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2019-09

『ディオゲネス変奏曲』陳浩基 - 2019.07.04 Thu

陳浩基
ディオゲネス変奏曲
『ディオゲネス変奏曲』陳浩基(ハヤカワ・ミステリ)

雨の大学教室で、学生たちにまぎれこんだ謎の人物「X」を探す推理合戦のスリリングな顛末を描いた「見えないX」、台湾推理作家協会賞最終候補となった手に汗握るサスペンス「藍を見つめる藍」など17の傑作ミステリ短篇を収録。陳浩基デビュー10周年記念作品(本書あらすじより)

年号は、原則初出年を、未発表作品は2019としています。

Var.I Prélude: Largo 「藍を見つめる藍」(窺伺藍色的藍、2009)
Var.II Allegro e lusinghiero 「サンタクロース殺し」(聖誕老人謀殺案、2012)
Var.III Inquieto 「頭頂」(頭頂、2018)
Var.IV Tempo di valse 「時は金なり」(時間就是金錢、2011)
Étude.1 「習作 一」(習作・一、2019)
Var.V Lento lugubre 「作家デビュー殺人事件」(作家出道殺人事件、2011)
Var.VI Allegro patetico 「沈黙は必要だ」(必要的沉默、2014)
Var.VII Andante cantabile 「今年の大晦日は、ひときわ寒かった」(今年的跨年夜,特別冷、2011)
Var.VIII Scherzo 「カーラ星第九号事件」(加拉星第九號事件、2012)
Var.IX Allegretto poco moderato 「いとしのエリー」(Ellie, My Love、2012)
Étude.2 「習作 二」(習作・二、2019)
Var.X Presto misterioso 「珈琲と煙草」(咖啡與香煙、2019)
Var.XI Allegretto malincolico 「姉妹」(姊妹、2015)
Var.XII Allegretto giocoso 「悪魔団殺(怪)人事件」(惡魔黨殺(怪)人事件、2009)
Var.XIII Allegro molto moderato 「霊視」(靈視、2018)
Étude.3 「習作 三」(習作・三、2019)
Var.XIV Finale: Allegro moderato ma rubato 「見えないX」(隱身的X、2011)

空前の名作『13・67』を出した陳浩基による、ごったまぜな短編集。帯に「本格×推理×恐怖×奇想×密室」とあるように、ジャンルもばらばら、長さもショートショートから中編までとばらばら。それらを、各短編にクラシック風の副題がつけられているように、「変奏曲」としてまとめたものです。
いやー、良かったです! そうですよ、俺はこういう短編集を読みたかったんですよ。

ジャンル的にはミステリ・SFを中心に、がっつりパズラーから奇妙な味、バカっぽい話にホラーっぽいやつまでと幅広い(というかさっきも言ったけどごったまぜ)。やや長めの短編がむしろ読みすやすく完成度も高めで、各短編の長さもちょうどよく、読みやすいです。
作者は、例えばシリアスで重厚な『13・67』とか、サスペンス風味の『世界を売った男』などを書ける人なわけですが、良い意味で気の抜けた作品集が出たというのが喜ばしいですよね。ミステリ作家がデビューをするため編集者に言われるがまま殺人を犯す、騙し方よりもむしろ暴き方が面白い「作家デビュー殺人事件」(2011)、自分の人生の時間を売る、というよくあるネタなのに使い方がが面白く、オチがなぜか気持ちの良い「時は金なり」(2011)、ヒーローと敵対する悪の組織の中での殺(怪)人事件という、バカっぽさ全開の「悪魔団殺(怪)人事件」(2009)あたりが好きです。
代表作とされる「見えないX」(2011)は、大学の講義室の中で、仮にこの集団の中に犯人役がいるとすれば誰?という問題を考えるという、実際の事件がない中での究極の論理パズルフーダニット。これぞゴリゴリ論理だぜ!な感じが読んでいる間すごく楽しかったのですが、なんかこう、微妙に釈然としないというか……。たぶん作者は、ここ数年の中で、本格ミステリの見せ方がどんどん上手くなったんだろうなぁ。

というわけで、現代ミステリを読みたい方、本格ミステリを読みたい方、異色作家短篇集を読みたい方、などなどに幅広くおすすめできる短編集です。華文ミステリの入り口として、ぜひ読んでみてはいかがでしょうか。

原 題:第歐根尼變奏曲 (2019)
書 名:ディオゲネス変奏曲
著 者:陳浩基
訳 者:稲村文吾
出版社:早川書房
     ハヤカワ・ミステリ 1942
出版年:2019.04.15 1刷

評価★★★★☆
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『荒涼館』ディケンズ - 2019.06.29 Sat

ディケンズ,チャールズ
荒涼館岩波1 荒涼館岩波2 荒涼館岩波3 荒涼館岩波4
『荒涼館 1~4』ディケンズ(岩波文庫)

「おまえはおかあさんの恥でした」──両親の名も顔も知らず厳しい代母に育てられたエスターと、あまたの人を破滅させてなお継続する「ジャーンダイス訴訟」。この二つをつなぐ輪は何か? ミステリと社会小説を融合し、呪われた裁判に巻き込まれる人々を軸に、貴族から孤児まで、19世紀英国の全体を書ききったディケンズの代表作。(本書1巻あらすじより)

かれこれ8年ぶりに、読書会のために『荒涼館』の再読をしました。やはり傑作だと思いますし、自分はこの作品がめっちゃ好きです。視点人物を次々と入れ替えながら、ディケンズらしい多様な登場人物を複雑に動き回らせることで、謎解きミステリとしても一級の出来栄えにしているという、この奇跡の一品。4巻もの長さがありますが、そこに必然性があるという点も重要です。まぁ、1巻はつまらないんだけど……。

ストーリー……は色々な話が絡んで、だんだんと1つになる、みたいなものですが、メインはエスターの話でしょう。生まれがよく分からず、代母に育てられたエスターは、ある時からジョン・ジャーンダイスによって保護されます。そこで出会ったのは、ジャーンダイス家の遠い親戚である若者、エイダとリチャードでした。ジャーンダイス家の人々が遺産相続をめぐって世代を超えて争い続けているジャーンダイス対ジャーンダイス訴訟とは一体? そして訴訟とエスターの関係とは?

過去に読んで感想も書いているので、再読での気付きをいくつかまとめてみました。

再読気付き①50人近い登場人物を、連載という発表形式の中で、かなりハイレベルな使い方をしていること。全く無駄な人物がいません。1、2巻が実質登場人物紹介なので、まぁタルいのですが、それも仕方ないと思わせる怒涛の3巻以降のキャラの生かしっぷり。意味のある長さと、それを支える登場人物たちが非常に魅力的です。

再読気付き②ミステリとしても悪くありません。19世紀の長編ミステリとしてこれ以上のものを求められようか……というレベル。「名探偵」(もめごと処理人)という役割をはっきり与えられているバケット警部の活躍もそうですし、明らかにミステリを書ける人であるディケンズによる読者を騙そうという話の作り方も上手いです。

再読気付き③最近の岩波文庫って、すごいんですね……今回一番驚いた点がこれかも。訳もすごいし注釈もすごい。読みやすいし分かりやすい。登場人物一覧もきれいにまとまっているし、各巻のあらすじのまとまりっぷりもすごい。何より訳者の佐々木徹さんがすごい。
とにかく訳が読みやすいですし、必要最小限度な(でも必要な)訳注が物語を邪魔しない程度に出てくるので非常に分かりやすいのです。皆さん、岩波で読みましょう。ちくまはとりあえずいいから岩波で読むのです。

というわけで、名作は何度読んでも名作。『荒涼館』を2度読んだ人、として、今後は胸を張って生きていきます。

参考までに。
『荒涼館』>>『大いなる遺産』>『リトル・ドリット』>『オリヴァー・ツイスト』≧『二都物語』>『骨董屋』>>『バーナビー・ラッジ』

原 題:Bleak House (1852~1853)
書 名:荒涼館 1~4
著 者:ディケンズ Charles Dickens
訳 者:佐々木徹
出版社:岩波書店
     岩波文庫 赤229-11, 12, 13, 14
出版年:【1巻】2017.06.16 1刷
     【2巻】2017.08.18 1刷
     【3巻】2017.10.17 1刷
     【4巻】2017.12.15 1刷

評価★★★★★

『脱落者』ジム・トンプスン - 2019.06.23 Sun

トンプスン,ジム
脱落者
『脱落者』ジム・トンプスン(文遊社)

テキサスの西、ビッグ・サンド(大きな砂地)の町。原油採掘権をめぐる陰謀と死の連鎖、未亡人と保安官補のもうひとつの顔――本邦初訳。(本書あらすじより)

すごくトンプスンっぽいノワールだなぁ、と思って読み始めるも、なんか違うぞ、なんでそうなるんだ?と絶妙なすかしっぷりに戸惑いつつ楽しく読み続け、最後まさかのエンディング。ある意味すごく「文遊社トンプスン」っぽい作品でした。それがいい……。

テキサスの保安官補トム・ロード。かつては大学の医学部に通っていたが、諸事情から中退し、保安官補になったという過去を持つ。娼婦と付き合い、わざと粗野な言葉遣いや態度を取るトムだが、常に嘘の自分を装っており、空虚な人生を送っていた。やがて石油採掘場で、とある死体を抱え込んでしまうのだが……。

田舎テキサスを舞台に、保安官補トム・ロードが、内に抱え込む二面性、時折現れる暴力性をもてあましつつ、油井をめぐる抗争に巻き込まれる話……という内容ですが、おそらく読者の想像とは違う方向に話は進みます。どこか見たことある主人公設定にもかかわらず、主人公に絶対的「悪」を全く感じないのが珍しいですね(どうしようもない破滅的傾向はあるけど)。
さらに、三人称で様々な人物に視点があてられることにより、主人公含めたくさんの登場人物が非常に丁寧に描かれるのですが、これが良いのです。どいつもこいつも一筋縄ではいかないキャラクターばかりなので、先が読めなすぎます。

死体を見つけ、やったことややっていないことで罪に問われたトム・ロードが、最終的に敵対するのは巨大な組織がバックに着いた石油会社。果たして彼の明日はどっちだ?……というように、こんな不安定な主人公のくせに、ある意味真っ当なストーリーに向かっていきます。死体が意味不明なほど出まくるし、章の切り替えによる時間の進行もむちゃくちゃ。トンプスンらしさも維持しつつ、それでもすごく丁寧な小説、という(良い意味で)絶妙な完成度の作品なのだと思います。

最後のちょっとした種明かしも気が利いていますし、何より本作のエンディングはこの丁寧な小説にふさわしいのではないでしょうか。『おれの中の殺し屋』みたいなものを期待されると困るのですが、王道の犯罪小説(トンプスン風味)としては最高。面白かったです。

原 題:The Transgressors (1961)
書 名:脱落者
著 者:ジム・トンプスン Jim Thompson
訳 者:田村義進
出版社:文遊社
出版年:2019.03.20 初版

評価★★★★☆

『オリヴァー・ツイスト』チャールズ・ディケンズ - 2019.06.03 Mon

ディケンズ,チャールズ
オリヴァー・ツイスト
『オリヴァー・ツイスト』チャールズ・ディケンズ(新潮文庫)

孤児オリヴァー・ツイストは薄粥のお代わりを求めたために救貧院を追い出され、ユダヤ人フェイギンを頭領とする少年たちの窃盗団に引きずり込まれた。裕福で心優しい紳士ブラウンローに保護され、その純粋な心を励まされたが、ふたたびフェイギンやその仲間のサイクスの元に戻されてしまう。どんな運命がオリヴァーを待ち受けるのか、そして彼の出生の秘密とは――。ディケンズ初期の代表作。(本書あらすじより)

ディケンズを読むのは年末年始の年越しディケンズのみ、というかなりしっかり続いている伝統があるのです。が、6月にディケンズ読書会が催され、「ディケンズ好きな人」という謎枠で呼ばれているのですが、ちょっと待て俺代表作の『オリヴァー・ツイスト』俺読んでないじゃん!ということで、今回だけ例外、年越し以外でディケンズを読んでみました。
映画を観たことがあるので大まかなストーリーは知っていましたが、読んでみると結構王道の犯罪(者)小説でした。主人公のオリヴァーが犯罪者フェイギンのもとで犯罪に染まっている時間が意外と短くて、基本的にはひたすらオリヴァーが虐げられる話。つらっ。

主人公の孤児オリヴァーは、救貧院を追い出され、単身ロンドンに迷い込んだところ、ユダヤ人フェイギンに保護される。ようやく居場所を見つけたと思ったオリヴァーだったが、なんとフェイギンとその仲間たちは窃盗団だったのである。たまらず逃げ出したオリヴァーは、様々な陰謀に巻き込まれてしまうのだが……。

ディケンズにしては登場人物がかなり絞られており、その中で後期作品のように陰鬱な展開が続きます。次から次へとオリヴァーに降りかかる不幸&幸福な展開で読ませるリーダビリティはなかなかのもの。また、登場人物の意外なつながりを示す最後の謎解きなどは、2作目にしてまさにディケンズならではです。基本的にディケンズはミステリの人だ、という考えは間違っていないと思います。
とはいえ、『オリヴァー・ツイスト』一番の魅力は、正直なところオリヴァー本人ではないよな……と感じました。映画だとオリヴァーがザ・主人公でしたが、なんかこう、違うんですよ。むしろ、ロンドンを根城に幅広い犯罪活動を行うユダヤ人フェイギンと犯罪者ビル・サイクスこそが話の中心であり、彼らのえげつなさと壮絶な最後が見どころなのかなと思うのです。だからこそ、犯罪小説色も強く感じられますし。ビル・サイクスなんてモリアーティ教授並に悪人だし。
ぶっちゃけ、孤児オリヴァーの出自と行く末にあんまり興味が持てないんですよね。だから、ディケンズお得意の孤児物でありながら、なんとなく異色っぽいのです。

と、ざっくり目の感想を書きましたが、ぶっちゃけそんなに面白くはないっていう……。いや、つまらなくはないんですが、単純にストーリーもキャラクターも、他のディケンズ作品と比べると弱いのです。代表作扱いされること自体は、前半の圧倒的スピード感などで納得できるんですが、じっくり読ませる面白さや多様なキャラクターの魅力という点では、どうしても劣ると思うのです。

というわけで現在のランキングですが、
『荒涼館』>>『大いなる遺産』>『リトル・ドリット』>『オリヴァー・ツイスト』≧『二都物語』>『骨董屋』>>『バーナビー・ラッジ』
かな。手っ取り早くディケンズをおすすめするなら、『大いなる遺産』で間違いないのではないでしょうか。
ちなみに今度の年越しですが、さすがにディケンズはいったんお休み……の代わりに、とある19世紀のミステリを読もうかなと検討中です。お楽しみに。

原 題:Oliver Twist (1837~1839)
書 名:オリヴァー・ツイスト
著 者:チャールズ・ディケンズ Charles Dickens
訳 者:加賀山卓朗
出版社:新潮社
     新潮文庫 テ-3-10
出版年:2017.05.01 初版

評価★★★☆☆

『骨董屋』チャールズ・ディケンズ - 2019.01.20 Sun

ディケンズ,チャールズ
骨董屋 上 骨董屋 下
『骨董屋』チャールズ・ディケンズ(ちくま文庫)

19世紀、イギリス産業革命の激動の時代を背景に、祖父に引きとられた純情無垢な少女ネルの辿る薄幸の生涯を描く大作。祖父は骨董屋を経営していたが、ネル可愛さの余り一獲千金を夢見て賭博に手を出し、破産してしまう。骨董屋は高利貸クウィルプに差し押えられ、ネルは老人とロンドンをあとに、あてどない旅に出る。美と醜、善と悪、さまざまな対立を描きながら、波瀾万丈の物語の幕が上がる。(本書上巻あらすじより)

毎年恒例、年越しディケンズ。『大いなる遺産』『二都物語』『バーナビー・ラッジ』『リトル・ドリット』と来ましたが、今年は短め、『骨董屋』です。
どこかでこの作品のオチを聞いたことがある気がするのです。が、何となく分かっていても結構な衝撃でした。実質的にトリプル主人公の物語としては、かなり上手く終わらせたのかなと思います。ただ、全体的な面白さで言うと、ディケンズの中では下の方に位置するかな、というのが残念。

ひたすら不幸な、健気で優しい少女ネル、ネルを慕う正直な少年キット、いい加減な青年スウィヴェラーの3人全員が主人公とも言える作品。ネルとその祖父である骨董屋の放浪の旅と、ネルたちを追い詰める悪党たちに振り回されるロンドンの関係者たちを描いています。

ネルや、その他善人たちをひらすら追い詰める悪党クウィルプが、もうどうかと思うくらいの徹底した悪人。ひたすら周りの人間を陥れ、最後まで暗躍しまくるというエグい人物です。さらに、クウィルプに協力させられる悪徳弁護士ブラース兄妹など、全体的に意地悪な人物が非常に多いのが特徴です。
また、主人公ネルの祖父である骨董屋の老人が、もう何とは言わないけどとにかく酷いのです。本質的な悪人ではありませんが、存在そのものがネルを追い詰めているに近いので、はやく死んでほしいのですが、これがまた全然死にません。なんて迷惑なやつなんだ……。

という、とにかく暗〜いメンバーとストーリーの中にあって、善人魂の塊のような少女ネルと少年キットが、本当に健気に頑張るのですよ。クウィルプから逃れ続けるネル、母親のために出世しようともがくキットを、読者はひたすら応援をし続けるしかないのです(けどなかなか報われないのがつらいところ)。
ディケンズ長編の中でも最も筋を考えずに思いつくまま書いたと言われるだけあって、色々と生かされていない登場人物が多かったり、ストーリーがまとまらなかったり、単純に話がそこまででもなかったり(一応謎の紳士の正体などで引っ張るけど弱い)と、他作品と比べるとどうしてもつまらないとは思います。ただ、ロードノベル風の逃避行の中で登場する一期一会の善人たち、最後のショッキングな、しかし妙に神々しさすらあるエンディングなど、かなり個性的な魅力のある小説ではないでしょうか。
ネルと祖父が旅の途中で出会う、芸人たち、蝋人形屋、優しい教師、そして何と言っても、火からずっと目を離さない人付き合いの苦手そうな男(彼、いいよね!!)などなど、ロードノベルという形式上、ディケンズお得意の尖ったキャラクターたちを出しやすかったのも大きいと思います。

上下1000ページなので比較的短いですし(ディケンズにしては)、ディケンズ好き向けではありますが、今なら集英社文庫のポケットマスターピースで抄訳版も読めるので、気になる方はぜひ。確かにこれは抄訳向きだよなぁ。

さて、ディケンズ長編ランキング、最新版です。
『荒涼館』〉〉『大いなる遺産』〉『リトル・ドリット』〉『二都物語』〉『骨董屋』〉〉『バーナビー・ラッジ』
来年は何を読もうかなぁ。今年は短かったので、長いやつかな、『デイヴィッド・コパフィールド』(最長)とか……。

原 題:The Old Curiosity Shop (1840~1841)
書 名:骨董屋
著 者:チャールズ・ディケンズ Charles Dickens
訳 者:北川悌二
出版社:筑摩書房
     ちくま文庫 て-2-5,6
出版年:(上)1989.09.26 1刷
     (下)1989.10.31 1刷

評価★★★☆☆

『クラシックな殺し屋たち』ロス・トーマス - 2019.01.16 Wed

トーマス,ロス
クラシックな殺し屋たち
『クラシックな殺し屋たち』ロス・トーマス(立風書房)

不況風が身にしみる殺し屋の世界。冷酷な殺し屋とやさしい殺し屋が、引退をかけての大立ち回り。追いつ追われつのイタチごっこの果てに大金をせしめるのは………。ウィットとユーモアに富んだ都会派ミステリー。(本書あらすじより)

マケプレオーバー2000月間、9冊目は、レアしかない立風書房のロス・トーマスです。ぶっちゃけ『冷戦交換ゲーム』が合わなかった上に、シリーズ的には『暗殺のジャムセッション』を飛ばしちゃってるので、大丈夫なんだろうか、と超不安だったのですが……えっ、すげぇ面白かったんだけど。『冷戦交換ゲーム』の合わなさは何だったんだ。
ロス・トーマスは基本的に複雑すぎるプロットで有名な作家ですが、本書はかなり分かりやすい部類だそうです。実際その分かりやすさがきれいにキマっていて、スパイ小説として、アクション小説として、非常に良い出来になっています。

ただの一般人マックと、元プロのスパイ&殺し屋であるパディロのバディ物第3弾。中東の小国の次期国王が、石油会社との取引までに暗殺されないよう護衛をするという依頼を、ほぼ引退状態のパディロは受けることになります。殺し屋 vs 殺し屋のシビアな戦いが勃発。そんな中、ど天然出しゃばり一般人野郎マックは、ひたすら一人称視点で陽気に語る!

さて、もはや中年、第一線を退いたかつての伝説のスパイ、パディロの前に立ちふさがるのが、同じく中年のピーク時は過ぎた殺し屋クラークシュタインと、若き凄腕ギットナー。パディロもクラークシュタインも歴戦のツワモノですが、もはや腕力より頭、謀略戦の方が得意なのであります。
一方、パディロの協力者(というか依頼人)は、殺し屋ゴタール三きょうだいの双子の弟・妹。かつてパディロはゴタール家長男ポール(故人)と色々関係があったため、双子を助けることに協力するのであります。

ロス・トーマスは語り口はユーモラスでも展開はシビアなので、殺し屋バトルの中でも結構容赦なく登場人物が死んでいきます。マックもパディロもあまり心情を語らないわけで、つまりこれはハードボイルド風謀略小説なわけですよ(たぶん)。そんな中で、殺し屋同士の騙し合いが炸裂! うーん、良い……。
ところで、普通こういうのって、プロの争いに一般人が否応なく巻き込まれる……みたいなのが王道だと思うんですが、本作の語り手である一般人マックはやたらと出しゃばり&ピンチ大好き人間なので、自分から殺し屋戦争に入っていくんですよね(『冷戦交換ゲーム』と違って、パディロを助けたい、みたいな動機すらありません)。この主人公二人の絶妙な関係が面白いのです。ふたりのバディ物としては、これ以上ない仕上がりだと思います。

単純に殺し屋バトルとしての面白さ、どんでん返しの巧みさ、きちんと張られた伏線、気のきいたオチと、いや本当に隙がありません。大変満足です。『黄昏にマックの店で』も、いずれ読むつもり。

原 題:The Backup Men (1971)
書 名:クラシックな殺し屋たち
著 者:ロス・トーマス Ross Thomas
訳 者:筒井正明
出版社:立風書房
出版年:1976.02.05 1刷
     1976.04.05 2刷

評価★★★★☆

『綿畑の小屋』ジム・トンプスン - 2018.12.21 Fri

トンプスン,ジム
綿畑の小屋
『綿畑の小屋』ジム・トンプスン(文遊社)

罠にはまったのはおれだった――。オクラホマの地主と娘、殺人事件の発生、そして先住民の儀式。白人貧農の父子は、憎悪の果てに。『おれの中の殺し屋』と同年に出版された、異人種間の反目を背景とするトンプスンの初期重要作、本邦初訳。(本書あらすじより)

文遊社トンプスンもいよいよ5作目ですが、その中でもまたちょっと毛色の異なる作品。人種差別要素もあるけど、白人→黒人/ネイティブ・アメリカンの差別ではなく、オクラホマという白人がマイノリティである世界における、異人種同士の(時には同じ人種同士の)争いが描かれています……が、それすらも中心ではないというのがポイント。人種をもとにした争いを題材を通して描く、青春小説・教養小説なのです。

破滅的な19歳の青年トムは、プア・ホワイトであり、劣悪な家庭環境にあります。破滅的な言動を繰り返すという典型的ノワール主人公ではあるのですが、どうにかして先に進みたいという意志を持つ若者でもあるのです。オクラホマという舞台において、プア・ホワイトというのは、時として(白人なので)優遇され、時として(貧しいので)裕福な先住民にいいようにされという、まことに難しいアイデンティティを抱えているわけです。
だから、主人公であるトムは、マイノリティでありながら先住民よりも優遇されることのある白人という立場にも疑問を持っているし、自分の家族の堕落っぷりを心の底から嫌悪もしているし、勝つために手段を選ばない弁護士のやり方にも反発します。行動自体は破滅的なのですが、彼の目を通して描かれるクソみたいな社会は確かに間違っており、トムの考えは時として圧倒的に正しいのです。読者がオクラホマを覗き見る上で、ベストな一人称だと思います。

で、そんな環境の中、殺人事件が発生し、トムは犯人と疑われさぁどうする……というのがストーリーです。犯罪小説要素だけ見てしまうと、正直拍子抜けな解決。ただ、最初から書いている通り、このオクラホマという舞台こそが物語の中心であり、そしてここで育つトムという主人公の成長こそが、この小説のメインなのです。だから、最後の青春小説・教養小説的な部分によるトムの救済が許されるのではないでしょうか。

というわけで、『おれの中の殺し屋』と同年の作品ですが、描いているものは全く異なります。内容は暗いけど、すご〜く淡々と読み進められるという点で、実にトンプスン。文遊社トンプスンは毎回微妙に異なるものを投げてきますよね。次回も楽しみです。

原 題:Cropper's Cabin (1952)
書 名:綿畑の小屋
著 者:ジム・トンプスン Jim Thompson
訳 者:小林宏明
出版社:文遊社
出版年:2018.10.15 初版

評価★★★☆☆

『死の蔵書』ジョン・ダニング - 2018.11.02 Fri

ダニング,ジョン
死の蔵書
『死の蔵書』ジョン・ダニング(ハヤカワ・ミステリ文庫)

十セントの古本の山から、数百ドルの値打ちの本を探しだす――そんな腕利きの“古本掘出し屋”が何者かに殺された。捜査に当たった刑事のクリフは、被害者の蔵書に莫大な価値があることを知る。貧乏だったはずなのに、いったいどこから。さらに、その男が掘出し屋を廃業すると宣言していた事実も判明し……古書に関して博覧強記を誇る刑事が、稀覯本取引に絡む殺人を追う。すべての本好きに捧げるネロ・ウルフ賞受賞作。(本書あらすじより)

過去のこのミス1位作をちょこちょこ読み進めています。今回は『このミス1997』1位の『死の蔵書』。
何でこの本がこのミス1位なんだろう、古書ネタがある以外は普通の警察小説なのに、と思いながら読んでいたんですが、第2部に入ってそっちかー!となりました。これ、基本的には私立探偵小説だったんですね。正直、全力で褒めたくなるような作品ではないんですが、色々と面白いところのある“本格ミステリ”だとは思います。

主人公は、刑事にして、読書と古書蒐集が趣味のクリフ。腕利きの古本掘り出し屋が殺されたという事件が気になり、調査を進めるうちに、莫大な価値を持つ古書の存在が見え隠れし……。

第一部を読んでいるときは、ぶっちゃけ相当微妙でした。警察官である主人公による掘り出し屋(セドリ的な人たち)殺しの捜査がいろいろ甘くね?とか、レイプ事件の扱いが現在の視点から言うと酷くない?とか。単に古書ネタを散りばめただけの警察小説じゃん、と思っていたんです。
ところが第二部に入って、詳しくは言えませんが、話が大きく変わったせいで、主人公クリフの猪突猛進的な性格が物語の進行上大きなプラスになるため、めちゃくちゃ面白くなります。まぁ、クリフのことはやっぱり好きになれないんだけど……お前どんだけ周りとの関係壊しまくってるんだよ……お前のアメリカ的マッチョっぽさも気に入らねぇ……。1992年の作品ということもあるのでしょうが、女性の扱いも2018年的には結構きついです。

しかしそんなことより、読了後マジかよとめちゃくちゃ感心するのは、純粋に本格ミステリとしての出来が素晴らしすぎることなんです。つまらない第一部のあれやこれやも伏線に、露骨に犯人を指し示していた手がかりもががっつり回収され、ぐうの音も出ない怒涛の謎解きが繰り広げられます。これはすごい。本気ですごいぞ。
最後の最後に、ある疑問もきれいに解決し、謎解きミステリとして文句なしの着地を見せます。私立探偵小説と本格ミステリが相当うまく融合した作品、として言って良いのではないでしょうか……私立探偵小説としては全然好きになれないとはいえ(っていうかむしろ融合はしてないのか?)。

その他、ふんだんに散りばめられた古書ネタ自体は普通にめっちゃ楽しいので、古本好きは一読の価値あり。終盤になればなるほど古今東西のミステリのタイトルがめっちゃ出てきます。あと、スティーヴン・キングがこれでもかとけなされているんですが、作者の今後が心配になります(スティーヴン・キングは、他人の作品は褒めまくるけど自分の作品については謙遜する、みたいなことを言う人が出てきて、この頃から褒め魔としての地位を確立していたのかと思いました)。
正直、このシリーズを読み進めたいかというと、単純に読み物としての面白さで微妙ですが、個性的な私立探偵小説であるのは間違いないと思います。むしろ、この作者のノンシリーズがどういう内容なのかが気になるかな……。

原 題:Booked to Die (1992)
書 名:死の蔵書
著 者:ジョン・ダニング John Dunning
訳 者:宮脇孝雄
出版社:早川書房
     ハヤカワ・ミステリ文庫 205-1
出版年:1996.02.29 1刷
     1996.04.15 2刷

評価★★★☆☆

『犯罪者』ジム・トンプスン - 2018.10.26 Fri

トンプスン,ジム
犯罪者(トンプスン)
『犯罪者』ジム・トンプスン(文遊社)

容疑者は十五歳の少年。ありきたりの日常に潜む狂気、スキャンダラスな報道と捜査の行方――本邦初訳(本書あらすじより)

これまでに訳されてきた文遊社トンプスン4冊の中では、一番下かなぁ。ただ、かなり短めの小説である本作の、このある種の完成度の低さも、トンプスンらしさと言ってしまえば、まぁそうかなと思えてしまうので評価が難しいところ……。この読了後のモヤモヤ感を、以下に書いてみました。

少女が強姦殺人で殺され、少年が逮捕される。特に証拠はなかったが、新聞によって世論は煽られていく……という話。

であるのは間違いないのですが、メディアや冤罪が全然話の中心に来ないのです。というのも、『殺意』と同様の多視点の中に、当事者や記者はいても、いわゆる無関係な町の人々の声がなく、世論の様子が断片的にしか示されていないのです。
親の視点、担任の視点、少年本人の視点と言った、少年と直接関係する人たちの様子も、事件発生前のものしか描かれず、事件発生後の彼らがどういう態度を取っていたのかがよく分かりません。だから、どれだけの過熱報道がなされているのかが、明らかにならないのです。
むしろ、新聞社の主筆や記者、地区検事、弁護士と言った、「犯罪」で儲けている人の描写が主となっています。彼らにとって少年はあくまでネタ、飯の種でしかないので、少年本人の意思などはある意味どうでもいいんですよね。自分の立場や私生活、職場における立場の方が、強姦殺人という事件そのものよりはるかに優先されます。こういった気持ち悪さ、不快さを、トンプスンは読者に直接ぶつけてきており、その極致がこのラストになるのではないでしょうか。

というわけで、事件そのものや少年に着目すると、すごく不完全な小説なんですが、このぶん投げっぷりは狙っているのではないかと思います。その歪さにハマれるかどうか。
でもまぁ、結局はトンプスンだから、トンプスン節を堪能できれば満足は出来ちゃうんだよなぁ。『犯罪』とちょっと似たような作品が続いてしまったのは、文遊社的にもったいなかったかも。今月はやくも出た第5弾『綿畑の小屋』は、またちょっと毛色の違う話のようなので、そちらもすぐ読んでみるつもりです。

原 題:The Criminal (1953)
書 名:犯罪者
著 者:ジム・トンプスン Jim Thompson
訳 者:黒原敏行
出版社:文遊社
出版年:2018.08.01 初版

評価★★★☆☆

『神は銃弾』ボストン・テラン - 2018.10.20 Sat

テラン,ボストン
神は銃弾
『神は銃弾』ボストン・テラン(文春文庫)

憤怒――それを糧に、ボブは追う。別れた妻を惨殺し、娘を連れ去った残虐なカルト集団を。やつらが生み出した地獄から生還した女を友に、憎悪と銃弾を手に……。鮮烈にして苛烈な文体が描き出す銃撃と復讐の宴。神なき荒野で正義を追い求めるふたつの魂の疾走。発表と同時に作家・評論家の絶賛を受けた、イギリス推理作家協会最優秀新人賞受賞作。(本書あらすじより)

『神は銃弾』、なんかもう、めちゃくちゃ良かったです。シンプル・イズ・ベストなストーリーに、ボストン・テランにしか書けないであろう文章が見事にビタッとはまっています。

カルト集団に元妻を惨殺され、さらに娘をさらわれた、冴えない保安官ボブ。カルト集団の名前は「左手の小径」。怒りの塊と化した彼は、わずかな手掛かりを元に、「左手の小径」にかつて囚われていた女性と共に、地獄の追跡行を始める……。

酷い話なのです。娘はカルト集団によって酷い目にあわされるし、死体は酷い拷問を受けているし、どいつもこいつも酷いモラルの持ち主なのです。ザ・ノワールです。が、単純にそれだけではない、というところがポイントでしょうか。
ある種特徴的なスピードの緩急が良いんですよね。時には主人公たちがポエティックかつ哲学的に語り合い、時には圧倒的なテンポで弾丸が飛び交います。娘をさらわれた父親が犯人を追う、という点ではロードノベルで、行く先々で色々なことが起きるわけですが、むしろ何も起きない、車での「移動」の部分の会話や雰囲気がすごく上手いんです。比較的長くない章のつなぎ方も、読みやすさとテンポを生んでいます。
残虐な描写の中で人間という存在のどうしようもなさを描いている一方で、終始どこかにあたたかさが感じられ、人間讃歌的な部分もあり、ただただツラくてキツいだけの物語にはなっていません。それが美しく現れるのがラストの救済であり、これを美しく見せられるのがボストン・テランの力なのでは、と思います。

さて、これでテラン3冊読んだことになるので、残り邦訳作品は3冊。『音もなく少女は』を早く読まないと。

原 題:God Is A Bullet (1999)
書 名:神は銃弾
著 者:ボストン・テラン Boston Teran
訳 者:田口俊樹
出版社:文藝春秋
     文春文庫 テ-12-1
出版年:2001.09.10 1刷
     2001.11.25 3刷

評価★★★★★

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Author:ヨッシー
クリスティ、デクスター、グライムズ、ディヴァインが好きな、ヨッシーことTYこと吉井富房を名乗る遅読の社会人3年目が、日々読み散らかした海外ミステリ(古典と現代が半々くらい)を紹介する趣味のブログです。ブログ開始から9年になりました。ちなみにブログ名は、某テンドーのカラフル怪獣とは全く関係ありません。
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