『悔恨の日』発売

2018-02

『メルトン先生の犯罪学演習』ヘンリ・セシル - 2018.02.19 Mon

セシル,ヘンリイ
メルトン先生の犯罪学演習
『メルトン先生の犯罪学演習』ヘンリ・セシル(創元推理文庫)

法理論の世界的権威であるメルトン教授は、母校ケンブリッジ大学で講義を始めることになった。ところがその朝、頭を強打した教授の口をついて出る講義は、いかにして完全犯罪を遂行するかという突拍子もない名講義だった。たちまち、固苦しい法学演習教室は学生の群れで超満員! ユーモア法廷推理小説の異色作家セシルの会心作。(本書あらすじより)

いやぁ、悪くはないんですが……ってか、2話まで読んだ段階では最高だと思っていたんですが。
『法廷外裁判』などで知られるヘンリ・セシルの、連作短編集、のような作品です。頭を打ったせいで妙な話ばかり語るようになってしまったメルトン教授をめぐるドタバタ劇が繰り広げられる合間に、法律と犯罪絡みの小話をメルトン教授が語る……という構造。要するに1つ1つのお話は作中作というわけですね。『千夜一夜物語』的な。

それなりに面白いし、ちゃんと読ませます。ただ、そもそも1つ1つの短編がそれなり止まりなのがもったいないんです。これは時代の限界かもしれませんね。何と言っても我々はジャック・リッチー以後の人間なので……軽妙なオチにもっと上を求めてしまうの……。
特に、それなりに長めの「わな」という話が、全然面白くないのが残念。より法律絡みであった前半の作品の方が、面白いものが多かった気がします。

合間合間のメルトン先生冒険譚も、おかしくなってしまったメルトン教授とその教え子たちによる、大学内部でのゴタゴタ騒動、とかに終始すれば、もっと良かったかなぁと思うのです。エドマンド・クリスピンみたいな感じで。ただ、精神病院から脱出した後や、メルトンの教え子が話を創作し始めたところなどは、本筋が小話を挿入するためのシチュエーション/ストーリーでしかなく、急につまらなくなります。結局最後のオチ(一周戻るところではなく、強引なネタの方)につなげるのも、なんだかなぁという……英国だなぁ。

どうも、ある時期までの英国のほんわかユーモア小説は、例外もあるけどあんまり個人的にはハマれない気がします。『ボートの三人男』などもですが、55点くらいで終わっちゃう感じ。ゆるふわ過ぎて刺激が足りないのかも。
というわけで、ヘンリ・セシルはちゃんとした長編の方が、たぶん面白いのではないか、という予想です。まぁ、入手困難作が多いのですが……初期創元推理文庫のやつとかいつか入手したいなぁ。

原 題:Full Circle(1948)
書 名:メルトン先生の犯罪学演習
著 者:ヘンリ・セシル Henry Cecil
訳 者:大西尹明
出版社:東京創元社
     創元推理文庫 Mセ-2-1
出版年:1961.04.28 初版
     1997.07.11 23版

評価★★★☆☆
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『図書館島』ソフィア・サマター - 2018.02.01 Thu

サマター,ソフィア
図書館島
『図書館島』ソフィア・サマター(東京創元社)

文字を持たぬ辺境の島に生まれ、異国の師の導きで書物に耽溺して育った青年は、長じて憧れの帝都に旅立つ。だが航海中、不治の病の娘と出会ったために、彼の運命は一変する。巨大な王立図書館のある島に幽閉された彼は、書き記された〈文字〉を奉じる人々と語り伝える〈声〉を信じる人々の戦いに巻き込まれてゆく。書物と口伝、真実はどちらに宿るのか? デビュー長編にして世界幻想文学大賞など四冠制覇の傑作本格ファンタジイ。(本書あらすじより)

ぜえぜえ。いや、久々にしんどい読書でした。
とりあえず、今後読もうかと考えている方は、訳者あとがきのあらすじを読まれると良いです。かなり分かりやすくまとまっています。

そもそも、なぜこれを読もうと思ったのかというと、『図書館島』という邦題や表紙のせいなのですが、ここからイメージされるような話では全くありません。本がいっぱいある島!……というよりも、人間と書物や文字との関係を、ファンタジーというよりは、民俗学的に描いた作品。じっくり文章を追っていかないと読み進められない物語なのですが、個人的には設定や内容にそこまで引き込まれませんでした。だから、ただただキツイっていう。
主人公が初めて文字を知るシーンとか、最後の島で文字を伝えるシーンのような、文字の素晴らしさ、読書の驚異を描いた場面は好きなんですが……。メインとなる、〈石の司祭〉と神官たちの対立、「書き記された〈文字〉を奉じる人々と語り伝える〈声〉を信じる人々の戦い」が、正直なところ読んでいてピンとこないのです。正直、ストーリーを読者に見せようって感じじゃないんだよなぁ。

というわけで、うん、これは期待していたような話じゃなかったとかそういうことではなく、根本的に俺に向いていないファンタジーだったんだぜ(結論)。難しい。終わり。そういうこともあります。

原 題:A Stranger in Olondria(2013)
書 名:図書館島
著 者:ソフィア・サマター Sofia Samatar
訳 者:市田泉
出版社:東京創元社
     海外文学セレクション
出版年:2017.11.30 初版

評価★★☆☆☆

『エンジェル家の殺人』ロジャー・スカーレット - 2017.12.17 Sun

スカーレット,ロジャー
エンジェル家の殺人
『エンジェル家の殺人』ロジャー・スカーレット(創元推理文庫)

対角線を引いたように内部が二分され、年老いた双子の兄弟が、それぞれの家族を率いて暮らすエンジェル家。長生きした方に全財産を相続させるという亡き父の遺言の変更を、死期の迫った兄が弟にせまったとき、悲劇は始まった……。たくみなストーリー展開によって、二つの家族のあいだに起こる連続殺人を描く、密室ミステリの古典的名作!(本書あらすじより)

いやー、これはアレです、これは実に良い黄金時代本格です。
左右対称に区切られた家! 家を二つに分けているエレベーター! 仲の悪い双子の兄弟! ぐちゃぐちゃしている双子それぞれの子供たち! 問題ありすぎる遺言状! 遺言状を変更しようとして起きる殺人事件!と、これでもかとギミックが勢ぞろいで新本格も真っ青。金田一少年もかくや、という内容なのです。

とにかく、まず良いのが、オープニングから次々と明かされるエンジェル家の状況です。さっきも言いましたが、動機を生み出しまくりそうな遺言状、左右対称に2つに分かれた屋敷にそれぞれ住む双子の老人、恋愛関係のこじれた両家の息子・娘たち、2つの屋敷を分かつ中央のエレベーター、などなど、読者のテンションをぶち上げること間違いなしな要素がこれでもかと詰め込まれています。
そして、この不穏さですよね。常に誰か殺されそうな雰囲気が300ページずっと続いており、盛り上げ方が絶妙なのです。

実際に連続殺人が発生した後も、ピリピリした雰囲気は変わりません。読者の期待通り、エレベーター内でも、もちろん密室殺人が発生します。
トリックに意外性はないとはいえ、この状況から生み出させる何となく盲点だった動機や、犯人特定につながるある証拠の扱いが抜群に上手いです。特に、作中で発生する盗難事件は、目くらましとしてと決め手としても殺人へのプロットの落とし込み方にしても、見事という他ありません。また、それほどのネタでもない密室殺人は、不可能性を全面に出しつつも、謎解き前にざっくり解決してしまっているおかげで、最後まで変に引っ張っらず、がっかり感がありません。

全体的に、隙のなく完成度が高い良本格ミステリでしょう。21世紀の読者が約百年前の本格ミステリに求めたい要素がきちんと盛り込まれているため、今でも十分に読めるものになっているのだと思います。

原 題:Murder Among the Angells(1932)
書 名:エンジェル家の殺人
著 者:ロジャー・スカーレット Roger Scarlett
訳 者:大庭忠男
出版社:東京創元社
     創元推理文庫 Mス-3-1
出版年:1987.05.29 初版
     1990.09.14 4版

評価★★★★☆

『霧の島のかがり火』メアリー・スチュアート - 2017.10.29 Sun

スチュアート,メアリー
霧の島のかがり火
『霧の島のかがり火』メアリー・スチュアート(論創海外ミステリ)

ファッションモデルのジアネッタは休暇でスカイ島を訪れ、同じホテルには投宿する山好きな男性グラントと親しくなった。二週間前に島内の岩山で地元の娘が惨殺された事を知り戦慄するジアネッタだが、娘の死後も山での惨劇は続き、次々と登山者が殺されていく。やがて、姿なき殺人鬼の魔手はジアネッタの周辺にものび始める……。(本書あらすじより)

絵本やファンタジーの他に、ミステリも書いていたというメアリー・スチュアートの作品です。最近の論創お得意の、1950~1970年代未紹介本格ミステリ群ですね。いいぞもっとやれ。
ロマンス・サスペンス(ロマサス)に分類される、と解説にありますが、確かにこれは良いサスペンス……というかロマンス・サスペンス。何というか王道の面白さですが、島を舞台にした本格ミステリとしてのしっかりとした作りに加えミステリとしてのツボを押さえていることで、非常に満足できる作品となっています。

舞台は観光地・スカイ島。休暇で訪れたモデルのジアネッタは、ホテル内の妙な雰囲気に気付く。聞けば二週間前に、地元の娘が山で殺されていたというのだ。不穏な空気が漂う中、やがて第二、第三の殺人が発生し……。

犯人を目撃した瀕死の女性を守るシーンのまだるっこしさとか、犯人のミスディレクションとか、真犯人とか、もうベタ中のベタではあるのですが、登場人物の描き分けの上手さや本格ミステリとしての妙な切れ味のせいで意外と悪くありません。ってか良いです。
登場人物一覧に載っていない人も含めるとめちゃくちゃな人数が出てきますが、案外と混乱しないのは作者の上手さ故でしょう(正直言って主要登場人物ですら途中から空気みたいな人もいっぱいいますが、まぁそれはそれで)。序盤はじっくりスカイ島という舞台を描き、中盤にテンポ良く人を殺し、終盤は主人公が真犯人に狙われるサスペンスで盛り上げ、最後に男女がくっついて終わるわけですよ。完璧じゃないですか。

犯人決定の手がかりも好きですが、3人いた真ん中の人間が云々のロジックも良かったです。丁寧なミスディレクションなんかも含め、とにかく本格ミステリとしては悪くない完成度。まぁ、1956年のミステリでこの犯人の動機はさすがにどうかと思いますが……1920年代じゃあるまいし……ご丁寧に親族までたどりやがって……。

なんとなくですけど、クリスティーっぽさとディヴァインっぽさをほのかに感じられるのが、一番好感度高い理由かも。ぜひ今後も紹介が続いて欲しい作家です。『この荒々しい魔術』も探してみます(……あっこれ探すとないやつだ)。

原 題:Wildfire at Midnight(1956)
書 名:霧の島のかがり火
著 者:メアリー・スチュアート Mary Stewart
訳 者:木村浩美
出版社:論創社
     論創海外ミステリ 193
出版年:2017.08.30 初版

評価★★★★☆

『メグレ再出馬』ジョルジュ・シムノン - 2017.09.14 Thu

シムノン,ジョルジュ
メグレ再出馬
『メグレ再出馬』ジョルジュ・シムノン(メグレ警視シリーズ)

メグレの紹介で司法警察局にはいった夫人の甥のフィリップがへまをしでかした。重要参考人を張込み中、うまくはめられて、早まってその男を射殺したことにされたのだ。すでに引退してロワール河で閑居としているメグレは、甥に泣きつかれて、事件解決に乗りだす。麻薬事件にからんで、危険な手下を始末するために、ボスのカジョーが仕組んだ策略であることは間違いないが、今は何の権限もないメグレは、容疑者をしょっぴいて泥を吐かせるわけにもいかない。カジョーの一味が集まるカフェに陣どって、メグレは相手方の動静をさぐる……。(本書あらすじより)

いわゆる第一期完結作に当たります。
自分はこれ、非常に好きです。シリーズ最終作として書かれたものである以上、一期の中では明らかに異色作ですが、とはいえそのせいでリーダビリティは抜群だし、何より事件や構成自体は王道メグレでありつつ、引退したメグレという役回りを上手く活用している点に交換が持てます。

話はのっけから急展開。引退したメグレが、ヘマをしたせいで殺人容疑をかけられた刑事である甥を助けるために元刑事としてパリに舞い戻り、やくざの親分と対決する、という内容。
私人であるメグレが、警察官という地位を利用できない中でいかにして真犯人を追い詰めるかに苦心する様はまさしく私立探偵のそれ。かなりハードボイルド/私立探偵小説に近いのです。主人公の探偵の親戚が登場するというのもそれっぽいですよね(これもシリーズ的には珍しい)。メグレ最終作と言われても納得の展開が続きます。

逮捕もできない、刑事も使えない、メグレの証言も容疑者に違うと言われれば採用されない、という状況下で、いかにして誰もが犯人と分かっている真犯人カジョーを追い詰めるか?というのが終盤の焦点。何しろパリ司法警察局には、メグレの後釜アマディユー警視と、揉め事は避けたい局長がおり、彼らはメグレと対立してしまうのです(警察との対立も、ハードボイルドっぽい)。組織とそりの合わないメグレ、同僚とのにらみ合い、と言った要素はメグレものではほとんどないため、かなり新鮮に思えます。ちなみに元部下のリュカだけはめっちゃ協力してくれるんですよね……泣ける……。
一方パリのやくざの大元締めカジョーが大ボスである、というのが序盤からはっきり示されているあたりは王道メグレのパターン(『男の首』など)。お得意の神経戦に持ち込みつつ、人間研究家メグレがカジョーの性格を暴くことでラストが味わい深いものになっているのが見事です。メグレシリーズのラストの中でもかなり上位に来るのではないでしょうか。

メグレは結局復職するわけではないので、第二期以降のメグレはどうやって刑事に戻るのか、ちょっと気になるところではあります。異色作ながら王道で、かつメグレにしてはもたもたしてないので、意外とおすすめしやすいかも。
ちなみに、野中雁さんの訳も良かったです。「……」が今回非常に少なかったので、だいぶ読みやすくしているんじゃないかなと予想。

原 題:Maigret(1934)
書 名:メグレ再出馬
著 者:ジョルジュ・シムノン Georges Simenon
訳 者:野中雁
出版社:河出書房新社
     メグレ警視シリーズ 49
出版年:1980.03.21 初版

評価★★★★★

『お嬢さま学校にはふさわしくない死体』ロビン・スティーヴンス - 2017.08.06 Sun

スティーヴンス,ロビン
お嬢さま学校にはふさわしくない死体
『お嬢さま学校にはふさわしくない死体』ロビン・スティーヴンス(コージーブックス)

一九三〇年代英国、お嬢さまたちが通う厳格なディープディーン女子寄宿学校。転校生ヘイゼルと、学校一の人気者で頭脳明晰の美少女デイジーは、二人でひそかに探偵倶楽部を結成した。でも起きる事件といえば、他愛もない校内の盗難事件ばかり。そんなとき、ヘイゼルは誰もいない夕方の室内運動場で女性教諭の死体を発見! ところが人を連れて戻ってみると、どういうわけか死体は消えていた。探偵倶楽部はまたとない大事件に色めきたつ。ときに校則を破り、ときに寮母の目を盗んで、勝手知ったる校内を大捜査。嘘つきな教師たち、割られた窓ガラス、幽霊の噂―あまりにもこの学校には秘密が多すぎて!? 賢く可憐な少女探偵たちが繰り広げる、英国で人気白熱中のシリーズ第一弾!(本書あらすじより)

お嬢さま学校にはふさわしくない死体2
見てください、この訳者あとがきを。本書の作者とコリン・デクスターとのあれこれが書いてあります。これだけでもう読む価値があるってなもんじゃないですか。
というアバウトな理由で読み始めたのですが、これが案外掘り出し物の良コージー本格ミステリでした。思ったよりちゃんと本格ミステリしていて、何だこのやろう面白ぇじゃねぇか、という完敗の気分。

女子寄宿学校を舞台に、ホームズ役の美少女デイジーとワトスン役の香港からの転校生ヘイゼルが、死体なき教師殺人事件に挑みます。1934年当時のアジア系の扱いとかも、ちらっとだけどちゃんと描いているあたり、海外のYAはさすがです。

さて、主役のホームズ役デイジーなのですが、この子がまぁすごいのです。めちゃくちゃ頭良いのに女子学校で上手くやっていくために頭の良さを隠しお調子者を装い……くらいは普通にありそうな設定です。ところがデイジーちゃん、基本的に人の死を悼むとか感情を慮るみたいな能力がゼロなのです。マジでシャーロックかよ、みたいなサイコパス味があります。おまけに、「見て! これは地衣類よ。どこに生えているか、わたしはちゃんと知ってるわ。へんてこなオレンジ色をした菌類の一種なんだけど、オークショットの森のはずれでしか成長しないの。ここから、すくなくとも八十キロは離れてるところでしか、ね」って、お前はどこのホームズなんだいい加減にしろ。
ちなみにデイジーはミステリオタクでもあるのですが、舞台となる1934年当時の黄金時代のミステリを読む描写が多数登場します。本書ではクリスティ『邪悪の家』、アリンガム『ミステリー・マイル』、セイヤーズ『誰の死体?』、テイ『列のなかの男』を読んでいました。女性作家ばっかりだ。

海外のコージーらしく、ゆるふわ女学校だけで話は終わりません。先生たちの関係が出世や恋愛を巡って実はドロドロ……ぐらいは当たり前。まずデイジーとヘイゼルの関係がもうどう考えてもうまくいっていないのです(100%デイジーのせい)。このへんが、並のバディ物ではないというか、手抜きなく少女探偵を書いているなぁという感じで好印象(読んでいる分には不快だけど)。
どんでん返しぃ!みたいのはなくても、推理を試行錯誤しつつ、ダミー犯人を間違えて追い、ちゃんとそれなりの伏線を回収(現代海外ミステリ本格好きは、ちょっと伏線があるだけですぐに感心する)し、きちんと動機を提示する、そんな全然堅牢ではない本格ミステリ風な海外ミステリが私は好きなのです(伝われ)。意外な犯人を演出するためのミスディレクションもちゃんとやってるし。

というわけで、いやー良いじゃないですか。今年のダークホースとなりうるか。シリーズ2作目の翻訳も期待しています。
ところで人生初コージーブックスだったんですが、字の大きさとページのすっかすかっぷりに動揺しました。良いとか悪いとかではなく、何はともあれ動揺しました。こちらからは以上です。

原 題:Murder Most Unladylike(2014)
書 名:お嬢さま学校にはふさわしくない死体
著 者:ロビン・スティーヴンス Robin Stevens
訳 者:吉野山早苗
出版社:原書房
     コージーブックス ス2-1
出版年:2017.04.20 初版

評価★★★★☆

『13の秘密』ジョルジュ・シムノン - 2017.04.20 Thu

シムノン,ジョルジュ
13の秘密
『13の秘密』ジョルジュ・シムノン(創元推理文庫)

花の都パリは、犯罪の都でもある。『13の秘密』は、探偵趣味の主ルボルニュ青年が、新聞記事などを手掛かりにいながらにして十三の犯罪を解明する連作短編集。メグレばりの心理分析からルーフォック・オルメスさながらの奇想天外推理までとりこんだ、風変わりな安楽椅子探偵譚。併せて、引退間際のメグレ警部が運河の畔で不可解な殺人未遂の捜査にあたる長編『第一号水門』を収めた。(本書あらすじより)

久々の月イチメグレ。別シリーズの連作短編集と、メグレ物長編が収録されています。
あらすじは新版のものです。というのも、旧版の『13の秘密』には書名にも奥付けにもあらすじにもメグレ長編『第1号水門』が併録されていることが書いていないんですよね。目次にだけ。新版になって書名が『13の秘密/第1号水門』になったようですが、いやほんと正解です。
というわけで別々に感想を書きます。


『13の秘密』

瀬名秀明さんによるとシムノンの13シリーズ(タイトルに「13」を冠した、それぞれ別個の連作短編集)の最初で、素人探偵ジョゼフ・ルボルニュを主人公にしたものです。10ページほどのパズル的ショート・ミステリ集で、これがもうあなた、要するにそのまんま『隅の老人』なのであった(完)。
10ページほどの短編が延々と続き、内容はデュパン、ホームズそのまんまといった感じのパズル的安楽椅子探偵なのですが、ぶっちゃけキツいのです。何の新味もありません。メグレ短編はもっと面白いので、これはもう単純に小説として短すぎるのが敗因でしょう。

主人公ルボルニュは、やたらと高慢ちきで、死体を見たことはないと称するが新聞などで未解決の事件を見るとたちまち解決し予審判事に手紙を送りつけ、さらに友人である私(語り手)に新聞を押し付け「こんなのも解決できないの? バカなの?」とひたすら煽るような、いけ好かない素人探偵であります。
要するに完全に隅の老人で、最終エピソードでルボルニュの出自が語られるところも含めて完璧に隅の老人です(隅の老人と同じく独自調査はしているっぽいのもそう)。ただ図面なしではあまりフェアではないし、あったとしても正直クオリティはそれほどでもありません。ホームズのライヴァルたちには遠く及ばないでしょう。「三枚のレンブラント」はアイデア的にまぁまぁ面白いかなとは思うけど、全体的に打率は低め。
……と思っていたら、これは本当にパズルだったんですね。瀬名秀明さんによる連載「シムノンを読む」に詳しいですが、もともとこの作品は(雑誌、書籍共に)図版付きの謎解き小説だったようです。だから素人探偵ルボルニュも「図面を読むんだ!」と連呼するのですが、創元推理文庫版ではカットされているという、実にもったいない背景があったのでした。どうせならちゃんと図面をつけて、『2分間ミステリ』とか『5分間ミステリー』みたいにして売るべきだったかも。


『第1号水門』

こちらはメグレ長編。非常に良かったです。初期メグレの中では上位だと思います。
船主エミール・デュクローの殺害未遂で事件は幕を開けます。金持ちであるデュクローは家族との折り合いも悪く、加えていかにも怪しげなデュクローは終始メグレを翻弄し続けます。果たしてデュクローの狙いとは、そして事件の全貌とは?というお話。

相変わらず発端の謎は魅力的なのですが、今回は全体的に事件も派手。事故、殺人未遂、自殺、殺人と180ページの間絶え間なく死体が登場します。正直読了するまでメグレの某有名作品の変奏パターンだと言うことに気付かなかったくらい頭がさびていました(意外な犯人とか求めてはいけなかった、当たり前だ)。メグレが結構な金持ちである船主、エミール・デュクローと会話しているだけ(捜査してない)でこれだけの迫力が生まれているんだからすごいですよね。
また酒場、船、親子というお得意のテーマがかっちりはまっていて、最後の犯人とメグレの対決までよどみがありません。自主退職一週間前のメグレの心情と、犯人の動機というか犯行に至った背景が絶妙にかぶさっているのも上手いです。

221ページのメグレの独白がこの作品というかメグレシリーズを上手く表しているので引用します。
「あそこでは第一号水門が、大きな家が、巡視船が、居酒屋が、ちっぽけなダンスホールが、彼メグレを待ち受けている。芝居の書割りというより、もろもろの存在だの匂いだの人生だのが錯綜しあった重苦しい世界であり、メグレはそれを解きほごそうとしてるのだ。彼の扱う最後の事件がこれなのだ。」

いつも以上にメグレの心情が描かれていないせいで、ある種ハードボイルドっぽさも感じます。瀬名秀明さんによる「シムノンを読む」の解説が言い得て妙なので、読了済の方はぜひこちらも参照ください。

原 題:Les 13 mystères(1932)/ L'Écluse no 1(1933)
書 名:13の秘密
著 者:ジョルジュ・シムノン Georges Simenon
訳 者:大久保輝臣
出版社:東京創元社
     創元推理文庫 307(Mシ-1-2)
出版年:1963.08.16 1版
     1974.04.26 11版

評価 13の秘密★★☆☆☆
    第1号水門★★★★☆

『盗まれた指』S・A・ステーマン - 2017.03.09 Thu

ステーマン,S=A
盗まれた指
『盗まれた指』S・A・ステーマン(論創海外ミステリ)

トランブル城に住む伯父アンリ・ド・シャンクレイ、幼い頃に両親を亡くした娘クレール、美しい家政婦レイモン夫人、若い大男ジャン・アルマンタン。ベルギーの片田舎の古城で次々と起こる謎の死。フランス冒険小説大賞受賞作家によるゴシック・サスペンス恋愛ミステリ!!!(本書あらすじより)

平均月2冊のペースで刊行されている論創海外ミステリですが、11月末はなんと2冊ともフランス・ミステリだったのです。片やボアロー、片やステーマン(まぁステーマンはベルギーだけど)。よっしゃ来たぜと。ついに本格的にこっちにも手を出してくれたかと。シムノンとディドロで終わりじゃなかったんだなと。
とめっちゃ喜んどいてアレですが、『盗まれた指』は、び、微妙だわ……。トリックがどうとかフェアじゃないとかなら、まぁ先日読んだボアロー『震える石』も同じようなものなので構わないんですが、読んでいて単純に面白くないのがつらいです。

トランブル城である悲劇が発生(これはネタ的には面白いので一応伏せます)。伯父を訪ねて城を訪問していた娘クレールの運命と恋の行方はいかに。という本格ミステリ+ロマンス+サスペンス、みたいな内容です。

ステーマンは基本的にトリックメイカーなんですよね。詳しくは超気合いの入ったストラングル成田さんの解説を読んでいただければ良いのですが、要するにトリック一発ネタのクリスティー作品群にかなり近いのです(クリスティーは大ネタ一発トリックじゃない作品の方が多いですが)。過去読んだ『六死人』や『殺人者は21番地に住む』もそうでしたが、本作もまさにそのど真ん中。
問題は、その真相解明に至るまでが厳しいんですよ。大トリックを核として、あと読者の目をそらす要素を入れまくるというタイプのミステリって本来は好きなんですが、キャラクターの慌ただしい出入りやらやっすいロマンスやらとっちらかった捜査やらで全然頭に入ってきません。あんまり言いたくないけど訳もね……。探偵役であるマレイズ警部(ちなみに本書がシリーズ1作目にあたります)の活躍もイマイチだし、死体から指が切り落とされ持ち去られていた理由とか一切の期待を超えてこないし。ストラングル成田さんも若干褒め切れていないような……。メイントリック自体はそこまで悪くないんですが。

というわけで(単純に小説が上手くないんじゃね疑惑のある)ステーマンは大変です。一番有名な『六死人』も微妙なのですが、一方で『殺人者は21番地に住む』なんかはフランス・ミステリらしい傑作なので、振れ幅が大きいのかなぁ。読んでないけど『マネキン人形』も期待を上回らないと聞くし。『三人の中の一人』はかなり面白い怪作らしいけど、手に入りそうもないし。とりあえず手持ちのやつだけでも少しずつ読み進めようかな。

原 題:Le Doigt volé(1930)
書 名:盗まれた指
著 者:S・A・ステーマン S. A. Steeman
訳 者:鳥取絹子
出版社:論創社
     論創海外ミステリ 183
出版年:2016.11.30 初版

評価★★☆☆☆

『ネロ・ウルフの事件簿 アーチー・グッドウィン少佐編』レックス・スタウト - 2017.01.25 Wed

スタウト,レックス
ネロ・ウルフの事件簿 アーチー・グッドウィン少佐編
『ネロ・ウルフの事件簿 アーチー・グッドウィン少佐編』レックス・スタウト(論創海外ミステリ)

アーチー・グッドウィンは陸軍情報部の少佐だった? あのネロ・ウルフがダイエットに挑戦? 戦時色濃厚な四つの難事件を収めた「ネロ・ウルフの事件簿」第3弾!特別付録「ウルフとアーチーの肖像」も収録。(本書あらすじより)

しばらく3月まで更新ペースがゆっくり目になると思いますが、ご了承ください。悲しいことにミステリ読んでる場合じゃない……。別に忙しいわけではないので、本の感想以外の記事でも書けたらいいなぁ。
さて、論創海外ミステリから出ていたネロ・ウルフ中編集も、第3弾でひとまず終了です。いやー今回も良かったなぁ。3つの中で一番楽しめたかも。
アーチー・グッドウィンが軍隊に所属し、愛国心あふれるネロ・ウルフが無償で軍に協力していた戦時中が舞台の4編(最後だけアーチーは軍をやめた後ですが)。中編集のコンセプトとしてはかなり面白いと思います。初っ端の「死にそこねた死体」がベストでしょう。
これで論創ネロ・ウルフはひとまず終了のようですが、今後も長編など出ますように。頼むぜ論創社様。

「死にそこねた死体」Not Quite Dead Enough(1942)
シリーズファン必読の作品です。本短編集でも断トツ。
軍隊に入ったアーチー。ドイツ兵殺すべしと突如運動に目覚めジョギングに励み頭脳を停止したネロ・ウルフ。探偵をやめてしまったネロ・ウルフに推理をさせるべく、アーチーはたまたま出くわした死体に自分の髪の毛やら指紋やらをベタベタ残し、わざと逮捕され、「ネロ・ウルフの助手 逮捕される!」という新聞の見出しを作らせます。
当然ウルフは激怒して拘置所に駆けつけ、「アーチー、お前の目論見は分かってるぞ」とブチ切れながらもついに探偵に戻り、一瞬で犯人を見つけつつ「くだらん。アーチー。いろいろ欠点はあっても、きみは人を絞め殺すような男でも、愚か者でもない」って言う話なんです。やばくない?
いや、ちゃんとミステリとしても面白いんです。事件の構図の見事さも素晴らしいんです。けど何よりこのアーチーとウルフの関係が最高で最高で。アーチーが入隊し不在の間ジョギングに励むウルフがアーチーのセーターを無断で借りたので、セーターはぐだんぐだんに伸び、久々に探偵に戻ったウルフがスーツを着ると痩せてしまったのでスーツがぶかぶかになってしまうとかさ。もうただのキャラ萌えです。アーチーはあれだけ女好きなのに決まった相手がいなくて文句を言いつつも結局ネロ・ウルフの助手をやっているあたり萌えざるを得ないぞ。

「ブービー・トラップ」Booby Trap(1944)
軍内部での不審死、および手榴弾による爆死事件を、ネロ・ウルフが調査します。
ウルフが軍に積極的に協力している様子も興味深いのですが、何よりウルフが時折見せる非情さが全面に出ているのが印象に残ります。謎解きは、まぁ罠をしかけて終わりなので今回は特になし。

「急募、身代わり」Help Wanted, Male(1945)
命を狙われていると訴える男がウルフのもとに現れ、すげなく断られた後に本当に殺されます。続いてウルフにも同じ脅迫状が……。
古典的なトリックなのに、ネロ・ウルフがそっくりのデブの身代わりを用意する展開が面白すぎて気付けないという、ユーモア・ミステリのお手本のような作品。伏線のさりげなさにも感心しました。
一番楽しいのは、ウルフが脅迫される中、アーチーが自分は海外に戦いに行きたいのでワシントンにいる中将と交渉しに行くと宣言し、それを聞いたウルフがめちゃくちゃ不機嫌になって意地悪をし、アーチーが出発を遅らせようか聞くとさっさと行けと怒り、結局アーチーはウルフが心配で戻ってくるところなんですけど、伝わるかこれ。

「この世を去る前に」Before I Die(1947)
闇市の王に娘絡みの事件を持ち込まれ、ウルフたちはギャングの抗争に巻き込まれてしまいます。
犯人はパターン的に分かりやすいので、それよりも抗争をウルフ(とびびるアーチー)がいかに抜け出すのか?というウルフの機転が見どころ。謎解き要素は少ないですが、ネロ・ウルフらしい作品です。

「ウルフとアーチーの肖像」(1949.09.15)
作者スタウトによる、ネロ・ウルフとアーチー・グッドウィンのキャラクター設定です。


原 題:Nero Wolfe Vintage Detective Stories : The Cases of Major Archie Goodwin(1942~1947)
書 名:ネロ・ウルフの事件簿 アーチー・グッドウィン少佐編
著 者:レックス・スタウト Rex Stout
訳 者:鬼頭玲子
出版社:論創社
     論創海外ミステリ 182
出版年:2016.10.30 初版

評価★★★★☆

『霧の港のメグレ』ジョルジュ・シムノン - 2016.12.19 Mon

シムノン,ジョルジュ
霧の港のメグレ
『霧の港のメグレ』ジョルジュ・シムノン(メグレ警視シリーズ)

パリの雑踏で保護された記憶喪失の男。頭になまなましい傷痕のあるこの老人の身許は、彼の世話をしていた女中の申し出により、ノルマンディの小港ウィストルアムから6週間前に失踪したジョリス元船長と判明した。しかし失踪の理由も、頭の傷痕の説明もつかない。メグレは彼を連れてウィストルアムに向かうが、ジョリスは自宅にもどったその夜、何者かに毒殺される。霧にとざされたこの小港で、6週間前に何があったのか? そして、何ゆえジョリスは再度ねらわれたか? 陸の人間にたいして容易に口を開かない海の男たちを相手に、メグレは捜査を開始する……。(本書あらすじより)

出来るだけ発表順でメグレ警視シリーズを読んでいこうという月イチメグレ、今回はポケミス版もある『霧の港のメグレ』です。
今年も何冊か初期メグレを読んできましたが、相変わらずこのシリーズをどう評価するのか、言うなれば、他者から「メグレ警視ってどういう作品? 面白いの?」と聞かれた時にどう答えるのか、に対する結論が出ていません。まぁ心理描写が書けてる人情物だよ、みたいに言えちゃえば手っ取り早いのですが、そういう評価が今さらオススメの言葉としてふさわしいのか、っていうか人情物でも何でもないんじゃないか、みたいに考えるとそれはそれで難しいところです。
が、ミステリファンに対してオススメしようと考えた時に、そろそろ分かってきたこともあります。メグレ警視シリーズは基本的に純粋な本格ミステリとは言い難いのですが(それは間違いない)、毎回魅力的な謎を最初にガツンと提示してくることと、それを軸にしたホワットダニットの構成能力に関してはきちんと評価するべきだと思うのです。

今回も出だしは非常にはっきりしています。「頭を撃たれ致命的な傷を負った後に、何者かによってしっかりとした手術を受け無事助かった男が、記憶を失った状態でパリをさまよっていたのはなぜか?」という謎が開始1ページで提示されます。関係者の誰もが口を閉ざす中でメグレが真相にきちんと説明をつける、という流れが特に良く出来ていますね。メグレが事件を再構成しようと頭を絞る描写が多いので、謎解き要素も強めに感じられます。
また、初期メグレの中ではいつもより若干長め(といっても250ページだけど)で、登場人物もやや多めですが、そのさばき方が上手いのです。船長の家政婦、サン=ミッシェル号の船乗り3人、村長とその妻、あちこちに出没する謎の男、と無関係な人々がきちんと結びついていきます。村長などの上流階級の人々の書き方は『メグレを射った男』を思い起こさせますが、それプラス港の酒場をたむろする船乗りたちが多く登場します。実に多様な階級の人々を分け隔てなく描けるのはさすがですし、それに違和感なく接することのできるメグレ警視というキャラクターもお見事です。村長から「お前あんな低俗な連中のいる酒場に出入りしてるのか……」みたいなジト目で見られても平然としていられるのもメグレですし、ある程度事件が進んでくるとピリピリとした空気を出しあくまで刑事としてでしか船乗りたちと接しないのもメグレなのです。

まぁでも、初期メグレのベストかと言えばそうでもないかなぁ。メグレが労働者と交わる酒場の雰囲気をもっと押し進めた『三文酒場』とか、上流階級の中の真実を暴く過程を全面に出した異色作『メグレを射った男』の方が好きかも。とはいえ、いかにもメグレシリーズらしい事件と真相とその描き方という点では、初期メグレの中でも突出してまとまりのいい作品であることは間違いないでしょう。

さて、今年は初期作メグレ警視を7冊も読んだわけです(そういえば全作品訳者が違う)。月イチなのになぜ7冊なんだという疑問は置いておいて、やはり超高得点をつけたくなる作品があるわけではないですが、安定して60点以上くらいの出来であることは間違いありません。7冊読んだ中で、というよりここまで読んだ初期メグレの中では『三文酒場』がダントツかな。次点が『メグレと深夜の十字路』『メグレを射った男』でしょうか。手持ちの初期メグレがあと何作品かあるので、それを読み切ったらまた改めてランキングでも作りたいですね。
とはいえ、早く『モンマルトルのメグレ』を超える傑作に当たりたいのも事実。あと初期メグレはほとんどパリの外が舞台なんですが(今回も港町)、たまにはパリメグレを読みたいなぁ。また来年、頑張って積ん読を減らしましょう……あと28冊も積んでいるし……。

原 題:Le port des brumes(1932)
書 名:霧の港のメグレ
著 者:ジョルジュ・シムノン Georges Simenon
訳 者:飯田浩三
出版社:河出書房新社
     メグレ警視シリーズ 47
出版年:1980.02.15 初版

評価★★★★☆

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クリスティ、デクスター、グライムズ、ディヴァインが好きな、ヨッシーことTYこと吉井富房を名乗る遅読の新社会人が、日々読み散らかした海外ミステリ(古典と現代が半々くらい)を紹介する趣味のブログです。ブログ開始から7年になりました。ちなみにブログ名は、某テンドーのカラフル怪獣とは全く関係ありません。
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