デイグラシアの羅針盤
『デイグラシアの羅針盤』カタリスト

「どうすれば、彼女たちは生きてあの海を出ることができたのか。
もし、違う選択をすれば、結果は変わっていたのか」

2033年8月1日、
深海遊覧船は水深700mの海底に沈んだ。

一瞬にして失われた50名の生命。
残された者たちは、閉ざされた深海で生存への道を模索する。
だが、その水底には、彼らが予想もしなかった脅威が潜んでいた。

“二人の生存者”の片割れは、
繰り返す記録と記憶の果てに、彼女たちを救うことができるのか。

「生存者を決めるのは、あなたです」

これは正解のないノベルゲーム。
(Amazonあらすじより)

ほっんとうに久々にゲームをやりました。ミステリマニアの知り合いが関わっている同人ゲームなのですが、せっかくなので感想をあげてみます。
内容はあらすじの通りですが、公式サイトの予告編なりオープニングムービーなりを見るのが一番いいと思います。オープニングかっこいいよね……。

基本的には、話を読み進め、時に選択肢を選び、ハッピーエンドにたどり着くのを目的とする普通ののノベルゲームです。
プレイ時の率直な感想は、「おっキャラクターが可愛い」→「海に沈んでからぐだぐだしてるなー」→「えっ選択肢すくない(というか全然ない)」→「これどうやればクリアできるんだ???」→「もうやることないぞ???」→「あああああ、そういうことかぁあ」→「ここからが本番です」→「謎はすべて解けた」
……こんな感じかな、多分何言ってるか分からないと思いますが。とにかくミステリ的な驚きに満ちた作品であることは確かです。

簡単に特徴みたいな部分を列挙しますと、

①舞台が「深海」。
  単に海ではなく、深海、というのは素敵です。深海というキーワードがミステリアスな雰囲気を形成してるのは勿論のこと、深海ならではの事件背景がでてきたり、深海生物が登場したりと、色々なアクセントになっています。

②音楽がいい!
  普段ノベルゲームをあまりやらないので詳しいことは分かりませんが、場面ごとに変わる音楽が印象的でした。お気に入りはユーモラスな場面で流れる「ぷぁぷぁぷぅぁああ」と緊迫した場面で流れる「どぅどぅどぅどぅカーン」ですね。聞けば分かります。聞かなきゃぷぁぷぅぁああは分かりません。

③初心者でも大丈夫
 正直、ノベルゲーム選択肢地獄(選択肢のたびに栞をはさんで大量の栞を前に訳が分からなくなる現象)を恐れていたんですが、まったくそんなことにはなりませんでした。プレイヤーがストーリーに介入できるポイントは決して多くないので(クリアしやすいよう配慮した、と公式ツイッターで言っていましたね)、シンプルにプレイできると思います。ただその分、介入する際に発想力を求められます。苦労した分の快感は確かにありますが。

④プレイすればするほど謎が増える
 話を読み進めていき、選択肢を選べば選ぶほど、この事件への謎は深まります。いま何が起きているのか?にとどまらず、過去に何があったのか?そもそもこいつは誰だ?まで、謎はどんどん増えていきます。疑問点の数をノートに箇条書きにしていたら二十、三十は出てきました。収拾つかねぇだろ、とか途中で頭をよぎっていましたが、安心してください、解決しますよ。うまいことパズルが組み合わさっていく快感がすごいです。

⑤はじめはタルくても後半のリーダビリティは凄い
 前半は正直読むのが面倒でした。キャラクターがわいわい冗談言い合っているのが好きな人は大丈夫だと思いますが、それでもある程度間延びしています。ただこれはこのゲームの性質上ある程度仕方のないことではありますし、後半からは事件にガンガン展開があり、最終的にすごいスピードで読めます。


というわけで箇条書き的な感想ですみません。
普段はゲーム実況を見るばかりで、実際に自分でゲームをプレイするのは久しぶりだったのですが、このゲームは自分でやって、自分で考えた方が10倍ぐらい面白いゲームだと思います。同人ゲームとして、という意味ではなく、ゲームとして大満足だったので、面白いノベルゲームないかなと探している方にはオススメです。

タイトル:デイグラシアの羅針盤(2015)
製  作:カタリスト
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や、やっと文化祭が終わりました……の、喉がかれて痛い……。

いやー、最終日は5時間以上連続でサークルのシフトに入っていたんですが、そのうち4時間は延々とタロット占いをしていたわけで。あ、というかうちのサークルは文化祭ではタロット占いをしてるんですよ。この3日間で相当上手くなりましたね、自分で言うのもなんだけど。

で、タロット占いって、ほとんどしゃべりっぱなしなんですよ。1人あたり5分ちょっとかけるんですが、もうとにかくしゃべり倒します。お客さんからいろいろ話を伺ったりももちろんするんですが(たまに人生相談始めるやつとかいるし)、まぁ基本こっちがしゃべくります。喉が持ちませんて。

ただまぁ、長時間やっても結構飽きないんですよ。同じ恋愛運でも、人によって状況が全然違うわけですし、やっぱりいろんなタイプの人と話せて面白いというか。要は、こちらの体力の問題です。


で、文化祭だったというのに、月曜日の英語の授業用に英語のパワポを提出しないといけなかったため、土日共に帰ってからパソコンと格闘してました。いくらなんでももうちょっと配慮してくれや先生。代休ないんだし。

……と思いながら月曜日、学校に着いたら、なんと午前は片付けで休講でした。ちくしょおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!!
……あ、いや、英語は午後の授業だったんですけどね。とにかく2限がなくなったわけです。


早川の『ミステリが読みたい!』の2012年版が出ましたね。いつもなら手に取りすらしないんですが、まぁランキング投票にサークルとして関わったわけなので、パラ読みしてみました。む……海外の1位はこっちになりましたか。で、2位がこっちになったわけですか。うーん……積もり積もった結果でしょうかねぇ。他のランキングではどうなることか。
ある本について自分の書いた推薦文が、たった1行のものですけど採用されていたので、かなりテンションがあがっているというのはここだけの秘密(笑)


現在読んでいる『ジャンピング・ジェニイ』は、おそらく今日中に終わります。たぶん次はカーター・ディクスン『第三の銃弾』かな。
ラテン語とイタリア語の予習&宿題をほぼやらないまま木曜日を迎えてしまいましたー。ぐぉがくの授業なんて消えればいいのに(≧∇≦)

……すみません、毎週木曜日はやや情緒不安定気味です。


昨日、ジョエル・タウンズリー・ロジャーズ(なんて名前だ)『赤い右手』を読み終えました。素晴らしかったですよ、えぇ。今年のマイランキング入りは確定でしょう。感想は出来れば今日中に。

現在『13時間前の未来』を読んでいますが、上巻しか手元にないため、下巻にいつ入れるかは未定です。その他来週の土曜日までには『ブラウン神父の童心』を、次の土曜日までには『ブラッド・ブラザー』を読まねばいかんのですが、生協に取り寄せてもらっているため、いつ手元に来るのか分かりません。うぐぁ。
あと、今月中に、今月出るディヴァインの最新作も読まなきゃいけないかもです。諸々のランキングが11月初めが締め切りだとかで、読書ペースがぐっちゃぐちゃです。

あともう1冊読めるなら、『地下鉄サム』かニコルソン・ベイカー『フェルマータ』を読むことになると思います。借り中の岩波文庫『シラノ・ド・ベルジュラック』はいつになるかどーか。
2011.06.16 近況報告
本にサインしてもらうなら、やっぱり文庫より単行本でしょうか……思いから単行本って好きじゃないんだけど。サインもらうの初めてだからよく分からん。


さて、近況報告です。

土曜日:劇団四季をもじった名前の演劇サークル(きき、何だけど、漢字が分からん)の公演を見てきました。いやもう、2年生以上のみだからってのもあるんでしょうが、やっぱり大学生の演劇は上手いですね。演技もいいし、演出もいいし。

ストーリーは、まぁその、舞台は高校なんですが、何と言うか、現代の学校問題の全てをぶち込んだ問題クラスの話、って感じでしょうか。あれだけぶち込みゃ2時間にもなりますね……結構面白かったので、長けりゃ長いほどいいんですが。笑いを取りに行く内容ではなく、まぁストーリーの展開で見せる話です。一番観客が笑ったのが、Hカップのネタだった、ってどーなのよ(笑)
ちなみに、ミステリ的観点から(むりやり)見ると、父親は誰か、という謎があります。ある意味叙述トリック。見破るのは案外簡単です。
ただ、最後に脚本家さんが出て来たのは、ありゃあ蛇足でしたね、うん。


水曜日:基礎演習なる授業で2回目のプレゼン。前から言ってる通り、TYのテーマはミステリ翻訳史です……いいのかなぁ。
反応から見るに、まぁ上手くいったんじゃないでしょうか。練習したかいがありました。3分ですからねぇ、しゃべれることが少ないので、説明をコンパクトに収めるのが難しいです。


木曜日:いつも通り、つまらん授業ばっかりでした。あぁ、やっと終わった……。


以下本の話題。


早川書房の近刊案内に、例によって食指の働くものが全くないんですが……。アガサ・クリスティの新訳シリーズとして、7月に『ゴルフ場殺人事件』と『牧師館の殺人』が出るそうです。まぁこれは自分の好みですが、2つともそんなに面白くないんですよね……。どうせなら、『牧師館』じゃなくて、『書斎の死体』にすればいいのに。あれは面白いです。
確かこの次が、『カーテン』と『終わりなき夜に生れつく』でしたか。『終わりなき~』はかなりの異色作ですから、このチョイスはよく分かりません(『蒼ざめた馬』とかなら分かるんだけど)。それより、『カーテン』はいくらなんでもダメじゃないですか。まだ最後の事件には早過ぎです。
かれこれ50年くらい続いていた同じ訳が変わっていってしまうのかと思うと、ちょっとさびしいですね。昔の訳とは思えない、若々しい名訳ぞろいだったと思うんですが。


新訳といえばもうひとつ、創元さんから8月に、『ローマ帽子の謎』が新訳で出るようです。ちょっと調べてみたら、創元では1957年の井上勇訳以降新訳なし、早川書房では、たぶん1982年の宇野利泰訳以降なし(絶版)のようです。創元ではずいぶん久しぶりですね。井上勇訳は、まぁちょっと古いのかもしれませんが、やっぱりもったいない気もします。


その後の読書計画

6/16 太宰治終了

予定通り。次は江戸川乱歩の評論集……あぁ海外長編ミステリが読みたい。
11月の読書メーター
読んだ本の数:10冊
読んだページ数:3132ページ

■偽証するおうむ (ハヤカワ・ポケット・ミステリ415 ペリイ・メイスン・シリーズ)
ガードナーの作品の中でも短めのものですが、いやー、これは確かによく出来ています。複雑な構成の事件を、最後にきっちり解決してくれるメイスンには脱帽です。
読了日:11月28日 著者:E.S.ガードナー

■10ドルだって大金だ (KAWADE MYSTERY)
『クライム・マシン』ほどではないにしろ、よく出来た作品が『ダイアルAを回せ』よりは多い印象です。「誰が貴婦人を手に入れたか」がいいですね。また3短編集の中で一番ターンバックルに重点を置いているだけあって、ターンバックルシリーズに秀作が多いです。読み終わって5分すると何も残らないこの読後感は最高です。
読了日:11月26日 著者:ジャック・リッチー

■大誘拐―天藤真推理小説全集〈9〉 (創元推理文庫)
一気読みしてしまいました。非常によく練られた作品です。エンターテイメントとはなんたるか、といったところ。刀自のキャラクターは魅力的だし、悪党たちにも不思議と「庶民代表」といった親近感がわいてきます。警察との駆け引きを描く作品は多いとはいえ、こういうミステリーかつユーモラスなテイストでうまく仕上がらせているとは素晴らしいです。おすすめですよ。
読了日:11月22日 著者:天藤 真

■落第忍者乱太郎 43 (あさひコミックス)
読了日:11月21日 著者:尼子 騒兵衛

■落第忍者乱太郎 (36) (あさひコミックス)
読了日:11月21日 著者:尼子 騒兵衛

■ユダの窓 (ハヤカワ・ミステリ文庫 6-5)
非常に楽しめる法廷ミステリです。肝心の「ユダの窓」自体はあまりグサッ!と心には来なかったのですが、なんといっても物語の構成、毎章の終りごとに一段階ずつ盛り上がっていくストーリー。捜査場面がかかれないため、徹頭徹尾法廷ミステリに尽くしていますが、それが大正解。メリヴェールの微妙なユーモラスさも相まって、黄金期の傑作に仕上がっています。
読了日:11月20日 著者:カーター・ディクスン

■骨と沈黙 (ハヤカワ・ミステリ文庫)
ヒルを読むのは2作目なんですが、この行間に漂うユーモア、着実に進展していく謎、やたらと魅力的な登場人物もろもろは、やっぱり彼の大きな特徴です。キャラクターが強い、という点が、この小説を成り立たせている要因かもしれません。ミステリ部分も、とにかく犯人の計画が壮大すぎ(笑)臨機応変に作戦を変えたであろう犯人には脱帽です。同時進行する自殺をほのめかす手紙は、直接関係はなくても、物語の展開を絶妙に促していますね。
読了日:11月15日 著者:レジナルド ヒル

■やさぐれぱんださん
読了日:11月05日 著者:山賊

■怯えるタイピスト (ハヤカワ・ミステリ文庫 3-19)
読んでいて、なんだかパルプマガジン向きだな……と思っていました。サクサク読めて、一日でパッと終わってしまうような作品です。ところが、かなり真相が入り組んでいるのにビックリです。今でも細かい所がよく分からんのですが……。構成としては、よく練られていると思いますね。バーガー検事や裁判長、もちろんデラや探偵もいい味出していますが。個人的にはサイバンチョがお気に入り(笑)メイスンの最後の大逆転は、手に汗握るものがあります。別に伏線がしっかりしているわけではありませんが、「読める」作品でしょうね。
読了日:11月03日 著者:E.S.ガードナー

■荒野のホームズ〔ハヤカワ・ミステリ1814〕 (HAYAKAWA POCKET MYSTERY BOOKS (1814)) (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)
まだこなれていないかな、という印象はあるものの、良くできた一冊。設定をもう少し生かせばもっとグイグイ引っ張っていけるような話になるんでしょうが、それでも19世紀が舞台の荒野のホームズには目が離せません。次作に大期待。
読了日:11月01日 著者:スティーヴ・ホッケンスミス
ってなわけで、ようやくブログを開設することになりました!いやー、なにはともあれ、クラスの友達にお礼でも言っとかなきゃいかんわな。

おととい文化祭が終わったもんで、突如として時間ができたので、いわゆるヒマつぶしに始めたシロモノです。もしこれを見ている人がいても、いったい何ができるのか、想像をたくましくしたりとかしないでくださいね。何しろ僕がわかってないわけだし。

おもに日記&読んだ本のレビュー中心になると思います。どうぞよろしく!