11月の読書メーター
読んだ本の数:10冊
読んだページ数:3132ページ

■偽証するおうむ (ハヤカワ・ポケット・ミステリ415 ペリイ・メイスン・シリーズ)
ガードナーの作品の中でも短めのものですが、いやー、これは確かによく出来ています。複雑な構成の事件を、最後にきっちり解決してくれるメイスンには脱帽です。
読了日:11月28日 著者:E.S.ガードナー

■10ドルだって大金だ (KAWADE MYSTERY)
『クライム・マシン』ほどではないにしろ、よく出来た作品が『ダイアルAを回せ』よりは多い印象です。「誰が貴婦人を手に入れたか」がいいですね。また3短編集の中で一番ターンバックルに重点を置いているだけあって、ターンバックルシリーズに秀作が多いです。読み終わって5分すると何も残らないこの読後感は最高です。
読了日:11月26日 著者:ジャック・リッチー

■大誘拐―天藤真推理小説全集〈9〉 (創元推理文庫)
一気読みしてしまいました。非常によく練られた作品です。エンターテイメントとはなんたるか、といったところ。刀自のキャラクターは魅力的だし、悪党たちにも不思議と「庶民代表」といった親近感がわいてきます。警察との駆け引きを描く作品は多いとはいえ、こういうミステリーかつユーモラスなテイストでうまく仕上がらせているとは素晴らしいです。おすすめですよ。
読了日:11月22日 著者:天藤 真

■落第忍者乱太郎 43 (あさひコミックス)
読了日:11月21日 著者:尼子 騒兵衛

■落第忍者乱太郎 (36) (あさひコミックス)
読了日:11月21日 著者:尼子 騒兵衛

■ユダの窓 (ハヤカワ・ミステリ文庫 6-5)
非常に楽しめる法廷ミステリです。肝心の「ユダの窓」自体はあまりグサッ!と心には来なかったのですが、なんといっても物語の構成、毎章の終りごとに一段階ずつ盛り上がっていくストーリー。捜査場面がかかれないため、徹頭徹尾法廷ミステリに尽くしていますが、それが大正解。メリヴェールの微妙なユーモラスさも相まって、黄金期の傑作に仕上がっています。
読了日:11月20日 著者:カーター・ディクスン

■骨と沈黙 (ハヤカワ・ミステリ文庫)
ヒルを読むのは2作目なんですが、この行間に漂うユーモア、着実に進展していく謎、やたらと魅力的な登場人物もろもろは、やっぱり彼の大きな特徴です。キャラクターが強い、という点が、この小説を成り立たせている要因かもしれません。ミステリ部分も、とにかく犯人の計画が壮大すぎ(笑)臨機応変に作戦を変えたであろう犯人には脱帽です。同時進行する自殺をほのめかす手紙は、直接関係はなくても、物語の展開を絶妙に促していますね。
読了日:11月15日 著者:レジナルド ヒル

■やさぐれぱんださん
読了日:11月05日 著者:山賊

■怯えるタイピスト (ハヤカワ・ミステリ文庫 3-19)
読んでいて、なんだかパルプマガジン向きだな……と思っていました。サクサク読めて、一日でパッと終わってしまうような作品です。ところが、かなり真相が入り組んでいるのにビックリです。今でも細かい所がよく分からんのですが……。構成としては、よく練られていると思いますね。バーガー検事や裁判長、もちろんデラや探偵もいい味出していますが。個人的にはサイバンチョがお気に入り(笑)メイスンの最後の大逆転は、手に汗握るものがあります。別に伏線がしっかりしているわけではありませんが、「読める」作品でしょうね。
読了日:11月03日 著者:E.S.ガードナー

■荒野のホームズ〔ハヤカワ・ミステリ1814〕 (HAYAKAWA POCKET MYSTERY BOOKS (1814)) (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)
まだこなれていないかな、という印象はあるものの、良くできた一冊。設定をもう少し生かせばもっとグイグイ引っ張っていけるような話になるんでしょうが、それでも19世紀が舞台の荒野のホームズには目が離せません。次作に大期待。
読了日:11月01日 著者:スティーヴ・ホッケンスミス
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なんと今、右足を固定しているヨッシーです。実は木曜からこの状態でして……。体育のバレーで、アタック後の着地に失敗です。

ところが、病院の先生ったら、レントゲン見て、

「うーん、骨折らしき影がないわけじゃあないんだけど、骨折かというとそう断言も出来ないし、骨折じゃないとも言えないし……」

という、とんだ付和雷同さんでして。いや、どっちだよ(汗)

結局、なにやら板と、包帯でグルグル巻きになった右足は、足首から下は全く動かせないのでした。足首回したい……。

一週間の辛抱ですがねぇ、増え風呂入るたびビニール袋被せるってどーなのよ。

……とまあ、相変わらず絶好調であります。

今週はクラスの人全員こき使ってやるぜ……(笑)
常々ミステリ尽くしのこのサイトですが、たまには趣向を変えて、ファンタジーを紹介したいと思います。なぜかと言うと、「読書メーター」にいろいろ登録する際に、ちょっといろいろ思い出したからなんですが(笑)

まずはこれ。


ネシャン・サーガ1ネシャン・サーガ2ネシャン・サーガ3
『ネシャン・サーガ』ラルフ・イーザウ

伝説の杖・ハシェベトを手に入れた少年ヨナタンが、杖を届けるため南へと旅をします。裁き司なる人の秘密を明らかにしつつ、彼は世界を救うための旅へと出るのです。

単行本で全三巻でしたか。今はコンパクト文庫版で9巻で出ていますね。めちゃくちゃ面白いです。まず、きちんと世界が作り込まれて、地図があって、以前訪ねた場所が重大な意味があって……的ファンタジーは、正直大好きです。あ、読んでない人は分からなくてすみません(汗)

中学生の時は、「は?ヨナタンとジョナサン?全っ然似てないじゃん(笑)イーザウ何言ってんねん」と思っていましたが、今考えりゃ、綴りは一緒じゃないですか……。

この世界は非常によく作られていて、人間的なシビアさが、得体のしれない生き物にうまくあっているというか。登場するキャラクター一人一人が全員重要であり、最後まで綿密に練られた伏線には感服します。

交互に語られるのが、我々現代世界のジョナサンという少年。この辺りは『果てしない物語』の影響もあるのでしょうか。彼もなかなか得難い人物であり、このファンタジーが一介の子供向けに留まっていないのは、こうした現実的な要素も含んでいるからかもしれません。

今思えば、全体的に宗教的空気があるのかも……という気がします。単にキリスト教ではないんでしょうがね。よく分かりませんが。

個人的に一番印象深いシーンは、最後な最後、星を見るシーンですかね……あれは良かったです。あと、第三巻の水浴びのシーンに何かしらの期待を中学生なりに持った気がする(笑)

とにかくオススメです。

……とまあこんな具合にいろいろ紹介していきます。今後の予定は、ブライアン・ジェイクスの「レッドウォール伝説」や『幽霊船から来た少年』、C・S・ルイスの「ナルニア」シリーズに、トールキンの『指輪物語』などなどでしょうか。ナルニアや指輪物語なんかは後回しになるだろうな……なんたって、メジャーだし。
偽証するおうむ
『偽証するおうむ』E・S・ガードナー(ハヤカワポケミス)

引退して余生を送っていた億万長者フレモント・C・セイビンが殺された。自分の山小舎で、心臓を至近距離から射ちぬかれたのだ。死体のかたわらには、彼がいつも身辺から離したことのない愛玩用のおうむが、すさまじい叫びをあげて人を呼んでいた……。
そしてその日、ペリイ・メイスンは、セイビンの息子チャールズの訪問を受けた。セイビンの莫大な財産をめぐって、義母のヘレンと連れ子のスティーヴが何が策謀をめぐらしている。事件の真相を調査するとともに、二人の狙いを探りだして自分の権利を守ってほしいというのだ。チャールズはある事実を打ち明けた。意外にも死体のそばにいたおうむが、セイピンのかわいがっていたのとは全く違うおうむであることだった……!
おうむが語る事件の真相とは?初期の傑作。(本書あらすじより)

ガードナー二作目です。個人的にはなかなか面白かったといっていいと思います。ポケミスで177ページという、ガードナーの中でも短めらしいですが、このコンパクトさが良いんだと思います。

とにかく、このおうむを巡った謎が非常に魅力的です。確かに全ての謎はこのおうむが解決するといっていいでしょうね。最初ちょっと疑問もありましたが、きちんと練られていることに、正直びっくりしました。ガードナーは所詮大衆作家で、ミステリ的にはたいしたことはないんだろうとタカをくくっていましたが、いやはやなかなかどうして。

残念なのは、法廷場面が検屍審問だったせいか、おざなりだったことでしょうか。この間読んだ『怯えるタイピスト』なんかは、法廷場面がよく出来てましたからねぇ。別に『ユダの窓』みたいのを求めてはいませんから(笑)

あと、○○がなぜずっとホテルにいたかは謎です……。あんた、ちっとは行動起こしなさい(笑)

書 名:偽証するおうむ
著 者:E・S・ガードナー
出版社:早川書房
    ハヤカワ・ポケット・ミステリ 415
出版年:1958.6.15 初版    1979.6.15 3版

評価★★★★☆
10ドルだって大金だ
『10ドルだって大金だ』ジャック・リッチー(河出書房新社)

日本で刊行されたリッチーの短編集第二弾。『クライム・マシン』ほどではないにしろ、『ダイアルAを回せ』よりはよく出来た作品が多い印象です。3短編集の中で一番ターンバックルに重点を置いているだけあって、ターンバックルシリーズに秀作が多いです。読み終わって5分もすると何も残らないこの読後感は最高です。

「妻を殺さば」
金持ちの妻を殺そうとする男がその他もろもろの男たちに絡まれる話……か?
こういう終わり方は好きですね。映画化もされたと巻末にありましたが、それを短編に出来るリッチーもすごい。

「毒薬であそぼう」
庭に投げ込まれた毒薬の小ビンを、子供達が隠しまくり、警部が踊りながら捜し回る話……ちょっと違う。
リッチーお得意のシュールすぎる話。ちと苦手かな。

「10ドルだって大金だ」
銀行の帳簿が10ドル合わないのは競馬のせいだという話……たぶん。
表題作にしては地味、としかいいようがないです。

「50セントの殺人」
精神病院にいる男が自分をここに閉じ込めた奴らを、いながらにして殺してしまうSF……なわけあるか。
うん、いかにもリッチーです。「とっておきの場所」と似ていますね。というか、よく使うパターンです。

「とっておきの場所」
妻殺しに問われる男の別荘は庭が素晴らしいという話……主旨が違う。
このパターン、多いんですが、あまり好きじゃないんだよなぁ。

「世界の片隅で」
スーパーマーケットの天井で生活し始める強盗の話。
すごくいいです。なんか、心にじっくりくる感じですか。リッチーには珍しい感じですが、だからこそいい話です。

「円周率は殺しの番号」
P31415は何を意味するかという話。
予想通りの展開。行き着くとこはこれしかない。

「誰が貴婦人を手に入れたか」
疑いと自信のなさ、および真偽を判断する人間能力の考察についての話……ともとれるか?
一番ミステリらしく、一番面白かった作品。微妙に皮肉ったこのストーリーがいいですねぇ。

「キッド・カーデュラ」
超人的怪力を生かしてプロボクサーになろうとするドラキュラの笑い話。
唯一のカーデュラものです。カーデュラのデビュー作だそうで、ミステリ色全くない、エンターテイメント作品。

「誰も教えてくれない」
うんまんドルを無駄にするバカな私立探偵の話……でいいですか?
ターンバックルもの。この短編集の中では一番彼'らしい'ですね。タイトルの部分も(笑)かなりお気に入り。

「可能性の問題」
想像力によって事件を掻き回す男の話……つまりターンバックルの話。
いくらなんでも、ターンバックルはここまでバカじゃない(笑)

「ウィリンガーの苦境」
記憶喪失をした男が記憶を取り戻す話……どこが。
ターンバックルにしてはまともな方。題材が魅力的でけっこう面白いです。

「殺人の環」
続・ABC殺人事件……いやいや。
結末がターンバックルならではのパターン。賭けは結局どうなった(笑)

「第五の墓」
ターンバックルが本気を出して謎を解決する話。
まさかの名探偵ぶり。ハリイ・ケメルマンばりの論理仕立ての名推理です。

書 名:10ドルだって大金だ
著 者:ジャック・リッチー
出版社:河出書房新社
出版年:2006.10.30 初版

評価★★★★☆
大誘拐
『大誘拐』天藤真(創元推理文庫)

三度目の刑務所生活で、スリ師戸並健次は思案に暮れた。しのぎ稼業から足を洗い社会復帰を果たすには元手が要る、そのためには―早い話が誘拐、身代金しかない。雑居房で知り合った秋葉正義、三宅平太を仲間に、準備万端調えて現地入り。片や標的に定められた柳川家の当主、お供を連れて持山を歩く。……時は満ちて、絶好の誘拐日和到来。三人組と柳川としの熱い日々が始まる!第32回日本推理作家協会賞長篇賞受賞作。 (本書あらすじより)

どこかのブログに、人生で一番面白かった本だとか書いてあったので、買ってみました。いやー、こういうエンターテイメント一色の本もいいもんですねぇ。スカッとした気分になれる一冊です。

キャラクター一人ひとりがなかなかいいです。当然主人公(?)のおばあちゃんが最高で、読んでいて非常に安心できる人物であるんですが、主人公の健次もなかなかどうしていいキャラをしています。犯人側の人物だという感じが全くなく、常識人・一般人としての魅力、仲間割れなんか絶対しないようなリーダーぶりが話全体にいい感じになっています。

とはいっても、やっぱり見どころは誘拐の方法・交渉手段・取引等々、手に汗握り、「そうか!」といってしまいそうな犯人(おばあちゃん)の考える見事なトリック。警察の見事な攻防戦。人質の家族の動向。等々、とにかくストーリーが半端なく面白いんですね。最初から一気に勢いを保って終盤まで読めてしまいます。気分転換には非常にちょうどいい一冊。

個人的におしいなぁ、と思うのは、最後の解決章でしょうか。内容には文句ないんですが、やや前半からのノリをそぎ落としてしまった感、という印象です。非常によく仕上がっている作品だけに、もったいないっちゃもったいないですね。

とはいっても名作には違いありません。未読の方は、ミステリファンとか関係なしにぜひ!

書 名:大誘拐―天藤真推理小説全集〈9〉
著 者:天藤真
出版社:東京創元社
     創元推理文庫 Mて-1-9
出版年:2000.7.21 初版
     2001.4.13 6版

評価★★★★☆
ユダの窓
『ユダの窓』カーター・ディクスン(ハヤカワ文庫)

アンズウェルは、結婚の許しを乞うため恋人の父親を訪ねた。勧められるままに飲み物を口にした彼は、喉に異様な感触を覚え意識を失ってしまった。20分ほど経ったであろうか、眼を醒ました彼が見た光景は、完全な密室と化した部屋で、胸に矢を射ち込まれて事切れている将来の義父の姿だった……当然のごとく彼は殺人の容疑に問われ、ロンドン中央刑事裁判所で裁かれることとなった。訴追者側の厳しい追及に対し、アンズウェルの無罪を信じるH・M卿は〈ユダの窓〉の存在を主張し敢然と立ち上がった!巧妙なトリックを駆使して綴る密室ものの名作(本書あらすじより)

非常に楽しめる法廷ミステリです。肝心の「ユダの窓」のトリック自体はあまりグサッ!と心には来なかったのですが、なんといっても物語の構成、毎章の終りごとに一段階ずつ盛り上がっていくストーリーがすばらしいです。捜査場面がかかれないため、徹頭徹尾法廷ミステリに尽くしていますが、それが大正解。メリヴェールの微妙なユーモラスさも相まって、黄金期の傑作に仕上がっています。

解説にもありますが、密室ものの作品ではどうしてもトリック重視に走りすぎで、「小説」としての出来がおろそかになっていることが多々あります。カー(ディクスン)の作品にも少なからずそういったものがあるでしょう。ただ『ユダの窓』は、まぁ確かにトリックもすごいんですが、単なる密室の謎だけではない「小説」としても見てほしいですね。序盤からぐいぐいと引き込まれる法廷場面、だらだら論述が続いているようでスピーディーな展開、一人ひとりしっかりしたキャラクターなどなど。これこそがこの本の魅力ではないかと思います。

ミステリに関しても、個人的には密室トリックよりも事件の複雑な裏背景の方にうならされました。つまり、犯人がただ殺人を犯した、ってだけじゃないんですよ。動機はなんなのか?なぜこういう行動に及んだか?時間的にはどうなのか?っていうか怪しすぎる容疑者たちはいったい何を考えてるのか?などなど。こうした謎が、一つのトリックが説明されることで、あざやかに解きほどかれていくのはさすがです。

法廷場面もなかなかの出来で、能率的事務的非常的機械的敵弁護士に対抗するH・M卿のルーズさは非常に楽しめます。法廷ミステリの中でも上出来といっていいのではないでしょうか。あまり古典ものになじめない方でも、最初の10ページさえ乗り切れば、意外と古くない話に引き込まれること間違いなしですよ。

書 名:ユダの窓
著 者:カーター・ディクスン
出版社:早川書房
      ハヤカワ・ミステリ文庫 Mテ-3-5
出版年:1978.3.31 初版
     2001.9.15 9刷

評価★★★★☆
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『骨と沈黙』レジナルド・ヒル(ハヤカワ文庫)

ダルジール警視は窓から目撃した光景に愕然とした。男が銃を手に女に迫っていたのだ。駆けつけると、女はすでに撃たれて死んでおり、男は銃が暴発したのだと主張した。はたして、事故か殺人か。一方パスコー主任警部は、ダルジールに次々と届く自殺予告の手紙の差出人が誰かを探っていた。内容から今度の事件に関わる人物と思われたが……人間の生と死に潜む謎を鮮烈に描く、英国推理作家協会賞ゴールド・ダガー賞受賞作。(本書あらすじより)

さすがはヒルです。こんな事件性がない事件で一冊もたせられるんだから(笑)

ヒルを読むのは2作目なんですが、この行間に漂うユーモア、着実に進展していく謎、やたらと魅力的な登場人物もろもろは、やっぱり彼の大きな特徴です。キャラクターが強い、という点が、この小説を成り立たせている要因かもしれません。お気に入りはやっぱりシャーリー・アップルヤードです。彼女が出てくると、なんか話が華やかになります。

ミステリの面に目を向けると、ネタバレになってしまうので何とも言えないんですが、それにしても犯人の頭の良さには驚きます。最初の時点でここまで想定していたとは思えないので、臨機応変に対応したんでしょうね。お見事です。

同時進行する自殺をほのめかす手紙は、確かに本筋には関係ありませんが、絶妙に物語の展開をうながしています。最後にこの問題は決着を見る訳ですが、このあたりになるともはや主人公がパスコーみたいに(笑)それでも、やっぱり読んでいて楽しいのはダルジール視点ですね。

やはりゴールドダガーはだてじゃありません。ヒル初読でもオススメです。

書 名:骨と沈黙
著 者:レジナルド・ヒル
出版社:早川書房
    ハヤカワ・ミステリ文庫 Mヒ-4-1
出版年:1995.9.15 初版
     1997.5.31 2刷
 

評価★★★★☆
2009.11.13 近況報告
ここんとこ更新が滞っていてすみません。勉強がちと忙しいものですから……。
日曜日はつくば市音楽祭だったり、明後日勝負模試だったり、とゆーのも影響大。

一応、現在『骨と沈黙』を読み中ですが、なんせヒルは内容はスーパーだけど、一気読みするタイプの話でもないんでね、えぇ。ま、気長にお待ち下さい。

ところで「読書メーター」なるサイトがあるのをこの間知りまして。現在思い出せる限りの本を登録中です。ズッコケシリーズまでいれてます。異義なし!
名前「ヨッシー」で登録してありますので、ま、ちょっと見ていって下さいや。
読書好きの方はぜひ登録して見てください、はまります。

そーいや、ここんとこブログ訪問者数がやや増加していますが、原因は東のエデンのブログパーツですね(プロフィールのとこにあるやつ)。東のエデン、今年の4~6月に放映されていたアニメなんですが、メチャクチャ面白いんですよ。
ブログパーツをクリックすると、どーも他にこのパーツを貼っ付けているブログにジャンプするみたいなんですね。すごいシステムです……。

以上!
えー、今さらなんですが、ハヤカワ文庫の100冊に読破済みがいくつあるか調べてみました。


海外・日本SF…0冊

ファンタジイ…1冊
『消えた少年たち』
評価★★★★★

サスペンス…0冊

本格ミステリ…4冊
『牧師館の殺人』
評価★★★☆☆
『九マイルは遠すぎる』
評価★★★★☆
『ウッドストック行最終バス』
評価★★★★☆
『スイート・ホーム殺人事件』
評価★★★★★(ただし旧版)

警察・ハードボイルド…0冊

冒険・スパイ…1冊
『高い砦』
評価★★★☆☆

文芸…1冊
『あなたに似た人』
評価★★★★☆

ノンフィクション…0冊


計:7冊

す、すくねぇ……
『長いお別れ』も『偽のデュー警部』も『災厄の町』も『三つの棺』も『骨の島』も『幻の女』も読んでないんだなぁ……。
いや、でも、一度に名作ばっかり読むと後がないからね!

しかし、なかなか100冊は上等ですね。『高い砦』の再版出すとはやりおる。なぜクリスティが『牧師館の殺人』なのかはさっぱり分からんけど。どうせマープルものを選ぶなら、『鏡は横にひび割れて』とか、『バートラム・ホテルにて』とかいろいろあるってのに。

来年は10冊目指します(笑)
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ブックオフでカーター・ディクスンの基本を2冊購入。『プレーグ・コートの殺人』と『ユダの窓』という、HM卿の傑作、かつカーのベストを争う傑作です。ハヤカワ文庫にしちゃ、表紙がかっこよくないですか?

前から欲しかったんですけどね。300とか400円で売っていたので遠慮していたんですが、とうとう(誰も買わんためか)文庫105円に移ったため即買いました。うーむ、待ったかいがあったというものよぉ。

木金のテストΣ( ̄□ ̄;)も終わり、来週の大学別オープンに向けきっちり準備せなあきまへん。まったく受験生なんちゅーもんは……ブツフツ。

今日『海外ミステリー事典』(オススメ!)を読んでいると、エリス・ピーターズの項目が目に付きました。10年くらい前、社会思想社が出しまくっていた方ですね。なんか急に読みたくなり、図書館を調べると……お、20冊以上もある!これは期待持ちたいですね。

社会思想社といや、ディヴァインなんかも出し、なかなかのセンスを見せていたにも関わらず、経営悪化によりなくなってしまった会社ですね。図書館にある、ってぇのは随分お得です。

現在、ガードナーはおいてレジナルド・ヒルの『骨と沈黙』、いわゆる『ホネチン』を読み中です。感想はまた後で。
怯えるタイピスト
『怯えるタイピスト』E・S・ガードナー(ハヤカワポケミス)

不敗のメイソン、初めて敗る!だいたい、始めから妙だった。その日の午後メイソンの事務所にやって来た臨時タイピストが、何かにひどく怯えていたのだ。果たせるかな、不審をもったデラが問い合わせたタイピスト派出会では、そんな女を送った覚えはないという!驚いて探した時には女の姿はどこにも見えなかった。しかもそこへ、女の窃盗未遂犯を探して、警官が踏み込んでくるという騒ぎだ……不敗を誇るメイスンが、遂にハミルトン・バーガー検事に敗れ、依頼者に有罪が宣告されるだろうか?(本書あらすじより)

ガードナー初読です。学校近くの古本屋さんで、100円でぞろぞろ売っているのを買ってしまったわけです。

読んでいて、なんだかパルプマガジン向きだな……と思っていました。サクサク読めて、一日でパッと終わってしまうような作品です。ところが、かなり真相が入り組んでいるのにビックリです。今でも細かい所がよく分からんのですが……。

構成としては、よく練られていると思いますね。バーガー検事や裁判長、もちろんデラや探偵もいい味出していますが。個人的にはサイバンチョがお気に入り(笑)メイスンの最後の大逆転は、手に汗握るものがあります。別に伏線がしっかりしているわけではありませんが、「読める」作品でしょうね。

いくつかよく分からなかったところは、追記に書いておきますね。

書 名:怯えるタイピスト
著 者:E・S・ガードナー
出版社:早川書房
    ハヤカワ・ポケット・ミステリ 350
出版年:1957.8.31 初版
     1973.11.30 7版

評価★★★☆☆
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2009.11.04
なぞなぞ

公園に子猫が5匹いました。親猫がやってきて、2匹くわえるとどっかいっちゃいました。今公園に子猫は何匹いるでしょう〓
三匹じゃないよ(笑)
2009.11.03 高校生日記
今日が休みなのをすっかり忘れていたヨッシーです。……日本史持って帰るんだった(泣)

最近、あまり授業が楽しくないんですよねぇ……いよいよ木金がテストだからでしょうか。

今月は「バランス月間」(だっけ?)だそうで、苦手科目を鍛えるそうです。ちなみに先月は「地歴強化月間」……だれも知らなかったんだけど(笑)

今日学校帰りに話していたことなんですが、うちのクラスの男子Jが好きな子が同じクラスにいるんですよ……とりあえずXさんで。前に告ったらしいですが、あっさりフラれたとかなんとか。
そのXさんは、まあかなりかわいいんですが、どうも「モテる」のが好き、というタイプな気がするんですよねぇ。最近、J君はかなりからかわれているようで、随分とストレスがたまっているっぽいです。

しっかしね、そーゆー子に惚れちゃったからにはしょうがないとゆーか。焦らされても仕方ないというか。Jだってそんくらいは分かってるんでしょうしね。むしろ、ちょっかい出されるだけ幸せだろうと言いたい。

特に話題がないのでこんな話。正直、勉強せなあかんな。本を持って帰るのを忘れたのは正解だったかもしれん。

以上!
荒野のホームズ
『荒野のホームズ』スティーヴ・ホッケンスミス(ハヤカワポケミス)

洪水で家も家族も失ったおれと兄貴のオールド・レッドは、いまでは西部の牧場を渡り歩く、雇われカウボーイの生活を送っている。だが、ある時めぐりあった一篇の物語『赤毛連盟』が兄貴を変えた。その日から兄貴は論理的推理を武器とする探偵を自認するようになったのだ。そして今、おれたちが雇われた牧場は、どこか怪しげだった。兄貴の探偵の血が騒ぐ。やがて牛の暴走に踏みにじられた死体が見つかると、兄貴の目がキラリと光った……。かの名探偵の魂を宿した快男児が、西部の荒野を舞台にくりひろげる名推理。痛快ウェスタン・ミステリ登場(本書あらすじより)

変わり種の小説でしたね。「ウェスタン・ミステリ」なんてジャンルがあるのかは知りませんが、19世紀末の西部をうまく題材に使えていると思います。

派手なトリックとかはないものの、堅実なミステリでもあり、オールド・レッドの推理はまさに論理的。それに加え、ピストルを撃ち合ったり、馬に乗ったり、カウボーイの仕事が事細かに語られたりと、ウェスタン小説としての要素もしっかりと折り込んでいます。カウボーイたちの野卑な冗談もなかなか効果的。

ただ、長編一冊目というせいか、あまりこなれていないかなぁと思う節もあります。一度でもミステリを書こうとした人は分かると思うんですが、主人公が容疑者に話を聞いて回るというのを描くのは非常に難しいんですよね。そういうせいもあり、全体的にテンポが上がらない、という印象を受けました。これ以降の作品には期待したいところです。

……とまあやや批評的に書きましたが、ぶっちゃけなかなか面白いですよ。暇つぶしにはちょうどいいかもしれません。

一つ面白いと思ったのは、ホームズが作中では実在している点です。アメリカンミステリにはちょっと珍しい設定ですが、これも19世紀を舞台にしてこそ成立可能な訳です。あと8年くらいしたら、ホームズが登場するかもしれませんね。
あと、公爵のワトスンを見る目が面白すぎる(笑)

書 名:荒野のホームズ
著 者:スティーヴ・ホッケンスミス
出版社:早川書房
    ハヤカワ・ポケット・ミステリ 1814
出版年:2008.7.15 初版

評価★★★☆☆