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シャーロット・アームストロング名言2

2019-09

『ブルーバード、ブルーバード』アッティカ・ロック - 2019.03.07 Thu

ロック,アッティカ
ブルーバード、ブルーバード
『ブルーバード、ブルーバード』アッティカ・ロック(ハヤカワ・ミステリ)

テキサス州のハイウェイ沿いの田舎町で、ふたつの死体があいついで発見された。都会から訪れていた黒人男性弁護士と、地元の白人女性の遺体だ。停職処分中の黒人テキサス・レンジャー、ダレンは、FBIに所属する友人から、事件の周辺を探ってほしいと頼まれて現地に赴くが――。愛と憎悪、正義の在り方を卓越した力量で描き切り、現代アメリカの暗部をえぐる傑作ミステリ。アメリカ探偵作家クラブ賞最優秀長篇賞、英国推理作家協会賞スティール・ダガー賞、アンソニー賞最優秀長篇賞の三冠受賞作!(本書あらすじより)

アッティカ・ロック……『黒き水のうねり』(未読)だけ邦訳のある黒人女性作家ですね。エドガー賞を獲った本作は、人種差別を扱ったアメリカ南部物……ではあるのですが、読む前に想像していたものとはかなり違いました。おそらく大多数の人が想像するものよりは読みやすいのではないかと思います。

主人公ダレンは、テキサス州法執行官であるテキサス・レンジャー。田舎町で黒人男性、そして白人女性が殺された事件に、強引に首を突っ込んだダレンであったが、そこではお馴染みの、そして複雑な白人社会と黒人社会の対立があり……。

目立った大きな動きがほとんどない地味〜な捜査物。黒人である、主人公のテキサス・レンジャー(こういう法執行官がいることも初めて知った)と白人社会(保安官含む)との露骨な衝突から幕を開けます。が、こういった場面は、序盤はありますが中盤以降はほぼありません。21世紀のテキサス州では、黒人と白人は色々な意味で共存しているわけです。ですから、表立った分かりやすい対立ばかり起きるわけではありません。本作は、アメリカ南部における黒人と白人の水面下の対立と共存を、様々な形でじっくり描き出しているのです。

そして、その合間合間に挿入される回想シーンがめちゃくちゃ良いんですよ。数年前、さらには数十年前から続く、田舎町ならではの問題点が、回想によって徐々にあぶり出されていくのが非常に上手いのです。これは、人種という壁を背景とした、家族の、そして愛のミステリなんだなぁ……。
主人公ダレンを含め、誰一人完全な正しさは持っていないし、それぞれの正義も曖昧です。だからか、終わり方含めてすごくもやっとさせるのですが、でもこれはこれで超リアルな、現代のテキサスの姿なのではないかと思うわけです。

もったいないのは、ダレンが追い求める白人至上主義団体ABTの存在とか、ダレンのプライベートである妻や家族との関係の部分とかが、ストーリーの中では浮いて見えちゃうところ。要するに主人公関連のことが浮いているんです。ただ、本作が田舎町ラークに凝縮された「テキサスの物語」である以上、ダレン自身の物語も必要なのは分かるので……うーん難しい。これは続編(絶対ある)でもっと掘り下げて欲しいですね。

というわけで、現代ミステリらしいハードな物語でしたが、意外と読みやすいので、ちょっと気になるなぁという方はぜひ読んでみてはいかがでしょうか。濃厚、濃密な「家族の物語」を堪能できるはず。

原 題:Bluebird, Bluebird (2017)
書 名:ブルーバード、ブルーバード
著 者:アッティカ・ロック Attica Locke
訳 者:高山真由美
出版社:早川書房
     ハヤカワ・ミステリ 1938
出版年:2018.12.15 1刷

評価★★★★☆
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『ホテル・カリフォルニア』アラン・ラッセル - 2018.11.28 Wed

ラッセル,アラン
ホテル・カリフォルニア
『ホテル・カリフォルニア』アラン・ラッセル(集英社文庫)

サンディエゴの海岸に聳え建つ、客室数712を誇る豪華リゾートホテル「ホテル・カリフォルニア」。副総支配人のアム・コールフィールドは保安部長の兼任を仰せつかったが――ひとの集まるところには事件も起こる。下着泥棒、飛びおり騒ぎ、175人の同姓同名客の押し寄せた晩についに死体まで見つかって……かくしてアムは右往左往の毎日。素人ホテル・ディックのオフ・ビートな活躍。(本書あらすじより)

以前Twitterで、集英社文庫には知られざる名作がいっぱいありそう、誰か教えて、と呟いたところ、教えていただいた本です。
いやもう、めちゃくちゃ楽しかったです。超おすすめしたくなる、びっくりするくらい良い本です。誰かに無理やり渡したいレベル。古本屋さんで見かけたら、即購入すべし。

超高級ホテルの副支配人が、支配人不在の中、ホテル探偵としてありとあらゆる揉め事をホテル研修の女の子と解決して回る話。殺人2件、巨大ブラ盗難事件、疑わしい自殺、シェフの癇癪、175人の同姓同名、クレーマー夫妻、などなど、全450ページを通じて最初から最後まで事件が起き続けます。

さて、まず登場人物一覧の一部をご覧ください。
ホテル・カリフォルニア登場人物一覧
ね? もう最高でしょ?(有無を言わさない)

何か既視感あるなと思ったら、これ、ホテル版フロスト警部なんですよ。マレット不在の中、新人と一緒に街の事件を解決して回る、まさにフロスト警部そのものなんです。つまりはモジュラー型。従業員1000人と宿泊客750人を抱えるこの超高級ホテルは、一種の街みたいなもんなわけです。
起きる事件はキテレツなものばかり、登場人物もクセの強い変人ばかり、哲学専攻だった主人公のブラックユーモアも光りまくり。そんなユーモアまみれの展開の中に、ホテルで働く人たちや住人の悲哀やプライドがこそっと描かれていきます。面白くないわけがないでしょう。最高かよ。
ホテルのことは裏も表も知り尽くす主人公アムの、文句を言いつつもプロとしてひたすら対応を続けていく様が、まーたかっちょいいのですね。一方、冒頭からうっかり人を殺し、その後特に行く当てもなくうろつきまわっている殺人犯の情けなさ、所在なさげな様子も、まさに人間味あふれんばかりで、なぜだか妙に印象に残ります。オーバーなキャラの登場人物がはい回る横で、こういった人間臭い登場人物をさらっと混ぜ込んでしまう作者アラン・ラッセルさん、いい……。

このゴタゴタした話にどうオチをつけるのかと思ったら、これまたちょっぴり苦さの残るエンディングが素晴らしいんです。シリーズ2作目が訳されなかったのは、いやほんと、悲しいとしか言いようがありません。集英社さん、俺は読みたかったよ……(23年前に出た本に文句をつける悪い読者)。

というわけで、まだまだ埋もれた名作はある、ということです。気軽に読める、満足度120%の人情とユーモアあふれるミステリですので、興味がある方はぜひぜひ。

原 題:The Hotel Detective (1994)
書 名:ホテル・カリフォルニア
著 者:アラン・ラッセル Alan Russell
訳 者:日暮雅通
出版社:集英社
     集英社文庫 ラ-5-1
出版年:1995.08.25 1刷

評価★★★★★

『まちがえた番号 ストリッパーの死』ミッシェル・ルブラン - 2018.11.12 Mon

ルブラン,ミッシェル
まちがえた番号 ストリッパーの死
『まちがえた番号 ストリッパーの死』ミッシェル・ルブラン(創元推理文庫)

真夜中の三時、妻の留守中、アランの帰りを部屋の前で待ちわびていたのは、七年前に愛しながら別れた恋人のユゲットであった。しかし、楽しいはずの再会も束の間、彼は次々と起こる《不可解な事件》へと巻き込まれることになった。劇作家アランを主人公に、彼とかかわりのあった女性の身の上に起こる二つの怪事件「紙切れに書かれた謎の電話番号と一時預りの半券の裏に潜む殺人事件の謎」冒頭から波瀾に富む挿話や意外な出来事を複雑なプロットで描く異色作二作収録。(本書あらすじより)

表紙タイトルは『まちがえた番号』ですが、奥付を見ると『まちがえた番号 ストリッパーの死』とあるので、そのようにしています。『未亡人』などと同じく、創元推理文庫のミッシェル・ルブラン二作収録のひとつ。
ミッシェル・ルブラン、まだ3冊しか読んでいない中で言うならば、『殺人四重奏』だけは読んでほしいけど、あとはまぁ、別にいっかな、という結論になりつつあります。少なくとも、今回の出来は微妙かなぁ。

「まちがえた番号」「ストリッパーの死」は、共に劇作家アラン・ヴィネルが探偵役(という名の別に解決できない人)という、ルブランの中では比較的本格ミステリ寄りのものです。が、結局そこに期待してもしょうがないので、だったらサスペンスに全振りした作品の方が圧倒的に良いよねと思った次第。

「まちがえた番号」は、突如訪れてきたかつての恋人から頼まれ、男の家に電話するも、見知らぬ女、見知らぬ男が返事し、そこから殺人事件に巻き込まれてしまう、というもの。180ページしかないのに、ややこしすぎて頭がパンクしそうになります。いくつかネタ的には面白いところもありますが、ややこしくすることが目的みたいなプロットはちょっと気に入りません。

「ストリッパーの死」は、地方への旅行で何となく入ったストリップ・バーで出会った女性が、別れた後殺されていたことを知り、大金の絡む殺人事件に巻き込まれてしまう、というもの。結構純粋なフーダニットでそこは面白いのですが、結局サスペンス寄りになるせいで謎解き要素はほぼなく、中途半端なまま終わってしまったという印象です。

例えば、『殺人四重奏』なんかはどんでん返しを仕掛けまくった見事な作品ですし、『未亡人』収録の「未亡人」「罪への誘い」もまた、これでもかとどんでん返しを主軸とした良作だっただけに、やっぱりミッシェル・ルブランの得意なのは謎解きではなくこっちなんだろうな、と思います。

原 題:Faux numéros / La mort dans ses bagages (1956, 1959)
書 名:まちがえた番号 ストリッパーの死
著 者:ミッシェル・ルブラン Michel Lebrun
訳 者:鈴木豊
出版社:東京創元社
     創元推理文庫 432(Mル-3-4)
出版年:1973.04.13 初版

評価★★☆☆☆

『元年春之祭』陸秋槎 - 2018.10.18 Thu

陸秋槎
元年春之祭
『元年春之祭』陸秋槎(ハヤカワ・ミステリ)

前漢時代の中国。かつて国の祭祀を担った名家、観一族は、春の祭儀を準備していた。その折、当主の妹が何者かに殺されてしまう。しかも現場に通じる道には人の目があったというのに、その犯人はどこかに消えてしまったのだ。古礼の見聞を深めるため観家に滞在していた豪族の娘、於陵葵は、その才気で解決に挑む。連続する事件と、四年前の前当主一家惨殺との関係は?漢籍から宗教学まで、あらゆる知識を駆使した推理合戦の果てに少女は悲劇の全貌を見出す――気鋭の中国人作家が読者に挑戦する華文本格ミステリ。(本書あらすじより)

いろいろと忙しかったので、久々の更新です。今から10月末までは頑張りたいところ。
さて、新本格からモロに影響を受けていると思われるガチ本格の華文ミステリが、ついにポケミスから出る時代になりました。読者への挑戦ですよ、読者への挑戦。SF大作の劉慈欣『三位』の翻訳も早川書房から予告されたことですし、『13・67』以降、各出版社から華文ミステリがどんどん出る動きが続けばよいですね。
さて、感想なのですが……うーむ、難しい。どこを見るかで、大きく評価が分かれるかなと思いますが、一読の価値は大いにある作品ではないでしょうか。

舞台は前漢時代の中国……の田舎。地方の名士・観一族のもとに、中央の豪族の娘・葵が訪れる。明晰な頭脳と推理力を持つ葵を交えて宗教談義などに花が咲く中、観一族の当主の妹が不可能状況のもとで殺されてしまう。4年前の一家惨殺事件との関連は? 当主の娘・露申は、葵と共に殺人事件の真相を調べるが……。

冒頭から雪密室大量殺人、さらに衆人環視下の不可能犯罪、連続殺人事件、二度にわたる読者への挑戦と、これ本当にポケミスなの?と言いたくなるくらいのギミックもりもり本格ミステリです。大きな仕掛けやどんでん返しも特になく、黄金時代的な正攻法の本格、というのもまた一周まわって珍しいですね。さらに、前漢の、長安ではなく地方を舞台にしており、宗教・信仰、地方豪族の立ち位置なども描かれ、雰囲気もなかなか趣きがあります。

まず、本格ミステリとして評価した場合ですが……ここが一番、迷うところです。トリックなどは、正直言って手放しで褒められるものではないですし(雪密室も、衆人環視も、そう解決しちゃうかぁ……という残念なやつ)、二回挿入される読者への挑戦もあまり効果的とは思えません。ただ、舞台立てや、名家殺人事件というシチュエーションはかなり楽しいですし、推理談義や偽の真相、最後の明かし方などは結構好み。「本格ミステリ」という読み物として面白い、という感じです。あとあれか、ホワイダニットに目がない人はこういうの好きかも。
ただ、個人的にはストーリーラインの方を評価したいです。性格の合わない少女二人の捜査、現実を知り打ちのめされる主人公、来て、そして去っていく名探偵などなど。苦い結末も、実にちょうど良い具合というか。やや記号的な登場人物たちはあまり深く描かれておらず、テンポよく死にゆくのみですが、ある意味これが許されるのが「ザ・本格ミステリ」な構造なのかなと思います。

というわけで、『13・67』に続く、華文ミステリブームの火付け役になるかも、という作品でした。初期島田荘司推理小説賞のようなゴリゴリのどんでん返し中心のミステリよりも、強いて言えばより現代海外ミステリ的な作品の方が、いまの海外読みの間には広まりやすいのではないかな、と思うだけに、今回の『元年春之祭』が大きなきっかけになると良いですね。なんてったって、ポケミスなわけですから。

原 題:元年春之祭 (2016)
書 名:元年春之祭
著 者:陸秋槎 陆秋槎
訳 者:稲村文吾
出版社:早川書房
     ハヤカワ・ミステリ 1935
出版年:2018.09.15 1刷

評価★★★★☆

『虎の宴』リリー・ライト - 2018.08.24 Fri

ライト,リリー
虎の宴
『虎の宴』リリー・ライト(ハヤカワ・ミステリ)

コレクターで研究家の老ダニエルにチャンスがめぐってきた。盗掘者が偶然に発掘した、アステカ最後の皇帝の宝石で作られた美しいマスクを入手できそうなのだ。彼の代理でメキシコへ飛ぶのは、娘のアナ。だが入手直前、取引現場に乱入してきた暴漢がマスクを強奪してしまった。富豪コレクター、マローンの横槍だ。怒ったアナは奪回のため、秘かに彼の身辺に潜入する。いっぽう地元の麻薬王レイエスもまた、マスクを手に入れようと画策して……かくして執念と欲望まみれの壮絶な闘いの幕がここに切って落とされた! 混沌の地で繰り広げられる、争奪戦! 高く評価された新鋭、注目のデビュー作。(本書あらすじより)

発売前は、あらすじ見て超面白そうじゃん、ポケミスで久々のガッツリ冒険小説だぜ!と思っていたんですが。こんなのに時間取られたんだと思うと、だんだんイライラしてきました。うーん、マジで読む必要がなかったかも……。

メキシコを舞台に、アステカ帝国最後の皇帝のマスクをめぐり、アメリカ人収集家とその娘、麻薬王、盗掘屋、よく分からん現地の画家などが争い合う……のですが、とにかくお互いマスクを取り合っているだけで何にも話が深まりません。なんでこんなのに500ページもかかるんじゃ。
なんでかって、要するにサスペンス感がゼロだからなのです。サスペンス感がゼロというより、そもそもサスペンスじゃない、という方が近いかも。主人公である若い女性が、拳銃を突き付けられても、ぼんやりそれを見ているだけで、気付いたらマスクを持っていかれた、みたいな描写ですからね。

じゃあサスペンスじゃないなら何をやっているかというと、それぞれがメキシコというカオスな舞台で、ヤクに溺れたりワンナイトラブを狙ったりと、好き勝手やっているのです。これが、とりとめない(ラリってるほどでもない)文体で、だらっだら語られます。主人公アナのキャラクターとか、どこまで作者がちゃんと掘り下げたいのか分かんないぞ……。
やってることはギャング物に近いんでしょうが、それほどカッチリした話作りをしていないので、どうしてもエンタメ的には弱い作品なのです(あらすじの「執念と欲望まみれの壮絶な闘いの幕がここに切って落とされた!」に騙されてはいけません)。そういう意味では、作者がアメリカ人とはいえ、南米物の独特の雰囲気に似ていなくはないかも。『ネルーダ事件』とか。

というわけで、『老いたる詐欺師』に続いて、今年はポケミスの爆弾をよく引くなぁ……。新刊ポケミスは12冊中6冊は読もう、というのが毎年の目標なので、まぁこれも修行だと思って頑張ります。まさに修行だよ、いやほんと。

原 題:Dancing with the Tiger (2016)
書 名:虎の宴
著 者:リリー・ライト Lili Wright
訳 者:真崎義博
出版社:早川書房
     ハヤカワ・ミステリ 1932
出版年:2018.06.15 1刷

評価★★☆☆☆

『日曜の午後はミステリ作家とお茶を』ロバート・ロプレスティ - 2018.07.08 Sun

ロプレスティ,ロバート
日曜の午後はミステリ作家とお茶を
『日曜の午後はミステリ作家とお茶を』ロバート・ロプレスティ(創元推理文庫)

「事件を解決するのは警察だ。ぼくは話をつくるだけ」そう宣言しているミステリ作家のシャンクス。しかし実際は、彼はいくつもの謎や事件に遭遇し、推理を披露して見事解決に導いているのだ。取材を受けているときに犯罪の発生を見抜いたり、『マルタの鷹』初版本盗難事件に挑んだり、講演を依頼された大学で殺人事件に巻き込まれたり……。図書館司書の著者が贈る連作短編集!(本書あらすじより)

「シャンクス、昼食につきあう」 Shanks at Lunch (2003)
「シャンクスはバーにいる」 Shanks at the Bar (2014)
「シャンクス、ハリウッドに行く」 Shanks Goes Hollywood (2005)
「シャンクス、強盗にあう」 Shanks Gets Mugged (2005)
「シャンクス、物色してまわる」 Shanks on the Prowl (2006)
「シャンクス、殺される」 Shanks Gets Killed (2009)
「シャンクスの手口」 Shanks on Misdirection (2009)
「シャンクスの怪談」 Shanks' Ghost Story (2014)
「シャンクスの牝馬」 Shanks' Mare (2014)
「シャンクスの記憶」 Shanks for the Memory (2014)
「シャンクス、スピーチをする」 Shanks Commences (2012)
「シャンクス、タクシーに乗る」 Shanks' Ride (2013)
「シャンクスは電話を切らない」 Shanks Holds the Line (2014)
「シャンクス、悪党になる」 Shanks Goes Rogue (2016)

今年一番の話題作になりつつあるような短編集。確かに現代でこういうミステリ短編集は貴重です。良いものを読んだ、という感じ。
どれも20ページほどの短編で、長くても40ページくらい、短いものだと6ページしかありません。寝る前に1編だけ読むような、気軽で、軽く捻りもある、軽妙なミステリ短編集なのです。『黒後家蜘蛛の会』とか、『快盗ルビイ・マーチンスン』とか、ジャック・リッチーとかを思い起こさせます。最近はこの手の短編集はなかなか訳されないので……(という訳者の思いは、後書き参照)。

ミステリ作家シャンクスの出くわした、ちょっとした事件からちょっとしない事件まで、を描いた14作品が収録されています。ほとんどの作品が《アルフレッド・ヒッチコック・ミステリ・マガジン》に掲載されたもので、それら9編に未発表作品4作を加えた形で、本国で『Shanks on Crime』として2014年に発表されています。日本版は、これに最新作「シャンクス、悪党になる」を付け加えたもの。

ミステリ作家シャンクスによる作家あるあるネタが、思ったより豊富に散りばめられているのが効果的で、程よいユーモアとなり、楽しく読めるのかなと思います。極力血なまぐさい犯罪を排した中で、謎解きのシチュエーションを設けようとする作者のがんばりがすごい……。作者自身が、この手の気軽な作品って良いよね!という気持ちで書いているのがこのシャンクス・シリーズのようです。だから、三回連続で雑誌掲載を断られたあげく、泣く泣くシャンクスを殺人と遭遇させざるを得なかった作者の気持ちを考えると……うぅむ、作家はつらいぜ。

良い意味で全部70点くらいですが、特に印象に残ったのは、多重解決の趣もある「シャンクスはバーにいる」、安楽椅子探偵ものの「シャンクス、タクシーに乗る」あたり。比較的長めの「シャンクス、スピーチをする」も面白かったので、中編、長編もいける作家なのかもしれません。
がっつり本格ミステリ寄りのものから、ツイストを楽しむもの、日常の謎、コン・ゲーム風までテンコ盛りですので、何か好きな作品が見つかるのではないでしょうか。各作品の後の、作者による一言コメント(黒後家蜘蛛風)と合わせて、ぜひどうぞ。

原 題:Shanks on Crime and the Short Story Shanks Goes Rogue (2003~2014)
書 名:日曜の午後はミステリ作家とお茶を
著 者:ロバート・ロプレスティ Robert Lopresti
訳 者:高山真由美
出版社:東京創元社
     創元推理文庫 Mロ-10-1
出版年:2018.05.11 初版

評価★★★★☆

『スパイたちの遺産』ジョン・ル・カレ - 2018.07.01 Sun

ル・カレ,ジョン
スパイたちの遺産
『スパイたちの遺産』ジョン・ル・カレ(早川書房)

去年の11月に、『寒い国から帰ってきたスパイ』『ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ』の続編であるル・カレの新作が早川書房から出ました。そのために、わざわざ『ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ』を読んだわけですよ。準備万端、いざ『スパイたちの遺産』です。
普通に面白かったのですが、なんか読み終わった後もやもやするんですよ。ちょっと考えたら、理由が分かりました。続編を読んでいるつもりだったのに、続編じゃなくてスピンオフだったからなのです。上手く伝わらないと思いますが、たぶんそういうことなんだぜ。
以下の感想は、ネタバレはありませんが、『寒い国から帰ってきたスパイ』を未読の方は避けた方がいいと思われます(本書のあらすじからしてそう)。『寒い国』は名作ですので、出来ればそちらを読んでからご覧ください。

〔公式本書あらすじ〕スマイリーの愛弟子として幾多の諜報戦を戦ってきたピーター・ギラムは、老齢となり、フランスの片田舎で引退生活を送っていた。ある日、彼は英国情報部から呼び出され、警くべきことを知らされる。冷戦のさなか、“ウィンドフォール”作戦の任務についていた英国情報部員アレック・リーマスは、その恋人エリザベスとともに、ベルリンの壁で東ドイツ側に射殺された。そのリーマスの息子とエリザベスの娘が、親の死亡した原因は英国情報部にあるとして訴訟を起こそうとしているというのだ。ギラムとスマイリーの責任も問う構えだという。現情報部は“ウィンドフォール”作戦について調べようとしたが、資料は消えていた。スマイリーの行方も杳として知れない。厳しい追及を受け、ギラムはやむなく隠した資料を引き渡すが……。やがて明かされる衝撃の事実とは? そして、訴訟の行方は? 魅惑的な設定で描く『寒い国から帰ってきたスパイ』『ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ』の続篇!(本書あらすじより)

長い。要約します。
主人公はピーター・ギラム。伝説のスパイであるジョージ・スマイリーの弟子です。とうに引退した彼のもとに、英国情報部からの呼び出しが。冷戦中、ギラムとスマイリーが中心となって行った作戦に対して、冷戦中に死亡したスパイ、アレック・リーマスと恋人エリザベスの遺族が訴訟を起こそうとしているというのです。聞き取りの中で、ギラムは過去の作戦を回想していくのですが……。

ル・カレなので、相変わらず読みにくいのです。が、54年も前の傑作を、視点と時代を変えて描き直し、それが実際上手くいっているというのはそれだけですごいんですよね。86歳のはずなんですけどね、ル・カレさん。
でもですね、『寒い国』のあらすじが頭から抜けていたので、昨日 Wikipedia でチェックし直しましたが、もうこれ、ル・カレが読みにくいとかじゃないんですよ。『寒い国〜』の内容が頭に入っていない人は、はなから相手にしてないのです(しかしその潔いまでの半世紀ごしのスピンオフっぷりが良い)。なお、『ティンカー』で判明する英国情報部の裏切り者の名前も普通に出てくるので、そちらもネタバレ注意。

冷戦後、現代のピーター・ギラムが、半世紀前の『寒い国』の事件に関して訴訟を起こされる、という導入は、冷戦後のスパイのあり方をル・カレ自身が見つめ直す、というわけで面白いとは思います。しかしさっきも書いた通り、あくまで『寒い国』の話を、視点と時代を変えて描き直す、というのが本書のメイン。この訴訟云々は、最終的に雑な処理をされるのです。だから、あぁ続編じゃないんだな、と思った次第。
だからどっちかと言うと、回想の形で描かれる『寒い国』前日譚(ここに、オリジナルの、いつもの冷戦期のスパイ小説がある)であり、別視点の『寒い国』なのです。実はこんな意外な出来事が背景に?!みたいな話ですらありませんし、ポスト冷戦期ならではのスパイ小説、みたいな冒頭でありながら、そんな話でもありません。

うーんなんでしょうね、やっぱり消化不良なのかなぁ。続編ではないということを押さえておけば、きちんと楽しめると思いますが、単体のスパイ小説として評価するとどうしても厳しいのかな、という感想です。

原 題:A Legacy of Spies (2017)
書 名:スパイたちの遺産
著 者:ジョン・ル・カレ John le Carré
訳 者:加賀山卓朗
出版社:早川書房
出版年:2017.11.25 初版

評価★★★☆☆

『ロウフィールド館の惨劇』ルース・レンデル - 2018.01.03 Wed

レンデル,ルース
ロウフィールド館の惨劇
『ロウフィールド館の惨劇』ルース・レンデル(角川文庫)

ユーニス・パーチマンがカヴァデイル家の一家四人を惨殺したのは、たしかに彼女が“文字が読めなかった”からである。ユーニスは有能な召使だった。家事万端完璧にこなし、広壮なロウフィールド館をチリひとつなく磨きあげた。ただ、何事にも彼女は無感動だったが……。その沈黙の裏でユーニスは死ぬほど怯えていたのだ、自分の秘密が暴露されることを。一家の”善意”が、ついにその秘密をあばいた時、すべての歯車が惨劇に向けて回転をはじめた……。(本書あらすじより)

今年初読書ではなく、去年の12月8日に読んだ本です。感想書いていないやつがあと4冊あるんです……すみません……。
さて、泣く子も黙る名作、『ロウフィールド館の惨劇』をついに読んだわけです。英国二大現代本格女流作家の一人であるレンデル(もう一人はP・D・ジェイムズ)は、一応2作ほど読んだことがあり、最近ポケミスから出た『街への鍵』などはめっちゃ楽しめたのですが……。
結論から言うと、『ロウフィールド館』、間違いなく名作ですが、容赦のなさと読者もろとも殴り倒すかのような英国味あふれる皮肉がもうぐぇぇって感じでつらかった……これは苦手な方の英国ミステリじゃ……。

文盲(本文中の言葉)であり、かつ人間に対する温かみのある感情が一切ない女性ユーニス・パーチマンが、ロウフィールド館で働き、一家全員を惨殺するまでの物語を描く……という、ありそうでなかなかない趣向の作品です。ガチでやった『ゼロ時間へ』とも言えますが、ガチでやるとまぁつらいのなんのって。

犯人と結末が明かされているだけに、倒叙のようでもあります。また、HIBK(もし知ってさえいれば)派っぽく頻繁に挿入される、「この時○○していなかったら、彼らが死ぬことはなかっただろう」とか、「これが最後になるとは、思いもしなかったのである」とかが、またこう、つらいっていう。
何が恐ろしいって、一家惨殺の共犯である狂信者ジョーンは確実に狂人だけど、主人公ユーニス・パーチマンは最初から最後まで一切変わっていない、というところなんです。些細なところから人間が壊れていく様を描く、とかそんな生っちょろい話ではなく、そもそも犯人はそういう人間である、というどうしようもなさ。
おまけに、作者は(ユーニスに対する)読者の共感を得ようとはしておらず、むしろ読者に居心地の悪さと不快感をメキメキ押し付けてくるんですよね。文盲であるユーニスはかわいそう、とか全然そういう気持ちになりません。根本的にユーニスがやばい人間だ、としか思えないのです。だから、めちゃくちゃ読みやすいし、短いし、あっさり目の書き方なのにもかかわらず、破壊力がすごいのです。
例えば、殺されるカヴァデイル一家が、スノッブ極まりない不快さがあるとか、善意の押し売りが腹立たしいひとりよがりな上流階級だとか、そういう書き方の作品ならまだありそうですけど、そうでもないんですよね。ちょっとはそういう面もありますが、カヴァデイル家の面々はただの善良な人々でしかないんです。そこにユーニス・パーチマンが来てしまったせいで、全員死ぬことになってしまった……というあたり、もはや不条理小説に近い気さえします。

ということで、これはさすがに好きにはなれないなぁ……。以前読んだレンデル(ヴァイン)だと、『引き攣る肉』なんかもめちゃつらい方のサスペンスで、あんまり合わなかったんですが、もっと『街への鍵』みたいな健康的な(?)サスペンスのレンデルを読みたいです。

原 題:A Judgement In Stone(1977)
書 名:ロウフィールド館の惨劇
著 者:ルース・レンデル Ruth Rendell
訳 者:小尾芙佐
出版社:角川書店
     角川文庫 赤541-5
出版年:1984.06.25 初版

評価★★★☆☆

『ジャック・グラス伝-宇宙的殺人者-』アダム・ロバーツ - 2017.12.02 Sat

ロバーツ,アダム
ジャック・グラス伝-宇宙的殺人者-
『ジャック・グラス伝-宇宙的殺人者-』アダム・ロバーツ(新☆ハヤカワ・SF・シリーズ)

遥か未来の太陽系、人類はウラノフ一族を頂点とする厳しい“階層”制度に組み込まれた。貧困と圧政にあえぐ市民の前に登場したのが、無法の父にして革命的扇動者――宇宙的殺人者、ジャック・グラスだった。彼の行くところには、つねに解決不可能な謎があった。脱出することができない宇宙の片隅にある監獄惑星、地球の重力下では持ち上げることができない凶器、どこにも弾丸が見当たらない凄まじい威力の銃撃……。哀れな囚人やミステリマニアの令嬢、太陽系一の警察官を巻き込みながら展開する、解けない謎の先にあるものとは? 注目の英SF作家が贈る、謎と冒険に満ちたSFミステリ。英国SF協会賞/ジョン・W・キャンベル記念賞受賞作。(本書あらすじより)

なかなか評判が良かったので気にはなっていたのですが、千葉読書会の課題本、ということで手に取りました。銀背を新刊で買うの初めてだな……。
読了直後は、正直そこまでもないかな、と思っていたのです。なにかもっと、どでかいサプライズが最後にあればいいのにとか、SFミステリって説明されて理解も納得もするんだけど、どうやって驚けばいいのか分からないだとか、要するに自分の中であまりはじけなかったのです。が、よくよく考えると、ここまで真っ向から「黄金時代風本格ミステリ」を意識して「SFミステリ」をやっているということが、そもそもすごいよなぁと。SFミステリ史に名を残す作品ではないでしょうか。

ジャック・グラスは宇宙中で名の知られた革命家・テロリスト。彼の関わった3つの事件では、それぞれ不可能状況としか言いようのないものが登場します。脱獄ミステリ、密室殺人……果たして各事件の真相とは、そしてジャック・グラスの目的とは?

冒頭に読者への挑戦がある通り、フェアな本格ミステリが大いに意識された、SFミステリ連作短編集です。第1話は犯罪小説風で、脱出方法のない刑務所惑星からの脱走の謎。第2話は出入りのない建物内での殺人。第3話は犯人のいない状況での射殺事件です。
いずれもSF的な方法での解決が提示されますが、きちんと伏線が提示されているのが見事。まぁ1話なんかは、伏線張ってあるのはすごいけど、いくらなんでも……みたいな真相ですが、2話なんて叙述トリック風(言っても大丈夫なはず)で面白いですよね。2話後半の論文の結びつきなんかも良いですし、3話は、まぁ苦笑しかないのですが、やっぱりフェアなのがまた律儀。

ところで、最近、ようやくSFの読み方が分かってきたような気がします。つまり、あれですよ、なんかよく分からない機関だとか道具だとか用語だとかは、背景と雰囲気づくりのために直接関係なくても大量投下されてくるので、いちいち引っかからないで無視して読めってことなんですよね!(たぶん) 自分の中のセンス・オブ・ワンダーの感覚器が根本的に機能していないので、そういう要素は無視しちゃった方が話を楽しめるような気がします。
で、そのSF的なストーリー面なのですが、2話後半から急展開、いつの間にやら少女探偵とジャック・グラスの物語に発展します。この少女探偵が、しっかりと成長する話として2~3話が描かれていたのが好印象。宇宙全体を崩壊させかねないアイテムを登場させるという、サスペンス的な意味でもSF的な意味でも大ネタを入れている割に、結構あっさりめに終わってしまうのは、作者が少女探偵とジャック・グラスの物語の方に関心があったからではないでしょうか……特に、ラストの例の急展開なんか考えると(笑)

ここまで描くなら、ウラノフとか、その手の大きな組織を「書かずに済ませる」のではなく、色々と見せて欲しかったと思ってしまうのですが、訳者の内田さんによると、まぁそういう作者のようですし、シリーズも書かない人のようなので、「好きな要素をぶち込みまくって好きに終わらせる」タイプなんでしょう。これでもか!とエンタメに振り切った良作だと思いますので、SFミステリ好きはぜひぜひ。

原 題:Jack Glass: A Golden Age Story(2012)
書 名:ジャック・グラス伝-宇宙的殺人者-
著 者:アダム・ロバーツ Adam Roberts
訳 者:内田昌之
出版社:早川書房
     新☆ハヤカワ・SF・シリーズ 5034
出版年:2017.08.25 1刷

評価★★★★☆

『死者はふたたび』アメリア・レイノルズ・ロング - 2017.11.24 Fri

ロング,アメリア・レイノルズ
死者はふたたび
『死者はふたたび』アメリア・レイノルズ・ロング(論争海外ミステリ)

未亡人のリンダから「溺死した夫、ブルースの名前を名乗る男が現れたので調査してほしい」と依頼された私立探偵のダウェンボートは、ブルースを名乗る人物が宿泊する〈クレイモア・ホテル〉を訪れるが、突如、リンダは依頼の取り消しを申し出た。釈然としないダウェンボートだが、リンダの主治医キンケイドは彼に調査の続行を依頼する。ホテルに滞在しながら調査を進めるダウェンボートは、ブルースがウェイトレスに浮気し、財産の半分を彼女に譲るという遺書も遺していた事を突き止めた。本格的な調査を始めようとした矢先、ダウェンボートは何者かに殴られて気を失い、その間に重要人物であるウェイトレスは殺されてしまう。(本書あらすじより)

アメリカB級ペーパーバック作家であり、『誰もがポオを読んでいた』という衝撃的な邦題作で先頃日本デビューしたアメリア・レイノルズ・ロングですが、早くも2作目が登場しました。『誰ポオ』も良かったけど、『誰ポオ』をぜひ超えてほしいなぁ……と思って読んでいたら、全然雰囲気が違うじゃないですか。それにしても、うーむ、いろいろな意味でこの作者の限界も見えてしまった感があります。

主人公は私立探偵ダウェンポート。彼の一人称により、話が進行します。というわけで、文字通りのハードボイルドであり、全然ユーモアっ気がありません。B級作家のくせに、作風が案外広いぞ。
事故で水死したと思われていた俳優が、2ヶ月ぶりに街に舞い戻ります。彼は本物か、それともそっくりの代役か?……という謎から始まるハードボイルド風謎解きミステリ。発端の謎自体は面白いし、テンポよく人も死ぬので、結構読ませます。

ただ、頑張ってはいるけど、作者の狙いがやや見えすぎるのが難点。一番もったいないのは、核となるトリックがまず思いつきそうなものなのに、読んでいて作中人物の誰も思いつかない……つまり真相じゃん、って読者が気付いてしまうところかなぁ。それと、この作者は『誰ポオ』もそうでしたが、電話の謎が好きすぎですね(全部簡単ってのもどうかと思うけど)。解説も何だか褒め切れてないぞ。

というわけで、たぶんそこそこスマートに仕上がっている作品だとは思うのですが、このくらいの完成度なのであれば、見立てゴリゴリ、出来は微妙、だけど安っぽさが前面に出ていてわちゃわちゃが楽しい、な『誰もがポオを読んでいた』の方が総合点は上でしょう(邦題で40点くらい加点しているとは言え)。今後はどの系統の作品が紹介されるのか、気になるところです。


原 題:The Corpse Came Back(1949)
書 名:死者はふたたび
著 者:アメリア・レイノルズ・ロング Amelia Reynolds Long
訳 者:友田葉子
出版社:論創社
     論創海外ミステリ 194
出版年:2017.09.30 初版

評価★★★☆☆

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Author:ヨッシー
クリスティ、デクスター、グライムズ、ディヴァインが好きな、ヨッシーことTYこと吉井富房を名乗る遅読の社会人3年目が、日々読み散らかした海外ミステリ(古典と現代が半々くらい)を紹介する趣味のブログです。ブログ開始から9年になりました。ちなみにブログ名は、某テンドーのカラフル怪獣とは全く関係ありません。
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