魔法
『魔法』クリストファー・プリースト(ハヤカワ文庫FT)

爆弾テロに巻きこまれ、記憶を失った報道カメラマンのグレイ。彼のもとへ、かつての恋人を名乗るスーザンが訪ねてきた。彼女との再会をきっかけに、グレイは徐々に記憶を取り戻したかに思われたのだが……南仏とイギリスを舞台に展開するラブ・ストーリーは、穏やかな幕開けから一転、読者の眼前にめくるめく驚愕の異世界を現出させる!奇才プリーストが語り(=騙り)の技巧を遺憾なく発揮して描いた珠玉の幻想小説。(本書あらすじより)

うーん……なんじゃこりゃあ。
サークルの先輩でプリーストが大好きな人がいるんですが、彼が超熱烈に推してくるので読んでみた次第です……が。正直マトモな感想を書ける自信がないんですけど……。おそらく既に読まれた方も多いと思うので、まぁ適当に書き散らかします。

えーと、とにかく話はあらすじの通り。どの辺がFT文庫なんだよと思われるかもしれませんが、読んだら分かります、FT文庫です。
ストーリーはべらぼうに面白いのです。基本的にはラブ・ストーリーで味付けされているのですが、読んでいてとにかく不穏。いったい何が起きているのかよく分からず、実に不安定な感じなのです。読み進めれば読み進めるほど不安定になるのでさらにまた引き込まれ。そう、ストーリーはめっちゃ面白いんです。よ。

それだけに個人的には最後の展開がどうも……。いや、すごいことは分かるんですよ、これ読んでむむむってなっちゃっている時点でプリーストさんの手のひらの上であることも分かっているんですけど、それでもこれはやっぱりなんか納得がいかないのです(分からない人は読んで)。どうもこの手のひっくり返し方が嫌いだというのもあるんですが、まぁあとはこういった幻想文学というか、なんというのか、この手のものを読み慣れていなかったせいかもしれません。

まぁそういうわけなので、どういう感想を書いたらいいのかさっぱり分からないのですが、とりあえず読め!とだけは言えると思います。ファンタジー・SF史上を代表する一冊であることは間違いないと思いますし。何とも難しいです。先輩が1984年版を持っているので借りてみようかな……。

書 名:魔法(1984、翻訳は1985の改訂版)
著 者:クリストファー・プリースト
出版社:早川書房
    ハヤカワ文庫FT 378
出版年:2005.1.31 1刷

評価★★★★☆
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