……というわけで、文化祭は2日間、無事終了しました!いやーもう、こんなに雨が降るとは思わなかったな……。2日間ともびっちょびちょになりましたよ、えぇ。正直、かなり疲れました。雨の中片付けをするのが特にしんどかったですね。明日授業があるとか酷すぎる……。


ピザはかなり好評で、満足な売れ行きでした。いや、実際結構美味しかったんですよ、手抜き料理なのに。イタリアンボールをやめたのは大正解でしたね。

土日共に友達がいっぱい来てくれて。わざわざ雨の中ありがとうございました。塾の遠足で来ていた高3の知り合いにも2人会えましたし、もちろん高校の友達とは久々に会ってたくさんしゃべれたし。やっぱり文化祭は楽しいですねー。

サークルでは、前も言った通りタロットカード占いをしたんですが、お客さん相手に占うのって、結構面白いんですね。それに、ちょっと尋ねるとみんなプライベートなことをしゃべることしゃべること(笑)クラスで何人かやっても、今まで彼氏・彼女がいたか、とか普通にみんなペラペラ教えてくれますからねぇ。占いの威力はすごいです。自分はこれっぽっちも信じちゃいないのに占ってる、ってのがまたすごいんですが。


文化祭の後に打ち上げがありまして、まぁその、わいわいやったわけです。前に初めて文一二のイタリア語クラスの人と店に行った時は、飲め飲めな空気の温度差、その他もろもろで正直微妙な空気になったんですが、今日は楽しかったですね。クラス企画の準備とかで仲良くなった、ってのもありますし。ちょっとはしゃぎすぎました。終電の都合で一足早く帰らなきゃいけないのが惜しいです……。


レナード・ウイバーリー『小鼠 ニューヨークを侵略』を数日前に読み終わったんですが、まだ感想をのっけていません。もう少しお待ち下さい。今は授業関係で有島武郎なんつー真面目なのを読んでいます。明日からはまたまた授業用でチェーホフの短編集です。


親が本を処分するとのことなので、いくつかもらいました。

既読
◇シャーロット・アームストロング『毒薬の小壜』
◇宮部みゆき『魔術はささやく』

未読
◇ジョン・アーヴィング『サイ◇ダーハウス・ルール』
◇ジェフ・アボット『図書館の美女』
◇ナンシー・ピカード『悲しみにさよなら』
◇カズオ・イシグロ『日の名残り』
スポンサーサイト
2011.05.28 文化祭当日!
もう今日になってしまいましたが、今日から土日の2日間、大学の文化祭です。うちのクラスは、簡単な一口ピザを2枚100円で販売します。来られる方はぜひ。

というわけで、昨日は午前で授業が終わり、午後からは文化祭をやるキャンパスに移動して準備をしていました。準備ったって大したことをするわけじゃないんですが。一口ピザは、タコ焼きならぬイタリアンボールを作るのと比べるとはるかに楽そうです。皮も作んないんですから、ぶっちゃけ手抜きです(笑)

ほとんどだべってたんですが、さすが大学ともなると、いろいろ共通の話題がある人がいるんですよね。モーリス・ルブラン原作のアルセーヌ・ルパンを読んだことのある人がいたりとか(あれまた再読したいなぁ)、「落第忍者乱太郎」が好きな人がいたりとか。ルパン読んだ人って、あんまり世の中にいないんですよね……。小学校にも中学校にも偕成社の『アルセーヌ・ルパン全集』がそろってたんですが、借りてる人は見たことなかったです。『虎の牙』とか『バーネット探偵社』とか『水晶の栓』とか『バール・イ・ヴァ荘』とか『ジェリコ公爵』とかが面白いかった印象があるんですが、もうすっかり忘れちゃいましたね……。逆に、話の筋をまぁまぁ覚えている有名な『奇岩城』はなんだか好きになれませんでした。あの若い男がちょっと邪魔なんだよな……ルパンも若いし。


そういや、『逆転裁判』が実写映画化だとか。何でもかんでも実写化すりゃあいいってもんじゃないんだぞ。
クリスマス・カロル
『クリスマス・カロル』チャールズ・ディケンズ(新潮文庫)

ケチで冷酷で人間嫌いのがりがり亡者スクルージ老人は、クリスマス・イブの夜、相棒だった老マーレイの亡霊と対面し、翌日からは彼の予言どおりに第一、第二、第三の幽霊に伴われて知人の家を訪問する。炉辺でクリスマスを祝う、貧しいけれど心暖かい人々や、自分の将来の姿を見せられて、さすがのスクルージも心を入れかえた……。文豪が贈る愛と感動のクリスマス・プレゼント。

これを読むのは……10年ぶり以上になるのかな、小学校低学年以来です。季節外れですが、最終章の楽しさを読みたくて読み直してみました。ずっと再読したかったんです。

しかし何て言うのかなぁ、こんな短い話なのに、読む人の心をこんなに温かくさせることが出来るなんて、ディケンズは本当にすごい作家さんだったんですね。さっき最終章を読みたくて、なんて書きましたが、いえもちろん最終章のあのハッピーな感じは大好きなんですが、そこに至までの話、つまり三人の幽霊の話がこんなに人間味のあるものだったなんて、ちょっと忘れていました。いやむしろ、他人への優しさ、みたいなものは、冒頭から常に描かれているんです。

スクルージが嫌なやつだという描写からこの物語は始まりますが、そこの部分があまり不快感を誘わないのは、ディケンズの文章の上手さによるんでしょうね。いやほんと、ディケンズの文体って、ユーモアにあふれ、どこか人を食ったような感じを持ち、そしてあらゆる人に対して優しい目線を投げかけているんですよね。このいかにもなキリスト教話が世界中で受け入れられているのも、彼が書いたからなんでしょう。

何だかまとまりませんが、とにかく読み終わると、なんだか分からないけど素敵な気分に浸れるお話です。短いので、読んだことのない人はぜひ、クリスマスに読んでみてくださいな。表紙もとっても良いですね。あとクリスマスに読んでほしいのは、『34丁目の奇跡』かな、あれは傑作。

ちなみに自分は「カロル」より「キャロル」の方がやっぱりしっくりきます。

書 名:クリスマス・カロル(1843)
著 者:チャールズ・ディケンズ
出版社:新潮社
    新潮文庫 テ-3-5
出版年:1952.11.5 初版
    1988.7.10 65刷改版
    2008.11.30 104刷

評価★★★★★
moblog_68ad419a.jpg
新聞の折り込みチラシより。「忍者が」というのは「新じゃが」の間違いなのか、材料から判断するに「ニンニクじゃがいも」略して「にんじゃが」を間違って漢字変換したのか、それともこの料理を考えた人はたぐいまれなギャグセンスを持ち、そもそもこの漢字変換が正しいのか、それどころか「牛肉と忍者の炒め」の間違いなのか。


さてさて、いよいよ五月祭が近付いているわけですが、うちのクラスは前売り券の配布をようやく今日やったところで(TYなんか今日さっさと帰ったせいでまだもらってすらいないし)。一口ピザを2枚100円で売る予定です。同大学生は見かけたらチケット交換を申し出てください。学外生はじゃんじゃん買ってってくれい。


夏休みにうちの高校は自分の大学のオープンキャンパスを独自にやるんですが、まぁOBは、キャンパス内の案内なんかをさせられるわけですね。図書館に特別に入れさせてあげたり、学食でご飯食べたり、そんなことをするわけです。で、現役組は別の人が声をかけてくれているので、今浪人組に尋ね回っているんですが、意外と出席率が良くないんですよね……って、自分もサークルの日程がいまいちまだ分かっていないので未定なんですけど。ただ、現役組が来るなら行く、って人もいれば、現役組が来るなら行かない、って人もいて。なかなか分からんもんです。同じ高校の人同士が久々に会うのって、楽しいと思うんだけどな……。


そういえば、タイムカプセルを今年の8月に掘り出すことを今日思い出しました。実行委員はちゃんとやってるんだろうな……どうも別の人に仕事をうっちゃった疑惑があるんですが(笑)
2週間くらい前の話ですが、大学の学食のテラスで一人座っていると、おそらく2年生の人がキリスト教をすすめてきました。「あなたは神を信じますかー」というアレですよ。いえ、別にキリスト教は結構ですが、信教の自由がある国でムリヤリ布教してくるのはいかがなものかと。いくらか話を聞きましたが、いっこうに帰る様子がありません。しょうがないので、こっちから神論を語ってやりました。曰く、我々の世界を存在せしめるために、ビッグバンよりずっと前に、無から有を作ったものがいることは間違いない。そいつを神と考えてもよいだろう。しかし、神の存在が確かであっても、それは信仰の対象となりえるのか。神は確かに絶対的に平等だ。平等故に、一切のことには関与しない、傍観者たる存在なのだろう。つまりは貧しい者が宗教を信仰したとして、神はそれに手助けなどしない。富める者から財産を奪ったりはしない。全てをなすがままに任せている。では信仰は死語の世界を決めるのか、神は煉獄・地獄・天国への誘導・振り分けを行っているのか。しかしながら……
面倒なので以下云々。布教者は黙って帰っていきました。おっしゃ、作戦成功だぜ。

……という不敬なTYでした。今日はちょっと久々に日記。実際、TYにしちゃ最近本を読みすぎです。いや、読みすぎってことはないんだけど。


まず水曜日ですが、基礎演習なる授業でプレゼンをせにゃならんかったんですよ。ただし、うちの先生はちょっとキツめですが、プレゼンは他のクラスと違い3分だけ。まぁ、どうせまたあるんだろうけどね……。
ミステリの翻訳について研究するという既にカオスな道をさ迷っていますが、持てるおもしろ知識を総動員したため、そこそこ好評価でした。いやいやチミ達、それを論文にまとめられるかは別の話なのだよ。


昨日ですが、毎年恒例・映画館で名探偵コナン『沈黙の15分』を見てきました。出来は……うぅむ、めっちゃ悪いわけではないけど、全体的にはイマイチでしたね。何てったって去年が面白かったし。ただ、前半15分はもう神的な面白さでしたね。チャララララー、チャララララー、ってオープニングが始まるまでですよ。あれのせいで映画の印象がだいぶ良いというか(実際はあの後は火曜サスペンスだし、コナン君は探偵というより英雄だし、ってか村に行く繋がりが強引過ぎるんだけど)。あと、灰原さんがめっちゃ可愛い。これは間違いない。


さらに昨日はミス連の会合でした。ワセミスの新入生の多さにとりあえずびっくり。どれだけ高くなるかヒヤヒヤしましたが、どうやら一部の方々のスーパー御好意が裏でごにょごにょあったらしく、インフレにはなりませんでした。どうもありがとうございました。
1つ計画していたことがあったんですが、ちょっと上手く行かなかったので、来月何とかします。


今日ですが、高校にちょびっと立ち寄りました。いや、前を通っただけに近いですが。そのついでに高校の近くのブックオフ(やたらと創元推理文庫のツボを押さえた物がある)をのぞいてみると……な、なんと閉店!?地震後は閉まりっぱなしで、3月31に閉店したらしいです。うわぁ……土浦の良い古本屋がどんどん減っていく……。


そういえばですね、高校の文化祭に行く予定だったんですが、あいにくその土日は授業で愛知に行かなきゃいけないんでした。ちっくしょう……かなり悔しいぞ。まぁ、愛知でのフィールドワークはかなり楽しみではあります。お土産欲しい人は言って下さい(笑)


ところで、大学生協でCD15%引きなの知ってました?


最近購入した本

◇ジェームズ・アンダースン『血染めのエッグ・コージイ事件』
大学生協に取り寄せていたのがやっと到着。
◇横内孝司『推理ロジック⑩』
近所の古本屋で何となく。このパズル好きなので。

図書館で借りた本
◇ウィリアム・L・デアンドリア『ホッグ連続殺人』
ようやく。
◇法月綸太郎『法月綸太郎の功績』
次の課題本です。
◇チャールズ・ディケンズ『クリスマス・カロル』
何だか猛烈に再読したくなって。




あと、私信ですが(もし見てたらですけど)、麗さんおめでとうございます(^O^)/末永く幸福が続きますように。
月光ゲーム
『月光ゲーム Yの劇'88』有栖川有栖(創元推理文庫)

夏合宿のために矢吹山のキャンプ場へやってきた英都大学推理小説研究会の面々――江神部長や有栖川有栖らの一行を、予想だにしない事態が待ち構えていた。矢吹山が噴火し、偶然一緒になった三グループの学生たちは、一瞬にして陸の孤島と化したキャンプ場に閉じ込められてしまったのだ。その極限状況の中、まるで月の魔力に誘われでもしたように出没する殺人鬼。その魔の手にかかり、ひとり、またひとりとキャンプ仲間が殺されていく・・・・・・。いったい犯人は誰なのか?そして、現場に遺されたYの意味するものは何? 平成のエラリー・クイーン=有栖川有栖の記念すべきデビュー長編。(本書あらすじより)

「大学生になったんだし主要な国内ミステリくらいは読んでみようぜ」企画第2弾。おぉ、有栖川有栖だって。名前が変という理由で敬遠していた作家さんだ(ホントごめんなさい)。なるほど、デビュー作ね。え、なに、ワトソンの名前が有栖川って設定なの?

結論から言えば、けっこう面白かったですね。クローズドサークル物ではあるんですが、サスペンス味をあまり強めておらず、あくまで謎解きに主眼をおいている作品です。クローズドサークルやら、ダイイングメッセージやら、ミステリ談義やら、月光云々に関するSF的うんちくやら、とにかくそれっぽさも盛りだくさん。

まず欠点から言うと、とにかく登場人物の描き分けが出来てないことでしょうね。17人という人数を操り切れていないため、あのとき誰が何してた、誰が死体を発見した、誰がいなかった、云々、を覚えてられないんです。あだ名が出てくるのはもちろん構いませんが、それによってまた分かりにくくなっている気もします。まぁ、そこは新人作家と言うことでおいておきますが。
またロジックに少々難があるでしょうね。特に謎解きで語られる容疑者を絞る部分。犯人の行動に関する理論立てはかなり良いんですが、そこから特定できるかというと、無理ではありませんがちょっと苦しいのではないかと。盗まれた例の物についての説明はほとんど無理矢理。クイーンファンであるからには、そこは何とかして欲しいものです。
ダイイングメッセージについては、あれをどう読めるか、という点に異論はありません(あれは分かったぞ)。ですが、やはりそこから犯人の名前を特定するのは……これはちょっとこじつけです。
動機は、そもそも読んでいる最中からあまり期待していなかったので、一般的な評価でぎゃーすか言われているほどには不満はありません。だいたい自然災害でクローズドサークルになってしまっている時点で、読者を納得させる動機を作るのはかなり難しいですからね。

作者の有栖川さんをちょっとずるいなと思うのは、何だか予防線を張りすぎていることです。作中で「ダイイングメッセージのある作品は微妙だ」みたいなことを言わせたり、探偵役にダイイングメッセージを終始重要視させなかったり、動機の弱さを犯人自らしゃべってしまったり。もっとこうガツンと断言しちゃえばいいのに。


えーと、ちょっとマイナス点を長々と書きすぎました。ここからは良かったことについて書きます。
上記ではロジックに難ありと書きましたが、大体の部分に関しては良くできていると思います。第2の事件現場の証拠は、何度考えても分からなかったのですが、あの説明は言われてみれば至極当然です(でも川は汚かったはずなんだけどなぁ)。また死体の処理に関する下りも良いですね。事件が起きたのは噴火している火山の上だ、という点を生かせていたのは個人的にとっても良いと思います。
そして結局、これは青春小説でもあるわけです。愛やら恋やら。愛やら恋やら。もうこれを楽しめるかどうか、ってのもあるんですよね。ここになじめない人は、たぶん動機はそうとうウーンとなってしまうし、全体的に乗れないかな、と。いいじゃないですか、この青臭さが(笑)
もう一つ。先ほど登場人物のキャラ分けが微妙と書きましたが、探偵役江神二郎はかっこよすぎです。おまえは神様かと言わんばかりの名探偵ぶり、ちょいちょい発揮するリーダーシップ、メンバーへの様々な配慮……いやもう、目立たない人のくせに、欠点がないじゃないですか。解決シーンが結構好きなんですが、それもこんな事件に対して江神さんが探偵役を買って出たからこその美しさなんですよね。


ちなみにこれは蛇足ですが、ミステリの中で関西弁が出てくるというのは何だかとっても珍しい経験でした。翻訳物では、もちろん標準語以外でも訳されることはありますが、関西弁というのは普通なく、たいていはこんなどこぞの田舎弁です。

「木曜?うろうろしとる人なんかおらなんだいね。寂しいとこだで、浮浪者だら何だら来ねえよう、いつも気ぃつけとるけんど。木曜だろ。あれ、ジョン、そんだら、あのオートバイの若い衆が来た日でねえけ?」(ドロシー・L・セイヤーズ『雲なす証言』より)


すみません、感想長すぎです。とにかくこの間読んだ『十角館』よりはこちらの方が好きですね。それによって今後読む本が変わるらしいですが……。
第3弾は法月綸太郎の短編集のようです。お楽しみに。

書 名:月光ゲーム Yの悲劇'88(1989)
著 者:有栖川有栖
出版社:東京創元社
    創元推理文庫 Mあ-2-1
出版年:1994.7.15 初版
    2002.8.16 26版

評価★★★★☆


【追記・ネタバレあり】
... 続きを読む
夜の試写会
『夜の試写会』S・J・ローザン(創元推理文庫)


日本独自に編纂された、リディア・チン&ビル・スミス物の短編集です。

いやしかし、なかなか良質な短編集でしたね。一話一話がほどほどの長さで、きちんとまとまっています。短編が苦手な自分も全く苦にならないくらい、文章も身軽です。最近ローザンは短編でも名前が上がるようになってきた印象がありますが、それも本当かもしれませんね。

話の内容としては、極めてまっとうな短編ばかりですので、短編ならではの(いやな感じに)ひねくれた話や奇妙な味を求める人には不向きかも。自分がそういった話がちょっと苦手、ってのもあるんですけどね。リディアが主人公の話は、中国人関係、あるいは女性関係が多く、ビルが主人公の話はアメリカの私立探偵っぽい話(?)が多いという印象があるのはいつも通り。

相変わらず脇役がいい味を出しています。特にビル・スミス物でしょうか。思うに、ビル・スミス本人がちょっと曖昧な人物であるため、その分周りをもり立てているんじゃないでしょうか。最初にビル・スミス物を書いた時のはっきりしないビルの設定に作者が捕われてしまっているとでもいうのか。


「夜の試写会(Film at Eleven)」(1994)
弁護士にあるビデオを手に入れるよう依頼されたリディアは一計を案じ……。

ある意味予想通りの展開がながら、なかなか読ませます。これって儲かったの?

「熱き想い(Hot Numbers)」(1992)
かつてボディーガードをしたわがままな歌手のお守りを再び頼まれたビルは、断固としてその依頼を断った。ところが……。

面白かったです。脇役のグラハムのキャラが非常に良いですね。真相もなるほどと思わせる展開でした。

「ペテン師ディランシー(Double-Crossing Delancey)」(2001)
リディアの友人の義兄が、金を騙し取ることにかけては並ぶ者のないことで有名なディランシーに騙された。リディアはディランシーに接近するが……。

アメリカ探偵作家クラブ最優秀短編賞受賞作。
……とのことで、確かに面白いんですが、なぜ受賞したのかはちょっと謎です。まさかこれが一年で一番面白かったんでしょうか……。
リディアの友人の名前はチャーリー・チャンといいます。ありふれた名前なんでしょうか。わざとならちょっとやめてほしいですね。

「ただ一度のチャンス(Hoops)」(1996)
友人は殺されたんだ、犯人を探してほしい、と言う黒人の少年の依頼を受けたビルは……。

街の、何とも言えない吹き溜まりといった感じが非常に良く出ています。真相が、この短編集の中では一番ひねくれてるかな。レイモンドの考えにそこはかとない悲しみが感じられます。『冬そして夜』に似た印象がありますね。

「天の与えしもの(Birds of Paradise)」(1994)
口数八丁で献金を得ようと街頭に立つ牧師一団に店の前に立たれて商売にならん、何とかしてくれ、という依頼をビルは友達であるユダヤ人老夫婦から引き受けたが……。

終始ほのぼのとした作品で、ミステリと言うよりとんちですね。ユダヤ人夫婦がすっごくいいキャラをしています。

「人でなし(Subway)」(1997)
地下鉄強姦事件に関わったリディアは、女刑事と共に犯人を追うが……。

題名が全て。この真相には気付けませんでした。
しかしいくらなんでも、リディアが真相に気付いたという一言には誰もがおかしいと感じるでしょうね。そこがちょっと甘いです。

「虎の尾を踏む者(A Tale About a Tiger)」(2000)
リディアは漢方薬店の主人から、精力増大に効くというエセ漢方薬の密輸を阻止したいと依頼されるが……。

えーと……これだけちょっとつまらなかったかなぁ。パターンが、この短編集のある話とそっくりで。一応もうひとひねりしてありますが、あまり乗れませんでした。
冒頭の逸話が、なぜ入っているのか分かりません。誰か教えて下さい。


書 名:夜の試写会(1992~2001)
著 者:S・J・ローザン
出版社:東京創元社
    創元推理文庫 Mロ-3-9
出版年:2010.4.16 初版

評価★★★★☆
どうも、文系文学部のTYです。週末はいかにもそれらしいことばかりしてましたね。うーむ。


土曜日は、ついに!レンブラント展に行ってきました(正式名称は「レンブラント 光の探求/闇の探求」)。好きな画家はレンブラントとマグリット、なんて言ってるくせに、レンブラントの作品を生で見たことが一度もないどころか、そもそも何を描いたのか全然知らないという。

いやもう、とにかく良かったですよ!エッチング主体の版画がほとんどですが、もうとにかく細かいこと細かいこと。当時、好まれていたにも関わらず模写した人がいないというのもうなずけます。「レンブラントって絶対A型よね」と言ってたおばちゃんの発言に笑い、なぜか納得してしまいました。普段は血液型占いなんてゴミみたいなもんだと思っているのに。

油絵も数点ありましたが、レンブラントの油絵を生で見られたというだけで嬉しくて涙が出ます。絵から飛び出してくるんじゃないかというリアルさ、明暗の表現による深み、描かれた人物の人間味……どれをとっても、まぁ自分好みだったというか。「髭の老人」の絵が一番好きですね。

結局5時間もかけてじっくり見てしまいましたが、個人的にはそれだけの価値はありました。興味のある方はぜひ行ってみてくださいな。

当然というか、特設ショップがあり、ポストカードやらを売っているわけですが、よりによって自分の好きな絵に限ってポストカードがないんですよね……8つ買ったけど。オランダ風チーズケーキがあったのでお土産に買いましたが、なにやらしょっぱい、あ、これってワインのおつまみだったんだ、というわけで、かなりがっかりです。3500円のミニ複製を買うべきかかなり悩みましたが、お金の問題と、どこに飾るかという問題と、一番好きな絵がないという問題と、本物には到底及ばないという問題(当たり前だ!)を考慮して、ひとまず家に帰ることにしました。賢明な判断だったと言わざるを得ません。

どうせなので、2時半のお昼は公園の屋台で売っているジャンボたこ焼き(確かにでかい)と焼きトウモロコシ(屋台から途方もなく良いにおいがする)にしました。座って食べていると、隣におばあちゃんと座っている5歳くらいの女の子がいて。その時10メートルほど前を、まるでミニーマウスみたいな、ピンクのドレスとリボンを付けた大学生くらいの女の子が彼氏連れで通り過ぎたんですが、それを見て女の子が「何あの女、ばっかじゃないの!」と言っていたのには死ぬほど笑い転げました。全面的に同意します。


で、日曜日ですが、高円寺の「本の五月祭」に行ってきました。用は古本市です。目指すは「翻訳ミステリー大賞シンジケート」の出すお店。

でまぁ、こんなものを買ってきちゃったわけですよ。

◇『別册宝石 45号 世界探偵小説全集11 E・D・ビガーズ篇』E・D・ビガーズ
◇『疑惑の影』ジョン・ディクスン・カー(ポケミス)
◇『クラシック・ミステリのススメ』ヴィンテージ・ミステリ・クラブ

◇『凍った柩』ポーラ・ゴズリング(ポケミス)←これのみ「ちいさな古本博覧会」にて購入

あぁもう、ポケミスと文庫だけ読んでりゃいいのに、とうとう『別册宝石』なんぞに手を出してしまうとは。いやでもビガーズの作品ってなかなか読めないし。こんだけレア本なのに、なんと400円だし。

しかしまぁ、1955年刊だけあって、別に文句を言っている訳じゃないですが、そうとうにきったないです。

moblog_4b489170.jpg

うーむ……うちにあるビガーズの本はなぜどいつもこいつも汚いんだろう。『チャーリー・チャンの活躍』と並べて上から撮った写真がこちら。真っ黒です。

moblog_9cb92b7e.jpg


『クラシック・ミステリのススメ』はどこで扱っているのかよく分からん、同人的な本です。

何人か名の知られた書評家さんにも会えたし。有意義な一日でしたよー。

では、今日はこの辺で。
十角館の殺人
『十角館の殺人』綾辻行人(講談社NOVELS)

奇怪な四重殺人が起こった孤島を、ミステリ研のメンバー七人が訪れた時、十角館に連続殺人の罠は既に準備されていた。予告通り次々に殺される仲間。犯人はメンバーの一人か!?終幕近くのたった“一行”が未曽有の世界に読者を誘いこむ、島田荘司氏絶賛の本格推理。まだあった大トリック、比類なきこの香気!(本書あらすじより)

「大学生になったんだし主要な国内ミステリくらいは読んでみようぜ」企画第1弾です。この本に関しては作者の綾辻行人という名前と「館シリーズ」なる呼び方を聞いたことがあるくらいで、探偵役の名前すら知りません。

そしてよくよく考えてみると、本格的な孤島の連続殺人物って、『そして誰もいなくなった』(以下『そし誰』)と金田一少年ぐらいでしか読んでないわけですよ。さらに読んで思ったんですが、いやむしろ『そして誰もいなくなった』を読んだときにすら思ったんですが、こういういつ死人が出るか不安でしょうがないクローズドサークルでの連続殺人物って、読んでる側まで命の危険を感じるような気になって、心臓に悪いからちょっと苦手です。素直に探偵役の目線で読めればいいのに。この3日間どれだけ毒殺におびえたか、ってなのは冗談にしても。


で、感想ですが、いやまぁとにかくデビュー作とは思えない出来であるのは間違いないと思います。トリックもすれすれでかなり都合良く作者が話を進めているにしろ、良く出来ているんじゃないでしょうか。途中で何度となくもやもやっとすることはあっても、それをすっかり忘れさせてしまう文章力はさすが。ただトリックが大したもんである一方で、この話は不可能殺人とか謎とかで読者を引っ張っていくものでは決して無く、むしろ『そし誰』のようにサスペンスで引っ張る話だと思います。そのせいか、大トリックが明かされる一行では、ぶったまげるというより、「ほぉ~」と感心してしまった感の方が強いです(別にいいんだけど)。

そもそも作者が意図的にしていることだとは思うんですが、この『十角館』は『そし誰』をとっても喚起させるんですよね。読んだことのある人は、ついついそちらを考えてしまうはず。いいミスディレクションです。そしてあのラストに持って行くわけですからねぇ!この終わらせ方はかなり印象的です。

『そし誰』と比べるとどうしても意識せざるを得ないのが、登場人物の個性の弱さです。区別がつかないなんてことはもちろんないんですが、人物造形はもっとはっきりさせた方がいいかなという気がします。それを考えると、あれだけの人間を動かせるクリスティは本当にすごいとしか言いようがないですね。
もう一つ頑張ってほしかったのが、半年前の事件の真相です。あれがもっと現在に絡まり合い、なおかつもう一ひねりある真相だったらなお良かったかなぁと。いや、ワガママです。

ちなみに登場するミス研の面々は互いをエラリィとかカーとかポゥとかヴァンとかルルゥとかアガサとかオルツィとかと呼び合っています。いやいや、なぜそこでオルツィなんだろう、女性が3人いるなら別に良いけど、まずはドロシーだろ、と思ったんですが、この本が出た1987年はまだセイヤーズの知名度がそんなに高くなかったのかも。なるほど
ちなみにネット上の感想を見ていると、登場人物の訳分からんカタカナの名前が覚えにくいという文句が結構多いですね。これくらいの作家は知っていてほしいんだけどなぁ。むしろ自分はカタカナのおかげで覚えやすかった、というのは内緒。

書 名:十角館の殺人(1987)
著 者:綾辻行人
出版社:講談社
    講談社NOVELS アl-01
出版年:1987.9.5 1刷
    1991.4.26 12刷

評価★★★★☆


〔追記〕ネタバレ注意!!
... 続きを読む
2011.05.12 近況あれこれ
日記はちょっと久々でしょうか。新フェスの後はなんだか疲れました。そういえば作るものを変えるらしいですね。妥当だと思う一方、ちょっともったいない気もします。確かに上手く作れないわ効率悪いわ評判が必ずしも大絶賛だった訳じゃないわ、ってのはありますが。
そんなTYは、木曜日ということで、今日はラテン語に一杯一杯です。何となく選ぶ言語じゃないですよ、いやほんと。勉強すれば、なんで衰退したのかすぐに分かります。いやねぇ、実際にはもっと難しい言語が現代にもたくさんあるんでしょうし、サンスクリット語に勝てる物はないとは思いますが。


読書の方は、ただいま、今更ですが、初・綾辻行人である『十角館の殺人』を読んでいます。やっぱり、『そして誰もいなくなった』みたいな、サスペンス性・恐怖感を含むクローズドサークル物って、あんまり好きじゃないのかもしれません。心臓に悪くって(ミステリ読みのセリフとは思えない、ってか?)。


今日はサークルの例会があって、成り行き上タロットカードを覚えねばならなくなりました。文化祭で稼ぐんだそうです。ちょっとやればすぐに気づきます、こんなもんで金を取るプロってのは詐欺師以外の何でもないと(笑)
サークルの3年生にほんまもんのマジシャンがいるんですが、もうなんかただただ感心しました。マジックを目の前で見るのって初めてかもしれん。トークの上手さとかね、見ていてビックリしました。金稼ぐだけはあるもんです。
帰ったら11時でした。とりあえずお腹が空いています。こういうとき、下宿生がほんとにうらやましいです。


TYは、freemlの(名前は言わないけど)ミステリ関連のコミュニティに入っているんですが、今年も連作大会があるそうで、どうせだから参加してみることにします。参加は2回目なんですが、最初の時(なんと高3の後半だよ、マッタク)は、皆さんかなり手加減してくれてたわけで、いったい今回からどうなるのか、今からいろんな意味で心配です。まったくドSばっかりなんだから……。


話は唐突に変わりますが、いきなり自分の恋バナを始める人って、何を考えているんでしょうか。聞いてほしいんでしょうね、たぶん。それとも一種の自慢?
ベローナ・クラブの不愉快な事件
『ベローナ・クラブの不愉快な事件』ドロシー・L・セイヤーズ(創元推理文庫)

騒々しかった休戦記念日の晩、ピーター卿はベローナ・クラブを訪れた。戦死した友人を悼む晩餐会に出席するためだったが、なんとクラブの古参会員、フェンティマン将軍が、椅子に坐ったまま死んでいる場に出くわしてしまう。しかもことは、由々しき問題に発展した。故人には縁の切れた妹がいた。資産家となった彼女は、兄が自分より長生きしたならば遺産の大部分を兄に遺し、逆の場合には被後見人の娘に大半を渡すという主旨の遺言を作ったいたのだが、その彼女が、偶然同じ朝に亡くなっていたのである……。謎が転調に転調を繰り返す長編第四弾!(本書あらすじより)

セイヤーズを続けて読んでしまいました。あまり好きではない読み方なんですが……。

さて、題名がなかなか面白いこの本ですが、個人的にはちょっと意外なことに、内容もなかなか面白かったです。セイヤーズは一作ごとに趣向をこらしたがる作家のようですが、この本ではそれに成功していると言えるかも。あらすじの通り、何というか、まぁ強いて言えばホウェンダニット物です(ホウェンダニットは「いつ殺されたか」だから、厳密には違うんだけど)。ちなみに次作の『毒を食らわば』はハウダニットで、まだ読んでないけどその次の『五匹の赤い鰊』は純粋なフーダニット、らしいです。

読めば分かりますが、前半と後半で大きく話が変化しています。そして特に、死亡時刻を突き止めるためにピーター卿が奔走する前半部分が、なかなか楽しいんですよ。ともすれば単純な尋問ばかりになってしまいがちなこの部分に、様々な追加要素を加えることで、読者がだれずに読み進めることを可能にしています。そこそこ複雑な解くべき謎が、きっちり解かれるのがまた良いですね。毎回言っていますが、セイヤーズは文章を書くのがどんどん上手くなっていったんですね。

後半の前半は個人的にはちょっぴりペースダウンしましたが(パーカーと喧嘩するとか、あんまり好きじゃないんだよね……なんか今作の警部はちょっと感じが悪くないか?)、ラスト、こいつがなかなか面白い展開で。例によってセイヤーズはどんでん返しとか、意外な結末とか、そういったものは書きたがっていないので、そこの所は期待しないで読むのがベター。しかしながら、ここまで割と神様的な知能のもとバッシバッシ事件を解決してきたかに見えたピーター卿が、今作では悩める探偵となっているのですよ。『ナイン・テイラーズ』に向けての作風の転換がぼんやり感じられます。読み終わって、何だか不思議な余韻があるような、そういった結末でした。ありきたりという意見もあるかと思いますが、個人的に上手いと思ったのは最後の場面にもう一人配置したことで、あれのおかげでなかなか印象的なものとなっているのではないかと思います。

また、登場人物一人一人がなかなか個性的、かつ魅力的です。戦争の雰囲気漂う登場人物もそうですが、何だかやたらと貧乏くさい描写を書いたりするのはセイヤーズにしては新鮮な気がします。また解説にもあるとおり、恋愛に苦労する女性がやたらめったら出てくるんですが、彼女たちが一人一人いいキャラしてるんですよね(もちろんお気に入りは、最後にやたらとかわいい所を見せたあの人です。看護婦さんも良かったけど)。夫婦喧嘩まで盛り込んで。こういった点は、女性読者はもちろん、男性読者から見ても面白いのではないかと思います(面白いって言ったらあれだけど)。TYの邪推するところでは、結婚生活2年目になったセイヤーズが、ちょっぴり夫に不満を持っていたのではないかと(ごめんなさい)。

というわけで、ミステリとしはまぁまぁであるとは言え、なかなか面白い作品でした。気がつけば長編は半分以上読んでしまったんですねぇ。

書 名:ベローナ・クラブの不愉快な事件(1928)
著 者:ドロシー・L・セイヤーズ
出版社:東京創元社
    創元推理文庫 Mセ-1-5
出版年:1995.5.26 初版

評価★★★★☆
ってなわけで、今日は新入生による「新入生歓迎フェスティバル」、通称新フェスでした。やれやれ……疲れたなぁ。


場所はお台場の潮風公園……いや、昨日も行ったんですが、はっきり言ってお客さんが来るような場所じゃないですね……。。レインボーブリッジを渡るのは初めてで、ものっすごい期待を期待を抱いていましたが、たいしたことなかったんですよ……別にレインボーでもないし。瀬戸大橋には到底勝てん。
昨日はテント建てのために行ったんですけどね。同じテント建ての班になった人がいい人ばっかりで、余りに余ってた前売りチケットもさばけました。テント建て前に降ってた雨も開始時には止んでました……途中からまたパラパラ降ってきたけど。
去年ほとんど話せなかった人から話し掛けられたのは嬉しかったですね。基本、TYは会話が好きなので。


で、今日ですが。

いやもう、日焼けで首筋が痛くなるくらいの快晴っぷり(と、昨日髪切ってもらう時に何回も予告されたな……)。雨よか良いですが、ここまで晴れられても困ります。暑い中タコ焼き(またはイタリアンボールことイタリア風タコ焼き[タコなし])が売れますか。実際は意外と売れたんですけど。あくまで意外とであって、一杯売れたわけではありません。ところで、朝、缶切りのことに気付いたのは、我ながら天才だと思うんだ。

一応シフトは組んでありましたが、例によって全く機能せず、自分はほぼ店にかかりっきりでしたね。いや、タコ焼きをひっくり返すのはやらなかったんで、楽だったんですよ。ただもうなんか、生協から借りたタコ焼き鉄板は、タコ焼きとはめっさ小さいものだ、と考えた人が作ったものみたいで。最初の一時間は半分以上が失敗でしたね……。その後、油をたっぷり使えばいいんだ、ウインナーをさらに半分にカットすればいいんだ、チーズは最後に投入すりゃいいんだ、なる『試行錯誤』の末、かなり上手くいくようになりました。

しっかし、忙しかったせいで、他のお店のを全然食べられなかったなぁ……前売り券もいくつか使ってないし。


まぁ有意義な一日だったかはともかく、疲れました。帰り道はいくらか癒されましたけど(笑)今日は早く寝ることにします。



以下、またまた本の話。

次に読む本ですが、とりあえずセイヤーズ『ベローナ・クラブの不愉快な事件』を手に取りました。しかぁし、同じ作家の作品を連続で読むというのは、ここ5年くらいしなかったことで。どうしようか迷っています。個人的に課題本とした『月光ゲーム』とか『十角館の殺人』をそろそろ読むべきかなぁ。


以下、ちょびっとめったにしない(というか初めて)マンガの話。

原則マンガは買わないことにしているTYですが(結構読んではいるけど)、本棚を見れば分かるように、例外が3つあります。
1つは『落第忍者乱太郎』、アニメ『忍たま乱太郎』の原作で、20巻以降を全て買い揃えようという計画を立てています。現在、最新巻(48巻)までの65%を達成。
1つは井上武彦『バガボンド』、あれは絵が芸術です。家族中が読んでいるわけでして。
もう1つは、個人的に好きな漫画家さんである桂明日香さんの作品……って、全然まだ読んでないし、3つしかうちにありませんが。初めて『花やしきの住人たち』を読んだ時は衝撃だったな……。繊細な(?)絵も大好きです。今日、潮風公園に行く途中で乗り換える秋葉原のブックオフで、『螺子とランタン』を買い、初めて読みました。うぅむ……やっぱり面白い、もっと長い話で読みたかったなぁ。
あと読んだことがあるのは『ハニカム』だけだし、持ってるのも『ハニカム』1・2巻と『螺子とランタン』だけ。少なすぎる……。明るい話が好きな人には『ハニカム』を、暗い話が好きな(自分は嫌いなんだけど)人には『花やしきの住人たち』をとりあえずプッシュしときます。あんまりマンガのことをブログで言いたくないんだけどねぇ。
雲なす証言
『雲なす証言』ドロシー・L・セイヤーズ(創元推理文庫)

バターシー事件解決後、海外で気分転換をはかっていたピーター・ウィムジイ卿のもとに、驚くべき知らせが舞いこんだ。現デンヴァー公爵である兄のジェラルドが、殺人容疑で逮捕されたというのだ。おまけに、あろうことか被害者は妹メアリの婚約者。お家の大事にピーター卿は悲劇の舞台、リドルズデール荘へと駆けつけたが、待っていたのは、家族の証言すら信じることができない雲を掴むような事件の状況と、思いがけない冒険の数々だった……! 兄の無実を証明すべく東奔西走するピーター卿の活躍。活気に満ちた物語が展開するシリーズ第二長編。(本書あらすじより)

借り物本読書第二弾。セイヤーズはほぼ2年ぶりですね。今回は飛ばしてしまっていた長編2作目です。
あらすじを見れば分かるように、今作では貴族社会、というのがキーポイントになっています。いや正直、2作目ということで、「貴族探偵」たるピーターのキャラ付け&読者の興味を引く、という目的のもと、こういう話になったんじゃないかなという気がします。ちょっと偏見ではありますけど、イギリス人の貴族社会の醜聞好きってすごいらしいじゃないですか(たぶん)。
『雲なす証言』というタイトルは、ほとんど証言に頼って進行する事件の捜査と、最後の法廷シーンを表しているんでしょうか。

読んで思ったんですが、やっぱりセイヤーズには本格推理を期待するべきじゃないのかもしれませんね。例えば(ネタバレとは言えないけど、気にする人はこの段落を飛ばして下さいな、一応白文字にしておきます)トリック・プロットに期待して読むならば、この事件、必ず最後にもうひとひねり来るはず、じゃないですか。ちょっと肩すかしで終わってしまった感があります。ある意味せこい。そういや冒頭の誰が何時に家の中を歩き回って……ってのは何だったんだい。

とすると、この本の読み所はどこにあるのか、と言えば、やっぱりピーター卿およびその周辺人物の動きを楽しむことにあるのかな、という気がします。実際、結構読んでて楽しいんですよ。前から思ってますけど、デンヴァー先代后妃とか、もうひたすら楽しい人じゃないですか。パーカーもそろそろ恋が芽生えてきたし。バンターは特に大活躍だし。面白いことは面白いんですが、ミステリであるならば、ううん、こういう言い方はあまり好きじゃないんですが、一種のキャラ物小説として終わってしまったかな、という印象があります。もっとも、第一作目より格段に文章力が増していることも確か。だからこそ、これだけ楽しく読めるわけですけどね。評価は、面白かったけど、これから読む作品への期待と『ナイン・テイラーズ』の完成度を考えて、ちょっと辛めにつけました。

ちなみに、これは余計な想像ですけど、本書の出版された2年前に、作者セイヤーズは男性関係でこっぴどい目にあったようです……これはやっぱり、グライムソープに反映されているのかなぁ。

それと創元社さん、4ページに載ってるタイトルの英語表記、つづりが間違ってますよー。

書 名:雲なす証言(1926)
著 者:ドロシー・L・セイヤーズ
出版社:東京創元社
    創元推理文庫 Mセ-1-3
出版年:1994.4.22 初版

評価★★★☆☆
火曜日に、新フェスでやるイタリア風タコ焼き(ただしタコなし)、通称イタリアンボールの試食会をしました。意外と美味しいですね……タコ焼きひっくり返すのもだいぶ上手くなりました。文一二の人ともそこそこ仲良くなりました。めでたしめでたし。


……で、本当は前日準備係のTYですが、試食会でタコ焼きを作って分量とかの勝手が分かる人が買い出しに一人は行かなきゃいかんというわけで、今日は助っ人で買い出しに行って来ました。集合時刻は12時(異議あり!)。買い出し係は全部で15人以上はいる……はずだったのに、なぜか自分を含めて4人しかいません。なになに、帰省だって。11人みんな?ホント?いやいやいや、みんなもっと頑張ろうよ、頼むから。

目指すは新大久保の業務用スーパー。前日に取り置きを頼んでおいたおかげで、スピーディーにことが運びます。当初は600人分の予定だったのを、いやそんなに来ないっしょ、というわけで300食に削減。ありがたい……じゃなきゃ4人で持って帰れないよ……タコ焼き粉だけですでに9kgあるわけだし。倍だと考えるとぞっとするな……。

バジルソースだけ売っていなかったので、TYが地元で買うことになりました。で、帰りに輸入食品を多く扱っている店に行くと……な、なんと、高3で同じクラスだった人がバイトしてるじゃないですか!こないだのクラス会には来なかったので、ずいぶん久しぶりです(去年1回電車で会ってるんだけど)。もう地元にあんまり残ってないからな……。GWにお疲れ様です。


以下本の話題。

イタリア語のテキストに、アンドレア・カミッレーリなるミステリ作家の名前が出て来ました。ふーむ、聞いたことないぞ。調べてみると、モンタルバーノ警部シリーズで大人気の、イタリアの国民的作家だそうです。邦訳はハルキ文庫から2冊。結構面白そうだな……図書館にないけど。絶版みたいなので、ちょっと探してみます。せっかくイタリア語クラスなんだし。


セイヤーズ『雲なす証言』は明日読了します。
せっかく授業用に(いやいや)読んで、レビューまで書かされて悔しいので、こっちにも転記します。画像の貼り付けとかその分適当です。


レポート・論文・プレゼン スキルズ大学生のための「読む・書く・プレゼン・ディベート」の方法
『レポート・論文・プレゼン スキルズ』石坂春秋(くろしお出版)/『大学生のための「読む・書く・プレゼン・ディベート」の方法』松本茂・河野哲也(玉川大学出版部)


『レポート・論文・プレゼン スキルズ』は、必ずしも対象を大学生に限定せずに、論文の作成方法やプレゼンの実施方法について説明したものです。ページ構成が非常にわかりやすく、また段階を追って丁寧に説明してくれているため、レポート・論文・プレゼンの基礎を学びたい人には最適なものと思われます。実際に論文を書く際に手元にあると便利でしょう。論文執筆に関しては、アウトライン・暫定目次の作成を強調しているようです。資料収集における整理法の紹介や、論文中の使用語の注意(例えば「考える」ではなく「考察する」を用いろ、といったようなこと)など、1つ1つの細かい手順も図付きで示されています。本書の80パーセントほどはレポート・論文の執筆方法について述べているため、プレゼンテーションのやり方についての説明は少し薄めです。しかしながら、技術的な面や、話すときの観客の反応の科学的データなど、やはり多様でなおかつ必要な情報を提供しています。


『大学生のための「読む・書く・プレゼン・ディベート」の方法』は、タイトルの通りテキストの読解方法・論文の執筆方法・プレゼンとディベートの行い方を説明した本ですが、全体的に面白い着眼点のもと書かれているように感じます。資料として扱う文献をいかなる視点から読み、まとめるか、といったことをやたら詳しく述べていたり、プレゼンテーションにおける観客の聞き方を説明してみたり。ディベートについてで一章まるまる割いているのも珍しいです。おそらく最も詳しい説明がなされているのがプレゼンテーションに関してであり、この章を大学生は熟読するべきでしょう。例が頻繁に出てくるため、内容が理解しやすく、また即効性があるように感じられます。難点をあげるとするならば、論文執筆に関する資料収集方法・序論と本論のまとめ方についての説明が、いささかあっさりめであることでしょうか。


同じような内容を扱っているこの2冊ですが、相互に弱いところを補完しあっているようであるため、2冊合わせて読む方が効果的であるように思います。『大学生のための~』で難点としてあげた部分は『レポート・論文~』で詳しく説明されており、逆に『レポート・論文~』において説明が弱いテキスト分析に関しては『大学生のための~』で詳しく説明されています。なお一つ大きな違いをあげておくと、『レポート・論文~』ではプレゼンにおいて1枚のスライドに付き1分と述べている一方、『大学生のための~』では2~3分を勧めています。
2冊のうち、どちらがより良いかといえば『大学生のための~』ではないかと思いますが、どちらも読みやすいため、個人的には2冊両方を読むことをお勧めします。基礎演習の授業における論文作成とプレゼンテーションが、より行いやすくなることと思います。


書 名:レポート・論文・プレゼン スキルズ ~レポート・論文執筆の基礎とプレゼンテーション~
著 者:石坂春秋
出版社:くろしお出版
出版年:2003.3.20 1刷
    2010.3.25 6刷

書 名:大学生のための「読む・書く・プレゼン・ディベート」の方法
著 者:松本茂,河野哲也
出版社:玉川大学出版部
出版年:2007.3.25 初版1刷
    2008.5.1 初版4刷
さらに引き続き近況報告です。


月曜日は、月曜日なのに、なぜか(ということもないんだけど)火曜日日程でした。つまり、1時間目があるのです。しかもTYはその科目のシケ対(※)だという。

※シケ対……うちの大学の学生独自(?)のふざけたシステム。クラス内で、ある程度の人数が受けている科目にはシケ対を一人ずつ配置する。そいつは必ずその授業だけは毎回出席し、学期末試験などの試験対策のために懸命にノートを取り、他の連中が授業に来なくても構わないようにする。このシステムにより、いくつかの授業は出ずして単位をホイホイ取ることが出来る。原則クラス全員が何らかの科目を対応する。なお、シケ対の真面目度合いは保障されない。

ただまぁ、TYは担当の授業(社会Ⅰ)が結構好きなので、別に問題ないんですけどね。もしかしたら、ブログに授業内容をまとめるかもしれません。気分次第で。


体育は、今日は種目選択でした。諸々のありがたくない諸条件を1つクリアした結果、第一希望のフィットネスを選べました。要は筋トレです。スイミングに週1回行ってるとは言え、筋トレは出来ていなかったためありがたいです。特に腕の筋肉と背筋の落ち具合が……。平泳ぎには致命的。じゃあ自分で自宅で筋トレしろよとおっしゃる方、そこは察しましょう。


5時間目以降はまた看板作りを手伝い、ようやく完成しました。今までちょっと仲が良いとは言えなかった別のイタリア語クラスの人と仲良くなれた気がします。


そして今、帰宅途中ですが、なぜかフードプロセッサーを抱えての帰宅です。えぇとこれ言ったんでしたっけ?新フェスなるお祭りで、うちのクラスは「イタリアンボール」という、イタリア風タコ焼きとか言ってるくせにタコなんかどこにも入ってないなにがしかを作るんです。で、バジルを中に入れよう!まるでイタリアの国旗の緑色みたいじゃん!もともとトマトを入れるから赤もあるしね!という、なかなか面白いけどお客さんの90%は気付かないであろうレシピが完成しました。そこで、バジルを木っ端みじんにするために、自宅生よ、フードプロセッサーを持てい!なるお達しが出たというわけです。ですから数日前、この今肩からぶら下がってるマシンを持ってったのです。

ところが、フードプロセッサーを実際に使ってみたところ、香りは素晴らしいけど、意外にバジル高い、手間隙かかるし上手く出来ん、という結論が出た上、ってかバジルソース買おうよ、意外に安いし、という建設的な意見も出たため、フードプロセッサーはわずか4日でお役御免となりました。そういうわけで、今、肩が痛いのです。



以上、長々と近況報告でした。あ、『レポート・論文・プレゼン スキルズ』を読み終わり、もう一冊のアカデミックスキルに関する本を読んでいます。4日締め切りと思ったら、8日だったため、やる気が派手にずっこけております。
前回までのあらすじ。ハーヴァード博士が招かれた館には、遺言を書き換えまくる老主人、南米から帰ってきたばかりの長男、長男の登場に苛立つ次男、おとなしい夫を従える神経質な長女、慎重な弁護士、忠実で寡黙な執事、噂好きの料理女、むっつり屋で除草剤にヒ素を用いる庭師、その他間違いなくモブキャラの下働きの者達がいた。そして博士は、とりあえず老主人を家から出し、厳重な監視下に置くことにしたのだった。


引き続き近況報告です。

日曜日は、まずLoftの時計屋さんに腕時計を直してもらいに行きました。バンドが外れちゃったのです。見た目は気難しそうな人なんですが、話してみると意外といい人でしたよ。なんというか、ま、プロでした。


さらに、ソフトバンクに行きました。最近、携帯電話の充電があっという間に、あっという間に切れるわ、充電に時間がかかるわだったんです。前日に渋谷でもソフトバンクを見かけたんですが、いったい何階あるのやら、受付はどこなのやら、さっぱり分かんない上、ごった返してるし、怪しいお兄さんがお店の前でビラを配ってるしで、要するにビビったわけです。

で、はるかに小規模なこちらのソフトバンクで、電池パックの交換を頼んだところ、在庫がないから1週間かかると言われました。おいちょっと待て、在庫がないのはともかく、なぜに1週間なんだと思ったら、何でも電池パックを作ってるのは宮城県なんだそうです。ははぁ。何も言えねぇ。

何センターというのか分かりませんが、とにかく電池パックを送ってくれるようどこぞに電話をかけなきゃならんのです。まずTYの応対をしているお姉さんがセンターに電話をかけ、ごちゃごちゃ説明をし、続いて受話器をTYが持って住所などで本人確認を行うという、全く必要性を感じない手続きをとらされました。ただ、お姉さんが、電話で間違えて「ひたち野うしく店の~」と言い、その後でTYに「今日から異動だったんです」と懸命に謝る様が、めちゃくちゃ可愛かったです(笑)

渋谷店になら電池パックの在庫があったんじゃん、というツッコミは禁止します。



月曜日も長いので、またいったんお開き。
最近自宅のパソコンの調子が悪いので、学校からしかブログを見ることが出来ません。コメント等への返事が遅れるかも。ご容赦下さいませ。


さてさて、近況報告ですが……。

土曜日には、河合塾松戸校の同じクラスだった数名の方々(男子のみ)で飲み……じゃなくてお食事会をしてきました。名目上の目的は、大阪に行ったやつの帰省祝い&東北に行くやつの送別会です。いや、現実問題、なぜにわざわざお酒を頼まなきゃいかんのか分かりません……って、前から言ってるんだけど、みんなが聞いてくれんのよね。

結論から言うと、その魔のドリンクのせいで、お食事会的なアレは大失敗に終わりました。というのも、誰とは言いませんが、任天堂にてヨッシーがよく背負っている……いや、やっぱり誰とは言いませんが、とにかく約1名ほどがアウトになっちゃったのです。詳細は、あまりに汚いので語りませんよ、えぇ。まぁその、大変だったわけです。アレの処理だとか、連れ帰ったりだとか何だとか。

※もし見てたら、別に責めてるわけじゃないから気にすんなよ。


同じく土曜日、午前から大学に行ってました。時刻は朝の9時半。擬似家族設定における妹さん(10時からうちの大学に用があったらしい)から貸してたCDを受け取るためです……が、そいつが何と10時に目覚めるというオチが付きました。わはははは、朝の大学は、ほどよく強めな風も含め、がらんどうで何て清々しいんだ。

※もし見てたら、やっぱり責めてるわけじゃないから気にすんなよ。

しかしまぁ、これは吉と出ました。というのも、プラプラ歩いていると、うちのクラスの看板係(5月頭の新フェスなるお祭り用の看板製作班)が集まっているとこに出くわしたのです。時刻は10時15分。すでに2人が集まっています。せっかくなので手伝うことにします(わざわざこんなことを書くのは、TYのいい人っぷりを示すためではない、断じて)。10時半ちょうどに一人を除いて全員が集合しました。ちなみに集合時間は10時です。ここはきっと沖縄なんでしょう。

看板作りを手伝った後、ようやく先程の妹さんに出くわし、さらにごたごたあった後、前日にクラス会で会ったばかりのAさん(仮名、もちろんイニシャルではない)とも会えました。松戸校メンバーのみの4人でペチャクチャとしゃべりましたが、やっぱり楽しいですね。松戸校メンバーでの集まりはその日の夜にもあったわけですけど(前述参照)。



えっと……意外に長くなったので、日曜・月曜は後回しにします。需要なんか知ったこっちゃありません。それがブログというもんです。