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シャーロット・アームストロング名言2

2020-04

『魔力』トニイ・ヒラーマン

 - 2020.03.04 Wed
ヒラーマン,トニイ
魔力
『魔力』トニイ・ヒラーマン(ミステリアス・プレス文庫)

インディアン保留地で、3件の殺人と警官殺害未遂事件が連続して起こった。何のつながりも見えない4つの事件を結ぶものはナヴァホ族の呪いなのか? 呪術を嫌悪するリープホーン警部補と呪術師をめざすチー巡査——対照的な生き方をする2人のインディアン警官の活躍を描き、全米の熱い注目を集めるベストセラー作家の人気シリーズ。アンソニー賞受賞作。(本書あらすじより)

ヒラーマンを読むのは3作目ですが、ジム・チー巡査が登場する作品を読むのは初。で、読み終わって思うのですが、やっぱ『魔力』は面白かったなぁとじわじわ感じています。『祟り』はまぁちょっと微妙なところもあるので置いとくにしても、『死者の舞踏場』よりも面白かったんじゃないでしょうか(読んだのが6年以上前なのであやふやですけど)。

リープホーン警部補が今回捜査するのが、連続ナヴァホ殺人事件。明らかに面識のない三人の殺人に繋がりがないかと探っていたところ、今度は警官殺害未遂事件が発生。リープホーンは被害者であるジム・チー巡査に捜査協力を求め、真相を探り出そうとするが……。

ナヴァホ・本格ミステリとしての完成度がエグいんですよ。「魔法使い」「呪い」と言ったナヴァホの文化・風習が違和感なく真相に絡んでいて、かつそこにナヴァホでありながら呪術に否定的なリープホーン警部補(ベテラン)と比較的肯定的なチー巡査(若手)を配置しているため、異文化の説明と展開がめちゃうまいのです。
これまで別シリーズであったリープホーンとチーの初共演……となる作品でもあるのですが、この二人の全く仲良くならなそうな関係もすごく良いですよね。別にバディ物ではないので、二人ともバラバラに捜査し、たまに別部署の上司と部下として会話するくらいの関係。それぞれ優秀な二人が、着実に真相に近付いていく感じが捜査小説としても大変面白いです。

そもそもこのシリーズは「ナヴァホ・インディアン」という親しみのない世界を描いているため、スラスラ読めるものではない……という印象でしたが、今作は警官が銃撃されたり、ダブル主人公であることが上手く生かされていたりするせいで、割と読みやすくなっているのもグッド。ナヴァホと白人の対比、文化の違いなどが、説明臭くなく、小難しくもなく、そして物珍しさを押し付ける感じもなく、自然に説明されていきます。

そしてまた本格ミステリとしても謎解きが超楽しいんです。ミッシング・リンクがとにかくなかなか解けないのですが、真相がバチッとはまった瞬間の気持ちよさが見事。真相のある部分が巧妙なので、真犯人が分かりづらくなっているんですが、仕組みが分かった途端に全貌がちゃんと見えるというこの絶妙さ。
その真相がちゃんとナヴァホ絡みで、しかもそこまでの説明が丁寧だから、複雑な事件で、かつ読者が不案内な文化がベースになっていようが、すっと受け入れられてしまうんですよね。上手い。ただただ上手い。SFミステリ作家は参考にしてほしい……。

全く派手さはありませんが、単純に良い作品なのでおすすめです。そりゃアンソニー賞も取ります。このシリーズ、ちゃんと読み続けていきたいなー。

原 題:Skinwalkers (1986)
書 名:魔力
著 者:トニイ・ヒラーマン Tony Hillerman
訳 者:大庭忠男
出版社:早川書房
     ミステリアス・プレス文庫 22
出版年:1990.03.15 初版
     1992.12.31 3版

評価★★★★☆
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『見習い警官殺し(上下)』レイフ・GW・ペーション

 - 2020.03.02 Mon
ペーション,レイフ・GW
見習い警官殺し 上 見習い警官殺し 下
『見習い警官殺し(上下)』レイフ・GW・ペーション(創元推理文庫)

被害者は、母親のマンションの部屋に滞在していた警察大学の女子学生。強姦されたうえ絞殺されていた。県警本部長は腕利き揃いの国家犯罪捜査局の殺人捜査特別班に応援を要請する。そこで派遣されたのは少々規格外のベックストレーム警部率いる捜査チーム。現地に入った彼らは早速捜査を開始する。CWA賞・ガラスの鍵賞など5冠に輝く『許されざる者』の著者の最新シリーズ。(本書上巻あらすじより)

ごめんなさい、今回は悪口多めです。いやもうさぁ、こんなに楽しみにしてたのにさぁ。
2018年に出たレイフ・GW・ペーション『許されざる者』は、それはそれは素晴らしい傑作でした。個人的2018年新刊ベスト1。引退した老元警官ヨハンソンが、怒涛の勢いで仲間を集めて犯人を追い求める、超絶カックイイ作品なのです。
一方今作は、ベックストレーム警部を主人公とする別シリーズ。これがまぁ、めちゃめちゃ歪なミステリなのです。地方で起きた警官見習いの女性殺人事件を解決するため、国家犯罪捜査局からベックストレーム警部をはじめとする一団が派遣され、県警と協力して事件解決を目指す……という話なのですが。

前半は「捜査」の面白さをあえて(?)描かず、ドーヴァーとフロストを混ぜ合わせたかのようなベックストレーム警部の活躍(笑)が描かれます。きちんとした真っ当な捜査を行わず、被害者に残されていた犯人のDNAを見つけ出すべく、ローラー作戦的に地域の全住民のDNAを採取しようと無茶苦茶をやりまくるベックストレーム警部の大活躍、というわけ。実はベックストレームがそこまで超無能というわけでもないのですが、彼の不快さで読ませようとしていることを考えると、まぁコメディとかユーモアミステリと言っていいような作品です。
後半はそのベックストレームの迷活躍のネタも切れ(たわけではないだろうけどこっちもいい加減飽きているので)、それ以外の刑事たちが打って変わって生き生きとし始めます。前半はベックストレーム視点のせいで無能っぽかった人たちも、後半になると急に有能になってきたり、とか。警察小説なのでもちろん色々な刑事が同時並行的に活躍していくわけですが、それにしても後半はベックストレーム視点が大きく減り、あれ主人公変わった?ってなくらい読み味が変わっています(っていうか主人公が変わります)。

後半は後半でこれぞ警察小説!なストーリーなので面白いですし、『許されざる者』の主人公ヨハンソンが思わぬ形で出演してめっちゃ良いところをさらっていくのもやっぱり楽しいは楽しいと思います(だからこそ上下巻の長さがピンと来ないわけですが。こんな長さいる?)。ところが、ラストの展開がどうにも納得がいかなくて……。
内容が良い、悪い、ではないのです。まず、ただのお笑いミステリだったはずのところに急に社会派要素がクローズアップされるラストとか、序盤からずっとどんでん返しがいかにもありそうだっのに全くなかったところとか、そういう雑な構成がすごく気持ち悪いのです。っていうか、まさに「雑なミステリ」ですよ、これは。

ただ、これはこれで、なんなそういう読み味の作品なのかなぁと、まぁ思えなくはないかもしれません(終盤の蛇足感すごかったけども)。でも一番納得がいかないのは、このベックストレーム警部が「シリーズ」になってしまったことなんですよ。そのせいで、前半と後半でベックストレーム警部の扱いに落差がこれだけあるのに、ちゃんと落ちきらないんです。すげぇもやっとします。読者がどれだけベックストレーム警部を嫌おうが、所詮こういう終わり方なんだぜ、と作者が読者にもやっと思わせたいのかな。これが公務員である警察のリアルなんだと言われればそりゃそうでしょうが、DNAを採取しまくる警察のアホ捜査を風刺していた癖に、急にリアルに冷められても……感はあります。

訳者後書きによると次もベックストレーム警部シリーズを訳すとのことですが、悪いけどもうこの警部に興味がわかないんだよなぁ。ヨハンソンシリーズ出してくださいよ……どういう事情かは分からないけどそっちを読みたいんだよ……。

原 題:Linda - som i Lindamordet (2005)
書 名:見習い警官殺し(上下)
著 者:レイフ・GW・ペーション Leif GW Persson
訳 者:久山葉子
出版社:東京創元社
     創元推理文庫 Mヘ-19-2, 3
出版年:2020.01.24 初版

評価★★☆☆☆

『ある死刑囚のファイル』ライオネル・ホワイト

 - 2020.02.11 Tue
ホワイト,ライオネル
ある死刑囚のファイル
『ある死刑囚のファイル』ライオネル・ホワイト(角川文庫)

終わり方が憂鬱になるとか奇妙な味とか言われていて、いやそういう作風か?すんげぇベーシックな犯罪小説じゃね?と思って読んでいたんですが、なるほどそういうことかー。オチだけ見ると、確かに異色作家短篇集味がありますし、オチありきの作品ではあると思います。

弁護士のハワードは、隣人の仲睦まじいメリーウェザー夫妻の妻アンから、自分を殺す企てがあったという相談を受ける。警察にも夫にも相談できないうちに、やがてアンの夫チャールズの車のトランクから死体が見つかり、チャールズは警察に身柄を拘束されてしまう。事務弁護士ではあるものの、ハワードは隣人夫妻のためと思ってリチャードのために弁護を引き受けるが……。

事件を調べていくうちに隣人夫妻の実情が次第にあらわになっていく、という展開で、比較的ベーシックなクライム・ノベルのように見えます。登場人物も、あらすじに書いたこの3人と、あとは刑事くらい。序盤、主人公である弁護士ハワードもメリーウェザー夫妻も事態を重要視していなくて、どうせすぐ釈放されるっしょ、みたいなノリでずっといるのが見ていて腹立つっちゃあ立ちます。

でもこのままだと割とありきたりだし、最後どうひねるのかなぁ、タイトルに死刑囚って入っちゃってるもんなぁ、と思いつつ、真相が明らかにならないままラストへ。いやーなるほどなぁ……。
逮捕されたチャールズが死刑になりそうなのにもかかわらず終始何も語ろうとしないのはなぜなのか、真犯人が誰なのか、とかはこの際メインではないのです。読み終わって印象に残るのは、やはりこの何とも言えない後味の悪さ。ぶっちゃけ格別ひねったことをしているわけでもないんですが(メリーウェザー夫妻の行動にはやや納得がいかない)、オチの付け方としては完璧ではないでしょうか。

ちなみに表紙が2パターンあるみたいですが、自分の持ってるのは怖くない方です。怖い方……めっちゃ怖いな。

原 題:The Merriweather File (1959)
書 名:ある死刑囚のファイル
著 者:ライオネル・ホワイト Lionel White
訳 者:青木日出夫
出版社:角川書店
     角川文庫 赤516
出版年:1970.09.30 初版
     1971.01.30 2版

評価★★★☆☆

『ブラックネルの殺人理論』ウォラス・ヒルディック

 - 2020.01.20 Mon
ヒルディック,ウォラス
ブラックネルの殺人理論
『ブラックネルの殺人理論』ウォラス・ヒルディック(海外ベストセラー・シリーズ)

殺してやりたい人間は世の中にいっぱいいる。その欲求を抑えこんで実行に移さないだけのことだ。だがその結果生じた心理的抑制が、様々のマイナス効果を及ぼすことは当然だ。それならば、内心の欲求に忠実に、憎む相手を殺してしまったらどうか。効果は逆のはずだ――。「私はこの理論を実践してみる。それも決して発覚しない完璧な殺人法で……」
夫、ロナルド・ブラックネルの日記を盗み読んだパットは驚いた。こんなことを考えるなんて、あの人は異常だ。憑かれたように彼女は読んだ。日記は続く。 「殺人対象は憎悪する当の人物でなくともよい。社会に害をなす、唾棄すべき人物を選べばよい。殺人によって得られる効果は同じなのだから。それに被害者と私を結びつけられる心配もない……」
そしていよいよ〔実験1〕の方法と結果の詳細な記述。パットは信じなかった。だがページを繰ると――そこには新聞の切り抜きが。日記の記述とぴったり一致する謎の殺人を報ずる記事であった! さらに第2、第3の実験の結果も……。夫は狂っているのだ、きっと。だがもしそうでなかったらどうなるのか……。(本書あらすじより)

先日読んだ『絶体絶命』は、かつて日下三蔵氏が翻訳ミステリー大賞シンジケートで文庫化しなかった埋もれた傑作(ポケミス対象外)として紹介した作品だと言いましたが、全部で日下氏は5作品紹介しているのです。で、『絶体絶命』が面白かった以上、他もイケるんじゃないか?と思うじゃないですか。
というわけで、買っておいた『ブラックネルの殺人理論』を読んでみました。作者が、自分の大好きなマガーク探偵団シリーズの作者と同一人物であると聞いて、絶対読んでみたい!と思っていたやつなのですが……ぐぬぬ……面白い……さすがマガーク少年探偵団シリーズの作者、大人向けの作品も侮れない……。

アメリカに移住してきたイギリス人のブラックネル夫妻。妻のパットは田舎町特有の噂話などにうんざりしていたが、ある日、夫の出張中に地下室からとんでもないノートを見つけてしまう。それは、夫が着々とつけてきた無差別殺人の記録だった……。

夫のノートを見つけてしまった妻が、夫は実際には犯していない殺人という妄想に取り憑かれているに違いないと思い、自分でも日記を書きつつ、夫のノートを写していく、という形式。夫と妻のノートが交互に語られていきますが、この手記形式がめちゃめちゃ上手いんです。
片や、くだけて話し言葉丸出しの妻の日記、片や、自分の精神安定には殺人が欠かせないという理論の証明のため殺人を計画する夫の論文調の記録、と文体が全然違うのです。妻から見た日常面は妻の日記で、夫側の行動は夫の記録で、とそれぞれの内容をはっきり分けることで、過去の出来事が上手く説明されているのです。
殺人を通して、性格的に強気で男らしくなっていく夫。夫はあくまでニュース記事を見て自分がやったと思い込んでいるだけだと考える妻。一刻も早く夫を病院に連れて行き、夫の日記を医師に見せねば……と焦る妻。こう書くとありきたりっぽいのに、ここからの持って行き方と終わらせ方が上手いんだよなぁ。

基本的にミステリとしてのネタは小粒ですが、この日記部分がとにかく面白いし、オチもいかにもイギリス!な感じで皮肉が効いていて良かったです。270ページ、とにかく安心して読めるクオリティのサスペンスとしておすすめです。見かけたら買って損はしないはず。
ちなみにですが、ウォラス・ヒルディック(E・W・ヒルディック)の邦訳には、みんな大好きマガーク少年探偵団シリーズの他に、講談社から幽霊探偵団シリーズ(全5冊)が出ていたことを知ってしまいました。欲しい……いやでも、児童書沼とかキツいからやめてくれ……読みたいから探すけど……。

原 題:Bracknell's Law (1975)
書 名:ブラックネルの殺人理論
著 者:ウォラス・ヒルディック Wallace Hildick
訳 者:広瀬順弘
出版社:角川書店
     海外ベストセラー・シリーズ
出版年:1978.02.28 初版

評価★★★★☆

『国会議事堂の死体』スタンリー・ハイランド

 - 2020.01.04 Sat
ハイランド,スタンリー
国会議事堂の死体
『国会議事堂の死体』スタンリー・ハイランド(世界探偵小説全集)

英国国会議事堂の時計塔、ビッグベンの改修工事中、壁の中からミイラ化した死体が発見された。後頭部を打ち砕かれ、着衣等から100年前のものと推定されたこの死体をめぐって検屍裁判が開かれたが、事件に興味を感じた若手議員ブライは調査委員会を組織し、謎の解明に乗りだした。やがて少しずつ集まりだしたデータから、19世紀の国会議事堂建設をめぐる秘話と、激しい愛憎の物語が次第に明らかにされていく。個性豊かな国会議員の面々が推理の饗宴を繰り広げる「時の娘」風の歴史推理の前半から、後半にいたって物語は思わぬ展開を見せはじめる。読み巧者フランシス・アイルズがただ一言、「真の傑作」と評した50年代の知られざる名作。(本書あらすじより)

今まで読んだ中でも断トツで読者に不親切な小説。わっかりにくいし、読みにくい。というわけで、決してオススメしようとは思わないのですが……なんかね、最後の方には、嫌いになれない自分がいました。なぜだ。
中盤までは、とにかく読みにくいわ分かりにくいわ場面転換がめちゃくちゃだわキャラクターの区別がつかないわ(これは最後までか)、とにかくキッツい小説だったのに、最終的にはなんかまぁ面白かった気がしないこともないんだよなぁ。『時の娘』+『毒入りチョコレート事件』という感じでしょうか……と思いつつ読んでいたら、解説でフランシス・アイルズ絶賛!ということを知り笑いました。そりゃあんたは好きでしょうよ。

国会議事堂でミイラ化した死体が発見される。おそらく100年前に殺された男のものであろうということで、やる気のない警察に代わって、国会議員たちが独自の委員会を結成し、殺人事件の調査を行う……という発端。

ミイラの手がかりとなりそうな、謎の絵エフレナーテの手がかりが華々しく登場する割に説明と結びつけが超下手だったり、1850年代の事件であろうと検討をつけるのはいいとして、国会議事堂の歴史を絡めないと調査が進まないからってこれでもかと建物やら議員やら制度やらの説明があったり。とにかく説明くさくて分かりにくい小説。そのくせ、主要登場人物の描き分けを全然ちゃんとしてくれないので、最後まで区別もつかないし……。
国会議員という、いかにも探偵仕事向きではなさそうな方々が、(出世のため)素人探偵遊びに興じ、100年前の事件を暴く……という前半、というか3分の2は、めちゃくちゃつまらないということもないにしても、歴史ミステリ的なワクワク感には欠けます。複数探偵ものとしてちゃんと謎解きをやってはいるんですが、たぶんこれ見せ方が悪いんですよね。はっきり言って、説明と展開はド下手です。ザ・アマチュアミステリ。

……ところがです、この謎解きにハマりかけてきたところで、急に物語の調子が変わるんです。これはやられました。油断していたとしか言いようがありません。前半と切り離されるわけでもないし(まぁ手がかりは怒涛の後出しで、前半と結びつけ切れてない感はありますが)、さらに真犯人も上手く持ってこれてるし(これも誰?感は否めないけど)、オチも皮肉がきいてるし。くっそー、こういうの好きだなぁ。

アマチュアミステリオタクっぽさがちゃんと形になって良かったね、という作品なんです。要はあれですよ、『赤い右手』のような、国書刊行会世界探偵小説全集っぽい、ってことですよ(意味不明)。通向けの本格ミステリとして、気になる方は手に取ってみても……まぁ損はしない、はず。

原 題:Who Goes Hang? (1958)
書 名:国会議事堂の死体
著 者:スタンリー・ハイランド Stanley Hyland
訳 者:小林晋
出版社:国書刊行会
     世界探偵小説全集 35
出版年:2000.01.20 初版

評価★★★★☆

『陸軍士官学校の死』ルイス・ベイヤード

 - 2020.01.02 Thu
ベイヤード,ルイス
陸軍士官学校の死 上 陸軍士官学校の死 下
『陸軍士官学校の死 上下』ルイス・ベイヤード(創元推理文庫)

引退した名警官ガス・ランダーは、ウエストポイント陸軍士官学校のセアー校長に呼び出され、内密に処理したい事件の捜査を依頼される。同校の士官候補生の首吊り死体から、何者かが心臓をくり抜き持ち去ったというのだ。捜査の過程でランダーは、ひとりの年若い協力者を得る。士官候補生一年の彼は青白い顔の夢想家で、名をエドガー・アラン・ポオといった――青年時代の文豪ポオを探偵役に迎えた、詩情豊かな傑作謎解きミステリ。(本書上巻あらすじより)

あけましておめでとうございます。本年もブログ、ヨッシーワールドをよろしくお願いします。
このタイミングで2019年のベスト10を発表したいところなのですが、諸事情により、あと一週間くらい先にさせてください。ちょっとね、今は無理ですね……。というわけで、今日は普通に11月に読んだ本の感想です(はよ書け)。

さて『陸軍士官学校の死』。この本が出て話題になっていた2010年、まだ自分は大学に入っていなくて、つまり新刊を読んでいなかったわけです。「なんか面白いらしい」くらいには聞いていたのでとりあえず買っておいたら、そのまま8年くらい積んでしまっていた、という。
そしていざ読んでみると、めちゃめちゃ良かったのでした。しかし、これほどの作品が当時のこのミス8位か……今ならもっとカササギ的な扱いを受けるだろうに……。

1830年代、イギリス。引退した警官であるランダーは、近隣にある陸軍士官学校から内密に呼ばれる。学校内で自殺と思われる首つり死体が見つかり、さらに死後、死体から心臓が抜かれていたというのだ。ランダーは、陸軍士官学校の士官候補生、個性的でぶっ飛んだポオ青年を助手にし、捜査を始めることにするが……。

まず、何と言っても読みやすさ。1830年代のアメリカ陸軍士官学校を舞台にした上下巻のミステリ……うーん面倒臭そう、と思いきや、事件が起き、引退した名刑事による捜査がなされ、手記やら手紙やらを織り交ぜつつ、とにかくテンポよく読ませてくるので、単純に読み物としてべらぼうに面白いのです。ゴシックっぽすぎないおかげかも。すごく現代風なんですよ。

そして、「若き日のポオが登場する……でも別にポオに何の感情もないんだよなぁ」みたいなそこのあなた、何の問題もありません。読んでみて意外だったのですが、探偵役はあくまで引退した刑事ランダーであり、ポオは調子こいて恋愛しがちな助手役に過ぎないのです。単に、キャラの濃いポオという若者の出る小説、という扱いで何の問題もありません(詳しければ色々なネタも楽しめるんでしょうが)。
もちろん、主人公ランダーもホームズ的な推理能力の持ち主であり、名探偵役として十分。あと、想像力がたくましい人は、ランダーとポオの関係にBL要素を見出しましょう。こっちも描写が絶妙で良いんだよな……。

謎解きは、19世紀的というかホームズ的というか、いわゆる純フーダニット的なものではありません(まぁポオだしね)。ただ、自殺に見せかけた首吊り死体、から抜き取られた心臓など、インパクトのある事件が続くため、謎解き物としてもちゃんと評価できる作品だと思います(そして、実はこれだけじゃない……という部分があり、そこもまた良し)。
実際問題謎解き物としてかなり楽しい趣向が凝らされているので、本格ミステリ好きであれば一読の価値はあり。ただの冒険小説風ミステリと思っちゃいけません。

割と有名な作品なので今さら読んでテンション上げているのもちょっと恥ずかしいのですが、これは今さらだろうが読んで正解。気軽に手に取って欲しい、すごく現代的なオススメ歴史ミステリです。

原 題:The Pale Blue Eye (2006)
書 名:陸軍士官学校の死 上下
著 者:ルイス・ベイヤード Louis Bayard
訳 者:山田蘭
出版社:東京創元社
     創元推理文庫 Mヘ-14-1,2
出版年:2010.07.16 初版

評価★★★★☆

『死体が転がりこんできた』ブレット・ハリデイ

 - 2019.12.22 Sun
ハリデイ,ブレット
死体が転がりこんできた
『死体が転がりこんできた』ブレット・ハリデイ(ハヤカワ・ミステリ文庫)

マイク・シェーンの事務所に血だるまの男が転がりこんできた。男はマイクのかつての友人ジムで、胸に弾丸をくらっていた。話す間もなくこと切れたジムの手には謎の紙片が握られていた。折も折、そこへ依頼人が現れた。ヘレンと名乗るその女は、昔ジムと組み離婚斡旋で稼いでいたという。驚くべきことに女の用件は、脱獄中の夫を殺してくれという殺人の依頼だった! 紙片に残る謎の文字、そしてジムとヘレンの出現の奇妙な符合は? マイアミの赤毛探偵シェーンは、友人の弔い合戦に立ち上がった! 好評のハードボイルド・シリーズ第二弾。(本書あらすじより)

かつて『37の短篇』で読んだブレット・ハリデイの「死刑前夜」が好きすぎて、んで買って、そのまま7年間放置していた作品。開始4ページでさっそく死体が転がりこんできたのですが、悲しいことに開始4ページでもうつまらなそう感があるという……。
うむむむむ。軽ハードボイルドって、今でも楽しめるものとキツいものに分かれるのだと思いますが、この作品に関してはがっつり後者であると言わざるを得ません。もうね、かなり厳しい。最初から最後までずっと厳しくて、割としんどかったです。

私立探偵シェーンの事務所に突如飛び込んできた男がそのまま死んでしまった。かつて私立探偵仲間だった男の死体を抱えたシェーンのもとに、夫殺害を依頼する女性が訪れる。果たしてシェーンが巻き込まれた事件の全貌とは?

とにかく、依頼人の女性クレアと、シェーンの妻であり探偵事務所の協力者であるフィリスがウザいのです。1942年という発表年を考慮しても、女性の描き方が無能すぎ。また戦時中の作品であることもあり、愛国心やらスパイやらが絡んだり絡まなかったりする部分も、悪い意味でややアメリカ色が強すぎ、という感じ。
事件自体も、複数の人間が物を取り合う系のごたごたが、ただごたこたしていて複雑なだけ。おまけにシェーンが有能というよりは強引さで捜査を進めているので、どうしても印象が悪くなります。最後の真相に驚かなかったとは言いませんが、それにしたってもっと上手く事件を見せられなかったかなぁ……。

色々感想を漁った感じ、どうも妻フィリスと死別してしまった後のシェーンの方がキャラクターが良さそうな気がするので、今度読むならむしろ中後期作でしょうか。同時代のアメリカだと、レックス・スタウトやE・S・ガードナー、クレイグ・ライスやフランク・グルーバーなんかがいるわけですが、それらと比べるとどうしても格落ち感は否めないかな、と思います。

原 題:The Corpse Came Calling (1942)
書 名:死体が転がりこんできた
著 者:ブレット・ハリデイ Brett Halliday
訳 者:平井イサク
出版社:早川書房
     ハヤカワ・ミステリ文庫 65-2
出版年:1981.06.30 1刷

評価★★☆☆☆

『メインテーマは殺人』アンソニー・ホロヴィッツ

 - 2019.12.14 Sat
ホロヴィッツ,アンソニー
メインテーマは殺人
『メインテーマは殺人』アンソニー・ホロヴィッツ(創元推理文庫)

自らの葬儀の手配をしたまさにその日、資産家の老婦人は絞殺された。彼女は、自分が殺されると知っていたのか? 作家のわたし、ホロヴィッツはドラマの脚本執筆で知りあった元刑事ホーソーンから、この奇妙な事件を捜査する自分を本にしないかと誘われる……。自らをワトスン役に配した、謎解きの魅力全開の犯人当てミステリ! 7冠制覇の『カササギ殺人事件』に匹敵する傑作!(本書あらすじより)

去年、『カササギ殺人事件』で一世を風靡した、アンソニー・ホロヴィッツの作品。今年もどうやらランキングを席巻しそうな感じですが……どうもあんまりはまらない。
いっろいろ考えた結果、たぶんこれは構造・構成の上手さ・面白さで感心するべき本なんだと思います。『カササギ』下巻と同じで、読んでいてそこまで面白くない(面白さとして評価すべき部分の面白さが自分には分からない)ところが、はまらなかった理由なのかなぁ、などというどうでもいい結論になりました。つらい。

主人公は作家アンソニー・ホロヴィッツ本人。元刑事ホーソーンから、現在事件を手掛けている自分と共に行動し、俺のことを本にしてほしいと頼まれる。失礼で無礼で傲慢な男ホーソーンに付き従い、いやいや調べ始めたホロヴィッツの前に現れた事件は、自らの葬儀の手配をした日に絞殺された女性の事件だった……。

ワトソン役(あるいは書き手)が前面に出るタイプのミステリ自体は結構好きなので、主人公ホロヴィッツがやたらとぶーたれたり、書き上げた第一章を探偵役ホーソーンからダメ出しされたり、みたいなメタっぽいところは好きではあります。あと、ホロヴィッツが映画タンタンの脚本をスピルバーグとピーター・ジャクソンに依頼されるシーンとかも最高。これ実話なの?
その他にもこの作品の構成の上手さというのは、まぁとにかく色々と多岐にわたっているんですが、そこだけでは個人的には物足りないのです。そうなると、本格ミステリ・謎解き部分での評価、ということに自分はなるんですが、こっちもこっちで難しくて。

自分の葬儀の依頼をした女性がその日に殺されるという発端、意外な犯人と動機、きちんと張り巡らされた伏線、と、要素としては申し分ないし、これを黄金時代のミステリとして読んだら多分普通に満足していると思います。
でもこの作品は、着々と捜査を進めるわけではないわけです。助手と探偵の対立やら、メタっぽい部分やら、そしてそこにも伏線があったりやらで、こう、なんだ、集中できなかったのかもしれません。ただ、好みとかおいておいて、「そこにも伏線がある」というのは紛れもなく構成の上手さの部分なので、だからダメとも言えなくて。でもなぁ……面白くはないんだよなぁ……。

ってなわけでなんか、ちゃんと楽しめてなくてすみません……みたいな気持ちしかありません。もっと、何でも楽しめる心と、何でも言語化できる力が欲しいと思います(皮肉じゃなくて本気で)。

原 題:The Word Is Murder (2017)
書 名:メインテーマは殺人
著 者:アンソニー・ホロヴィッツ Anthony Horowitz
訳 者:山田蘭
出版社:東京創元社
     創元推理文庫 Mホ-15-3
出版年:2019.09.27 初版

評価★★★☆☆

『11月に去りし者』ルー・バーニー

 - 2019.12.01 Sun
バーニー,ルー
11月に去りし者
『11月に去りし者』ルー・バーニー(ハーパーBOOKS)

1963年11月、ニューオーリンズ。暗黒街で生きる男ギドリーは、ケネディ大統領暗殺の報に嫌な予感を覚える。数日前に依頼された仕事はこの暗殺絡みに違いない。ならば次に死ぬのは自分だ、と。仇敵を頼って西へ向かう道中、夫から逃れてきた訳ありの母娘と出会ったギドリーは家族連れを装いともに旅するようになる。だが組織が放った殺し屋はすぐそこに迫っていた――MWA賞受賞作家の話題作。(本書あらすじより)

以前一部で話題になった『ガットショット・ストレート』のルー・バーニーが、再び翻訳されました。あれ読んだの、大学4年(1回目)の時だから、もう5年も経つんですね……。
そして読んでみたら……うぉぉぉぉめっちゃ良いぃぃぃぃぃぃぃ。ほんっとうに良い。2019年度のハメット賞、アンソニー賞長編賞、バリー賞長編賞、マカヴィティ賞長編賞を獲っちゃったらしいですね、この作品。実にめでたい。個人的にも、今年イチ押しの傑作です。

ケネディ大統領暗殺にアメリカ中が悲嘆にくれている、1963年11月。暗殺の数日後、暗黒街の組織の幹部であるギドリーは、組織からある命令を受けた。ダラスにある車を処分しろというのだ。ケネディ大統領暗殺との関連に気付き、この仕事を終えたら自分も消されるのではないかと危惧したギドリーは、組織から逃れて西に逃げようとするが……。

追うものと追われるもののクライム・ロード・ノベル。非情さしかない犯罪者たちの世界で、追う側にも追われる側にも偶然の出会いが訪れることで、それはもう感傷的でドラマチックな、でも非情な世界が作り出されます。登場人物たちから醸し出される人間臭さと、小説ならではのタフさのバランスが見事なのです。
ギドリーはバトルタイプというよりは、頭を使うタイプ。逃走の途中、とある母子と出会ったギドリーは、彼らと疑似家族的な関係を作ることで組織の目を騙そうとします。一方、追っ手である殺し屋バローネも、道案内として黒人の少年と行動を共にすることに。それぞれのこの出会いが何をもたらすのか……そりゃね、人情的に良い話になることくらいね、分かってましたよ。非情な犯罪者が出会いによって変わったりするやつでしょ、知ってたけどもさ……こういう展開になるとは思わなかったし、犯罪小説としてカンペキなストーリーなんだよなぁ……。
あとは、端役が生きている、ということをすごく感じました。保安官、ウェイトレス、自動車整備士など、それぞれが魅力的であるからこそ、それぞれとの出会いに意味が生まれるのです。もちろん、メインのキャラクターたちがそれを上回る魅力を持っているからこそなんですが(というか出会いのおかげで、より魅力的になっています)。これこそロード・ノベルの醍醐味。

さて、「組織」に狙われ、逃げようとする……という物語で一番気になるのが、どう終わらせるか、という点。そんな簡単に逃げられるわけもないし、簡単に殺されてしまっても意味がないわけで。さぁどうするのかと思いきや……うひゃあ、これもすごい。主人公の数々の出会いの後に、物語全体がエンディングに貢献するようなこの終わらせ方は、一つの理想型ではないでしょうか。人生は素晴らしい! そういうことです。

『ガットショット・ストレート』のような軽妙さはないけど、個人的にはむしろこっちの方が好き。今年はロード・ノベルの傑作が多いな……ぜひぜひ読んでいただきたい作品です。

原 題:November Road (2018)
書 名:11月に去りし者
著 者:ルー・バーニー Lou Berney
訳 者:加賀山卓朗
出版社:ハーパーコリンズ・ ジャパン
     ハーパーBOOKS Mハ-5-1
出版年:2019.09.20 1刷

評価★★★★★

『魔女の不在証明』エリザベス・フェラーズ

 - 2019.11.23 Sat
フェラーズ,エリザベス
魔女の不在証明
『魔女の不在証明』エリザベス・フェラーズ(論創海外ミステリ)

イタリア南部の海辺の町で起こった不可解な殺人事件に巻き込まれる若きイギリス人の苦悩。嘘つきは誰だ! 技巧を凝らした傑作長編ミステリ。(本書あらすじより)

3年ぶりの論創フェラーズ。以前紹介された、シリアスさが目立つ『灯火が消える前に』や『カクテルパーティー』の方が好きですが、でも全員が正直に見えないという複雑さ、謎解きシーンの怒涛の提示っぷり、そしてトビー&ジョージシリーズの本格ミステリっぽさに近い感じは嫌いじゃありません。今回も楽しく読めました。やっぱりフェラーズは良い作家だ……。

主人公のルースは、イタリアのバラード家に勤める住み込みの家庭教師。そろそろイギリスに帰るべきか……と考えるも、バラード家の不仲な父子を放っておけないとの思いから迷っていた。そんな時に、彼女が面倒を見ているバラード家の16歳の息子ニッキーが、家から走り出ていくのを目撃する。不審に思ったルースが客間で見つけたのは、いつもと異なりみすぼらしい恰好に身を包み、血まみれで倒れている一家の主人バラードだった……。

主人公含めてとにかくみんながそれぞれの事情から嘘を言うため、先行きが全く読めません。主人公が死体を隠した後に、同一人物の死体がもう1つ見つかるという理解できないサプライズがまず強烈。これ以降、終始、誰が何をするか分からない、誰が味方かも分からない、という状況が続き、その中で相手を信用しきれないロマンスも始まります。
主人公のルースが色々な意味で窮地に陥ったりもしますが、基本的には旅先巻き込まれサスペンス風のお話。ふわっとした感じとダラダラっとした感じがやや強く、シリアスさが強かった過去の論創フェラーズと比べてちょっと面白みに欠けるかなという印象はありますが、最後次々と謎が解かれていく快感は非常に良いものです。

というわけで、ユーモア&軽快さ全開のトビー&ジョージシリーズとは違う、色々な風味のあるノンシリーズのフェラーズ、今回も良作でした。いずれもちゃんと面白いので、もっと出てくれないかなぁ。今後にも期待しましょう。

原 題:Alibi for a Witch (1952)
書 名:魔女の不在証明
著 者:エリザベス・フェラーズ Elizabeth Ferrars
訳 者:友田葉子
出版社:論創社
     論創海外ミステリ 239
出版年:2019.08.30 初版

評価★★★☆☆

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クリスティ、デクスター、グライムズ、ディヴァインが好きな、ヨッシーことTYこと吉井富房を名乗る遅読の社会人3年目が、日々読み散らかした海外ミステリ(古典と現代が半々くらい)を紹介する趣味のブログです。ブログ開始から9年になりました。ちなみにブログ名は、某テンドーのカラフル怪獣とは全く関係ありません。
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