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シャーロット・アームストロング名言2

2020-08

『クラスの動物園』ジル・チャーチル

 - 2020.07.24 Fri
チャーチル,ジル
クラスの動物園
『クラスの動物園』ジル・チャーチル(創元推理文庫)

あの親友シェリイが今度ばかりは気もそぞろだった。高校時代のクラブの同期会、かつての内気の虫が再発せぬよう、手伝いがてらジェーンにも出席してほしいのだという。撫然としながらも、それはそれ。だが、個性ばらばらな女7人が火花を散らす――夜が明けたとき、出席者の1人が死体に……? 主婦探偵ジェーンが右往左往する快調第4弾。(本書あらすじより)

月一ジル・チャーチル、順調にシリーズ4作目です。いやぁ、素晴らしい。シリーズ4作読んできた中では暫定一位かもしれません。

ジェーンの友人シェリイの同窓会の手伝いで、新規開店した民宿経営を手伝うことにしたジェーン。しかし7人の同窓生たちが集まるなり、宿では不可解なイタズラが勃発。かつてこの家で起きた、彼らの同級生の自殺事件と何か関係があるのか? ジェーンが疑いを持つ中で、ついに一人が死体となって見つかってしまい……。

20年ぶりに再会する女性7人の個性の強さ(キャラが全くごっちゃにならない)が見事なだけでなく、今回は特に謎の設定と話の盛り上げ方が実に上手いのです。まだ正式オープンしていない民宿がバタバタしている中、次から次へと悪質なイタズラが勃発し、常に何か小事件が起き続けるので、読者を全く飽きさせません。
さらに、過去にこの場所で起きた自殺事件やら、久々の再会で何らかの偽装をしている登場人物たちやら、とにかくばらまかれる大量の手がかりやらで、謎解きの要素がとにかく多かったという印象。ダミーの手がかりがすごく多い中から、伏線をしっかり拾って犯人が示されるのはさすがです(相変わらず、犯人を「特定」する要素がないのは、もう仕方がないので、諦めました)。

同窓会、というシチュエーションがふんだんに生かされた、300ページずっと退屈しないミステリ、という感じで大変良かったです。ジル・チャーチルの安定性、すごいなぁ……。来月も楽しみ。

原 題:The Class Menagerie (1994)
書 名:クラスの動物園
著 者:ジル・チャーチル Jill Churchill
訳 者:浅羽莢子
出版社:東京創元社
     創元推理文庫 Mチ-4-4
出版年:1996.04.26 初版

評価★★★★☆
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『死の拙文』ジル・チャーチル(創元推理文庫)

 - 2020.06.18 Thu
チャーチル,ジル
死の拙文
『死の拙文』ジル・チャーチル(創元推理文庫)

息子たちが旅行に出、ジェーンは娘と女2人になれた。だが娘ときたら、朝寝はする、バイトはする、そのあとだって門限一秒前までお出かけくださる。がっかりしながらも遊びに来た母親と自分史執筆の講座を受けることにしたが、そこで毒殺事件が勃発――犯人は受講生の中に? 主婦探偵が、生きがいと殺人犯を探索する第3弾!(本書あらすじより)

毎月恒例月一ジル・チャーチル、第3作は『死の拙文』です。ちなみに『死の接吻』は未読(未教養すぎる)。
いや、今作もすごく面白かったんですよ。ストーリー作りは明らかに1作目と比べてパワーアップしています。ただ、解説でも読書メーターでも伏線がちゃんと張られている的なこと書いてあるんですが……伏線……あったっけ……?(読み返して探してしまった)

ジェーンの家に、嫌いではないものの苦手な、パーフェクト超人の母親セシリーがやって来る。セシリーと共に地元の小説家の開催する自分史創作講座に参加したジェーンだが、参加者の一人プライス夫人は、誰彼構わず暴言を投げつけるクソババアだった。ついに講座中にプライス夫人が毒殺されてしまい……。

これ以上ムカつくキャラクターを作れようか、というプライス夫人のさも殺されそうという造形や、ジェーンの母親セシルの絶妙な有能感などなど、今作は中高年の登場人物が多く、またどの人もすごく描き方が良いのです。創作講座に参加した面々のキャラの強いこと強いこと。っていうか、自分史創作講座って何?(欧米圏の人って、個人用だとしてもやたらと自叙伝を書いているイメージがあるのですが、そういう文化があるんだろうなぁ)

さて、前作ではジェーンのクリスマスの「主婦業」に焦点が当てられていたわけですが、今回は息子二人が旅行中であることや母親が来ることもあり、主婦的要素は控えめ。一方で、母-娘(主人公)-その娘、という三代に渡る母娘の関係が物語の主軸となっています。この部分がすっごく良いんだよなぁ。これといって理由はないものの、どこか親しくなれないでいたジェーンとその母親セシルとの関係、そしてヴァンダイン刑事とデートをし始めたジェーンについて色々と思う娘とジェーンの関係(母親が父親の死後、別の男性とデートすることについて、娘も色々と思うところがあるわけですよ)。ヴァンダイン刑事との恋愛沙汰の混ぜ方がまぁ上手いんです。
あとは、ジェーンが今回の創作講座をきっかけに作家に目覚めており、次作くらいにはミステリ作家になっているのかも。ヴァンダイン刑事との関係の進展も今回はみっちり描かれており、いよいよちゃんと付き合うことになりそう……? ジェーンのプライベート部分の比重が、また今までの作品とは別の形で大きくなっています。

と、ストーリーの面白さは良いのですが、毒殺部分と動機がちょい物足りません。毒物の正体がなかなか分からない、という謎は、正直これ分かると犯人分かっちゃうから引っ張っているだけですし、毒殺方法自体にはトリック要素はありません。何より犯人特定が急というか、読者への手がかりは少ないかなーと思います。
ジェーンのもとに、真相解明のための謎の手がかりが送られてくる、という面白さはあるんですが、これも読者的には犯人あてに繋がるかというと微妙。知り合いが殺人犯であると気付いてしまうという素人探偵の苦悩みたいなものをしっかり描いているだけに、もうちょい謎解き面での頑張りが欲しかったところです。

というわけで、3作読んで、今のところ『毛糸よさらば』>『死の拙文』>『ゴミと罰』。1作目が一番微妙。でもどれも水準以上の面白さ。次もちゃんと楽しみだと思えるのは良いことだなぁ。

原 題:A Quiche Before Dying (1993)
書 名:死の拙文
著 者:ジル・チャーチル Jill Churchill
訳 者:浅羽莢子
出版社:東京創元社
     創元推理文庫 Mチ-4-3
出版年:1995.12.15 初版
     2002.08.16 6版

評価★★★★☆

『毛糸よさらば』ジル・チャーチル

 - 2020.05.28 Thu
チャーチル,ジル
毛糸よさらば
『毛糸よさらば』ジル・チャーチル(創元推理文庫)

今年もクリスマスがやってきた。二男一女を抱えるジェーンには頭の痛いシーズンだ。おまけに今回は、疎遠にしていた旧友が性格最悪の息子を連れて遊びに来たから、たまらない。盛りあがる険悪ムードのなか、事は殺人事件にまで発展し……。苦手な編み物片手に、真相解明に取り組む主婦探偵ジェーン。騒々しくも面白い第二弾。(本書あらすじより)

さて、4月から始めた月一ジル・チャーチルのお時間です。主婦探偵ジェーン・シリーズの第1作目『ゴミと罰』を思ったより楽しめたので、今回も期待して手に取ってみたら……あれ、前回より面白くないか、これ。
前作より、コージー的な主婦業面のミステリへの絡め方も、登場人物の描き方も、謎解きも、テンポも、そして首を突っ込みたがりな「主婦探偵」のつらさもパワーアップした上、クリスマスの素敵っぽさも加えられていて、めちゃめちゃ良かったです。めちゃめちゃ良かったです(2回目)。


ジェーンのもとに、17年ぶりに再会するかつての友人フィリスが泊まりにきた。億万長者と結婚しており、良い人ではあるがバカなフィリスは、なんと隠し子だという18歳の超絶溺愛不良息子を連れてくる。もうすぐクリスマス、教会バザーの準備もあり忙しい中、今度も殺人事件が起きてしまい……。


フィリスという親バカ無頓着人間の無邪気なウザさと、その隠し子ボビーのザ・クソ野郎な態度の悪さが序盤でとことん描かれ、いやーもう死ねばいいのに、と読ませる序盤からの、事件が発生し、登場人物数を少数に保ったまま、一気に謎解きへと突き進んでいく流れが非常に上手いです。特にフィリスの無自覚なダメっぷりの描き方が絶妙にいやらしくて最高。やっぱりキャラクターの強さって大事。

家事育児にてんやわんやなジェーンが主人公のこのシリーズ、今回はクリスマス直前のアメリカの主婦の慌ただしさがたっぷり描かれているわけですが、それが(前作より)読者にかなり分かりやすく伝わっている気がします。さらに、クリスマスらしい要素もふんだんにあり、教会のバザーの準備(この描写がめちゃ興味深いですよね)が事件や捜査にしっかり絡んでくるなど、コージーミステリとしての完成度も高いです。

また謎解き面も、ご近所さんの誰が犯人なんだろう、とかなり範囲を広げた前作と違い、ほぼ2つの家しか登場しない今回の方が、ミステリとして無理なく犯人当てをしており、こちらも好印象です。伏線がかなりあからさまなので、終盤まではかなり見え見えだよなーと思っていたのですが、予想外のパンチが1つと、最後のひっくり返し方の上手さで、こちらもすごく楽しめました。やっぱり、ギリギリまで犯人が誰かを読者に勘違いさせることの出来るミステリは面白いです。

ついにファーストネームでお互いを呼び始めたヴァンダイン刑事との関係はいかに?という部分もちゃんと進展していて、シリーズ的面白さの面でも隙がありません。このシリーズは夫を亡くしたジェーンの年代記となっているので、シリーズ順に読む方が今のところおすすめです(特に1作目はジェーンのプライベートに関するサプライズが1つあるので最初に読んだ方がいいかも)。1作目と比べて、ジェーンの子供たちの成長を感じられるのがまた良いんだよなぁ……クリスマスだなぁ……。

とにかく充実のシリーズ第2作でした。ちゃんと進化を感じられますし、次の3作目も楽しみ。

原 題:A Farewell to Yarns (1991)
書 名:毛糸よさらば
著 者:ジル・チャーチル Jill Churchill
訳 者:浅羽莢子
出版社:東京創元社
     創元推理文庫 Mチ-4-2
出版年:1992.12.25 初版
     2005.10.14 9版

評価★★★★☆

『ゴミと罰』ジル・チャーチル

 - 2020.04.19 Sun
チャーチル,ジル
ゴミと罰

『ゴミと罰』ジル・チャーチル(創元推理文庫)

ジェーンの朝は、3人の子供たちを起こして回ることから始まる。平凡な1日? でも今日はいつもと様子が違う。お隣で、掃除婦さんが掃除機のコードで絞殺されてしまったのだ。疑われたのは近所の主婦一同。わが家を守るため、ジェーンは探偵役を買って出たが……。アガサ賞最優秀処女長編賞に輝く期待の本格ミステリ登場!(本書あらすじより)

先日ミステリ界隈の人と会った時に「月一マーサ・グライムズの次は何をやろうかと考えているんですよねー」と話したら、「じゃあジル・チャーチルを読んでくださいよ! ジル・チャーチルがどれだけ実際に読んだら面白いのかどうかを調べて、正直に感想を書いてください!」と頼まれました。それってジル・チャーチルに失礼なのでは……とはいえ、ちゃんとコージーのシリーズに取り組むというのは一度やってみたい気もします。
というわけで、やります、月一ジル・チャーチル! 読むのはもちろん主婦探偵ジェーン・シリーズ。現在14作の邦訳がありますが、ひとまず10作目『カオスの商人』までを目標とします。4月から始めて、1月まで。

さて第一弾、記念すべきシリーズ1作目、『ゴミと罰』を読みましたが……忖度なしに言って、結構面白かったのでビックリしました。最初なので、ちょっと感想長めに書きます。

3人の子供を一人で育てているジェーンの隣人であり親友でもあるシェリイの家で、掃除婦の死体が発見された。近隣の主婦仲間の一人が殺人犯なのか? ジェーンは日常に平和を取り戻し、子供たちの安全を守るため、頼りない警察に代わってシェリイと協力し自ら捜査を行おうとするが……。

親友の住む隣家で掃除婦の死体が見つかる……という事件ではありますが、基本的に主人公のジェーンはこれまで通りの生活を維持しようとしています。なぜなら、彼女には子供がいて、学校や習い事への送り迎えをしなくてはいけないから。彼女は別に冒険したいわけでも、非日常を楽しみたいわけでもないですし、根っからの噂好きだとか、探偵役になりたくて仕方がないとか、そういうわけでもありません。にもかかわらず、ジェーンが日常の主婦業をこなしつつ事件を嗅ぎまわるのは、あくまで「日常を取り戻すため」なのです。
……という大きな軸がブレないのが良いんですよね。隣人の主婦の中に殺人犯がいるかもしれない、という事実は、ジェーンにとっては恐怖感というより危機感なわけです。そして、日常が脅かされている、という彼女の危機感が、きちんと読者に伝わってきます。
「これが解決されないと、あたしは一生、誰かさんの気が変わって、(中略)あたし――か子供たち――を刺すんじゃないかって、怯えて暮らすことになるのよ」というセリフは、大げさでもなんでもなく、リアルな危機感なんです。まぁ、ジェーンは確かにしゃべりすぎのおせっかいではあるんですけどね。ジェーンがあんまりにも殺人に興味津々!みたいな感じだと下世話すぎますし、このおせっかいっぷりは楽しく読めるという点でなかなか絶妙なバランスだと思います。

さて、謎解きミステリ面。なぜ誰にも迷惑をかけていない臨時雇いの掃除婦が殺されたのか、という疑問からきちんと推理が展開されますが、基本的にジェーンの捜査方法は思い付きと突っ走りなので、わちゃわちゃはしています(だって素人ですし)。空気を読めなすぎるし、警察的にも(マジで)超ジャマな、行動ありきの素人探偵です。ヴァンダイン刑事がなまじちゃんとした警官なだけにかわいそうだ……
探偵役は思い付きの行動先行型ですが、伏線なんかはかなりちゃんとしていて、謎解きものとしても悪くありません。ただ、ジェーンの行動があまりに突発的すぎるので、「ちゃんとした捜査」には見えないという構造です(脳筋ハードボイルドみたいだ)。でも結構自分でも意外だったのですが、読んでいて全然イライラしないし、ウザくないんですよね。これが面白い。
おそらくですが、作者が明確に「本格ミステリ」としてのフォーマットを意識しつつ、その型通りには話を持って行かせないために、捜査パートを意図的に日常生活の中に散らせている……ということがあるかなと思います。だから、どんなにコージーっぽかろうが、「あ、これはたぶんちゃんとした謎解き物っぽい」という妙な安心感があるわけです。

さらに上手いのが、主人公ジェーンのキャラクターです。落ち着きがなくて常に後手後手の行動ばかりではあるジェーンという主人公を、彼女の日常生活と思考をしっかりと描くことで、見事に読者に近付けさせることが出来ているんです。特に、途中で急にシリアスになり(この緩急がいい)、ジェーンの個人的な問題が一気に浮上する部分の使い方は本当に上手いです。「家庭」という砦を、近隣住民から、姑から守ろうと全力で頑張る主人公を、とにかく応援したくなってしまいます。

良い人揃いの周囲の人や、ちょっと意識し始めているヴァンダイン刑事との今後の関係も気になりますし、素直に次作が楽しみなシリーズの1作目だと思います。アガサ賞受賞は伊達じゃないですね。次の第2作『毛糸よさらば』にも期待しましょう。

原 題:Grime and Punishment (1989)
書 名:ゴミと罰
著 者:ジル・チャーチル Jill Churchill
訳 者:浅羽莢子
出版社:東京創元社
     創元推理文庫 Mチ-4-1
出版年:1991.08.23 初版
     1995.06.23 10版

評価★★★★☆

『天使は黒い翼をもつ』エリオット・チェイズ

 - 2020.04.05 Sun
チェイズ,エリオット
天使は黒い翼をもつ
『天使は黒い翼をもつ』エリオット・チェイズ(扶桑社ミステリー)

ホテルで抱いた女は、三日して部屋を出るとき、俺と一緒だった。最初は、南へ向かう旅の途中で捨てるつもりだった。だが、「悪い金なんてない」と言い放つ女には見るべきものがあった。俺には計画があった。一緒に脱獄するとき命を落とした仲間が残した、とびきりのヤマが。そして、計画には相棒が必要だ……。80年代に再発見され、「完璧なる強盗小説」と激賞された究極のノワールが、ついにそのヴェールを脱ぐ。故・小鷹信光氏が心から愛した破滅と愛憎の物語を魂に焼き付けよ!(本書あらすじより)

扶桑社が定期的に発掘してくれる、クラシックなパルプ・ノワール。ジム・トンプスンはもちろん、3年前にはチャールズ・ウィルフォード『拾った女』なんかが話題になりました。というわけで今回も期待していたのですが……うーん、なんかハマれなかったんだよなぁ。

とある犯罪を計画している男ティモシーは、ある日ホテルで抱いた商売女ヴァージニアを心から気に入ってしまう。彼女のことを信用してはいけないことを理解しつつも、ティモシーはヴァージニアを計画に引き込むことにする。果たして二人の犯罪は、そして愛は、どこに向かってしまうのか……。

クラシカルなファム・ファタルもの。典型的な「終わり」に近付いていくクライム・ノベルであり、ノワールですが、主人公と女の関係が絶妙であるせいか、なかなか読み心地が面白い作品となっています。
ティモシーが出会った女ヴァージニアは、ティモシー自身もヴァージニア本人も言うように、全く信用できない女性です。裏切るし、邪魔をするし、面倒を呼び込む、まさに悪女。ティモシーは結局彼女を愛してしまうわけですが、反対に彼女がティモシーをどこまで好きなのかというと、これもよく分かりません。
ただ、ティモシーとヴァージニアの関係を語る上で最も特徴的なのは、二人が最後まで「離れない」ということなのです。二人が出会ったことで間違いなく破滅が訪れてしまうにもかかわらず、この二人の間にしかあり得ないような形の愛が、ここにはあるのです。つまり、『天使は黒い翼をもつ』は、めちゃめちゃ変化球な恋愛小説なんですよ。それ故に、果たしてヴァージニアを単なる悪女と言い切っていいのか……というとすごく微妙。ティモシーを手玉にとって騙すだけの女、みたいなイメージとはかなり違うわけです。

……とここまで好意的に書きましたが、やっぱりそこまでハマれないまま終わってしまったのです。ノワールらしいオフビートな展開(犯罪小説部分が大事なのにめっちゃ飛ばし気味だったりとか、時間の経過とかが不規則だったりとか)のクセが強いから、というわけではありません。そもそも、ティモシーとヴァージニアがなぜこうも破滅に向かうのか、お互いから離れられないのかが、あんまりピンと来なかったせいだと思うのです。ミステリに感情移入は必ずしも必要ではないですけど、なんかこう、納得はしたいっていうか……いや自分がただ納得出来ていないだけなんですが……。
あと、文章もちょっと苦手だったかもしれません。翻訳どうこうではなく、元の文の問題。トンプスンみたいな勢いとか、パルプっぽい雑さとかがあんまりなくて、文学志向なのか計算なのか分かりませんが、なんかこう、硬かったんですよ。言い方は悪いですが、狙ってノワールやってる感っていうか……(いやそんなことないんでしょうが)。

というわけで、話に最後まで乗り切れず、どちらかと言うと平凡な作品かなぁ、という気持ちのまま読み終わってしまいました。残念。この作品が再評価される理由もすごくよく分かりますし、最後の猛展開とかもそりゃすごいとは思うんですが、もっとこう、今の自分が熱っぽいノワールを読みたかったということなのかな。ワガママですけどね。

原 題:Black Wings Has My Angel (1953)
書 名:天使は黒い翼をもつ
著 者:エリオット・チェイズ Elliott Chaze
訳 者:浜野アキオ
出版社:扶桑社
     扶桑社ミステリー チ-2-1
出版年:2020.01.10 初版

評価★★★☆☆

『残酷な夜』ジム・トンプスン

 - 2020.03.17 Tue
トンプスン,ジム
残酷な夜
『残酷な夜』ジム・トンプスン(扶桑社ミステリー)

肺を病む小柄な青年が、田舎町に現われた。寄宿した家のあるじは、被告として裁判をひかえ、暗黒街からの影におびえる毎日だ。胸に何かを秘めた青年は、下宿先の美しい妻に接近していく。おなじ屋根の下には、世話好きの老人と、足の悪い娘。青年は、見えない脅威に次第に追い詰められながら、ひそかに牙をとぐ。だが、事態は彼の予想をこえて転がりはじめた。計画の意外な結末と、そのあとに待つ、おそるべき闇の世界……鬼才トンプスンのベストとも称される、異形のノワール。(本書あらすじより)

うわっ、うわうわうわっ

ヤバい本を読んでしまいました。すごい。本当にすごい。この本の評価を★5つとしていますが、これは面白さよりも、読了後「ヤバい」とただただ思ったからです。『ポップ1280』なんかに興奮してる場合じゃねぇ。
『おれの中の殺し屋』とか『ポップ1280』とは完全に別系統で、先にこれらのスタンダード(?)を読んでからの方が良いかな、と思います。そうでないと、ヤバさが伝わらないと思うので。そうなんですけど、まぁとにかく良かったのでした。めっちゃ好き。

主人公カールは殺し屋であるとはいえ、そこまでダークサイドに落ちてはいない人間(トンプスンなのに)。むしろボスの命令と監視に苦悩し、誰が自分を見張っているか分からない中で、殺しを計画しなくてはならない、という不安感が常に前面に出ています。そんな彼が、殺しのターゲットのいる下宿先に大学生として住み込み、下宿先の二人の女に振り回される話です。

本来有能なはずのカールは、どこか今回の仕事では上手く行かず、客観的には「やめろ! それやめろ!」な行動がだんだん多くなってきます。ミスとかというより、とにかくカール自身が将来への不安などを抱えまくり、思うように行動を取れていないんですよね。どう考えたって味方に引き入れちゃいけない人間に殺し屋であることをバラしちゃったり、うっかり感情的に行動を取ってしまったり、なんてことになるわけですが、これも全部「いつもの仕事」だったらやっていないはずのミスで、カール自身がはっきりとそれを自覚しています。
その上で、この小説は、読者の気持ちが猛烈にカールを応援したくなるようになっているのです。序盤こそカールには冷酷感がありましたが、それでも読者はどんどんカールが心配になります。なぜなら、カールが常に不安の塊だから。カール自身がとにかく恐れているから。

周囲の人間のうち、誰が監視者なのか。気のいい、バイト先を紹介してくれるジジイは本当に無害なのか。この気の良さはただの田舎の人間特有のものなのか、それとも演技なのか。カールはボスにどれだけ信頼されていて、この殺しを終えた後無事でいられる保証があるのか。少なくとも誰が見張っているか分からない以上、ミスを重ねるわけにはいかない……みたいなメンタルの主人公。
そんな彼が怯えながらついに最後に……



あーーーーーーー



いや言えねぇですよ。言えませんってば。けどヤバいんですってこのラスト。マジどういうことなんだってばよ。主人公も読者も感情ぐっちゃぐちゃだよ。
この仕事は無事に終わるのかなぁ、最後死んじゃうかなぁ、なんてふわふわした気持ちで読んでいたのですが、いやー完全に油断していましたね。滝本誠さんの熱っぽく長い解説も、読了後の「あー! あー!」な読者の感情を1ミリも邪魔しなくて最高です。すごい。すごい本だこれは。

これから読む人に、「なるほど、ラストがすごい本なんだね!」みたいなテンションで挑まれると、いやそういうすごさではないんだ、何かを期待して読むものでもないんだ、と途端に言い訳したくもなるのですが、個人的にはなかなか得難い読後感であったと言って良いと思います。トンプスン、こういう本がまだ出てくるんだとしたら、やっぱり天才だよなぁ……。

原 題:Savage Night (1953)
書 名:残酷な夜
著 者:ジム・トンプスン Jim Thompson
訳 者:三川基好
出版社:扶桑社
     扶桑社ミステリー トー5-6
出版年:2007.04.30 1刷

評価★★★★★

『絶体絶命』フレデリック・ダール

 - 2020.01.13 Mon
ダール,フレデリック
絶体絶命
『絶体絶命』フレデリック・ダール(三笠書房)

薄暗い閉じ込められた刑務所の一隅。断絶された世界にこの小説の主人公は、死刑台を組立てる音を聞きながらも自分の無罪を信じて、静かに過去を回想する……俺は誰も殺しはしない、妻の姦通、堪え難い嫉妬、妻を苦しめたさまざまの手段、そして妻の殺人……夜があける、靴音が近づいてくる……1957年度、フランス探偵小説大賞 受賞作品!(本書あらすじより)

幻級のレア本ですが、知り合いから借りて読むことが出来ました。かつて日下三蔵氏が翻訳ミステリー大賞シンジケートで文庫化しなかった埋もれた傑作(ポケミス対象外)として紹介した5作品のうちの1つ。
ま、えてして幻級のレア本なんてそんなに面白く……え、嘘だろ、めちゃくちゃ面白いじゃないか……。フランス・ミステリど真ん中のような作品です。

浮気妻と、浮気された夫の間にいかなる経緯があり、夫は死刑囚となるに至ったのか? 死刑執行を目前に控えた夫の回想という形で、とある犯罪が語られる……おぉ、回想ものだ、浮気だ、超ベーシック・フランス・ミステリだ、と思うじゃないですか(いや実際そう)。
250ページ、字もでかけりゃやたらと余白も多い本の中で、めちゃくちゃコンパクトに、テンポ良く、場面を切り替えながら、夫による復讐計画が描かれていきます。犯罪小説としてなんだかやたらと無駄のない面白さで、とにかく一気に読ませられるし、引き込まれてしまうのです。

そして、まぁでもベタなサスペンスだなぁと思って読んでいたのですが、計画がずれ始めたところで、すごいびっくりしちゃったんですよ。そりゃ冒頭で主人公が死刑になってるわけですから、どこかで何か起きるとは思っていましたが、あ、そういう展開?!っていう。そこから最後の決着までひたすら読者を飽きさせないし、先を読ませないのです。サスペンスとしてこの上なく理想的。
夫が、特にミスもなくすげぇ冷静に淡々と復讐を進めていこうとするという、このヤバさと語りが、たぶんあらすじ的には見たことありそうなこの作品を得難いものにしているのかなぁ。本当に復刊しないのがもったいないレベル。

というわけで超面白かったです。フレデリック・ダール、前に読んだ『甦える旋律』はそこまでハマらなかったのに。これは他の作品もちゃんと読んでいかないと……。

原 題:Délivrez-nous du mal (1956)
書 名:絶体絶命
訳 者:フレデリック・ダール Frédéric Dard
訳 者:中込純次
出版社:三笠書房
出版年:1958.11.25 初版

評価★★★★☆

『イヴリン嬢は七回殺される』スチュアート・タートン

 - 2019.10.26 Sat
タートン,スチュアート
イヴリン嬢は七回殺される
『イヴリン嬢は七回殺される』スチュアート・タートン(文藝春秋)

森の中に建つ屋敷“ブラックヒース館”。そこにはハードカースル家に招かれた多くの客が滞在し、夜に行われる仮面舞踏会まで社交に興じていた。そんな館に、わたしはすべての記憶を失ってたどりついた。自分が誰なのか、なぜここにいるのかもわからなかった。だが、何者かによる脅しにショックを受け、意識を失ったわたしは、めざめると時間が同じ日の朝に巻き戻っており、自分の意識が別の人間に宿っていることに気づいた。とまどうわたしに、禍々しい仮面をかぶった人物がささやく――今夜、令嬢イヴリンが殺される。その謎を解かないかぎり、おまえはこの日を延々とくりかえすことになる。タイムループから逃れるには真犯人を見つけるしかないと……。悪評ふんぷんの銀行家、麻薬密売人、一族と縁の深い医師、卑劣な女たらしとその母親、怪しい動きをするメイド、そして十六年前に起きた殺人事件……不穏な空気の漂う屋敷を泳ぎまわり、客や使用人の人格を転々としながら、わたしは謎を追う。だが、人格転移をくりかえしながら真犯人を追う人物が、わたしのほかにもいるという――英国調の正統派ミステリの舞台に、タイムループと人格転移というSF要素を組み込んで、強烈な謎とサスペンスで読者を離さぬ超絶SFミステリ。イギリスの本読みたちを唸らせて、フィナンシャルタイムズ選ベスト・ミステリ、コスタ賞最優秀新人賞受賞。多数のミステリ賞、文学賞の最終候補となった衝撃のデビュー作!(本書あらすじより)

まず、上記の長いあらすじを読んでもらっても良いですか。読みましたか。すごくないですか。フーダニット&英国館ミステリ&タイムループ&人格転移&SFですよ。しかも2段組み400ページ。強すぎじゃないですか。
事前に読みにくい、分かりにくい、と聞いていたのでやや身構えていましたが、読みにくさ、分かりにくさは特に気にならず(この長さと内容なら許容範囲)。正直長いんですが、それもまぁ設定上仕方ないし、めちゃくちゃややこしい設定の中で有象無象の情報がきちんと組み立てられていく様は見事、ではあると思います。ただ、手放しでは褒められないんだよなぁ。80点ではないけど60点でもないという作品。

偶然や都合のいい要素で色々解決しているとはいえ、主人公が解き明かす屋敷の謎、ハードカースル家にまつわる様々な秘密などの部分は、クラシック田園ミステリとして王道的な真相が用意されていますし、それをタイムループの中で解き明かす、という趣向自体はかなり成功しています。主人公の人格(宿主)が変わるたびに、それまでの主人公視点では説明できなかった様々な出来事が、そして、それはもうあり得ないくらい緻密に組み立てられた一日の全ての流れが、徐々に読者に伝わっていくという快感は、なかなか他の作品で味わえるものではないと思います。
タイムループに閉じ込められた主人公が競争相手と争い真相を探ったり、ゲームマスターがありとあらゆる場所で登場したりと、いわゆるデスゲーム物っぽい雰囲気もあります。この点でも、個人的に結構面白いと思った騙しがひとつありました。そういうところもあったりするので、やっぱり嫌いではないんだよなぁ。

じゃあどこに引っ掛かるのかと言いますと……この舞台そのものを作るSF設定自体の不自然さとかは、割とどうでも良いんです。うーん、ネタバレせずに説明するのがすごく難しいんですが、極論、犯人が誰なのかに興味を持てないことにあるのかなぁ(それはもう色々な意味でですが)。良いとか悪いとかではなく。犯人を突き止めることが主人公の一番の目的であるにもかかわらず、他がゴチャゴチャしているせいで、読者がそこに興味を持てなくなってしまっているんです。もにょる……。

なんかこう、上手く感想を書けないので、とりあえずここで終わりにしておきます。小説としてのスゴさと、面白さは、別、ってこと……なのかもしれません。

原 題:The Seven Deaths of Evelyn Hardcastle (2018)
書 名:イヴリン嬢は七回殺される
著 者:スチュアート・タートン Stuart Turton
訳 者:三角和代
出版社:文藝春秋
出版年:2019.08.10 1刷

評価★★★☆☆

『ひとり旅立つ少年よ』ボストン・テラン

 - 2019.10.23 Wed
テラン,ボストン
ひとり旅立つ少年よ
『ひとり旅立つ少年よ』ボストン・テラン(文春文庫)

父が殺された。父は詐欺師だった。奴隷解放運動の資金の名目で大金を巻き上げ、それを狙う悪党に殺された。12歳の少年チャーリーは金を約束どおり届けようと決意する。時は19世紀。父の贖罪のため、少年は遙か南へと旅立つ。だがそのあとを父を殺した男たちが追う……。『音もなく少女は』『その犬の歩むところ』の名匠の新たなる感動作。(本書あらすじより)

これは大真面目に、真剣に言うんですが、『ひとり旅立つ少年よ』、まーーーーーーじで良かったです。好き。めっちゃ好き。
書く部分と書かない部分のバランス、塩梅が本当に上手いのです。何が起きたかを後で説明したり、しなかったり。登場人物のいわば「良い人」側の人たちは、主人公と関わり大変な目には合う……んですが、そこで現れる気高さ、高潔さに、そして彼らの強さが示される一瞬一瞬に、どうしようもなく心を奪われてしまうのです。

12歳の少年チャーリーは、父親と共に詐欺師としての人生を送っていた。しかし父親が詐欺で巻き上げた大金を狙われ殺されてしまったことをきっかけに、チャーリーは、その大金を善行のために届けることにする。一方、父親を殺した二人組も、金を求めて少年を追いかけていた。19世紀、黒人と白人の対立が深まる中で、チャーリーの孤独な旅が始まる……。

主人公である12歳の少年チャーリーは、特に序盤、出会う人たちから必ず何かしら「物」をもらっていきます。その経験から作られていく「チャーリー」の造形が、もう見事と言う他ないのです。全て無駄にならず、血となり肉となる……それが読者にはっきりと伝わるのは、やっぱりそこまでのエピソードの積み重ねの上手さなんでしょうねぇ。
そして、ロードノベルとしての完成度。白人の世界が主な前半→黒人と白人が混ざりあう病院以降という流れを、19世紀のニューヨーク→ミズーリの移動で表すの、まーじでロードノベルのアイデアとして天才的だと思います。チャーリーにとってもつらい道のりですが、追ってくる殺し屋二人組だって黒人なので、簡単な旅にはならないわけです。それを描けるというこのどんぴしゃな時代と舞台設定。

最初から大人びていて、度胸と勇気と罪悪感と恥じらいと、そして詐欺師の才能を持っているチャーリーは、時として異様なまでに巧みな安定感を見せ、時としてただの「少年」になります。チャーリーは詐欺師としての天才的な頭脳・演技力を持ちつつも、その詐欺師として様々な罪を犯してきた過去に苦しむのです。だって、12歳なんですよ、彼は。どうしたって、小説にいるような、タフで強い大人にはなれないんです。それでも、彼はもがきながら、そして殺し屋二人組から命を狙われながら、贖罪の旅へと出かけていくわけで。
この危なっかしい様子を違和感なく読者が見て取れるというのが良いんです。ファンタジックさとリアルさの絶妙なバランス。
だって、ラストのゴールシーンなんて、もうある種の奇跡じゃないですか。聖書の世界じゃないですか。でも、それがチャーリーという少年の全てだし、彼は出会いによりそうなったし、そして彼は出会った人間たちに影響を与えていったわけですよ。やっばくないですか、ねぇ。

というわけで、ガチめに傑作でした。新刊ベスト3は確実に入ります。これまで読んだテランの中でも、比べりゃいいってもんじゃないですが、『暴力の教義』『その犬の歩むところ』『神は銃弾』(読んだ順)よりも好き。
暴力描写(1850年代のアメリカの描き方がまた良いんだよ……)がありつつも、グロくないくらいのまた絶妙な描き方なので、とりあえず初テランだろうが何だろうが読んでみてください。超おすすめです。

原 題:A Child Went Forth (2018)
書 名:ひとり旅立つ少年よ
著 者:ボストン・テラン Boston Teran
訳 者:田口俊樹
出版社:文藝春秋
     文春文庫 テ-12-6
出版年:2019.08.10 1刷

評価★★★★★

『バッドボーイ』ジム・トンプスン

 - 2019.10.13 Sun
トンプスン,ジム
バッドボーイ
『バッドボーイ』ジム・トンプスン(文遊社)

豪放な“爺”の人生訓(レッスン)、詐欺師の友人、喧噪のベルボーイ生活――ノワールの鬼才が若き日々を綴った、抱腹絶倒の自伝的小説。
従兄弟と仕掛けた壮大ないたずら、ネブラスカの“爺”の型破りな教育、独学で博識の父が辿った転落……ユニークな家族に囲まれて育った幼少期から、新聞社の雑用係、喜劇俳優、ベルボーイ、油井労働者など、職を転々とする青年期までの波乱万丈の日々。 トンプスンの創作の原点であり必読の書。(本書あらすじより)

本作はミステリではありません。トンプスンの自伝的小説なのです……が、あまりにその人生が波乱万丈すぎて、小説より面白いというヤバさ。事実は小説より奇なり、とはよく言ったもんですね。
作家というのは別に経験していないことでも小説に書けるわけですが、経験の幅が広ければそれだけ書けるものは変わるわけで、そしてトンプスンの小説はトンプスンにしか書けないんだと言うことがよく分かりました。小説そのもののようなトンプスンの前半生が題材となっています。

ただの人生のエピソード集なのに、とにかくりありとあらゆるキャラクター(尖った爺から陽気な詐欺師まで)、事件(従兄弟との発明から犯罪まで)、職業(20世紀前半のアメリカ見本市)が描かれるのです。これがたかだか20数年間分の自伝だってのが信じられない……。
比較的純朴だったジェイムズ少年がひねくれていく様を見る、という教養小説として読んでももちろん面白いのですが、アメリカの発展の歴史をたどる風俗小説として読んでも面白いんですよね。ベルボーイ時代のエピソードが異様に楽しいので、はやく『深夜のベルボーイ』を読んでみたいなぁ。

文遊社トンプスンはこれで6冊目なわけですが、これまでの5冊の集大成的なところもある一冊。トンプスン好きならもちろん楽しめるでしょうが、おそらく誰が読んでも楽しめる自伝小説なのではないでしょうか。ぜひ続編の翻訳をお願いしたい……めっちゃ良いところで終わるんですよこの『バッドボーイ』って本は……トンプスンらしいけれどもさぁ。
ちなみに装丁も最高。表紙がいつもの文遊社トンプスンとまたパターンを変えています。カバーを外した写真もよく、個人的には表紙めくったあとの青い紙も好きです。

原 題:Bad Boy (1953)
書 名:バッドボーイ
著 者:ジム・トンプスン Jim Thompson
訳 者:土屋晃
出版社:文遊社
出版年:2019.08.01 初版

評価★★★★☆

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Author:ヨッシー
クリスティ、デクスター、グライムズ、ディヴァインが好きな、ヨッシーことTYこと吉井富房を名乗る遅読の社会人5年目が、日々読み散らかした海外ミステリ(古典と現代が半々くらい)を紹介する趣味のブログです。ブログ開始から11年になりました。ちなみにブログ名は、某テンドーのカラフル怪獣とは全く関係ありません。
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