲望を満たそうというのであろうか。そして身の毛もよだつ惨劇の幕が開いていく……。(本書あらすじより)

なぜかツイッターで流行っていたので、これは読むチャンスだと思い手に取りました。巻末の作品紹介に「川本三郎=誤訳」とあるなど多数の誤植があることで有名な本書ですが、そんなところばかり注目されるのがもったいないくらい面白かったです。というか、読み始めに予想していたよりもはるかに面白かったのです。翻訳ものにありがちな家つき幽霊物ホラーかと思いきやそうでもなく、というかほぼホラーではなく(幽霊要素はありますが、これがなくてもストーリー上何の問題もないですよね)、ごりごりのサスペンスとして読むのが良いのではないでしょうか。まさに「火」と「蛾」の話でした。

主人公のヘンリーは独身の大学教授。売り出し中のある屋敷に関心を抱いていたヘンリーは、やがてその屋敷を購入した夫婦と仲良くなっていく。次第にその夫婦の妻ネモに片想いをしていくヘンリーだが、一方でその屋敷にはかつての住人である女優サラ・ムーアの幽霊が出てくるようなこないような様子。そしてついに屋敷の周辺で死体が次々と出てくるようになり……。

とにかく序盤、何をしたいのかが分かりません。正直読みにくいなぁ……と思って読んでいたのですが、徐々にミステリ要素が明らかになり、そこからは急転直下で物語が進みます。
最初は何が起きているのか分からないものの、あぁあれやこれやはこういうことだったのね、と明らかになってからは、主人公の偏執的な片思いが暴走することも相まってとにかく面白くなります。結構ど真ん中のミステリであり、サスペンスであり、連続殺人ものなんですよ。後半、主人公が窮地に追い込まれるという展開で、これはしんどくなるかな……と思いきや、主人公が遠慮なくヤバい状況に突っ込んでいくので、案外読者はストレスフリーなまま読めるのも好き。
また、サスペンスと同様物語の軸となるのが、主人公によるネモに対する片想いです。ど真ん中の不倫、すなわちドロドロ恋愛要素。ドロドロ恋愛物にしては心情描写が意外とダラダラしていなかったり、多めの会話でテキパキ話を進めたりするなど、かなり読みやすくなっています。ミステリと恋愛がもつれ合うラストの終わり方は、印象的ではあるもののあっけないかなぁ……と思いきや、エピローグでちょいと味を足す、みたいのも良いですよね。いやー、面白いな、これ。

というわけで、これはオススメです。いいぞー、マジで。翻訳が工藤政司氏という、サンリオSF文庫なのにミステリ寄り翻訳家、というのもナイスチョイス。ロザリンド・アッシュのもう一つの邦訳作品、『嵐の通夜』もぜひ探して読んでみます。

原 題:Moths (1976)
書 名:蛾
著 者:ロザリンド・アッシュ Rosalind Ashe
訳 者:工藤政司
出版社:サンリオ
     サンリオSF文庫 30-A
出版年:1979.10.25 初版

評価★★★★☆

『ドーヴァー⑧/人質』ジョイス・ポーター - 2019.07.07 Sun

ポーター,ジョイス
ドーヴァー⑧/人質
『ドーヴァー⑧/人質』ジョイス・ポーター(ハヤカワ・ミステリ)

そのスキャンダルは嵐のようにスコットランド・ヤードを揺さぶった。副総監は頭をかかえ、マグレガー部長刑事はつつましく心の中で快哉を叫んだ。同僚たちも祝杯をあげ、顔を真っ赤にして喜んでいる。ヤードきっての憎まれ者、ドーヴァー主任警部が不気味な〈クラレット・タッパーズ〉一味に誘拐されたのだ!
誘拐団の要求は囚人二人の釈放と一万ポンド。ただちに副総監はテレビに出演して犯人側に呼びかけた。「人質がどうなろうと、当局は一銭たりとも出す気はない。すみやかに自首したまえ」テレビ局も世論も、同胞の生命を無視した冷酷な措置に非難の声をあげた。もちろんヤードでは百も承知、対象が対象だけに当然の作戦なのだ。
一方テレビに注目していた誘拐団は意気消沈した。なにかにつけて腹が減ったと怒鳴りちらす巨体のドーヴァーだ。食事代だけかさんで身代金がとれないのなら、こんな厄介な人質は百害あって一利もない。頭にきた一味はさっそく始末するに限ると、がんじがらめに縛り上げビニール袋に突っ込んだ。ドーバー危うし!
こともあろうに現役警官が誘拐されてスコットランド・ヤードはてんやわんやの大騒ぎ。史上最悪の名探偵が四面楚歌の中で繰り広げる、抱腹絶倒のユーモア本格シリーズ8作目。女史会心の最新作。(本書あらすじより)

年一ドーヴァー、ついに8作目。あと2年で終わりかぁ……。
地方都市で殺人が起き、ドーヴァーたちが派遣される、といういつものパターンから急に離れた作品。マンネリ防止でしょうか。なんとドーヴァーが誘拐され、自らの誘拐事件を捜査する……というぶっ飛んだ捜査物。ところが、いつもと違うことをやろうとした結果、謎解き的にもユーモア的にもストーリー的にもイマイチになってしまったという、実にもったいない作品でした。違うんだよ、ドーヴァーシリーズはこうじゃないんだよなぁ……。

ドーヴァー主任警部が〈クラレット・タッパーズ〉と名乗る集団に誘拐された。敵は何らかの政治団体なのか? 狂喜乱舞するスコットランドヤード(&ドーヴァーの妻)は、要求として突き付けられた犯罪者の解放と身代金の支払いを断固拒否。死体となってドーヴァーが発見されるかと思いきや、ドーヴァーを誘拐しても何の得にもならないことに気付いた誘拐犯たちはドーヴァーを解放してしまった。仕方なく、ドーヴァーは自らの誘拐事件の犯人探しに乗り出すが……。

ドーヴァーシリーズの本格ミステリ的な見どころは、
①地方都市における殺人事件という英国ミステリの典型的なパターンのパロディ
➁衝撃的な動機が示されるというホワイダニット
③誰が謎解きをするか予想のできない解決
の3点かなと思っています。今作では、①はもちろんなし、➁はほぼ皆無、③は新パターンでした。①②については『⑦/撲殺』あたりから行き詰まっている感があるので、9、10作目で果たしてどこまで頑張ってくれるのか……あんまり期待しておかない方がいいのかな、もしかして。

本格ミステリとして行き詰まった結果、ドーヴァーのうざさを増させることでキャラ小説としての要素を強めよう、と作者が思ったのかどうかは分かりませんが、『撲殺』からドーヴァーが(元々そうとはいえ)ただのぐうたら悪口野郎、積極的な動きをしないただただ不快なキャラクターに成り下がってしまっています。今回も、せっかくドーヴァーが誘拐されるという超面白要素があるにもかかわらず、それがあまり生かされていないように思えるのは、そんなキャラクターに作者自身が手こずったせいかなぁとちょっと思いました。
謎解き的にも、今回も名推理が飛び出す割に、それが上手く推理と捜査の楽しさにつながっていなくて、意外性などが全くないのが実にもったいないです(尻すぼみ感がすごい)。むしろ身代金の受け渡し方法にオリジナリティを感じます。なかなか斬新じゃないですか、これ。

一方、誘拐事件という内容上、いつもよりも捜査小説としての要素が強め。ドーヴァーが誘拐されたロンドンをスタート地点に、ひたすら誘拐犯につながる手がかりを追い求め、車や電車に乗り、あちこちに移動するという、史上初のドーヴァーの捜査を見ることが出来るのです。誘拐に対する同僚や妻たちの反応とか、誘拐犯の指示のもと歩き回されるドーヴァーなんかは相変わらず超楽しいんですけどね……。

というわけで、もともとあまり期待していなかったのですが、結局いつもの方が良かったなぁと思わざるを得ないところが残念。とはいえ、ドーヴァーもあと2作、どんなパターンをやってくれるのか、楽しみではあります。

原 題:Dover and the Claret Tappers (1976)
書 名:ドーヴァー⑧/人質
著 者:ジョイス・ポーター Joyce Porter
訳 者:小倉多加志
出版社:早川書房
     ハヤカワ・ミステリ 1305
出版年:1978.04.30 初版
     1982.11.15 2版

評価★★★☆☆

蔵書目録 - 2019.07.05 Fri

日記
また3ヶ月ぶりに蔵書目録更新。個人的に出先で参照するためのものです。前々回(2012.07.27)は267冊、前回(2012.10.28)が324冊で、今回(2013.01.18)が384冊……増加率がどんどん上がっているような……。
(さらに2013.03.03に更新、434冊)
(さらに2013.07.12に更新、484冊)
(さらに2013.10.14に更新、513冊)
(さらに2014.01.10に更新、558冊)
(さらに2014.05.06に更新、598冊)
(さらに2014.09.10に更新、628冊)
(さらに2014.12.15に更新、666冊)
(さらに2015.07.09に更新、696冊)
(さらに2015.10.13に更新、704冊)
(さらに2016.02.05に更新、711冊)
(さらに2016.05.02に更新、735冊)
(さらに2016.10.04に更新、775冊)
(さらに2017.02.13に更新、787冊)
(さらに2017.10.01に更新、834冊)
(さらに2018.03.11に更新、883冊)
(さらに2018.12.05に更新、933冊)
(さらに2019.07.05に更新、977冊)

今後も使うと思うので、ちょくちょく追加していく予定です。なお、ミステリ・SF限定となっております。
この中で、ぜひ感想が見たい!なんて本があればコメントでお知らせください。ちゃんとすぐに読みます。

追記に、著者名あいうえお順

【2018.12.06 ~ 2019.07.05の間の新規購入本】
今回の新規追加分です。7か月ぶりの更新。10冊くらい減って、54冊買いました。やっぱり、かなり買う量減りましたね……。
今回の血風は……あんまないような。ウィルキー・コリンズ『月長石』の創元推理文庫上下分冊版を各400円で買ったり、ロアルド・ダール他『壜づめの女房』を300円で買ったり、バウチャー『ゴルゴタの七』を100円で買ったり、ブラックウッド『幽霊島』を600円で買ったりしました。また、買ったものではないですが、Twitterでつながっている人から世界推理小説全集版『首のない女』『学長の死』をいただきました。あとはまぁ、ご笑覧ください。

924 地獄の門 完全版 モーリス・ルヴェル 2018.12.09 2000
925 殺意 フランシス・アイルズ 2018.12.09 108
926 火曜日ラビは激怒した ハリイ・ケメルマン 2018.12.09 400
927 泥棒は詩を口ずさむ ローレンス・ブロック 2018.12.09 108
928 泥棒は哲学で解決する ローレンス・ブロック 2018.12.09 108
929 検死審問ふたたび パーシヴァル・ワイルド 2018.12.16 108
930 大密室 ピエール・ボアロー 2018.12.22 1250
931 絹靴下殺人事件 アントニイ・バークリー 2018.12.22 1250
932 夜明けのフロスト R・D・ウィングフィールド他 2018.12.27 108
933 おとしまえをつけろ ジョゼ・ジョバンニ 2018.12.30 108
934 マイアミ沖殺人事件 デニス・ホイートリー 2018.12.30 324
935 月長石 上 ウィルキー・コリンズ 2018..12.30 400
936 月長石 下 ウィルキー・コリンズ 2018.12.30 400
937 この世界、そして花火 ジム・トンプスン 2019.01.01 864
938 証拠は語る マイケル・イネス 2019.01.02 608
939 フレッチ 殺人方程式 グレゴリー・マクドナルド 2019.01.03 86
940 首のない女 クレイトン・ロースン 2019.01.21 0
941 学長の死 マイケル・イネス 2019.01.21 0
942 別册宝石102号 世界探偵小説全集43 宝石社 2019.01.28 100
943 名探偵エミールの冒険2 老婦人クラブ ジョルジュ・シムノン 2019.01.30 594
944 名探偵エミールの冒険3 丸裸の男 ジョルジュ・シムノン 2019.01.30 594
945 名探偵エミールの冒険4 O探偵事務所の恐喝 ジョルジュ・シムノン 2019.01.30 594
946 砂洲の謎 チルダーズ 2019.02.09 500
947 本棚探偵の帰還 喜国雅彦 2019.02.09 800
948 死体をどうぞ ドロシー・L・セイヤーズ 2019.02.10 100
949 土曜を逃げろ チャールズ・ウィリアムズ 2019.02.15 108
950 ニューヨーク編集者物語 ドナルド・E・ウェストレイク 2019.02.27 108
951 私家版 ジャン=ジャック・フィシュテル 2019.02.27 108
952 季節の終り マイクル・Z・リューイン 2019.02.28 108
953 摩天楼の身代金 リチャード・ジェサップ 2019.03.10 108
954 暴徒裁判 クレイグ・ライス 2019.03.23 108
955 紐と十字架 イアン・ランキン 2019.03.23 108
956 EQ 1997年7月号 光文社 2019.03.23 108
957 毒のたわむれ ジョン・ディクスン・カー 2019.03.23 108
958 バトラー弁護に立つ ジョン・ディクスン・カー 2019.03.23 108
959 高貴なる殺人 ジョン・ル・カレ 2019.03.23 108
960 猫たちの聖夜 アキフ・ピリンチ 2019.03.23 108
961 バロック協奏曲 アレッホ・カルペンティエール 2019.03.23 300
962 壜づめの女房 ロアルド・ダール他 2019.03.24 300
963 ディオゲネス変奏曲 陳浩基 2019.04.10 1836
964 荒涼館 1 ディケンズ 2019.04.10 1231
965 荒涼館 2 ディケンズ 2019.04.10 1231
966 荒涼館 4 ディケンズ 2019.04.10 1231
967 荒涼館 3 ディケンズ 2019.04.24 1231
968 誰でもない男の裁判 A・H・Z・カー 2019.04.28 500
969 マンハッタン・ラブソング コーネル・ウールリッチ 2019.04.28 100
970 幽霊島 A・ブラックウッド 2019.04.29 600
971 ゴルゴタの七 アントニー・バウチャー 2019.04.29 100
972 モンタルバーノ警部 悲しきバイオリン アンドレア・カミッレーリ 2019.05.05 86
973 ワトスンの選択 グラディス・ミッチェル 2019.05.28 500
974 鎮魂歌は歌わない ロイ・ウェイウェイオール 2019.06.01 108
975 首のない女 クレイトン・ロースン 2019.06.01 500
976 パリの秘密 ユージェーヌ・シュー 2019.06.16 100
977 明日訪ねてくるがいい マーガレット・ミラー 2019.06.22 360

『ディオゲネス変奏曲』陳浩基 - 2019.07.04 Thu

陳浩基
ディオゲネス変奏曲
『ディオゲネス変奏曲』陳浩基(ハヤカワ・ミステリ)

雨の大学教室で、学生たちにまぎれこんだ謎の人物「X」を探す推理合戦のスリリングな顛末を描いた「見えないX」、台湾推理作家協会賞最終候補となった手に汗握るサスペンス「藍を見つめる藍」など17の傑作ミステリ短篇を収録。陳浩基デビュー10周年記念作品(本書あらすじより)

年号は、原則初出年を、未発表作品は2019としています。

Var.I Prélude: Largo 「藍を見つめる藍」(窺伺藍色的藍、2009)
Var.II Allegro e lusinghiero 「サンタクロース殺し」(聖誕老人謀殺案、2012)
Var.III Inquieto 「頭頂」(頭頂、2018)
Var.IV Tempo di valse 「時は金なり」(時間就是金錢、2011)
Étude.1 「習作 一」(習作・一、2019)
Var.V Lento lugubre 「作家デビュー殺人事件」(作家出道殺人事件、2011)
Var.VI Allegro patetico 「沈黙は必要だ」(必要的沉默、2014)
Var.VII Andante cantabile 「今年の大晦日は、ひときわ寒かった」(今年的跨年夜,特別冷、2011)
Var.VIII Scherzo 「カーラ星第九号事件」(加拉星第九號事件、2012)
Var.IX Allegretto poco moderato 「いとしのエリー」(Ellie, My Love、2012)
Étude.2 「習作 二」(習作・二、2019)
Var.X Presto misterioso 「珈琲と煙草」(咖啡與香煙、2019)
Var.XI Allegretto malincolico 「姉妹」(姊妹、2015)
Var.XII Allegretto giocoso 「悪魔団殺(怪)人事件」(惡魔黨殺(怪)人事件、2009)
Var.XIII Allegro molto moderato 「霊視」(靈視、2018)
Étude.3 「習作 三」(習作・三、2019)
Var.XIV Finale: Allegro moderato ma rubato 「見えないX」(隱身的X、2011)

空前の名作『13・67』を出した陳浩基による、ごったまぜな短編集。帯に「本格×推理×恐怖×奇想×密室」とあるように、ジャンルもばらばら、長さもショートショートから中編までとばらばら。それらを、各短編にクラシック風の副題がつけられているように、「変奏曲」としてまとめたものです。
いやー、良かったです! そうですよ、俺はこういう短編集を読みたかったんですよ。

ジャンル的にはミステリ・SFを中心に、がっつりパズラーから奇妙な味、バカっぽい話にホラーっぽいやつまでと幅広い(というかさっきも言ったけどごったまぜ)。やや長めの短編がむしろ読みすやすく完成度も高めで、各短編の長さもちょうどよく、読みやすいです。
作者は、例えばシリアスで重厚な『13・67』とか、サスペンス風味の『世界を売った男』などを書ける人なわけですが、良い意味で気の抜けた作品集が出たというのが喜ばしいですよね。ミステリ作家がデビューをするため編集者に言われるがまま殺人を犯す、騙し方よりもむしろ暴き方が面白い「作家デビュー殺人事件」(2011)、自分の人生の時間を売る、というよくあるネタなのに使い方がが面白く、オチがなぜか気持ちの良い「時は金なり」(2011)、ヒーローと敵対する悪の組織の中での殺(怪)人事件という、バカっぽさ全開の「悪魔団殺(怪)人事件」(2009)あたりが好きです。
代表作とされる「見えないX」(2011)は、大学の講義室の中で、仮にこの集団の中に犯人役がいるとすれば誰?という問題を考えるという、実際の事件がない中での究極の論理パズルフーダニット。これぞゴリゴリ論理だぜ!な感じが読んでいる間すごく楽しかったのですが、なんかこう、微妙に釈然としないというか……。たぶん作者は、ここ数年の中で、本格ミステリの見せ方がどんどん上手くなったんだろうなぁ。

というわけで、現代ミステリを読みたい方、本格ミステリを読みたい方、異色作家短篇集を読みたい方、などなどに幅広くおすすめできる短編集です。華文ミステリの入り口として、ぜひ読んでみてはいかがでしょうか。

原 題:第歐根尼變奏曲 (2019)
書 名:ディオゲネス変奏曲
著 者:陳浩基
訳 者:稲村文吾
出版社:早川書房
     ハヤカワ・ミステリ 1942
出版年:2019.04.15 1刷

評価★★★★☆

NEW ENTRY «  | BLOG TOP |  » OLD ENTRY

プロフィール

ヨッシー

Author:ヨッシー
クリスティ、デクスター、グライムズ、ディヴァインが好きな、ヨッシーことTYこと吉井富房を名乗る遅読の社会人3年目が、日々読み散らかした海外ミステリ(古典と現代が半々くらい)を紹介する趣味のブログです。ブログ開始から9年になりました。ちなみにブログ名は、某テンドーのカラフル怪獣とは全く関係ありません。
来て下さった方々が、コメントを残して下さると、管理人が大変喜びます。広告のコメントは、削除することがあります。
このサイトはリンクフリーですが、一言声かけてくれると嬉しいです。
Twitter(@yossi3110)

リンク

このブログをリンクに追加する

読書メーター

ヨッシーさんの読書メーター ヨッシーの最近読んだ本

検索フォーム

最新コメント

カテゴリ

未分類 (2)
日記 (524)
ア行 (135)
アヴリーヌ,クロード (1)
アシモフ,アイザック (4)
アシャット,フェデリコ (1)
アダム,ポール (1)
アーチャー,ジェフリー (1)
アッシュ,ロザリンド (1)
アップデール,エレナー (2)
アップフィールド,アーサー (2)
アデア,ギルバート (1)
A・D・G (2)
アトキンソン,ケイト (1)
アフォード,マックス (1)
アームストロング,シャーロット (3)
アリンガム,マージェリー (6)
アルレー,カトリーヌ (1)
アンズワース,キャシー (1)
アンダースン,ウィリアム・C (1)
アンダースン,ジェームズ (1)
アントニイ,ピーター (1)
アンプエロ,ロベルト (1)
アンブラー,エリック (1)
イェルハルドセン,カーリン (1)
イジー,ユージン (1)
イシグロ,カズオ (2)
イデ,ジョー (2)
イネス,マイクル (4)
イーリイ,デイヴィッド (1)
インゲルマン=スンドベリ,カタリーナ (1)
インドリダソン,アーナルデュル (2)
ヴァルガス,フレッド (5)
ヴァン・ダイン,S・S (3)
ヴァンス,ジャック (1)
ウィアー,アンディ (2)
ヴィカーズ,ロイ (3)
ウイバーリー,レナード (3)
ウィリアムズ,ナイジェル (1)
ウィルフォード,チャールズ (1)
ウィングフィールド,R・D (6)
ウィンズロウ,ドン (1)
ウィンタース,ベン・H (3)
ウェイン,エリザベス (1)
ウェストレイク,ドナルド・E(コウ,タッカー、スターク,リチャード) (7)
ヴェリー,ピエール (1)
ヴェルヌ,ジュール (1)
ウォーカー,マーティン (3)
ウォーターズ,サラ (4)
ヴォートラン,ジャン (2)
ウォルターズ,ミネット (1)
ウォーレス,エドガー (1)
ウッドハウス,P・G (1)
ウールリッチ,コーネル(アイリッシュ,ウィリアム) (8)
エアード,キャサリン (2)
エクストレム,ヤーン (1)
エクスブライヤ,シャルル (4)
エーコ,ウンベルト (1)
エナフ,ソフィー (0)
エフィンジャー,ジョージ・アレック (1)
エリザーロフ,ミハイル (1)
エリン,スタンリイ (3)
エール,ジャン=マルセル (1)
エルキンズ,アーロン (6)
エルロイ,ジェイムズ (1)
オコンネル,キャロル (1)
オーツ,ジョイス・キャロル (1)
オベール,ブリジット (1)
オリオール,ローレンス (1)
オルツィ,バロネス (3)
カ行 (189)
カー,グリン (1)
カー,ジョン・ディクスン(ディクスン,カーター) (16)
ガーヴ,アンドリュウ (1)
カサック,フレッド (2)
カーター,M・J (1)
カッリージ,ドナート (2)
ガードナー,E・S(フェア,A・A) (5)
カーマイケル,ハリー (3)
カミ (4)
カミング,チャールズ (1)
カリー・ジュニア,ロン (1)
カーリイ,ジャック (4)
カリンフォード,ガイ (1)
キアナン,オリヴィア (1)
キース,エリック (1)
キーティング,H・R・F (1)
キャヴァナー,スティーヴ (1)
キャリスン,ブライアン (2)
ギャレット,ランドル (1)
キーラー,ハリー・スティーヴン (1)
ギルバース,ハラルト (2)
ギルバート,マイケル (2)
キング,スティーヴン (1)
キング,ルーファス (1)
クイーン,エラリー (15)
クェンティン,パトリック (7)
クック,トマス・H (3)
クッチャー,フォルカー (3)
グライムズ,マーサ (23)
クラウチ,ブレイク (4)
クラトフヴィル,イジー (1)
グランジェ,ジャン=クリストフ (0)
クリーヴス,アン (7)
グリシャム,ジョン (1)
クリスティ,アガサ (2)
クリスピン,エドマンド (4)
グリーニー,マーク (2)
グリーン,アラン (1)
クルーガー,ウィリアム・ケント (1)
グルーバー,アンドレアス (4)
グルーバー,フランク (4)
クレイス,ロバート (4)
クロフツ,F・W (5)
グロラー,バルドゥイン (1)
クーン,シェイン (2)
クーンツ,ディーン・R (1)
ケアリー,エドワード (3)
ケストナー,エーリヒ (1)
ケメルマン,ハリイ (3)
ケリー,ジム (4)
ケンリック,トニー (3)
胡傑 (1)
ゴズリング,ポーラ (5)
コッタリル,コリン (1)
コードウェル,サラ (4)
ゴードン,デイヴィッド (2)
コニイ、マイクル (2)
コーベン,ハーラン (1)
コマストリ=モンタナーリ,ダニーラ (1)
コメール,エルヴェ (2)
コリータ,マイクル (1)
コリンズ,ウイルキー (1)
コリンズ,マックス・アラン (1)
コール,G・D・H・&M (1)
コレット,サンドリーヌ (1)
サ行 (78)
サフォン,カルロス・ルイス (3)
サマター,ソフィア (1)
サール,ニコラス (1)
ザングウィル,イズレイル (1)
ジェイミスン,ハンナ (1)
シェパード,ロイド (1)
シエラ,ハビエル (1)
シニアック,ピエール (1)
シムノン,ジョルジュ (18)
シモンズ,ジュリアン (1)
ジャクスン,シャーリイ (1)
ジャックマール&セネカル (2)
ジャプリゾ,セバスチアン (1)
シャプレ,アンネ (1)
シューヴァル,マイ&ヴァールー,ペール (1)
ショウ,ボブ (1)
シール,M・P (1)
水天一色 (1)
スカーレット,ロジャー (1)
スコット,ジャック・S (1)
スコット,J・M (1)
スタウト,レックス (6)
スタージョン,シオドア (1)
スチュアート,メアリー (2)
スティーヴンス,ロビン (1)
ステーマン,S=A (3)
スパーク,ミュリエル (1)
スペンサー,ロス・H (3)
スミス,シェイマス (1)
スミス,チャールズ・メリル (1)
スラデック,ジョン (1)
スルペツキ,シュテファン (1)
スレッサー,ヘンリイ (1)
スローン,ロビン (1)
スワンソン,ピーター (1)
セイヤーズ,ドロシー・L (8)
セシル,ヘンリイ (2)
セミョーノフ,ユリアン (1)
ソアレス,J (1)
ソウヤー,ロバート・J (1)
タ行 (93)
タイボ二世,パコ・イグナシオ (1)
ダグラス,キャロル・ネルソン (1)
タシュラー,ユーディト・W (0)
ダニング,ジョン (1)
ダール,フレデリック (1)
チェスタトン,G・K (1)
チャータリス,レスリイ (1)
チャンドラー,レイモンド (1)
陳浩基 (3)
デ・サンティス,パブロ (1)
デ・ハートック,ヤン (1)
デ・ミュリエル,オスカル (1)
デアンドリア,ウィリアム・L (1)
テイ,ジョセフィン (3)
ディーヴァー,ジェフリー (2)
ディヴァイン,D・M (10)
デイヴィス,L・P (1)
ディキンスン,ピーター (2)
ディケール,ジョエル (1)
ディケンズ,チャールズ (11)
ディックス,マシュー (2)
ディッシュ,トーマス・M (1)
ディドロ,フランシス (1)
デイリー,エリザベス (1)
テオリン,ヨハン (3)
デクスター,コリン (12)
デュレンマット,フリードリヒ (1)
テラン,ボストン (3)
デリオン,ジャナ (1)
ドイッチ,リチャード (1)
トゥロー,スコット (2)
ドッヂ,デヴィッド (1)
トーマス,ロス (2)
トムスン,ジューン (1)
ドラモンド,ローリー・リン (1)
トレヴェニアン (4)
トンプスン,ジム (9)
トンプソン,ジェイムズ (3)
ナ行 (13)
ナイト,アランナ (2)
ナット・オ・ダーグ,ニクラス (1)
ニューマン,キム (1)
ニーリィ,リチャード (1)
ネイハム,ルシアン (1)
ネスボ,ジョー (4)
ネッセル,ホーカン (1)
ノックス,ロナルド・A (2)
ハ行 (206)
ハイスミス,パトリシア (1)
ハインズ,ジョアンナ (1)
パーカー,ロバート・B (1)
ハーカウェイ,ニック (1)
バークリー,アントニイ(アイルズ,フランシス) (6)
バグリイ,デズモンド (1)
バークレイ,リンウッド (1)
バージェス,アントニイ (1)
ハース,ヴォルフ (1)
バゼル,ジョシュ (1)
バー=ゾウハー,マイケル (1)
ハチソン,ドット (1)
ハーディング,フランシス (2)
バトラー,エリス・パーカー (1)
ハナ,ソフィー (2)
バーナード,ロバート (3)
バーニー,ルー (1)
バニスター,ジョー (1)
ハーパー,ジェイン (1)
ハーパー,ジョーダン (1)
パーマー,スチュアート (1)
ハミルトン,エドモンド (1)
ハミルトン,スティーヴ (1)
ハメット,ダシール (2)
パラニューク,チャック (1)
バランタイン,リサ (1)
ハリス,トマス (1)
バリンジャー,ビル・S (3)
ハル,リチャード (1)
パレツキー,サラ (1)
ハンター,スティーヴン (2)
ビガーズ,E・D (5)
ピカード,ナンシー (1)
ヒギンズ,ジャック (1)
ピース,デイヴィッド (2)
ピータース,スティーヴン (1)
ピーターズ,エリス (3)
ビッスン,テリー (2)
ビネ,ローラン (1)
ビバリー,ビル (1)
ビュッシ,ミシェル (1)
ヒラーマン,トニイ (2)
ピリンチ,アキフ (1)
ヒル,トニ (2)
ヒル,レジナルド (3)
フィツェック,セバスチャン (3)
フィックリング,G・G (3)
フィッシュ,ロバート・L (4)
フィッチュー,ビル (1)
フィニイ,ジャック (5)
フィルポッツ,イーデン (2)
フェーア,アンドレアス (1)
フェイ,リンジー (1)
フェラーズ,エリザベス (5)
フェルナンデス,ドミニク (1)
フォーサイス,フレデリック (1)
フォン・シーラッハ,フェルディナント (7)
プライヤー,マーク (1)
ブラウン,カーター (7)
ブラウン,フレドリック (2)
ブラックバーン,ジョン (1)
ブラッティ,ウィリアム・ピーター (1)
ブラッドリー,アラン (1)
ブラッドン,ラッセル (1)
フラナガン,トマス (1)
フランシス,ディック (2)
ブランド,クリスチアナ (5)
プリースト,クリストファー (1)
フリードマン,ダニエル (2)
フリーマン,オースチン (1)
フリーマントル,ブライアン (1)
ブリュソロ,セルジュ (1)
フリーリング,ニコラス (1)
フリン,ギリアン (1)
ブルース,レオ (4)
ブルックマイア,クリストファー (1)
ブレイク,ニコラス (3)
ブレット,サイモン (1)
フレミング,イアン (3)
ブロック,ローレンス (4)
プロンジーニ,ビル (1)
文善 (1)
ヘアー,シリル (2)
ヘイズ,サマンサ (1)
ヘイダー,モー (1)
ベイヤー,ウィリアム (1)
ヘイヤー,ジョージェット (3)
ベイリー,バリントン・J (1)
ベイリー,H・C (1)
ペーション,レイフ・GW (1)
ペニー,ルイーズ (1)
ベリー,ジュリー (1)
ペリー、トマス (1)
ペリッシノット,アレッサンドロ (1)
ペルッツ,レオ (1)
ヘロン,ミック (3)
ベントリー,E・C (1)
ポー,エドガー・アラン (2)
ホーガン,ジェイムズ・P (1)
ポースト,M・D (2)
ポーター,ジョイス (8)
ホック,エドワード・D (4)
ホッケンスミス,スティーヴ (2)
ポツナンスキ,ウルズラ (1)
ホッブズ,ロジャー (2)
ホーリー,ノア (1)
ホロヴィッツ,アンソニー (1)
ホワイト,ハル (1)
ボワロ&ナルスジャック (6)
ボンド,マイケル (2)
ボンフィリオリ,キリル (1)
マ行 (70)
マイヤーズ,イザベル・B (1)
マガー,パット (2)
マーカム,ヴァージル (1)
マカルパイン,ゴードン (1)
マーカンド,ジョン・P (1)
マクダニエル,デイヴィッド (1)
マクドナルド,ジョン・D (3)
マクドナルド,フィリップ (2)
マクドナルド,ロス (3)
マグナソン,アンドリ・S (1)
マクベイン,エド (2)
マクリーン,アリステア (3)
マクロイ,ヘレン (5)
マグワイア,イアン (1)
マコーマック,エリック (1)
マゴーン,ジル (1)
マシスン,リチャード (1)
マシューズ,ハリー (1)
マーソンズ,アンジェラ (1)
マッギヴァーン,ウィリアム・P (1)
マッキネス,ヘレン (1)
マリック,J・J (1)
マルティネス,ギジェルモ (2)
マン,アントニー (1)
マンケル,ヘニング (1)
マンシェット,J・P (1)
ミエヴィル,チャイナ (1)
寵物先生(ミスター・ペッツ) (1)
ミッチェル,グラディス (1)
ミュッソ,ギヨーム (1)
ミラー,デレク・B (2)
ミラー,マーガレット (3)
ミルフォード,ケイト (1)
ミルン,A・A (1)
ムーア,グレアム (1)
ムカジー,アビール (1)
メースン,A・E・W (1)
メルヴィル,ジェイムズ (1)
メルドラム,クリスティーナ (1)
メロ,パトリーシア (1)
モイーズ,パトリシア (4)
モートン,ケイト (4)
モール,ウィリアム (1)
モロー,ブラッドフォード (1)
モンテイエ,ユベール (3)
ヤ行 (4)
ヤッフェ,ジェイムズ (1)
ヤング,デイヴィッド (1)
ユジョン,チョン (1)
ヨナソン,ヨナス (1)
ラ行 (79)
ライアル,ギャビン (1)
ライス,クレイグ (3)
ライト,リリー (1)
ライバー,フリッツ (1)
ラヴェット,チャーリー (1)
ラヴゼイ,ピーター (3)
ラックマン,トム (1)
ラッセル,アラン (1)
ランキン,イアン (1)
陸秋槎 (1)
リック,フランシス (1)
リッチー,ジャック (5)
リーミイ,トム (1)
リューイン,マイクル・Z (5)
リュウ,ケン (2)
劉震雲 (1)
リール,エーネ (1)
ル・カレ,ジョン (2)
ルヴェル,モーリス (1)
ルブラン,ミッシェル (3)
ルブラン,モーリス (2)
ルヘイン,デニス (4)
ルーボー,ジャック (2)
ルメートル,ピエール (3)
ルルー,ガストン (2)
ルーレ,ドミニック (1)
レーダー,ベン (1)
レドモンド,パトリック (2)
レドンド,ドロレス (1)
レピラ,イバン (1)
レム,スタニスワフ (1)
レルネット=ホレーニア,アレクサンダー (1)
レンデル,ルース (3)
ロウ,ジェニファー (1)
ローガン,シャーロット (1)
ローザン,S・J (6)
ロジャーズ,ジョエル・タウンズリー (1)
ロスコー,セオドア (1)
ロースン,クレイトン (1)
ロック,アッティカ (1)
ロード,ジョン (1)
ロバーツ,アダム (1)
ロプレスティ,ロバート (1)
ロボサム,マイケル (1)
ロラック,E・C・R (1)
ロング,アメリア・レイノルズ (2)
ワ行 (3)
ワイルド,パーシヴァル (1)
ワトスン,コリン (2)
海外合作他 (6)
その他海外 (8)
国内ミステリ (71)
その他国内 (16)
アンソロジー (9)
ファンタジー (1)
今年のベスト10 (11)
その他 (6)
社会1○○○○ (4)

ピープルカウンター