いやはや、どうも最近更新が滞って。今日でテストが終わるので、ようやく時間が取れそうです。日記は頑張ります。ちょっと前に読み終わってたポーの(無駄に長い)感想文もやっとアップ出来ました。本も今日からぼちぼち読めるはず。


日曜日:プールに行きましたが、正直行く度に体力の衰えを切実に感じます。1時間もたなくなってるとかどういう事態ですか。
2つ下の友達(高3)が、関東大会が終わったせいか来てませんでした。うぅむ、来週来るかなぁ。辞めたとかじゃないといいんだけど。


月曜日:歴史1の試験がありました。テスト勉強をやったわけですが、その間にネット上で、めちゃめちゃ面白くローマ史を説明しているサイトを見つけてしまいました。歴代のローマ皇帝が楽しすぎる。88歳まで生きたガイセリックは、何だかゲルマン人の中で最強のような気がします。ってかだったら、『ローマ人の物語』を早く読まないと。


火曜日:社会1とイタリア語と地域世界論。数が多くてややピンチ。地域世界論に限っては火曜日の朝になってもまだ手を付けてないという。午後に3時間で何とか終わりましたが。まぁこの授業楽しくて好きなんですけどね。


水曜日:特に何にもありません。


木曜日:情報のテスト。ってか情報って今さら何だよ、午後3時からって何なんだコラ、とか思いながら現在大学に向けて驀進中。


「翻訳ミステリー大賞シンジケート」での霜月さんの感想文で、『パーカー・パイン登場』がついに来ましたね。この前半6作品が、んもぅ大好きなんですよ。「大金持ちの婦人の事件」の感動はやばいです。
確か小学生の時に、岩崎書店のジュブナイル版「アガサ・クリスティー探偵名作集」の『金持ちの未亡人事件』を読んでパインを知ったんですよ。それ以来小中とそれを何回も読みました。3つしか入っていなかったので、クリスティー文庫版を手に取った時は「おぉ、12も!!」と思ったはず。で、前半6つでひたすらテンションが上がり、後半6つで「何この普通の殺人事件……」とかなりがっかりしましたね。いやべつにつまらんわけじゃないんですが。

ちなみにパーカー・パイン物の短編の中で、事務所にいないやつでは、何に収録されてるか忘れましたが「レガッタ・デーの事件」(だっけ?)はかなり面白かった覚えがあります。


親がチャリティの本を買って来てくれて、そいつをタダで貰いました。

○エドガー・アラン・ポー『ポー名作集』
この中公文庫の短編集の存在は知りませんでした。ミステリ5つが同時収録(これしかないんじゃない?)に加え、「黒猫」「アッシャー家の崩壊」など有名所ばかり。しかも丸谷才一訳。
といっても、いくら訳者が違うとはいえポーは読んだばかりなので、当分ほっときます。

○ラーメンズ『ラーメンズ つくるひと デコ』
対談集……みたいなもの、みたい。これを買ってきた経緯については、誤解に満ちたなっがーい理由があるんですが、ここでは割愛。まぁラーメンズ好きだしいいでしょう。



30日に高校2年生の時のクラス会があるみたいですね。うーん、どーしよっかなぁ。
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モルグ街の殺人事件
『黒猫・モルグ街の殺人事件 他五篇』ポオ(岩波文庫)

サークルの企画用で読みました。ちょっと感想文載せるのが遅れましたが。
ポーの短編の中で、犯罪を扱った物を集めた短編集……なんだと思います。デュパン物3つを同時収録というのは良いですね。しかし、なぜポーの推理小説を5つ同時収録した短編集がどこにもないんでしょうか。うぅむ。(※)

(※)と思っていたら、こないだ手に入れた中公文庫に全部入ってました。素晴らしい組み合わせ。


自分は、まぁ何と言うか、ホラーっぽい話は好きじゃないんですが、ポーに限っては大丈夫のようです。
後書きに、ポーの生涯・彼が何を書こうとしていたのか、が書かれています。大変面白いですね。ポーがいかにダメな人物か、アンド美的感覚に優れた天才だったかが分かります。
特に良かったのは「黒猫」と「盗まれた手紙」でしょうか。以下、ちょっと長くなりすぎましたが、各短編の感想です。

「黒猫」(1843)
「私」が、自分が犯したある犯罪が、なぜ暴かれたかを説明する……。

読み直すのは小学1年生の時以来ですかねぇ。あの時は泣くほどびびって、それ以来ある意味トラウマになってた、大変思い出深い作品です。ちなみに同じ巻(『世界なんとか全集第○巻』みたいゆつ)に入ってたドイル「まだらの紐」も同様の扱いでした(笑)
これはやはり傑作でしょうね。ポーの持ち味が最大限に生かされていると思います。合理的なホラーを描いた犯罪小説……とでも言ったらいいのか。

「ウィリアム・ウィルソン」(1839)
「私」ウィリアム・ウィルソン(仮名)の身に起きた、ある恐ろしい体験の話。

後半以降の盛り上がり・高まる不安が素晴らしい。いわゆるド○○○○○○○(別に伏せ字にするほどのもんでもないか?)を扱った作品ですが、非常に冷静に描かれているのが特徴。Wikipediaの考察が面白いですね(特に主人公の名前のくだり)。

「裏切る心臓」(1843)
私を気が狂ってるとお考えのあなた、そんなことはありません。私がいかにある犯罪を冷静にやり遂げたかをお話ししましょう……。

自分は狂人じゃないとやたらに主張する、どう考えても狂人の男の話。これ、今年の前期の英語の授業で、原文を読んだばっかりなんですよね……。原題は「Tell-Tale Heart」です。オチの付け方とかが、全然違うんですが「黒猫」と似てますね。というかこの短編集は似たような話ばっかりだけど。
良く出来た作品だとは思いますが、まあオチを知ってたし、こういう、いわゆる頭のちょっとアレな人の一人称というのは、あんまり好きになれませんね。例えば、ウィルキー・コリンズの傑作『月長石』では狂信家のおばはんの手記があって、あれは当時めちゃめちゃ話題になったようですが、自分はちょっとついていけませんでした。ってあんまり関係ないか。

「天邪鬼」(1845)
人間の心に潜む「天邪鬼」がいかに人間を支配しているか、という前置きのもと、「私」が自分の犯した犯罪について語る話。

前半の記述がやや難解。アイデアは面白いとは思いますが、後半のあの短さでは書き切れていないように思います。

「モルグ街の殺人事件」(1841)
「私」の友人、オーギュスト・デュパンが解決した、ある密室事件についてのお話。

デュパン物は、高1の時に全部読みました。で、あの時「モルグ街」を読んで、オチを知った時に、「ざけんなエドガー!」みたいな気持ちで、壁に本をぶん投げようとすら思いました(笑)予備校時代の世界史の先生が、今まで読んだミステリの中で一番ふざけてたのが「モルグ街」と『オリエント急行の殺人』だと言ってましたね。TYは『オリエント』は大っ好きですが。
ところが今回読み直してみると、非常に良く出来た推理小説であることに驚きました。確かに犯人こそポーの大好きな、そら見ろビックリ、的な感じではありますが、それを割り出すまでのデュパンの推理というのが論理的なことこの上ないです。いくらかフェアプレイを意識した風もあるんですよね。ちょっと感心。
冒頭のデュパンが「私」の考えを当てる場面は、ドイルが「ボール箱」(自分はもしかして「入院患者」で読んだ可能性があるけど)でそっくりそのまま真似しています。ドイル自身もこれを気に入っていたようですし。『緋色の研究』か何かで、ホームズはデュパンのこのやり方を批判してはいますが(笑)何にせよ、このくだりは、「モルグ街」の中である意味最もミステリしているとも言えます。

「マリー・ロジェエの迷宮事件」(1842-1843)
マリー・ロジェエ殺しについて、デュパンは新聞記事から推理を試みる。

「モルグ街」が最初の推理小説&密室ミステリなら、「マリー・ロジェエ」は最初の安楽椅子探偵物でしょう。ぶっちゃけつまんないですが。
なぜこんなにダラダラとしてつまんないのかと言うと、まぁこれは有名な話ですが、実際にニューヨークで起きたメアリー・ロジャーズ殺しが未解決のままになっているのを見たポーが、よっしゃ、俺は新聞記事からこいつを推理してやるぜ、と、舞台こそフランスですが事件も新聞記事も被害者の名前も何もかもそっくりに書いたののがこれなんです。大した意欲作になるはずだったのです。ところが、たぶん最初から3回の連載のつもりだったんだと思いますが、連載1回目の後に、急に犯人&真相(しかも結構ビックリな内容)が分かっちゃって、それがポーの想定していた真相とは全然別だったわけですね。しかし連載1回目にいくらか伏線を張ってしまった以上、何とか収拾をつけないかんというわけで、ポーは2回目と3回目でかなり頑張りますが、まぁ無茶苦茶に終わったらしいです。で、書籍化される際に、大幅に手を入れたものが、今私達が読めるバージョンなわけです。
つまり、結局かなり苦しくなっちゃうし、リアルタイムでメアリー・ロジャーズ殺しを知らない私達には大して興味がわかないんですよね。ま、しょうがない。

「盗まれた手紙」(1845)
デュパン、盗まれた手紙のありかを推理する。

デュパン物の中で断トツに面白いとされる作品で、自分もその通りだと思います。トリックが盲点を突くようななかなかの出来であり、ユーモアも効いてて、キャラクター小説としても読めるし、長さも調度良い感じ。後世このトリックは、手を変え品を変え使われますが、本家の完成度はかなり高いと思います。
当時のフランス警察の警視総監って、こんなに前線で働いたのかな?(笑)



以上長くなりましたが、「天邪鬼」と「マリー・ロジェエ」以外は水準以上かな(「モルグ街」は、ミステリに興味のある人じゃないとつまんないかも)。実はまだ「黄金虫」「お前が犯人だ」が未読という情けない状況です。早いとこ読まないとなぁ。

書 名:黒猫・モルグ街の殺人事件 他五篇(1839~1945)
著 者:エドガー・アラン・ポオ
出版社:岩波書店
    岩波文庫 赤306-1
出版年:1978.12.18 1刷
    2004.12.3 36刷

評価★★★★☆


追記に、もはや完全に趣味の領域ですが、読書会でも話題になった、「ポーはどれだけ意識的に『推理小説』を書いたのか?」という軽い考察をしてみました。と言っても、文献あさったりポーの伝記や手紙を読んだりして書いたわけじゃないので、あまり真面目に読まないで下さい。専門家の方がうっかりこれを見ても怒ったりしないで下さいな。
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最近なかなか更新出来ませんね……早く試験終わらないかなぁ。


水曜日:英語一列。まぁまぁ出来た……はず。火曜日に、一日で英文全部読んでリスニング全部2回ずつ聞いて、朝から晩まで英語オンリーという、受験生の時にすらやらなかった暴挙。英語が嫌いなTYがやり切ったのは奇跡。睡眠不足でフーラフラ。

木曜日:授業の内容も教授も嫌いな物質化学のテスト。まぁまぁ出来たんではないかと。睡眠が欲しい。切実に。

金曜日:哲学1と基礎統計のテスト。前日は基礎統計の勉強に終始し、哲学1は勉強中に寝てしまい、目覚めると朝、という大ピンチ。テストまでにダッシュでプリントを読みましたが、あれ、意外と書けた気がする。それより、昨日あれだけ勉強したはずの基礎統計がなぜこんなに出来ない。不可の可能性濃厚。


……こんなとこです。土日が来たのでようやく一息つけます。残りは月曜日に1つ、火曜日に3つ、木曜日に1つ……かな。


Dream Theaterの新曲が出たみたいですね。アルバムは9月らしいですが。
天才ドラマーのマイク・ポートノイが脱退して、マイク・マンジーニとなったわけですが、うぅん、やっぱり前の方が上手かったんではないですかねぇ。いや、上手い下手ってより、センスの問題かな。マイク・ポートノイのドラムって、ヘビーでダークでも、なおかつ常に明るくって何か面白い、ってのが持ち味じゃないですか。新曲は明らかにドラムが目立たなくなってる気がしますが……。


『落第忍者乱太郎』(アニメは「忍たま乱太郎」)の実写版映画が公開されるみたいで、一通りマンガ版のキャラクターと見比べてみましたが、まぁ、特殊メイクスタッフは頑張ったんでしょうね。八宝菜とか、なんかすごいじゃないですか(笑)原作では笑ってひっくり返って起こしてもらう、ってシーンはあんまりないんですけど。
見た感じ、原作の雰囲気を大事にしているようで、例えば無駄にくノ一を出したりとか、そういうのもなさそうで何より。ただなぁ、主役3人の、特に乱太郎の性格が、美化されすぎてる気もしますが。彼はそんなに頑張る人じゃないですよ。ちなみにきり丸は、原作ではもっと性格が悪いです。
で、主要な敵役が万寿烏・土寿烏で、大体45巻を基にしているみたいですね……たぶん。万寿烏が竹中直人ですか、全然似てないのに(笑)あと土井先生が出番が少なそうでかわいそう……。


試験中で時間がないというのに、何を血迷ったか渋谷の古本屋さんを一周して来ました。

渋谷古書センター:割合有名なお店ですね。駅からすぐ。海外ミステリは文庫はほとんどありませんが、ポケミスがちょこちょこと揃っています。なぜか1つもヒットしませんでしたが。
2階にはFlying Booksという、美術とか歴史とか文学とか哲学とか、まぁなんかいろいろ揃えたオサレな空間があります。世界史関係の本が面白そう。ここではコーヒーとかも飲めるようです。飲む人いるのかしらん。

中村書店:駅から歩くとちょっとあります。普通の古本屋さん、かなぁ。海外ミステリもいくらかありましたが、そんなに欲しいのはありませんでした。

巽堂書店:やはり駅からちょっとあります。同じく普通の古本屋さんですが、店内が明るくて広めです。入口に海外文庫が割合揃っていますが、新しいのが多い印象です。
専門書とかを除くと、目につくのは膨大なハヤカワSFですね。自分はあまり詳しくないのでよく分かりませんが、かなりの量があったように思います。その横に20冊弱くらいポケミスがありました。古い初版が多いです。値段は休め。エラリー・クイーン『クイーン警部自身の事件』をレジに持って行ってお会計。
……と、レジ横に30冊ほど平積みにされてるのはポケミスじゃあござんせんか。凝視してると、お店の方が、「あ、もう値段ついてますよ」とズイと見せてくれたので、こちらも乗り出して、平積みされている以上顔を90度傾けてザッとタイトルに目を通すと……おぉ!エドマンド・クリスピン『金蠅』がっ!しかも1957年の初版で状態良好、お値段200円!こういうことがあるから古本屋巡りはやめられんのよね。

購入本
○エラリー・クイーン『クイーン警部自身の事件』
なお、文庫版のタイトルは『クイーン警視自身の事件』となっています。誤訳を修正したのかな。
○エドマンド・クリスピン『金蠅』
クリスピンはまだ1つしか読んでないんですけどねぇ。別に『金蠅』の評価が高いわけでもないですが。手持ちの本で2番目に古いです。


積ん読が40冊近くになってきました。危機感で一杯です。20冊ってルールはどこ行ったんだ……。
2011.07.19 告知!
日曜日は久々に河合塾松戸校に出張してきました。拡大チュートリアルだか何だかで、要は後輩に、合格体験記とか夏の間の勉強法とかをしゃべるわけです。とりあえず、今年の松戸校の問題はコミュニケーション能力の低さにあると分かりました。


月曜日は……基本的に勉強かな(半分寝てたけど)。いまだに英語一列に手をつけてないって、正直まずいんだけど……。
で、テスト勉強関連で、どうも読みかけのポーとセイヤーズが進みそうにありません。というのも、教科書をいくつか読まなきゃいかんのよね。『情報』が面白いわきゃないのは今から目に見えているので、憂鬱なこと仕方ないんですが……。


あ、それでですね、夏休みに読む本なんですが、今年は興味ある本を6割、興味のない本……というか、普段なかなか読まなそうな興味のある本を4割ということにしました。4割の中身は、いわゆる名作と言われる文学作品だとか、割合深い話だとか、西洋史関連の本などです。6割は海外ミステリ三昧(笑)

で、4割を決めようといろいろ見ていってるんですが、なんか面白そうな本が多くて困ってしまいます。とりえあずヒースクリフ君は確実。『カラマーゾフの兄弟』と、ジョン・アーヴィング『サイダーハウスール』もたぶん確実。13歳の早熟な女の子・ジュリエットの悲劇も読みたいです。フィールディング『トム・ジョウンズ』なんかも、いや別にこれ深い話とかじゃないですが、ちょっと読んでみたいですね。あと、酒見賢一『墨攻』という歴史小説っぽいのがあって、これもちょっと気になっています。今さら『ハックルベリィ・フィン』もいいかなぁ。世界史関連は模索中ですが、前期の勉強でやったことに関連するのを読みたいですよね。都市の変遷とかも気になるし、想像世界についてもちょっと読んでみたい。
ちなみに哲学関連の本は、全く興味がないので読みません。いや、ごめんなさい。何かああいうのって、読んでも読んでも、理解は出来ても共感出来ないうえ、だから?って思っちゃう……というかムカついてくるんだよなぁ。うーむ。

というわけで、どうも4割を超しそうな気がしてしょうがないんですが、4割に入りそうなオススメの本を大募集したいと思います。たいていの本は、ワタクシ読んじゃおりませんので、気にせず教えてくださいな(笑)上にあげた本を見れば分かる通り、ジャンルの幅は無限大です。
ちなみに夏休みというのは8~9月ですから、冷静に計算すると読める本は全部で最大15~20冊ってのが限界でしょうから、4割となると8冊以下……やっぱり4割超しそうだなぁ。
っっっっというわけでぇぇぇぇぇぇ、今日は新橋SL広場の古本市に行って来ました。行くのは初めてです。久々の古本漁り(5月以来じゃないか?)に、こう何と言うか、血がっ、血が沸き立つのですっ!


そして行ってみてビックリ、総勢15はあろうかと言うお店が、テントとパラソルを駆使して、このクソ暑いなか古本販売を行っているではないですか!一面見渡す限り古本の山っ!まさに圧巻!これはテンションが上がるぜ!今月はミス連の飲み会もキャンセルしたから、お金も……えぇと、有り余っては全然ないけど、気にせず買えるぜ!なに、こないだから積ん読が減っていないだと。知るかそんなもん、ちょっと黙ってなさい。

特にサラリーマンの皆様がうろうろ~うろうろ~としております。目玉は、ほとんどの店舗で行っている文庫100円セール。懐と精神にやさしい安全仕様です。ふははははは。


……と散々テンションを上げましたが、まぁぶっちゃけた話、海外ミステリはあんまりありませんでしたね。何か掘り出し物(例えば、今Amazonで中古すらない『ジェゼベルの死』とかさ……掘り出し物とは言わないけど)がないかと探しましたが、これぞっ!ってのはなかったんですよね。うぅむ、ちと残念。ポケミスを置いてあるとこが1つしかなかったのはさらに残念。

ま、お安く買えたので良しとしましょう。以下戦利品。

【しましまブックス】
○ウィリアム・アイリッシュ『幻の女』
つまりまだ読んでなかったわけですが、なんと調べてみたら図書館にもなかったのでした。表紙はおそらく旧版です。

【ぶっくす丈】
○ルイス・ベイヤード『陸軍士官学校の死』(上下)
驚きの200円!……これは、えー、さすがに買いながら良心が痛みました。出版社さんごめんなさい。今月中に必ず新刊3つ買います。

【石黒書店】
○M・R・ラインハート『ドアは語る』
予備知識ゼロ。1999年再版。

○マージェリー・アリンガム『判事への花束』
1996年再版。初アリンガムです。海外では評判が良いものの、国内ではどうにもいまひとつなアリンガムですが、果たして。


年4回らしいですからね。定期券範囲内ですし、次回も行きます。


その後大学へ。サークルの読書企画「ミステリの源を探る」とやらの第3回です。それに合わせたせいで、35ページまで読んだセイヤーズ『五匹の赤い鰊』をほったらかして、現在ポーの短編集を読んでいます。ここんとこ黄金時代以前の物しか読んでないな……まっ、良いことです。



ところで、サークルの部室にあった『好きっていいなよ。』というマンガを読んでみたんですが、いやぁこれ面白いですね。少女マンガはこれだから侮れません。だいたい少女マンガを読んでる人って少女じゃないし。あ、ちょっと、そこ怒んないで。
以下、世界史好きによる嘘っ百を並べた戯言、というか妄想が書き連ねてあります。長いのでお好きな方だけどうぞ。実験的にですます調をやめてみました。
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シャム双生児の秘密
『シャム双生児の秘密』エラリー・クイーン(新潮文庫)

旅行先のアロー山中で山火事に追われたクイーン父子は、山頂にある著名な外科医ザヴィア博士の山荘に辿りつく。無気味な一夜が明けると、博士は何者かの手によって殺され、続いて第二の殺人が起こる……。地獄の業火のような山火事にとりかこまれた家の中で、二枚にちぎられたトランプのカードを手がかりに、エラリーと父親のクイーン警部が奇怪な事件の真相を追究する。(本書あらすじより)

国名シリーズ第7作。又の名を『ハムソーセージの秘密』……あ、あ、エラリストの皆さん怒んないで。

本作は国名シリーズの中では異色作と言われますし、そもそも作者自身が冒頭でJ・J・マック氏にそのように言わせていますが、全く持ってその通りでしょうね。山頂から逃れられず、山火事が刻一刻が迫り来る中で、山頂の館(!)で起きた殺人事件をクイーン父子が解く、と……なんかいかにもな設定ですけど、こういういかにもな設定は、海外物の中では意外と少数派です。

ではなぜこんな設定を作者は設けたのか?というと、実は事件が結構しょうもないからなのです。エラリーの論理にもキレがありませんし、大したことのない事件を、やったらとこねくりまわして長編に仕上げた、という印象すらあります。クイーン父子の推理がやったらと誤爆したり、本当は簡単なのにそれをやったらとこねくり回して長編にしてしまう、というやり方はなんとなくコリン・デクスターを思い出させます。最後の謎解きの場面だって、証拠が全然ないためか、かなりセコい手で犯人を特定しています。動機だって微妙です。犯人の最後の行動はやっぱりずるいと思います。というわけで、事件自体はぶっちゃけ微妙なのです。

しかし!推理こそ微妙ではありますが、読んでいる側としてはかなり楽しめるのではないでしょうか。これは火事のおかげと言えるかもしれませんが、実は3分の2くらいまでは、火事がそこまで近付いてこないためそこまで危機感がありません。物語を主として引っ張っているのは、登場人物の個性や行動の不可解さ、そして事件の謎ではないでしょうか。というかですね、露骨なクローズドサークルが苦手なTYとしては、あんまり火事火事言ってたら読みづらかったと思うんですよね。
そして結末が近付くにつれ、炎も近付いてくるのです。逃れられない山頂で生き残ろうと必死であがく人達の様子が、作者の手で鮮やかに描かれます。この一連の描写があるからこそ、最後の一文が美しい余韻をもたらして終わるのです。

という中で、クイーン父子の捜査は、正直ださいのです。かっこ悪いです。クイーン警視(警部と訳してあるけど、Inspectorの誤訳ではないかと。イギリスでは警部でいいんですが)なんか何回ミスったら気が済むのかと。しかしながら、彼らは火事に向かうと(つまり終盤)俄然かっこ良くなるのです。世の中にエラリー萌えしているエラリアンがぞろぞろいるのもうなずけます。


ちなみに、ついこの間読まされた有栖川有栖『月光ゲーム』では、作中人物により何度も『シャム双生児の秘密』との類似性が指摘されていますが、確かに似てます。副題を「Yの悲劇'88」なんかより「シャム双生児の秘密'88」にした方がいいんじゃないかってくらい。謎解きのタイミングまで似てるじゃないですか。活火山は露骨に悲壮感が漂うので自分は好かんのですけど。


以上まとめると、まぁ国名シリーズ好きにはやはり欠かせない一冊ではないかと。ミステリ面が弱いのは否めませんが、エンターテイメント性も含め、これも一種の傑作ではないのかなと思うのです。


書 名:シャム双生児の秘密(1933)
著 者:エラリー・クイーン
出版社:新潮社
    新潮文庫 ク-2-5
出版年:1960.1.30 初版
    1989.1.30 29刷

評価★★★★☆
2011.07.13 近況徒然
あー……別に書くようなことが今ないんですけどね。

日曜日はひさびさにプールに行きました。毎週行くとか4月に言ってた割に、その誓いはあっさり先月破られました。いやもう、日曜日って眠くて眠くて、つまり眠いんです。1ヶ月ぶりのプールはしんどかった……。

月曜日は……あ、テストがありました、英語二列の。自分の取ってるのは、ミステリとかもありの短編集を読む授業なんですが、普段の授業&テキストは楽なのに、試験はほんっと大変でしたね。なにしろ分量が多くて多くて、1時間ノンストップで手首をフル稼働しましたが全然終わらんのです。問題は別に難しくないのに……なんかめちゃくちゃ悔しいぞ。

翌日体育のレポートを出そうと決心していたので、9時半まで図書館にこもりました(シケプリ作ったりもしてたけど)。というわけで夜ご飯は学食で食べたんですが、よく考えたら体育のレポートごときに(ごときにって言ったら失礼ですが)そこまで頑張って取り組む必要もなかったわけで。うぅむ、何たる効率の悪さ。

水曜日は……授業が1つしかなかったんですが、まぁ、たまにはいいですね。たまにはじゃなくてもいいじゃんとおっしゃるそこのお方、お説はごもっともですが、1つしか授業がないとあんまりにも生活がグダグダになっちゃって、ちょっとどうかなぁと思うわけですよ。


エラリー・クイーン『シャム双生児の秘密』はようやく半分です。何これ、かなり面白いぞ。


何か面白いことでも書こうかとおもったんですが、特にネタもないですしねぇ。「指折り数える」という日本語についてでも書こうかと思いましたが、あ、それと旧友と会うときに酒を飲むことの謎とか、そんなことも話そうかと思ったんですが、なんか今眠くなってきたし、ってか明日ラテン語とイタリア語演習のテストなので、今回はパスします。次回に続く。
いや、浦島太郎なんかより、とりあえず近況報告ですが。

現在、体育のレポート、シケプリ作り、テスト勉強に追われています。しかも、河合塾の模試採点アルバイトに応募したんだけど、その模擬採点(=二次選考)の締め切りが今日で、それもまた忙しくって。現代文とか古文とか漢文とか、めちゃめちゃ久々に解きました。国語の採点はやっぱり大変だよな……みんなが応募しそうな数学とかは、だから避けたんですけど。

金曜日の放課後に、うちの大学の落研の七夕公演とやらがあって、まぁどうせなので見てきました。うちのクラスのやつがコントやってるんですが、さすがラーメンズをリスペクトしているだけあって、相変わらず面白いですね。5月の文化祭の時の落研のライブ時より、全体的に上手くなっていた気がします。落語は……うん、すっごい微妙でした(笑)落研で落語やる人っていないんだな……どうせやるなら、「千早振る」とか「ぐつぐつ」とか、とりあえず笑いを誘いやすい演目にしたらいいのに。

読書の方ですが、本当は今週中にポーを読まなきゃいけないんですが、目をそらしつつ、エラリー・クイーン『シャム双生児の秘密』を読んでいます。先輩から借りてるセイヤーズも早く読まないと……。



さて、浦島太郎です。本当は今日はこの話がしたいんです。
皆さん、今までに浦島太郎の話を読んだり聞いたりしたことは何回もあるでしょうけど、その度に素朴な疑問がわいてきたはずです。

……なぜ、乙姫は、カメを助けたというヒロイックな田舎っぺである浦島太郎に、「開けてはならん」とかムチャな要求と一緒に、開けたら老けるという迷惑極まりない箱を渡したのか?

これは謎です。ミステリです。どれくらい変なことかというと、人間に助けてもらった鶴が、美しい女に化けてその人のもとへ現れ、「この間はどうも」なんていいながらそいつを殴り倒して金品をかっさらって逃げる、というくらい変なのです。どこの世界に、わざわざ海底に引きずり込んでまでお礼をしたあげくそいつをヒドい目に合わせる人がいるというのでしょうか。全く持って謎です。


この謎を解く鍵が、乙姫は、帰ろうとする浦島太郎を引き留め、それでも3年もいちまったと言って帰ろうとする浦島太郎に、じゃあこれを、と言って箱を渡した、という経緯に隠されています。そう、乙姫は浦島太郎に、とりあえず帰って欲しくなかった。そして、それでも強硬に帰ると主張する浦島太郎に対して、今度はとてつもない怨みを抱いたということなのです。もう、浦島さんなんて大っ嫌い、この箱でも開けてじじぃになってくたばっちゃえばいいんだわ!って感じです。この心境の変化はどこから生まれたのでしょうか。

ここでキーとなるのが、浦島さんは竜宮城に3年もいたということ(3日と書いてある話もありますが、3日で飽きるというのはあり得ないでしょう)、そして乙姫がカメに引き連れられてやってきた浦島太郎を「歓待」した、ということなのです。歓待の内容がなんだったかは分かりませんが、とりあえず乙姫も浦島太郎も若い男女なわけです。しかも浦島太郎は、自分が殴られるのも顧みず、カメを救おうと身を張った(かもしれない)、勇気と行動力にあふれたとんでもなく良いやつなのです。3年の間に乙姫が彼に惚れるのは時間の問題です。浦島太郎だって、絶世の美女を前に3年間飲んで食って踊ったというだけではないでしょう。

とすると、ここである可能性が生まれます。乙姫は、浦島太郎の子供を身ごもっていたのではないか?

そんな中、楽しい暮らしにも飽きたし、親に会いたいと浦島太郎が言いだします。乙姫にとっては寝耳に水。私と結婚して、終生ここで一緒に暮らしてくれるのかと思いきや、んなこた知らんと浦島太郎は開き直ります。そして話すことはと言えば、「あぁ、親に会いたいなぁ。母ちゃん元気かなぁ」というセリフばかり。最初は懸命に引き留めようとした乙姫も、やがて浦島太郎がただのろくでなしだったことに気付きます。マザコンの彼に失望もしたことでしょう。こんなやつ、とっとと死んじゃえばいいんだわ。

そして、玉手箱を渡すのです。

そんな乙姫の想いも知らず、今やただの遊び人・浦島太郎は、おっ、金目のものでも入ってんのかな、なんて軽い気持ちで玉手箱を受け取ります。乙姫が開けてはいけない、と言ったせいで、余計に開けたくなったことでしょう。もちろんこの乙姫のセリフは、何の疑いも持たせずに浦島太郎に玉手箱を開けさせるという、一種の心理誘導トリックです。

地上に戻り、何十年も経ち親が死んでしまったことを知った浦島太郎は、この玉手箱の中身さえあればこれからも楽な暮らしが出来るさ、とたかをくくります。そして彼は……。



……すみません、またまた下衆な解釈です。
ピーター・フォークが亡くなって以来、おそらく日本中で起きている現象だと思いますが、刑事コロンボが見たくてしょうがない。でもTUTAYA行っても借りられてるんだろうなぁ……と思ってたら、全然そんなことはなかったです。なぜかがっかり。

で、いきなり『死の方程式』から始まる理由ですが、これとセットで入っている『もう一つの鍵』という話が、確か見た時はめっちゃつまらん印象で、で、そのまま家族(の何人か)は続けて『死の方程式』を見たんですが、TY(含む何名か)はだるくなってベッドに戻った……と、こういう次第なのです。あ、最後のところは画面の前に舞い戻ったから覚えてました。犯人がパニくってるところ。

あらすじは……えっと、化学製品会社の専務さん(犯人)が、会社を他会社に売り渡そうとしているおじさんの社長を殺して、自分が社長の椅子に座ったろう、とする話。

コロンボにしては珍しく犯人がかなり幼稚に感じられます。というか、ものっすごいジコチューなのよね。普通こういうあらすじなら、会社を守るためなノリで殺すんだろうけど、この犯人、ただただ社長になりたいだけ、そのためなら秘書だろうが副社長だろうがクビにしても構わねぇ、という勝手な人なのです。最後にギャーギャーわめくのもなんか新鮮。それゆえ、結構面白いというのがあります。ガキっぽいけど、この犯人、かなり用意周到天才型だ、ってのもポイントですね。
ミステリとしては、最後にコロンボがひっかける場面が急展開過ぎるんじゃないかなと思います。

一番驚いたのは、犯人役のロディ・マクドウォールが44歳だということ。うぇぇマジか、35くらいに見える。この人の経歴も結構面白いですね。
黄色い部屋の謎
『黄色い部屋の謎』ガストン・ルルー(創元推理文庫)

フランス有数の頭脳、スタンガースン博士が住むグランディエ城の離れにある一室で、世にも恐ろしい惨劇は起きた。内部から完全に密閉された“黄色い部屋”から響く女性の悲鳴。ドアをこわして救援に駆けつけた者たちが目にしたのは、荒らされた室内と、血の海の中に倒れた博士の娘マチルドの姿だけ・・・・・・令嬢を襲った憎むべき犯人はどこへ消えたのか?この驚くべき密室の謎と、その後も続発する怪事件に叡智を持って挑むのは、弱冠18歳の新聞記者ルールタビーユ。密室ミステリの金字塔にして、世界ベストテンの上位に名を連ねる、名作中の名作。(本書あらすじより)

今さら読むのが恥ずかしい。海外ミステリ読みとしてどーなんだこらっ。いや、そんな本ばっかりなんですけどね。『黄色い部屋の謎』と言えば、あらゆるミステリランキングにランクインし、人によってはフランス唯一の長編本格ミステリだなんて言ってしまうし(それじゃメグレ警視がかわいそう)。史上最初の密室長編本格ミステリだと書いているのも時々見かけますが、正確にはザングウィル『ビッグ・ボウの殺人』でしょう(中編だと言う人もいるみたいだけど、文庫で200ページありゃ十分ではないかと)。


というわけで、いざ読んでみましたが、まぁトリックはちょっと肩すかしですし、動機はこの頃にありがちなやっつけです。続編にちょこっと謎を引っ張るというセコい手も使っています。しかも、江戸川乱歩のくそったれ(ごめんなさい)のせいでTYは犯人を知っていたというおまけ付き。

が、ですよ、読んでいてめちゃくちゃ楽しめました。推理小説云々以前に、物語としての完成度が非常に高いんです。正直なところ、ここまでリーダビリティの高い作品だとは思ってもみませんでした。登場人物は一人一人が魅力的で、主人公ルールタビーユのかっこつけもなかなか好感が持てます。次々と謎を提示していくという飽きさせない展開も良いですね。最後の法廷の場面なんか、ここまで盛り上げてどうするという盛り上がりっぷり。そしてこの大時代めいた雰囲気が何とも言えません(あくまで100年前の世界らしさを漂わせつつ、宮崎嶺雄さんの名訳により、古臭さが全く感じられません)。つまり、『黄色い部屋の謎』は、極上のエンターテイメント作品だったわけです。

探偵役のルールタビーユというのは、おそらく推理小説史上稀にみる天才探偵です。彼にかかればどんな謎も一晩考えれば解けてしまうのです。理性の働きとやらで考えれば、あらゆる密室・不可能状況もすぐに分かってしまうのです。そんなむちゃくちゃな。理性理性と連呼するところ、さすが理性理性連呼して革命を起こしたフランス人なだけはあります。ちなみに彼は18歳という設定らしいですが、もうちっと大人びた印象がありますね。

肝心の密室トリックですが、ちょっとこれは……あんまりいただけませんでしたね。これだけ堅牢な密室を用意し、ポーの『モルグ街』とドイルの『まだらの紐』をこれだけ批判したため、こういうトリックになったのかなぁという気がします(この両作品についてはネタバレが作中にあります。あらかじめご注意ください)。謎は全部で3つあり、1つ目がこの密室、2つ目が同じく犯人の消失、3つ目がやはり犯人の消失&殺害方法の謎、です。2つ目については、自分が犯人を知っていたため一目瞭然だったというのもありますが、読者は結構見抜けるんじゃないでしょうか(これに関しては、「金田一少年の事件簿」のある作品との類似点について追記で書きます)。3つ目の謎は、いくらなんでもせこい気がします。しかしまぁ、トリックに関してはあまりごちゃごちゃ言うべきではないのかもしれません。発表当時、とんでもない反響を起こしたことは想像に難くありません。今だって、読んでみてそこまで悪くないですからね。

ちなみに最大の謎は、なぜ「黄色い部屋」が黄色いのかということです。意味は全くありません(笑)それと、この創元推理文庫版の新版の表紙の左端が、ひっじょーに気になります。このデザイン何の意味があるの?


まぁとにかく、読んで損のない一冊だと思います。書かれたの100年前だーとか、訳が50年前だ―とか、そこらへんを気にする必要はゼロです。ミステリ初心者にはぜひ手にとって欲しい作品、かな。

書 名:黄色い部屋の謎(1907)
著 者:ガストン・ルルー
出版社:東京創元社
    創元推理文庫 Mル-2-1
出版年:1965.6.21 初版
    2004.3.12 74版
    2008.1.31 新版初版

評価★★★★☆

【※以下、本作品、および、「金田一少年の事件簿」『オペラ座館殺人事件』に関しての一部ネタバレを含みます。未読の方はご注意下さい】
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七夕ですねぇ。自分は七夕伝説が大好きです。前にも書きましたが、1年で1回、しかも雨が降ると会えない、距離は15光年だなんて、どんだけ壮絶な遠距離恋愛ですか。天帝ったら、罰ゲームにもほどがあります。どーせ、いちゃいちゃしてんのに妬いてるだけです。もしかして織姫に気があったのかも。


ところで、織姫は琴座のベガ、彦星は鷲座のアルタイルで、これに白鳥座のデネブを合わせると夏の大三角形になるわけです。仲睦まじい2人に、もう1人で三角とくれば、これはもう間違いなく三角関係が生じます。何しろ織姫と彦星は年に1回、下手すりゃ数年に1回しか会えないわけです。かなりレベルの高い遠恋ですよ。浮気の1つも起こったっておかしくないじゃないですか。

デネブという名前は「雌鳥の尾」というアラビア語に由来しており、これじゃあ男か女か分かりませんが、どっちかっつーと女性です。しかも、琴と白鳥よりは、鷲と白鳥の方が分があるんじゃないですか。同じ鳥同士ですから、どうしたって琴は仲間外れです。うわわ、織姫かわいそう。

これでデネブが女性ならもう間違いなく彦星とくっついてますが、デネブが男でも何の問題もないのです。彦星、つまりアルタイルは、実はゼウスが美少年ガニメーデスをかどかわそうとして鷲に変身した時の名前なんですよ。そう、彦星はバイセクシャルだったのです。デネブの性別なんざ関係ねぇ、彦星は364日かけてデネブと逢い引きを繰り返しているのです。何てこった。

しかも彦星の職業は牛追いですから、フラフラっと外に行ってもおかしくありません。ところが織姫は家でギッタンバッタン機織りをしているわけですから、下手にほっつき歩いていると天帝に怒られるかもしれません。いや、彦星を妬んで2人を15光年も引き離した天帝のことです、もしかしたら織姫の自宅を襲っている可能性すらあります。


夏の大三角形……これは、壮絶なる恋の物語なのでした。





……すみません、下衆の勘繰りです。
上野駅のホームの隅っこで、ネズミよりでかめの黒い塊が歩いているのを目撃したんですが……あれ何?



今日は基礎演習(要は自由研究)の最終プレゼン発表があったんですが、まぁまぁ上手くいきました。今回は基本的に、推理小説の翻訳の現状と今後、ってテーマで話したんですけど。杉江松恋さんへのインタビューが大活躍しました。
早いとこ論文書き上げたいなぁ。2万字超しそうなんですが、どうしてくれる(笑)


で、6時から、とある授業(愛知行ったやつ)の教授主催による飲み会がありました。予想外の盛り上がりでビックリです。基本的に、先生がめっちゃ親しみやすいんですよね。恋愛の極意みたいのを語ってたし。
いつかまた授業終わった後でも集まろうぜ的な話になったんですが、そうなるといいですね。先生がわざわざ愛知から来なきゃいかんので、こっちで会議でもなきゃ予定はつかなそうですが。

しかし、先生がいくらか負担したため1年は2500円だったんですが、500円玉がなくて、同じく500円玉がない人と合わせて5000円払えという話になり、ジャンケンに負けてこっちが3000円になったというのは非常に納得がいかないんですが。


アルコールを飲んだ後は寝る前に水を飲めといいますよね。あれはなぜかというのを、先週木曜日の授業で酒好きの化学の先生が語ってたんですが、何でもアルコールを分解してアルデヒドにした後、アルデヒドがカルボン酸になるわけですが(高校でやったな)、アルデヒドの際に大量に水を消費するんだそうです。飲んでるとやたらトイレが近いのはそのためだとか。
で、アルデヒドが翌朝まで残ると、体中がダルくなり、要は水分不足になってるんだそうです。寝る前に水を500mlくらい飲んでおくと、二日酔いや身体のダルさがある程度防げるんだとか。
ちなみに、酔うとフラフラするのは、三半器官にアルコールが入って、平行感覚が狂うためだそうです。なるほど。



今さら、ガストン・ルルー『黄色い部屋の謎』を読んでいます。かなり面白いですね。翻訳が上手いというのもあるんでしょうが。
しかし、犯人が分かってるのに読み進めるというのは何とも修羅の道です。密室の謎がなく、純粋なフーダニットだったら大変なことです。江戸川乱歩ぉ……一生恨んだる。

平石貴樹先生からサイン貰って来ましたー!サインというか、署名だけど(笑)上の方に名前も書いてもらいました。文学の授業でミステリに署名してもらうという微妙さが分かります?

まぁとにかく大切にします!人生初サイン本だねやったね!コリン・デクスターのサイン本とか欲しいなぁ。イギリス行って生きてるうちに直接会ってくるか。
笑ってジグソー、殺してパズル
『笑ってジグソー、殺してパズル』平石貴樹(創元推理文庫)

国際ジグソーパズル連盟日本支部長を務め、三興グループの実質的なオーナーでもある興津華子の死の床は、肩書きに相応しくジグソーパズルのピースで彩られていた。捜査に伴って多額の遺産や系列会社のデータ捏造に絡む背後関係が浮かび、容疑者が絞られつつある中、第二、第三の事件が……。弱冠二十一歳の法務省特別調査官が捜査官と協働し、動機に囚われない独自の探偵法で真相を探る。高木彬光が<坂口安吾氏以来の傑作>と賛辞を呈した、名探偵更科ニッキ初登場作品。(本書あらすじ、一部改変)

まさかの同著者二連続を、今年2回もやってしまうとは。ううむ。いやまぁいいんだけど。

ガチガチの論理で攻める本格ミステリです。結論からいえば、前回読んだ『だれもがポオを愛していた』には到底及ばないかな、と。死体周辺に散らばるジグソーパズルとか、親戚ぞーろぞろの展開とか、何だかいかにも面白そうで、いや実際つまらなくはないはずなんですよ。解決編の論理的な推理(やはり長い)は確かに素晴らしかったです。ただなぁ、捜査シーンが、何か妙にのれないというか、どんどん読み進められはするんですが悪く言えば退屈でして。

『ポオ』と比較してみると、まず大きな違いは、『ポオ』は事件がかなり派手で、やったらと手掛かりがボンボン出てくる一方で、容疑者のアリバイは一切描かないし、動機もあんまり書かなく、それからトリックがあるというよりは事件の構築がメインであるのに対し、『ジグソー』は手掛かりはどっちかと言えば少なく、アリバイがわんさか出てきて、ニッキは推理に動機を必要としないのに警察側はやたらと動機を気にするもんだから動機に関わる捜査がめちゃめちゃ多く、さらに第三の事件はトリックも絡んできたりと、だいぶコンセプトが違うんですよね。地道な捜査はもちろん結構ですが、あまり読者を引っ張りきれていないのかなという気がします。結局、登場人物のアリバイって、あんまり読んでて気にしなくなっちゃいますよね。
もちろん解決編は論理論理で結構面白いです。正直『ポオ』には論理的な構成では及ばない気もしますが、まぁ手掛かりがそこまでどさどさ出てくるわけじゃない以上しょうがないかなと。

もうひとつイマイチのれなかった理由として、これは個人的なことなんですけど、ニッポン警察の捜査シーンが好かん、日本人名が好かん、日本人の会話って語尾にカタカナついたり妙にくだけたりしていてうぜぇ、というのがあります。いや、超個人的な意見ですけど。ただ、何かやたらと日本の警察って机叩くじゃないですか(っていうイメージがあって、たぶん筆者がそういう刑事ドラマの感じに合わせたんだろうなぁ)。ニッキの口調もなんか妙に鼻につくし(というか、本を読んでて、普通の喋り方って、翻訳物にはあんまり出ないじゃないですか)。

決してつまらなくはないし、出来も水準以上なんですけど,読んでてあんまり楽しめず、ちょっとがっかりでした。

書 名:笑ってジグソー、殺してパズル(1984)
著 者:平石貴樹
出版社:東京創元社
    創元推理文庫 Mひ-2-2
出版年:2002.5.17 初版

評価★★★☆☆
あの花最終話見ました。脱水症状起こして死にそうです。
「大どろぼうホッ」……とくれば、何が続くでしょうか?


さて、ちょっと久々の日記です。目下、推理小説翻訳史のまとめとシケプリ作成と予習と復習でおおわらわです。ってか今携帯電話に打ち込んでて初めて知ったんですが、「おおわらわ」って「大童」と書くんですね……音読みしたら清涼飲料メーカーみたい。


今年の8月は小学校のタイムカプセルをこじ開けることになっていたんですが、予定された日付が実は平日だったらしくて、日付を決め直したり先生に連絡を取ったりと、担当の人は大童だそうです。いやそれはいいんですが、なぜ小学6年生の時に誰もそのことを気にしなかったのかが謎です。単に8月8日が覚えやすかった、ってだけでしょーけど。

中に何を入れたのかサッパリ覚えていないともなれば面白いんですが、えぇもちろんしっかり覚えてます。くっだらないものしか入れてません(笑)周りに聞いても、みんな覚えてるみたいですし……まぁタイムカプセルなんざ、集まって飲むための口実に過ぎないというわけで。


さて冒頭の問題の答えですが、もちろん「大どろぼうホッツェンプロッツ」です。
……もちろんと言いたいとこだったんですが、今日唐突に思い出してクラスの人にざっと聞いたら、知ってたのは半分ちょっとでしたね。うーむ、意外と少ない……。調べてみると1966年に初めて訳されたそうです。50歳くらいまでの人なら知ってる可能性ありですか。

なんかもうほとんどストーリーは忘れちまいましたが、コーヒー豆ひきを盗んだり(よく考えたら意味分からん)、ホッツェンプロッツの家でやったらと美味しそうなご飯食べたり、魔女が出て来たりしたような気がします(魔女が出て来るのは1巻じゃないのかな?)。ってかホッツェンプロッツって響きがいいですね、めっちゃドイツっぽい。当時はドイツなんて国知らなかったんだろうけど。


今、平石貴樹『笑ってジグソー、殺してパズル』を読んでいます。むむ……これ、面白いの?