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シャーロット・アームストロング名言2

2020-07

『疑われざる者』シャーロット・アームストロング

 - 2020.07.13 Mon
アームストロング,シャーロット
疑われざる者
『疑われざる者』シャーロット・アームストロング(ハヤカワ・ミステリ文庫)

退役軍人フランシスは復讐を決意した。狙いはもと演出家グランディスン――この男こそ秘書であるフランシスの恋人を殺した殺人犯なのだ。フランシスは、憎むべき男の家に身を寄せる娘マティルダが事故で行方不明と聞き、彼女の婚約者と称して殺人の証拠集めを始めた。が、そのマティルダが生きて戻ってきた。しかも追い撃ちをかけるように、動転したフランシスの命を狙ってついに殺人鬼が本性を現わしたのだ! 絶体絶命の窮地に陥ったフランシスを救うものは? 緊迫した追跡劇と女の微妙な心理を繊細な筆致で綴るサスペンス傑作。改訳決定版(本書あらすじより)

去年から始めた年一シャーロット・アームストロング。めっちゃ好きな作家なんだから、大事に取っておかずにちゃんと読んでいきましょう、というわけで、今年は『毒薬の小壜』と同じくハヤカワ・ミステリ文庫に収録されている『疑われざる者』です。正直全然評判を聞かないんだけど、どうなんd……ああああああああああああああああああああああああああああああああすげぇぇぇぇぇ良かったよおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお。

傑作。シャーロット最高。アームストロング最高。シャーロット・アームストロング最高。年一シャーロット・アームストロングを続けられる限り、俺は生きていける気がするぞ。うぇいうぇい。

……ふう(一度落ち着くための深呼吸)。


演劇界の巨匠、劇作家のグランディスンが秘書のロザリーンを死に追いやったことを確信する婚約者のフランシスは、グランディスンの家に潜入する……という、敵がはっきりしたサスペンス。周りの全ての人を従わせ信用を得ている巨悪を相手にどう戦うのか?という、かなり王道のサスペンス的内容です。
大きく分けると、潜入捜査がいつバレるかとハラハラする前半と、マティルダというグランディスンの言いなりになっている娘が自立していく後半、に分かれます。「善意(と本人は思っている)にあふれた盲目性」の怖さ・危険性が描かれるあたり、方向性は違うけど『毒薬の小壜』に近い要素も感じられます。

読了後色々なネット上の感想を漁ったのですが、かなり評価が割れている作品なんですよね。前半後半の話のずれ方・つなげ方が歪だったりして、微妙にこの作品が合わない、という人が一定数いるというのもまぁ分かります。実際、殺人の証拠も割とすぐ見つかるので、ある意味ストーリー上の中身はあんまりないとも言えます。

けど、俺はやっぱりこの人の書くサスペンスがすごい好きなんですよ。

緊迫感・緊張感漂う前半、アームストロングが超得意としている怒涛の追跡劇の後半、そしてその中で、無気力だった人間の意志が立ち現れてくるキャラクターの力強さ。『毒薬の小壜』の後半、『魔女の館』の後半、そして本書の後半に共通する、何かを追い始めてからのアームストロングの異様な筆のノリっぷりったらないのです。読んでいて取り憑かれそうになります。
また、本書の敵役グランディスンの、最後までしぶとく勝とうとするラスボス感が実に魅力的。ここまで強いとぐうの音も出ないし、ここまで強いからこそ、最後こうしか勝てない、というのがよく分かります。「正義は勝つ」というシンプルなテーマが、アームストロングの手にかかると、これだけの力強さを持って読者にぶん投げられるわけです。


そして、この作者は本当に、人間の善意を信じているし、「人間讃歌」で物語を作れる、すごい人なんです。
作中のセリフを1つだけ紹介します。とにかく善意溢れる行動を取り続けるも、周りの人間を客観的に判断できていない人物に対して、とある登場人物が投げつける言葉です。
「あなたはこれまでの人生でご自分の考えというものを持ったことがないのよ。あなたの頭脳はあなたのために造られてるのにね。だれのことでも判断を誤ってるわ。まっすぐ見てないからだわ。でも、あなたのせいじゃないわね。生まれながらの不幸でしょうね。」
うぅ…………刺さる………………。


というわけで、うーんもう最高。これまで読んだ中では、『毒薬の小壜』『魔女の館』がずば抜けたド傑作で、『サムシング・ブルー』は良作、くらいでしたが、『疑われざる者』はドのつかない傑作、くらいの位置付けです。強くオススメ。自分がアームストロングの話作りが好きすぎるので、客観的に参考になる評価かどうかは分かりませんが……。

原 題:The Unsuspected (1946)
書 名:疑われざる者
著 者:シャーロット・アームストロング Charlotte Armstrong
訳 者:沢村灌
出版社:早川書房
     ハヤカワ・ミステリ文庫 46-2
出版年:1982.05.31 1刷

評価★★★★★
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蔵書目録

 - 2020.07.12 Sun
日記
(2012.07.27に更新、267冊)
(さらに2012.10.28に更新、324冊)
(さらに2013.01.18に更新、384冊)
(さらに2013.03.03に更新、434冊)
(さらに2013.07.12に更新、484冊)
(さらに2013.10.14に更新、513冊)
(さらに2014.01.10に更新、558冊)
(さらに2014.05.06に更新、598冊)
(さらに2014.09.10に更新、628冊)
(さらに2014.12.15に更新、666冊)
(さらに2015.07.09に更新、696冊)
(さらに2015.10.13に更新、704冊)
(さらに2016.02.05に更新、711冊)
(さらに2016.05.02に更新、735冊)
(さらに2016.10.04に更新、775冊)
(さらに2017.02.13に更新、787冊)
(さらに2017.10.01に更新、834冊)
(さらに2018.03.11に更新、883冊)
(さらに2018.12.05に更新、933冊)
(さらに2019.07.05に更新、977冊)
(さらに2019.12.18に更新、1033冊)
(さらに2020.07.12に更新、1121冊)

今後も使うと思うので、ちょくちょく追加していく予定です。なお、ミステリ・SF限定となっております。
この中で、ぜひ感想が見たい!なんて本があればコメントでお知らせください。ちゃんとすぐに読みます。

追記に、著者名あいうえお順

【2019.12.19 ~ 2020.07.12の間の新規購入本】
今回の新規追加分、103冊です。なんと7か月ぶりの更新。
毎回書いている新規購入本、以下のように、書名・著者名・購入日・値段の順で書いています。で、今回、めっちゃレア本多いですよ!(自慢) ただでさえレア本を拾えた上に、コロナ自粛中に通販で色々ぽちったせいで、大変なことになっています。額も……。
一番は、仙台で創元シムノンのレアどころ、『死んだギャレ氏』『メグレ警部と国境の町』『アルザスの宿』を各1800円で買えたことでしょうか。残るは『オランダの犯罪』のみ。また、自粛中に18850円出して、チャールズ・ディケンズの『ニコラス・ニクルビー』を買いました。やっちまいました。いや2万円切ってたら実際安いし……。
その他、『犯罪王モリアーティの生還』『悪魔は死んだ』『くもの巣』『死のジョーカー』『闇のささやき』『消えた犠牲』『ルパン、100億フランの炎』『第三の皮膚』『メグレと死体刑事』『ボロゴーヴはミムジイ』、あと講談社X文庫の井上ほのかなどなど。色々安く買えました。満足満足。

1019 メランコリイの妙薬 レイ・ブラッドベリ 2019.12.28 0
1020 再び消されかけた男 ブライアン・フリーマントル 2019.12.30 110
1021 チャイナ蜜柑の秘密 エラリー・クイーン 2019.12.31 0
1022 悪魔は死んだ R・A・ラファティ 2019.12.31 2090
1023 ファントマ スーヴェストル&アラン 2019.12.31 220
1024 悪徳警官 ウィリアム・P・マッギヴァーン 2019.12.31 0
1025 毒の神託 ピーター・ディキンスン 2020.01.02 768
1026 残酷な夜 ジム・トンプスン 2020.01.02 376
1027 嘘をつく人びと ティモシー・フィンドリー 2020.01.02 88
1028 ブルショット ガブリエル・クラフト 2020.01.02 88
1029 暗黒太陽の浮気娘 シャーリン・マクラム 2020.01.02 88
1030 パラダイス・マンと女たち ジェローム・チャーリン 2020.01.02 88
1031 コーネル・ウールリッチ傑作短篇集1 砂糖とダイヤモンド コーネル・ウールリッチ 2020.01.12 800
1032 ジャグラー ニューヨーク25時 ウィリアム・P・マッギヴァーン 2020.01.12 600
1033 コンピューター404の殺人 エドワード・D・ホック 2020.01.12 300
1034 少年船長の冒険 ジュール・ヴェルヌ 2020.01.12 1000
1035 ミステリマガジン 1982年10月号 早川書房 2020.01.12 100
1036 ミステリマガジン 1982年11月号 早川書房 2020.01.12 100
1037 ミステリマガジン 2008年2月号 早川書房 2020.01.12 100
1038 ミステリマガジン 2008年3月号 早川書房 2020.01.12 100
1039 ミステリマガジン 2008年4月号 早川書房 2020.01.12 100
1040 くもの巣 ニコラス・ブレイク 2020.01.12 320
1041 世界推理小説大系5 チェホフ ドゥーセ チェホフ、ドゥーセ 2020.01.12 900
1042 コミカル・ミステリー・ツアー 赤禿連盟 いしいひさいち 2020.01.13 150
1043 コミカル・ミステリー・ツアー2 バチアタリ家の犬 いしいひさいち 2020.01.13 150
1044 どこよりも冷たいところ S・J・ローザン 2020.01.13 200
1045 アラーム! カトリーヌ・アルレー 2020.01.13 110
1046 図解ミステリー読本 酒口風太郎 2020.01.13 200
1047 メグレの財布を掏った男 ジョルジュ・シムノン 2020.01.25 550
1048 メグレとひとりぼっちの男 ジョルジュ・シムノン 2020.01.25 550
1049 間にあった殺人 エリザベス・フェラーズ 2020.01.30 350
1050 ウィルキー・コリンズ傑作選12 毒婦の娘 ウィルキー・コリンズ 2020.02.09 1000
1051 愚かものの失楽園 パトリック・クェンティン 2020.02.09 100
1052 EQ 1986年5月号 光文社 2020.02.11 220
1053 オスカー・ワイルドの遺言 ピーター・アクロイド 2020.02.11 550
1054 死のジョーカー ニコラス・ブレイク 2020.02.13 50
1055 猫の手 ロジャー・スカーレット 2020.02.16 480
1056 メグレ夫人の恋人 ジョルジュ・シムノン 2020.02.23 660
1057 二十世紀のパリ ジュール・ヴェルヌ 2020.02.23 600
1058 イデアの洞窟 ホセ・カルロス・ソモサ 2020.02.29 110
1059 マザーレス・ブルックリン ジョナサン・レセム 2020.02.29 110
1060 消えた犠牲 ベルトン・コッブ 2020.03.03 770
1061 猫とねずみ クリスチアナ・ブランド 2020.03.05 300
1062 幽霊探偵団 コンコルドにのる E・W・ヒルディック 2020.03.08 400
1063 幽霊探偵団 ハロウィン大作戦 E・W・ヒルディック 2020.03.08 800
1064 暑い日暑い夜 チェスター・ハイムズ 2020.03.12 200
1065 メグレとワイン商 ジョルジュ・シムノン 2020.03.12 400
1066 炎に消えた名画 チャールズ・ウィルフォード 2020.03.12 110
1067 ゴミと罰 ジル・チャーチル 2020.03.15 0
1068 毛糸よさらば ジル・チャーチル 2020.03.15 10
1069 悪党パーカー/地獄の分け前 リチャード・スターク 2020.03.15 10
1070 死の拙文 ジル・チャーチル 2020.03.15 0
1071 悪魔はすぐそこに D・M・ディヴァイン 2020.03.15 0
1072 コンドミニアム 上 ジョン・D・マクドナルド 2020.03.16 0
1073 コンドミニアム 下 ジョン・D・マクドナルド 2020.03.16 0
1074 死んだギャレ氏 ジョルジュ・シムノン 2020.03.18 1800
1075 メグレ警部と国境の町 ジョルジュ・シムノン 2020.03.18 1800
1076 アルザスの宿 ジョルジュ・シムノン 2020.03.18 1800
1077 ドナデュの遺書 ジョルジュ・シムノン 2020.03.19 150
1078 犯罪王モリアーティの生還 上 ジョン・ガードナー 2020.03.22 800
1079 犯罪王モリアーティの生還 下 ジョン・ガードナー 2020.03.22 800
1080 弓弦城殺人事件 カーター・ディクスン 2020.03.26 0
1081 刑事の誇り マイクル・Z・リューイン 2020.03.28 0
1082 死者の河を渉る ロバート・クレイス 2020.03.30 460
1083 グリーン・アイス ラウル・ホイットフィールド 2020.03.30 0
1084 血に飢えた悪鬼 ジョン・ディクスン・カー 2020.03.30 0
1085 ささやきは夢の中に レベッカ・ヨーク 2020.03.30 200
1086 ケープ・フィアー 恐怖の岬 ジョン・D・マクドナルド 2020.03.31 60
1087 チャンセラー号の筏 ジュール・ヴェルヌ 2020.04.05 0
1088 ピクウィック・クラブ チャールズ・ディケンズ 2020.04.08 1000
1089 悪党パーカー/漆黒のダイヤ リチャード・スターク 2020.04.09 200
1090 悪党パーカー/標的はイーグル リチャード・スターク 2020.04.09 200
1091 ピースランド殺人事件 野村宏平 2020.04.14 350
1092 透明人間は密室に潜む 阿津川辰海 2020.04.25 1980
1093 パンプルムース氏の犬 マイケル・ボンド 2020.04.25 10
1094 パンプルムース氏のダイエット マイケル・ボンド 2020.04.25 10
1095 ギルフォードの犯罪 F・W・クロフツ 2020.04.29 110
1096 五番目のコード D・M・ディヴァイン 2020.04.29 10
1097 死時計 ディクスン・カー 2020.04.29 0
1098 憑かれた死 J・B・オサリヴァン 2020.04.30 380
1099 ルパン、100億フランの炎 ボワロ=ナルスジャック 2020.05.05 2370
1100 証拠の問題 ニコラス・ブレイク 2020.05.09 110
1101 第三の皮膚 ジョン・ビンガム 2020.05.12 2180
1102 メグレと死体刑事 ジョルジュ・シムノン 2020.05.14 440
1103 闇のささやき ニコラス・ブレイク 2020.05.23 500
1104 おせっかいな殺人 ジョイス・ポーター 2020.05.23 110
1105 ニコラス・ニクルビー 上 チャールズ・ディケンズ 2020.05.29 9425
1106 ニコラス・ニクルビー 下 チャールズ・ディケンズ 2020.05.29 9425
1107 E・S・ガードナー伝 ペリイ・メイスン自身の事件 ドロシイ・B・ヒューズ 2020.06.07 100
1108 名探偵を起こさないで 井上ほのか 2020.06.11 165
1109 スコットランド古城殺人事件 井上ほのか 2020.06.11 165
1110 ニューヨーク摩天楼殺人事件 井上ほのか 2020.06.11 165
1111 ロンドン園遊会殺人事件 上 井上ほのか 2020.06.11 165
1112 ロンドン園遊会殺人事件 下 井上ほのか 2020.06.11 165
1113 怪盗デニスの眠れない夜 井上ほのか 2020.06.11 165
1114 地上より賭場に ジル・チャーチル 2020.06.13 0
1115 ボロゴーヴはミムジイ ヘンリイ・カットナー 2020.06.14 2188
1116 毒のたわむれ ジョン・ディクスン・カー 2020.07.04 600
1117 夢みるものの惑星 ジョン・D・マクドナルド 2020.07.04 200
1118 クラスの動物園 ジル・チャーチル 2020.07.04 110
1119 忘れじの包丁 ジル・チャーチル 2020.07.04 110
1120 プリーストリー氏の問題 A・B・コックス 2020.07.08 650
1121 女王館の秘密 ビクトリア・ホルト 2020.07.11 1200

『隠れ家の女』ダン・フェスパーマン

 - 2020.07.09 Thu
フェスパーマン,ダン
隠れ家の女
『隠れ家の女』ダン・フェスパーマン(集英社文庫)

末端のCIA女性職員ヘレンは、工作員たちの隠れ家で聞いてはならない極秘の会話を録音してしまう。また、同じ家でレイプの現場を目撃し、上層部への告発を試みるのだが、組織を追われてしまう。その35年後、彼女の身に思わぬ悲運がふりかかる。冷戦下のベルリンと現代アメリカを行き来しながら浮かびあがる、壮大な謎の構図とは。2019バリー賞最優秀スリラー賞受賞! 王道スパイ小説×謎解きミステリ!(本書あらすじより)

いや、実際悪くない作品だと思うのです。最初は670ページという分厚さに慄いたのですが、ほとんど長さは気になりませんでした。地味だけど丁寧に作られたミステリ、という印象を受けます。

1979年と2014年を行ったり来たりしつつ、少しずつ巨悪が明かされていきます。CIAの女性職員ヘレンが、隠れ家(セーフハウス)で聞いてしまった2つの会話が、それぞれ別の形で大きな問題となり、やがて現在の殺人事件につながっていく……という構成。「謎」の軸がはっきり2本あることで飽きにくくなっているのかもしれません。

さて、書評七福神で吉野さんが「スパイものとはいえ、ル・カレともフリーマントルとも異なるタッチ」と紹介していますが、確かにそのとおりで、とにかくエンタメ的に非常に読みやすいです。スパイ小説の要素を借りた謎解き冒険サスペンス、といった方が近いですね(スパイ小説はそもそもそういうものですが)。
ただ、よく練られてはいますが、作者は基本的に読者を驚かせようとはしていない、と考えた方が良いかもしれません(2つの時代の登場人物がもちろんダブっていて、それらがパズルのピースとしてはめられていく、みたいな感じ)。最後のどんでん返しも、全くサプライズ演出をしないし。

でもまぁ、丁寧かつ地味なミステリは好きなんですが、これ!という推しポイントがいまいちなくて、結局74点くらいな気はするんだよな……興味あるなら読んでも、くらいっていうか……すすめにくい……。
これは偏見ですけど、やっぱりスパイ小説はアメリカよりイギリスの方が好みに合っている気がします。細やかな陰謀&丁寧などんでん返し、が見どころじゃないですか。唐突に濡れ場シーンとか入れてきたり、あと映像化するなら俳優は○○で、とか作者が答えていたりするあたりが、「あめりか〜」って感じ(まさに偏見)で、ややイラッと来なくもない……やめましょうか、こういうこと言うの。

原 題:Safe Houses (2018)
書 名:隠れ家の女
著 者:ダン・フェスパーマン Dan Fesperman
訳 者:東野さやか
出版社:集英社
     集英社文庫 フ-36-1
出版年:2020.03.25 1刷

評価★★★★☆

『メグレ夫人のいない夜』ジョルジュ・シムノン

 - 2020.07.05 Sun
シムノン,ジョルジュ
メグレ夫人のいない夜
『メグレ夫人のいない夜』ジョルジュ・シムノン(メグレ警視シリーズ)

メグレ夫人が妹の看病にアルザスへ出かけた留守の出来事。キャバレー強盗事件を捜査中のジャンヴィエ刑事が、犯人ポーリュのアパートの前で何者かに撃たれた。メグレはみずからアパートに泊りこみ、捜査に乗り出す。強盗事件の犯人と刑事を撃った犯人とが別人であることをメグレは直感していた。間もなく、アパートの家主クレマン嬢の挙動から、ポーリュがクレマンの部屋に潜んでいることを見破り、彼を逮捕する。やはり、彼は刑事を撃っていなかった。メグレは相変わらずアパートに住みこんで、住人たちや近隣の人々の観察をつづけた……。(本書あらすじより)

何となく刊行順にメグレ警視シリーズを読んできているわけですが、メグレシリーズの新たな傑作を見つけてしまいました。みんな見かけたら買って読んでください。
いや、実際、これは傑作だと思います。メグレシリーズは地方都市を舞台にしているものが多いのですが、個人的にはパリの裕福じゃない人たちをメインに扱った作品が一番好き。この時期だと『モンマルトルのメグレ』に代表されるような、メグレとパリ市民の関わりがひたすらに読ませる見事な作品です。

メグレの部下、ジャンヴィエ刑事が、張り込みしていたアパートの前で撃たれた。妹の看病のため夫人がしばらく不在だったメグレは、ジャンヴィエを撃った犯人を突き止めるべく、自らアパートに移り住み人々の様子を監視し始めるが……。

アパートの大家である女性とひたすら話し込み、近くの酒屋で酒を飲み、周りに警戒されつつ、だんだんと住民として馴染んでいくメグレ。メグレ自身も、ぶつくさ言いつつ、誰もいない無人の家に帰りたくない様子があり、アパートに溶け込んでいく様が面白いです。
メグレの調べる色々な要素が、ジャンヴィエが撃たれた件に絡んではいくのですが、最初はその状況説明が分かりにくくて結構読むのがきつく感じられました。途中もアパートの大量の住民(名前がズラズラ出てくる)のアリバイチェックなんかもあり、一瞬飽きたのも事実。だから全編通して面白いってのとは違うし、むしろシリーズの中でも不親切な方の作品ではあると思います。

ただ、それでもこの、パリの空気感(特にパリの下層の人々の描写)がすごく良いんですよ。そして終盤、犯人が発覚しそうになり、それまでのんびりとしていたメグレが急に鬼となるのがまた良いんです。真犯人やその共犯者に容赦なく迫るメグレと、ただただ可愛そうな犯人、そして最後アパートに別れを告げるメグレ……うぅん、最高だ……。

いつものメグレと比べると発端の謎が弱く、謎解きも(例によって)ないようなものなので、あくまでメグレ好きにすすめる本、って感じですが、良いもんは良いのだ。強くオススメです。
ちなみに原題の Maigret en meublé ってのは、よく分からないですが、『家具付きアパートのメグレ』みたいな意味合いで合ってますか?

書 名:Maigret en meublé (1951)
書 名:メグレ夫人のいない夜
著 者:ジョルジュ・シムノン Georges Simenon
訳 者:佐宗鈴夫
出版社:河出書房新社
     メグレ警視シリーズ 21
出版年:1978.04.15 初版

評価★★★★★

『百万長者の死』G・D・H・&M・コール

 - 2020.07.03 Fri
コール,G・D・H・&M
百万長者の死
『百万長者の死』G・D・H・&M・コール(世界推理小説全集)

ロシアで金鉱を発見したアメリカの百万長者ヒュー・ラドレットは、採掘特許権を獲得してロンドンに姿を現わした。英国の政・財界の実力者イーリング伯爵が、ホテルにラドレットを訪問したところ、特別室は取り乱され、猛烈な格闘のあとが歴然として残っていた。目撃者は、殺人犯とラドレットの死体を見たと証言するが死体は発見できなかった。しかも被害者の秘書が、事件発見の直前に、重いトランクをもってホテルを立ち去っている。あとに残された莫大な採掘特許権をめぐって、一方では不可解な事件の追求が行なわれ、他方では虚々実々の経済謀略と株の市場操作が展開される……。現代英国一流の経済学者夫妻が、痛烈な資本主義批判を背景に書き上げた謎解き推理小説。(創元推理文庫版のあらすじより)

50ページ読んだだけで、既にややイライラしたので嫌な予感はあったんですが……これはヒドいな……(ちなみに完答を狙った真相は、カンペキに予想通りではありましたが、そんなことはどうでもいい)。

行方不明となっていたアメリカの百万長者ヒュー・ラドレットが、ロシアの金鉱の採掘権を見つけ、取引のためイギリス財界のイーリング伯爵のもとを訪れた。ところがラドレットは宿泊していたホテルから消え、室内には事件の跡が。犯人はラドレットに付き添っていた怪しげなロシア人なのか? ウィルソン警視は高名なイーリング伯爵の行動を不審に思いつつ、犯人を追うことになるが……。

さて、以下、『百万長者の死』を読んで考えたことをつらつら書いていきますが。

1920年代のイギリスは黄金時代と呼ばれてはいますが、事件発生→探偵による捜査→謎解き、みたいな、いかにもな基本フォーマットで書いていたのって、むしろクリスティーくらいなんじゃないか、と思いました。というかそのフォーマットがまだ確立されていなかった、というか。

『百万長者の死』は1925年の作品ですが、例えば『赤毛のレドメイン家』(1922)にせよ、『矢の家』(1924)にせよ、『陸橋殺人事件』(1925)にせよ、クロフツの初期作にせよ、なんか基本フォーマットとはちょっと違うんですよ。まぁ型にはまっていない作品ばかりが日本に紹介されているだけかもしれませんが。
でもまぁ、ホームズが冒険よりの謎解き諸作品を発表し、ホームズのライヴァルたちは純正謎解きっぽいものを発表し、ルブランやウォーレスら海外勢は冒険小説を書き、みたいな状況なわけですよ、当時。例えば純正謎解き短編をただ引き伸ばしたような長編を作るのは難しいと判断され、色々な要素が盛り込まれたのかもしれません。

何でごちゃごちゃ言っているのかというと、『百万長者の死』は核となるトリックを作者が用意しており、かつ殺人事件とは別枠の陰謀なども事件に絡まっていて、いかにもがっぷり四つで謎解きしてやるぜ!みたいなお膳立てはなされているにもかかわらず、全然そうじゃなかったからなのです。
殺された百万長者のロシア時代の物語などは、『月長石』とかの19世紀以来の冒険小説感があるし、終盤は特に真相を隠そうとしなくなってきてむしろ犯人目線の物語と友情に焦点があてられるしで、ストーリー的には謎解きからだんだんと外れていきます。最後には名探偵役であるウィルソン警視が「みなを集めてさてと言」うにも関わらず、あまり本格味がないのです。
(ラストの皮肉っぽいあれとかは、まぁこの頃英国ミステリではすでにこういうことをする流れ自体はあった気はするのでスルー)

ただですね……『百万長者の死』が読んでいてイマイチ面白くないのは、謎解きが弱いからではなく、本格味が薄いからでもなく、結局ぬっるい冒険小説を入れてはいるけど、サスペンス性とか心理面とか恋愛とかで読者をつかもうという感じが皆無で、物語に起伏がないからなのです。『レドメイン』『矢』とか、なんなら『トレント』には、到底勝てません。純粋に「つまらない」のが本書の敗因です。どうしようもねぇ。

というわけで、コール夫妻、論創の『ウィルソン警視の休日』もつまらなかったし、いよいよ『ブルクリン家の惨事』を頑張って探そうという気力がやや萎えたのを感じますね……新潮文庫は罪な存在だ……。

原 題:The Death of a Millionaire (1925)
書 名:百万長者の死
著 者:G・D・H・&M・コール G. D. H & M. Cole
訳 者:石一郎
出版社:東京創元社
     世界推理小説全集 12
出版年:1956.08.15 初版

評価★★☆☆☆

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Author:ヨッシー
クリスティ、デクスター、グライムズ、ディヴァインが好きな、ヨッシーことTYこと吉井富房を名乗る遅読の社会人3年目が、日々読み散らかした海外ミステリ(古典と現代が半々くらい)を紹介する趣味のブログです。ブログ開始から9年になりました。ちなみにブログ名は、某テンドーのカラフル怪獣とは全く関係ありません。
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